JavaのWebアプリケーション開発フレームワークによる、Webサイト開発の顛末記です。

EclipseのMavenを使った、Spring-MVC、Thymeleaf、MyBatis 等のプログラミングテクニックを、
備忘録的に記録しています。実際に動くソースコードを多用して説明していますので、
これからEclipseや、Spring-MVCを始めたいと思っている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
■Thymeleafの小径 Thymeleafとは
お天気もいいので、Spring-MVCの小径をそれて少し遠回りしてみましょう。
Thymeleaf(タイムリーフと読むらしい)という割と新しいHTMLテンプレートフレームワークを見つけました。

Tomcatで動作するWebアプリケーションの場合、
view(HTML)部分は、JSP(JavaServer Pages)で書くことが今でも多分スタンダードなのだと思います。
私自信も長いことJSPに慣れ親しんできましたし、これにとって代わるようなフレームワークの存在も知りませんでした。
ただ、JSPの問題として一つ挙げるとすれば、
Webデザイナーさんから渡ってきたHTMLファイルに対して、
JSTL(JSP Standard Tag Library) いわゆる coreタグ(cタグ)を一行でも埋め込んだ瞬間、
そのHTMLは、HTMLではなくなってしまい、
JSP単独でブラウザに表示することもできなくなります。
HTMLのデザインに変更がかかれば(そんなのしょっちゅうですが)、
修正したJSPをWebデザイナーさんに返却することもできず
デザインの変更点を洗い出して、修正したJSPに差分を適用するという、
ちょっと骨の折れる作業が発生してしまいます。

その点このThymeleafは、Javaで動作するテンプレートエンジンで、
JSTLに代わって、thタグという特殊なタグを、
HTMLの <td>タグや<div>タグの中に埋め込んで使用するため、
ブラウザから見ると、<td>タグや<div>タグの中に
認識できない属性値が埋め込まれてあると判断して無視するという動きをするため、
Thymeleafのthタグが埋め込まれたHTMLは、単独でもブラウザで表示可能で
デザイン変更がある場合でも、thタグを埋め込んだ修正後のファイルをそのまま
Webデザイナーさんに返却できるという素晴らしい特徴を持っています。

最近では、ネット上でもThymeleafに関する日本語の情報も増えてきて、
情報収集が随分楽になってきました。

これからのWebアプリケーションの発展において、有望なフレームワークだと感じています。