JavaのWebアプリケーション開発フレームワークによる、Webサイト開発の顛末記です。

EclipseのMavenを使った、Spring-MVC、Thymeleaf、MyBatis 等のプログラミングテクニックを、
備忘録的に記録しています。実際に動くソースコードを多用して説明していますので、
これからEclipseや、Spring-MVCを始めたいと思っている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
■SpringMVC の小径 第2歩 Tomcatの環境設定
2-1)Tomcatサ-バ-の設定
ここらでちょっと一休み。
コーヒー片手にまわりの風景でもゆっくり見渡して、少し息抜きしましょう。

せっかく、EclipseでSpring-MVCのプログラム(つまり、Webアプリケーション)を作るので、
作ったそばから動作確認したいのは山々です。
そこで、Eclipseから起動できるTomcatサーバーの設定方法を解説します。

もう忘れてしまったかもしれませんが、「■Eclipse の小径 2-1)Eclipseの初期設定」で、
「サーバービュー」を追加しておきました。この「サーバービュー」を開きます。
初めてサーバーを設定するので、「使用可能なサーバーがありません、、、、」というリンクだけ表示されています。
このリンクをクリックします。
Tomcatサーバー

 

「新規サーバーの定義」ウィンドウが開きます。
「Apache」のリストの一番下に、「Tomcat v8.0サーバー」というノードがあるので、これを選択します。
次に、画面下あたりの水色のリンク「ランタイム環境の構成」をクリックします。
新規サーバーの定義

 

「サーバー・ランタイム環境」ウィンドウが開きます。
一番下の、「Apache Tomcat v8.0」を選択して、右側の「編集」ボタンをクリックしてください。
サーバー・ランタイム環境

 

「Tomcatサーバー」ウィンドウが開きます。
ここで、「Tomcatインストール・ディレクトリ」を確認します。
思い出してみてください。「■Eclipse の小径 1-3)TomcatのDL/Install」で、
Tomcat8をインストールしました。
その時にzipで解凍したフォルダになっていれば、Tomcat8の作業は必要ありません。
そのまま、「完了」ボタンをクリックしてください。

もし、自分が意図したTomcatインストールディレクトリではなかった場合は、
「参照」ボタンをクリックして、自分で解凍した時のTomcat8インストールディレクトリを指定してください。

※)2016/Jul Tomcatのバージョンを、apache-tomcat-8.0.36 にバージョンアップしました。
Tomcatサーバー

 

次に、JREのバージョンを確認します。
思い出してみてください。「■Eclipse の小径 1-2)JDKのDL/Install」で、
JRE/JDK1.8.0.74をインストールしました。
Eclipseのワークベンチデフォルトが、1.8.0.74になっているか、または
ここのプルダウン内容が1.8.0.74になっていれば、JRE/JDKの作業は必要ありません。
1.8.0.74が見当たらない場合は、「インストール済みのJRE」ボタンで、JREを1.8.0.74を追加してください。

※)2016/Jul JDKのバージョンを、jdk1.8.0_102 にバージョンアップしました。
Tomcatサーバー・JRE

 

設定がすべて完了すると以下の図のような状態になっています。
「完了」ボタンをクリックして、設定を完了します。
Tomcatサーバー・完了

 

最初の、「新規サーバーの定義」に戻るので、「完了」ボタンをクリックします。
新規サーバーの定義・完了

 

Eclipse「サーバービュー」に戻ると、今設定したものが
「ローカルホストの Tomcat v8.0サーバー」として見えるようになっています。
ローカルホストサーバー

 

「ローカルホストの Tomcat v8.0サーバー」上でマウス右ボタンをクリックすると
プルダウンメニューが表示されます。ここで「追加および除去」を選択します。
ローカルホストサーバー

 

「追加および除去」画面が開きます。
画面左側の「使用可能」に表示されているプロジェクト「jLabo」を選択し、
真ん中の「追加」ボタンをクリックすると、
「jLabo」プロジェクトは、右側の「構成済み」に移動します。
確認ができたら、「完了」ボタンクリックで設定完了です。
サーバー・追加および除去

 

Ecliseの「ナビゲーター」に「Servers」が追加され、
「サーバー」ビューの「ローカルホストの Tomcat v8.0サーバー」に「jLabo」が追加されました。
Eclipseサーバー

 

ここで、Ecliseの「ナビゲーター」に「Servers」下の「ローカルホストの Tomcat v8.0サーバー」下にある
「servers.xml」の内容を念のため、確認しておきます。
「servers.xml」を「Face構成エディター」で開きます。
「servers.xml」の一番下あたりに、[Context]というタグがあり、
「docBase」「path」の属性が "jLabo"となっているはずです。
  ※)思い出して下さい。
    1-2)Mavenプロジェクトの編集 ・プロジェクト・ファセットの編集 で「Webモジュール」の
    コンテキスト・ルートに、「jLabo」と設定しました。
    ここで設定された値が、ここのpath属性に反映されています。

ただし、ここでわざと「path」属性を "/j_Labo" に変更してみます。
※)理由は後述します。
servers.xml

 

それでは、Tomcatサーバーの動作確認を行ってみることにしましょう。
動作確認を行うために、サンプルのindex.htmlを作成します。
「ナビゲータービュー」の「WebContent」を選択してマウス右ボタンをクリックすると、
メニューが表示されるので、「新規」-「ファイル」を選択します。
ファイル作成

 

「新規ファイル」画面が表示されるので、ファイル名に「index.html」と入力して
「完了」ボタンクリックしてください。
新規ファイル作成

 

「ナビゲータービュー」の「WebContent」の下に「index.html」が作成され、
index.htmlの「エディットビュー」が開きます。
新規ファイル作成

 

「エディットビュー」のindex.htmlに、簡単なサンプルHTMLを入力し、保存します。
index.html

 

index.htmlを保存したら、「サーバービュー」「ローカルホストのTomcat v8.0サーバー」を選択して、
右側の、緑色の矢印のアイコンをクリックしてください。
Tomcatサーバー起動

 

「コンソールビュー」が開き、たくさんのメッセージが表示されます。
これは、今Tomcatが起動している状況です。
Tomcat起動

 

「コンソールビュー」のメッセージが止まったら、Tomcatは正常に起動されました。
ここで、IEとか、Edgeとか、Chromeとか好きなブラウザを起動します。
ブラウザのURLに、「http://localhost:8080/j_Labo」と入力してみてください。
Hello jLabo

 

上のようなページが表示されれば、無事Tomcatサーバーの設定は成功です。
おめでとうございます!!

ところで、URLのパス名に、j_Laboを指定する理由ですが、
少し上の方のserver.xmlの説明で[Context]タグの path属性に、「j_Labo」を指定しておきました。
path 属性==URLのパス名なので、「http://localhost:8080/j_Labo/」と指定する必要があります。
なんでこんな事説明するかというと、
「http://localhost:8080/jLabo/」とリクエストすると、
404 Error
という悲しい画面が表示されてしまう事が良くあります。
特に、Eclipseの一つのワークスペースで複数のプロジェクトを管理しているような場合、
プロジェクトを取っかえ引っかえ、サーバービューに追加/削除を行っていると、
いつの間にか、server.xmlの Context path 属性が変わってしまって(ワークスペース名になってしまう)動かなくなり
しばらくこの泥沼にはまってしまって、抜け出すのに一苦労することが良くあるので
後から来る人のために、道しるべをつけておくことにしました。
同じような過ちを犯したと思ったときは、まずserver.xml の Context path属性を確認しましょう。


これで、プログラムの開発環境/プログラムの動作確認環境は全て整いました。
次からは、やっとのこと具体的なSpring-MVCのプログラム開発へと進みます。わくわく。