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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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2006.12.31
2006年も今日一日になりました。残念ながら、今日もフィールドワーク向きの空模様ではありません。 それでも、23日に見つけた羽化の前兆の見られるオオゴマダラの蛹が、その後どうなっているかを見てきました。ところが、1週間前とほとんど状態は変わっていませんでした。やはり寒いと、発生がほとんどとまってしまうのですね。 他にも蛹はないかと探してみましたが、見つかりませんでした。その代わり、たくさんの幼虫が見つかりました。若齢から中齢の段階ですが、元気に食草ホウライカガミの葉を食べていました。きっと2007年の早い時期に蛹から成虫になるでしょう。来年もまた、さまざまな生き物たちにレンズを向けていきたいと思います。
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オオゴマダラ幼虫
Ricoh Caplio R5
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虹
Ricoh GR-Digital
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2006.12.30
短時間は陽の射すこともありましたが、今日も分厚い雲に覆われた一日でした。ところが夕暮れ間近に、ほんの少しだけ雲に隙間が生じて、数分間強い陽射しが蘇りました。 真っ黒な雲を背景に、日没直前の赤味がかった陽の光が強いコントラストを生み、印象的な光景が浮かび上がりました。思わず車を路肩に停め、1枚だけシャッターを切りました。 ところが、この時点で空に虹が掛かっていることに気付いていなかったのです。それにしては、画面に巧く収まっています。そして、この後に車を発進させてから、虹の存在に気付いたのです。虹のよく見える路地に車を乗り入れ、今度は意識的に撮影をしました。しかし、その写真は却ってアンバランスなものでした・・
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2006.12.29
今日もほぼ一日、冬の天候でした。何とか、回復の兆しが見えたら、撮影に出ようと、何度も空模様を窺っていたのですが、とうとうそのタイミングを逸してしまいました。 気温も低く、風も強いので、無理して出掛けても、これといった被写体に出逢うことも難しかったでしょう。 夕方になり、既に薄暗く、今日はもう撮影出来る可能性はないと諦めながら、玄関のドアを開けてみると、分厚い雲の隙間から、薄らと夕焼けが覗いていました。う~ん、もう少し早めにこの雲の隙間が出来ていれば、撮影に出掛けられたかもしれません。心なしか、この頃には風も収まってきたように感じられました。
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雲の隙間からの夕焼け
Ricoh Caplio R5
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ダンダラテントウ
Ricoh Caplio R5(ISO400)
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2006.12.28
昨日も一日好天に恵まれ、ハイビジョンカメラのテスト撮影に充てました。そして、今日も天気予報では晴れの一日のはずだったのです。今日はちょっと遠出をして、やはりビデオ撮影をする予定でいました。朝は心地よい陽が射し、出掛ける準備をしていたのですが、瞬く間に曇り始め、やがて雨まで落ちてきました。 仕方なしに、デスクワークに切り替えたのですが、夕方近く昨日撮影をした場所に行ってみました。低温と強風のために、昨日とは別の場所にように生き物の姿も見られません。それでも、辛抱強く探してみると、3匹程のダンダラテントウを見つけることが出来ました。しかし、昨日のように歩き回ることはなく、どのダンダラテントウもじっと静止したままでした。
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2006.12.26
今シーズン何度目の登場でしょうか、サトウキビの花穂です。今日の映像が、これまでで最も美しさが出ているのではないかと思います。逆光で照らされると、白く、あるいは銀色に輝き背景の緑に最も映えます。しかし、雨天や曇天であると、えんじ色がかって見えるのです。 こんな光景に出逢えたのも、いつもより早起きして出掛けたからに他なりません。やはり早起きは三文の得でしょうか。
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サトウキビ花穂
Ricoh Caplio R5
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シマバナナ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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2006.12.25
日に日に冬らしさの増す沖縄ですが、このような光景を見ると、さすがに亜熱帯の島だと感じます。バナナがたわわに実っています。この株だけが特別なのではなく、至る所で見られる光景です。 南半球では夏のクリスマスですが、バナナの実る中でのクリスマスというのも、なかなかの南国らしさではないでしょうか?
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2006.12.24
今日も小型ハイビジョンカメラのテスト撮影です。しかし、あまりに風が強く、思うように作業がはかどりません。 ツワブキに訪花するミツバチを虫の眼レンズとハイスピード(スローモーション)撮影してみました。画質を優先すると録画時間が短く、録画時間を長くすると画質が悪く、なかなかイメージ通りのシーンが撮れません。それでも、画面奥から訪花する瞬間は、結構面白い雰囲気で収められました。 そのとき同時に撮影したスチルの虫の眼映像です。
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セイヨウミツバチ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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オオゴマダラ蛹
Ricoh Caplio R5
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2006.12.23
今日も夕方近くまでは、好天が続きました。昨日よりも風も穏やかで、冬としては撮影日和と言える一日でした。 主に、新型の小型ハイビジョンカメラのテスト撮影に充てたのですが、その際に思い掛けない被写体に出逢いました。オオゴマダラの蛹です。それも、やや黒ずんでいて羽化が近づいているようです。つまり、冬にもかかわらず、間もなく成虫が誕生するのでしょう。 ただ暖かいだけではなく、これから生まれてこようとする生き物に出逢うと益々嬉しくなりますね。
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2006.12.22
やはり太陽の光はいいものですね。寒かったり、風が強かったり、雨が降っていたりと、背中を丸めて縮こまっているような日が多い季節ですが、今日のような日にはそんな緊張も解け、精神的にも開放されますね。 ついこの前まで、長い夏の暑さにうんざりしていたはずなのに、今では太陽が恋しいのですから、人間が快適と感じる環境の幅は実に狭いものですね。
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夕暮れ
Ricoh Caplio R5
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オシロイバナ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.12.22
冬至の今日、久しぶりに晴れ上がりました。風は強いものの、心地よい一日でした。一年で最も昼の時間の短い日なのに、このところ悪天候の多かったためか、却って日が長く感じられたのが皮肉です。 夕暮れ時にオシロイバナを撮影しました。この季節にオシロイバナが咲いているのは、南国の証しでしょうか。子供の頃、温帯で暮らしていたときのイメージは、夏の花でしたから。オシロイバの横に長く伸びている影は私のものです。これだけ長い影が伸びるのは、やはり冬至だからこそでしょうか。
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アオミオカタニシ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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ウスカワマイマイ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.12.21
昨日と打って変わって、今日は雨の一日でした。風も強く全くの撮影日和ではありません。しかし皮肉なもので、そういう日に限って締め切りというものがやって来ます。正午までに何か撮影して原稿を仕上げなければなりません。風が一瞬止まるのを待ってシャッターを切りますが、極めて効率の悪い撮影条件です。それに追い打ちを掛けるように度々携帯電話も鳴ります。 こんな日でも活発に動き回っているのは、カタツムリの仲間くらいのものです。それに植物ではなく、地上などにいてくれると、風の影響もほとんど受けません。 悪天候の中、いや彼らにとってはよい天気なのかもしれませんが、撮影に協力してくれたのはアオミオカタニシとウスカワマイマイでした。両者の最も大きな違いは眼の位置です。ウスカワマイマイは通常どおり触角の先端にありますが、アオミオカタニシはちょっと変わっていて触角の付け根にあります。意外な位置ですが、この黒い眼が可愛らしいのです。
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2006.12.20
今日の天気はそれ程よくなかったのですが、気温は高めで、ときどき薄日が射すと、思わずカーエアコンをONにしたくなるような陽気でした。 そして空を見上げると、ちょっと夏を彷彿させる雲がわき上がっていました。沖縄の冬も、これくらいの天候が続いてくれるとよいのですが。
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夏雲?
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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小型ハイビジョンカメラSONY HVR-V1J
Ricoh Caplio R5
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2006.12.19
注文していたハイビジョンカメラのサブ機種が届きました。一応これまでにも、小型の機種があったのですが、サブ機として使うには、余りに機能が簡略過ぎたのです。その上の機種となると、サブとして使うには大型過ぎて、メイン機種と同時に持ち歩くのは無理がありました。 その後発表された新機種は、以前使用していたサブ機と同等のサイズと重量まで小型化されました。さらにこれまで搭載されていなかった20倍ズームなど、魅力ある機能も追加されています。これで、当初予定していたハイビジョンカメラシステムが揃いました。あとは、この高画質映像で何を撮るかです。
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2006.12.18
栽培農家が激減して、かつてのような手入れの行き届いたサトウキビ畑が少なくなっていることは、繰り返し紹介してきました。その他にも、撮影に適した畑は、完全に平坦よりもある程度起伏のあって、背景に人工物が入らないことなどが必要です。 それ程広くはありませんが、事務所に近くそのような条件を満たしたサトウキビ畑が残っています。今年もそろそろ花穂が出揃ったようなので、天気の回復を待って撮影をしようと思っていました。ところが、今日その近くを通ると、この畑も既に収穫が始まっていました。栽培面積の減少だけではなく、撮影は収穫作業との競争の時代のようです。
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サトウキビ畑
Ricoh Caplio R5
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キビ刈り
Ricoh Caplio R5
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2006.12.17
沖縄本島で早くもサトウキビの収穫が始まりました。まだ、穂の出ていない畑もある中でのことです。かつては、離島では12月から収穫が始まっていましたが、沖縄本島の場合は年が明けてからのことがほとんどでした。 これも、サトウキビ栽培農家が減少し、製糖工場が集約されたことの影響でしょう。沖縄本島で2工場、他の島では1工場に統合されたために、効率的な稼働が必要なのでしょう。もう少しゆっくり、一面銀色に輝く花穂を楽しみたいものです。
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2006.12.16
今日は一日中、断続的に雨が降っています。北風も強く、いよいよ本格的な沖縄の冬の天気になってきました。 こんな日は全く撮影になりません。夜、食事に出掛けたとき、信号待ちでシャッターを押しました。この機種で初めてISO800による撮影をしましたが、予想以上の低ノイズに驚きました。
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雨 天
Ricoh Caplio R5 (ISO800)
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ムラサキシジミ
NikonD200 Original Macro LensN281 X1.4Teleconverter Speedlight
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2006.12.15
ある企画のために、素材撮影をしました。ブルー系の蝶の鱗粉が素材なのですが、これがなかなか巧くいきません。肉眼で見ると、メタリックな輝きを放っているのですが、そのまま撮影すると、その色彩が全く再現出来ません。所謂、構造色なのでしょう。 肉眼で奇麗に見える状態の照明そのままで撮影すればよいのでしょうが、かなりの撮影倍率でもあるので、ストロボ撮影したいところです。試行錯誤の末、ムラサキシジミの翅は比較的色の出易いことが判りました。
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2006.12.13
いよいよ今晩で、今回の東京生活も終わりです。6泊の間に6つの宴席に出た計算になります。 今日は所属する日本写真家協会(JPS)主催の宴です。会場も、参加者も、料理も今回の中で最も豪華だったのですが、どうも個人的には盛り上がりに欠けるものでした。その最大の原因は、同期入会した会員の誰にも会えなかったことでしょうか。入会から12年が経過し、やや中弛みの時期なのかもしれません。
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忘年会場
Ricoh GR-Digital
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ドウダンツツジ
Ricoh Caplio R5
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2006.12.12
冬の東京には、なるべくならば来たくはないのですが、忘年会の集中するこの時期は、効率的に仕事関係の皆さんにお目に掛かる絶好の機会です。 寒い朝などには、早く沖縄に戻りたいと思うのですが、こんな光景に出会うと、また東京の冬もまた悪くないなぁなどと感じるのです。
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2006.12.11
一昨日に続き、今晩もすっかりお上りさん状態で、銀座で河豚のコースを頂きました。適度な厚味と歯応えのてっさもさることながら、紙鍋のてっちりに驚きました。紙鍋の底にステンレスの落とし蓋を沈め、IHヒーターで熱しているとは言え、ちょっと新鮮な趣向でした。 そろそろお上りさん状態を脱して、沖縄の生活に戻ります。
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紙鍋てっちり
Ricoh GR-Digital
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生ハム
Ricoh GR-Digital
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2006.12.10
昨夜は、SSPの講演の後、最終的に海野和男さんと3次会まで行きました。「OMOTESANDO HILLS」なんてとこに行ったのですが、さすが華のお江戸は違いますねぇ!?店内のカウンターに生ハムがレッグごと置いてあって、オーダーすると目の前でスライスしてくれるのです。 しかし、スタッフどうしの会話と客の出迎えと見送りのときがスペイン語なんですねぇ・・・ う~ん、ここは江戸なんだよなぁ?あっ、いや、メニューは西洋か・・・
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2006.12.9
所属している日本自然科学写真協会(SSP)の技術講習会で「虫の眼レンズの製作と応用」の講演をするために上京しました。肌寒い雨天の中、60余名の方々が、北は北海道から西は愛知県よりご参加くださいました。 講演終了後、さらにその後の懇親会にまで及び、多くの方から質問を頂き、改めて虫の眼レンズへの関心の高さを認識しました。私が初めて虫の眼レンズを購入してからわずか1年半の間に、自作の虫の眼レンズが急激に進化し、皆さんの前で講演することになるとは思ってもみませんでした。 講演の最後にも話したことですが、これはインターネットの発達による情報のやり取りの成果に他なりません。誰もが虫の眼レンズ製作の情報が得られる時代なのです。一方で、誰でも同じように情報が得られるということは、その虫の眼レンズを使って何を撮るかということが、オリジナリティを反映するためにはより重要な時代なのだとも言えます。
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SSP虫の眼レンズ講習会
Ricoh GR-Digital
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ハゼノキ実
Ricoh Caplio R5
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2006.12.8
今日はまた晴れ間が戻ってきました。青空を背景にハゼノキにたわわに実る実が目に付きました。 しかし、この季節に見るハゼノキの実はちょっと違和感を覚えます。かつて、山原(やんばる=沖縄本島北部)の天然記念物を全種撮影しようと思っていた頃、最後に残ったケナガネズミとオキナワトゲネズミのうち、ケナガネズミは8月にハゼノキの実を食べに来た個体を撮影したのです。それ以来、ハゼノキの実が着くのは、夏というイメージがあったのです。さて、季節感はどちらが本来のものなのでしょうか?
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2006.12.7
発売の遅れていた新製品が入荷しました。70-300mmのズームレンズです。これまでも同じ焦点距離のレンズを愛用していたのですが、今回そのブレ防止仕様が発売されたのです。 直径で6mm、全長で27.5mm、重量で240gの増加ですが、これでシャッタースピード4段分と超音波モーター仕様になったのですから、余りある恩恵に感じられます。と言うか、今回のレンズだけを手にすると、それ程大型化したことに気付きません。比較撮影のために旧型を並べてみたところ、初めて気付いた程です。あとは実写性能によって、このサイズの是非が問われるべきでしょう。
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新旧ニッコール70-300mmF4.5-5.6ED
Ricoh Caplio R5
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モモタマナ落葉
Ricoh Caplio R5
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2006.12.6
今日もモモタマナの木の根元の写真です。亜熱帯沖縄では、紅葉や落葉に縁がないように思われますが、今の季節のモモタマナの根元には意外に奇麗な落葉が見られます。 赤や黄色に色づいた落ち葉が、地上の緑に混ざり合って、ちょうどよいコントラストを放っていました。それが、夕陽に照らされて、さらにいい雰囲気を感じさせてくれました。
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2006.12.5
モモタマナの木の根元を見ると、たくさんの実が落ちています。それも、どれもが表皮を齧り取られて、中の繊維の剥き出しになった状態です。これは、オリイオオコウモリによって食べられた痕です。 毎年の見慣れた光景なのですが、今日は新しい発見がありました。食べられた実の色に、バリエーションがあるのです。ピンク色のもの、オレンジ色のも、あるいは茶色のもや、白っぽいものもたくさん見られます。これまでは、何れも同じような色だとばかり思っていたので、ちょっとした驚きでした。この色彩の差はどうやって生じるのでしょう。
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モモタマナ実
Ricoh Caplio R5
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ユウマダラエダシャク
Ricoh Caplio R5
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2006.12.4
リュウキュウイチゴの茂みの奥に、ユウマダラエダシャクが潜んでいました。葉の隙間から辛うじて見える場所だったのですが、全体を見回すと、翅の何処にも傷もなく羽化直後のもののようです。最近、徐々に気温が下がり、冬の訪れを感じるようになってきましたが、まだまだこれから生まれ出てくる昆虫もいるのですね。 蛾と言えば、キョウチクトウスズメの成虫の姿を探す毎日なのですが、未だに出逢えません。完全に冬に入る前に、今日のユウマダラエダシャクのような出逢いが訪れないでしょうか。
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2006.12.3
気温がまだ高めなことを除いては、すっかり冬の沖縄です。厚い雲が垂れ込め、風がなかなかやみません。このような天気になると、この「南島漂流記」の撮影も儘なりません。 咲き始めたツワブキに訪花するミツバチを、ISO400に感度を上げ、ストロボを併用して何とか、強風の中写し止めた映像です。しかし、12月に入ったばかりで、このような被写体と撮影方に頼っているようでは、これからまだ先の長い冬を乗り切ることは難しいかもしれませんね。
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セイヨウミツバチ
Ricoh Caplio R5(ISO400)
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桜 島
Ricoh GR-Digital
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2006.12.1
那覇への帰路の航空機は、桜島の上空を通過しました。快晴の下、噴煙も鮮やかに確認出来ます。その後方が陸路で本土に繋がっているのもよく判ります。 桜島が実際には島ではなくなり、本土に繋がったのは大正時代の大噴火によるものと言われています。ちょうどそのとき、私の母方の祖父は旧制七校(現鹿児島大学)に通っていて、雨戸で噴石を避けながら避難したそうです。そのエピソードを思いながら見る桜島はちょっと感慨深いものがありました。
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