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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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木に登るヤシガニ
Ricoh Caplio GX Wide-Converter Speedlight
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2004.11.30
今回の沖縄の危険生物の撮影の中で、印象深かったのが、このヤシガニです。オカヤドカリの仲間なのですが、体が大き過ぎて借りる宿=貝殻がなく、裸のままでいるのです。 そのヤシガニの中でもかなり巨大なものを、今回の撮影に使いました。何処が危険かと言うと、大きな鋏脚に挟まれると、かなりの力でなかなか離さないのです。以前、あるテレビ番組の収録で、人間用の握力計でその力を測ったところ、40kg以上もありました。成人男子なみの力です。しかも、それは柔らかな掌ではなく、固い甲羅に覆われた鋏で、内側に歯のような突起までありますから、かなりの痛みであることは想像に難くありません。もし、この鋏に挟まれてしまったときの対処法が、腹をくすぐることという信じられないものなのです。そのテレビ番組の収録でも、あるスタッフが挟まれてしまい、この方法が役立ったようです。今回も、木の枝をなかなか離さないときに、この方法を試してみると意外と有効に感じられました。 ヤシガニには、もうひとつの危険性があります。食べると、ときどき中毒を起こすことがあるのです。以前、一度被害にあったことがあるので、今回も是非、このことも紹介してもらいたいものです。
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2004.11.30
今回の危険生物の撮影では、ミツバチも取り上げます。1匹の毒性は強くないものの、繰り返し刺されていると、人によって抗体が出来て、アナフィラキシーショックというアレルギー反応を起こすためです。 そのミツバチが民家の植え込みの花などで吸蜜している状況を撮影したかったのですが、どうもそのような光景に行き当たりません。真冬でもカンヒザクラなどで盛んに吸蜜するのに、不思議なことです。ふと、前夜林道脇の広場に、ミツバチの巣箱が置いてあったのを思い出し、その場に行ってみました。巣箱からはたくさんのミツバチが出入りしています。これならば、近くの花を探せば間違いないと思ったのですが、残念ながらそうはいきませんでした。全く、近くの花には姿が見られないのです。ミツバチは、近場で無精したりせず、意外に遠くまで蜜や花粉を求めて移動しているのですね。
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ミツバチの巣箱
Ricoh Caplio GX
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ジョロウグモの成熟雌
Ricoh Caplio GX Speedlight
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2004.11.29
本土ではお馴染みのジョロウグモも、沖縄では余りポピュラーな存在ではありません。今頃の季節になると、沖縄本島では北部の山や森で少数が見られるだけです。東京にいた頃は、秋になると、たくさんのジョロウグモが一箇所に網を張っていた光景を思い出しますが、そのような状況はまだ見たことがありません。 沖縄でポピュラーなのはオオジョロウグモです。雌成体の体長が最大で50mm前後になりますが、これは長い脚を含めない値ですから、実際の大きさはこの 2、3倍にもなります。網の直径は2mにもなり、ときにはメジロなどの小鳥や幼蛇などが餌食になるそうです。 しかし、このオオジョロウグモは、もう既にシーズンオフに入ろうとしています。そのためか、今の季節、北部の山の中では、比較的このジョロウグモの姿が目に付きます。そのもうひとつの理由は、成熟した雌の腹部に鮮やかな大きな赤色の斑紋が付いているからでもありそうです。
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2004.11.28
引き続き危険生物のビデオ撮影で、今日からの3日間は山原(やんばる=沖縄本島北部)に滞在予定です。 今年は台風が多く、この木生シダのヒカゲヘゴも葉があまり展開せずに、勇姿が見られませんでしたが、この季節になって、かなり見映えがするようになってきました。 亜熱帯・山原の森ですが、見た目にはそれ程、温帯の森と大きな違いは感じられません。ですが、この椰子の木を思わせる最大で10m近くに生長するシダは、亜熱帯らしさを充分に演出してくれています。 傘のように大きく展開する葉も特徴的ですが、幹に刻まれた模様もなかなか不思議なものです。古い葉柄の落ちた痕なのですが、それがまるで野球ボールの縫い目のように見えるのです。この模様の並びには変異が多く、余り見られないものから、大きく密に並ぶものまで様々です。あるいは、途中から模様のパターンが変わっている株もあります。それらを観察すると、その株のこれまでの生育環境の変遷が読み取れることもあり、そういう意味からもなかなか興味深い模様です。
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ヒカゲヘゴの幹
Ricoh Caplio GX
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コガタスズメバチの巣口
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
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2004.11.26
今回のビデオ撮影の対象は、沖縄の危険生物です。ハブを初めとする陸上の代表的な危険生物を扱います。沖縄の危険生物で、昆虫の代表と言うとこのコガタスズメバチでしょう。巣の入口では、まだワーカーたちが盛んに出入りを繰り返しています。 恐らく温帯地域では、既にスズメバチたちの活動は終わっていると思いますが、亜熱帯沖縄では、もう少し元気な姿が見られます。間もなく、連日のように北風が吹き荒れるようになると、ワーカーの姿が消え、巣を離れた新女王バチだけが越冬します。暖かい日の陽溜まりで日光浴する姿や、朽ち木などの中に潜り込んでいる状態が観察されます。 巣まで2m程の距離に近付いて撮影してみましたが、余り警戒を強める様子も見られませんでした。それでも、ストロボの光りは刺激する可能性があるので、ブレ防止レンズで自然光での撮影にとどめました。
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2004.11.25
一昨日から1週間の予定でビデオ撮影の仕事をしています。東京からのスタッフといっしょに朝から晩までの撮影の中で、最大の楽しみは食事でしょう。昨夜は夜間撮影の合間に沖縄そば屋に入ったので、今日は典型的な沖縄の食堂を選びました。 私の事務所から車で10分ちょっとのところにあるので、普段もときどき出掛けます。メニューが「ゴーヤちゃんぷる」などの沖縄料理であることは、もちろんですが、そのメニューの豊富さが最大の特徴です。注文した品が出て来るまで、そのメニューを数えてみると、91種類もありました。 「そば(小)\300」から「うなぎ定食\880」までと、値段が安いのも魅力です。さらに、ひとつのメニューの付け合わせもサービス満点です。例えば、「そば定食」は、「沖縄そば」「ライス」「チキンカツとポテトサラダ」「さしみ」から構成されていて、ボリュームも十二分です。もちろん、食べることも楽しみですが、この膨大なメニューひとつひとつを眺めながら、その内容を想像するのも楽しみのひとつです。
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食堂のメニュー
Ricoh Caplio GX
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宮崎県総合博物館での講演(黒木秀一さん撮影)
Ricoh Caplio GX
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2004.11.21
宮崎県総合博物館で開催されている企画展「黒潮と南の島の生もの」の講演会に行ってきました。深い緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の博物館の独立した建物の講演会場には、300名を越す方々にご来場頂きました。 毎年のように、日本全国の博物館などの施設で、沖縄や琉球列島の企画展が開催されますが、黒潮によって琉球列島と宮崎の自然環境を結び付けた観点が、なかなか興味深く感じられました。このような企画を通して、他府県の催しに呼んで頂けるのは、とても嬉しく楽しいものです。夜の打上では、ついつい芋焼酎を呑み過ぎてしまいました・・・
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2004.11.19
また少し南島漂流記をサボっている間に、秋が深まったようです。夕方にちょっと外に出たところ、サトウキビ畑では花穂が出始めていました。いくら半袖で頑張っていても、やはり季節は進んでいくんですねぇ・・・ 冬や秋は好きではありませんが、サトウキビの花穂の並ぶ光景は、毎年楽しみにしている被写体です。年々、サトウキビ栽培は下火になり、撮影意欲の湧く畑は激減してしまいましたが。 これからの季節、忘年会、クリスマス、年賀状、大掃除と次第に慌ただしくなっていくのでしょうねぇ。 愛用しているリコーのキャプリオシリーズで、GXの次に気になっていたR1をちょっと使ってみました。このカットは、GXにはない135mm望遠端での撮影です。やはり望遠側はこれくらいまであるといいですね。
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サトウキビの花穂
Ricoh Caplio R1
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フタスジハリカメムシの羽化
NikonD1X Tamron90/2.8Di Speedlight
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2004.11.13
再び、観察と撮影を始めたフタスジハリカメムシですが、既に新成虫の羽化が始まっています。産卵期間が比較的長くダラダラと行われていたので、その後の成長度合いもバラつきがあり、現在では卵、若齢幼虫から新成虫まですべてのステージが見られます。 そのために注意深く観察すると、幼虫の脱皮や羽化のシーンにも出会います。それにしても、孵化、脱皮、羽化の何れの時にも黒色部分が美しい赤色のため、なかなか目を引きます。自由に動き回れない最も無防備な状態のときに、緑の葉の上で目立つ色彩をまとっているのは、生存上は不利だと思うのですが、何故でしょう。他のカメムシでも、同じような現象が観察出来ますから、生理的に致し方ないことなのかもしれませんが。 また、このように集団生活を送るカメムシの脱皮シーンを見ていて感心するのは、他の個体に邪魔されながら、巧く脱皮出来ることです。セミなどの羽化はかなりデリケートで、よく失敗するのを目撃しますから。
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2004.11.12
また新しいレンズを買ってしまいました。私にとっては標準レンズとも言える、長焦点マクロレンズです。これまでは、シグマ105mmを常用してきましたが、これがデジタル対応の新設計になったので、買い換えを検討していました。しかし、やはりタムロン90mmもデジタル対応になったので、どちらにするか悩んでいたのです。タムロンの90mmマクロレンズは、以前から定評があり、20年近く前に、この初代の製品を購入し使っていました。 以前からのイメージで、タムロンのレンズ設計はシャープネス至上主義ではなく、豊かな階調再現に重きを置いているように感じていました。自然光で奇麗なボケ味を活かした撮影などでは、なかなかよい雰囲気が得られますが、ストロボを使用した昆虫のクローズアップでは、もう少しシャープさが欲しいと感じることもあり、どちらかと言うとシャープ性重視と思われるシグマを愛用してきました。 しかし、ほぼ20年ぶりに使用したタムロン90mmマクロは、相変わらずの豊かな階調再現はそのままに、なかなかのシャープさも兼ね備えた、とてもバランスのよい画像に感じられました。ちょっとハマるかもしれません。久しぶりにタムロンとの付き合いが復活しそうな予感です。 被写体は、このところやや遠ざかっていた、フタスジハリカメムシです。すっかり幼虫の数も増え、いろいろな成長段階の幼虫が同時に見られるようになっていました。
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フタスジハリカメムシの幼虫の脱皮
NikonD1X Tamron90/2.8Di Speedlight
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山原の夕暮れ
Ricoh Caplio GX
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2004.11.9
森の中からはまだセミの鳴き声の聞かれる、亜熱帯・山原(やんばる=沖縄本島北部)です。夏好きで、冬嫌いな性格なため、秋は何処か寂しい気分になります。そして、フィールドに出る度に、「まだ、こんな夏の要素が残っている!」探しをしては喜び、「もう、こんな冬の気配が・・・」に気付き落胆するのです。 今日は一日頑張って、たくさんの夏をかき集めたのですが、陽が暮れようとして空を見上げると、そこには夏ではない紛れもない秋の空が広がっていました。そろそろ、夏の終りを認めないと、また意地の半袖生活を続けて、風邪をひいてしまうかもしれません。
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2004.11.9
ちょうど今の季節、山原の林道を走ると、林道脇にはサキシマフヨウの花が咲き乱れています。 花弁の色は、白から濃いピンク色までかなり変異があります。これまでの印象では、白い株が多く、ピンク色の株は少なかったのですが、何故か今回はピンク色の株が目立ちました。栽培しているのではないので、人為的に増やした訳ではないでしょうから、不思議です。単なる偶然なのか、あるいは時期的なものなのでしょうか? 背景の空が青ければ、より花の色が映えたと思うのですが、生憎の曇り空でした。でも、晴天であれば、光線が強く花の色がこれ程出なかったかもしれません。
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サキシマフヨウ
Ricoh Caplio GX Wide-Adapter
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イイギリの実
NikonD100 Nikkor70-300/4-5.6ED PL-Filter
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2004.11.9
台風の多いシーズンでしたが、やっと一段落といった印象です。台風の爪痕の目立つ山原の森ですが、たわわに実を着けたイイギリの実を見つけました。秋から冬の視覚的季節感に乏しい山原では、貴重な存在です。 決して数も少なくなく、餌資源としても豊富だと思うのですが、野鳥や哺乳類にはあまり人気がないようです。やがて朽ち果てて、房のまま地面に落ちている無惨な姿を目にします。ところが、今日は初めて、実際に実をついばんでいるヒヨドリの姿を目撃し、ビデオ撮影も出来ました。イイギリの実の名誉やや挽回といったところでしょうか。 ときどき背後から陽が射し、緑の葉が透けて赤い実と絶妙なコントラストを見せてくれたのですが、実自体の深い赤色は、この陽の陰った条件のほうがよりよく再現されていたので、こちらのカットを選んでみました。
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2004.11.8
まだまだ汗ばむ日のほうが多いのですが、やはり山原の森では着実に秋が深まりつつあります。山原の秋の花の中でやや異色なのが、このナンバンギセルの花です。ススキの根に寄生する寄生植物のため、葉や緑色の部分を持ちません。かと言って花を着けないわけではなく、このように奇麗な花を見せてくれます。 この植物には、もうひとつ不思議なところがあります。花の奥に、まるでナメコのように見える器官があるのです。やや下向きに咲く花を身を屈めて覗き込んでみると、この不思議な物体が見えます。恐らく雌しべに相当する部分なのでしょうけど、何とも面白い形です。 このことを教えてくれたのは、専門家ではありません。あるとき撮影に同行した人が偶然に気付き、教えてくれたのです。それ以来、ナンバンギセルの花を見つけると、このナメコの存在を確かめるのが習慣になってしまいました。
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ナンバンギセルの花
Ricoh Caplio GX
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ツチイナゴの幼虫
Ricoh Caplio GX
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2004.11.7
ちょうど今の季節、ツチイナゴの幼虫たちがたくさん見られます。写真のように、ツチイナゴには緑色型と褐色型がいます。この撮影をしたとき、両型は、それぞれの体色が有効に働くような場所にいたのですが、ちょっと出来過ぎでしょうか? これまでの研究から、背景の色彩や模様を認識して、より高い隠蔽効果の得られるような環境や向きに静止する昆虫も知られています。反対に、全くそんなことは無視して行動している昆虫もたくさん見られます。 このツチイナゴの場合はどうなのでしょう?褐色型が枯葉を餌にしているのならよいのですが、やはり餌は緑葉です。ということは、体色を最大限に活かすためには、摂食時と休息時には、わざわざ移動しなければなりません。活動時の多くを摂食に割いている生活では余り効果的とも思えません。やはり、偶然だったのかもしれません。でも、そうなると、褐色型の存在意義は何処にあるのでしょう?
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2004.11.5
沖縄のフィールドワークで厄介な存在というと、ハブが筆頭でしょうけど、実際はセンダングサ類の種も無視出来ない存在です。街中から山奥の林道沿いまで至る処に生えていますし、ちょっと茂みに踏み入ると、服のあちらこちらに無数の種が着いてしまいます。それが簡単に取れればいいのですが、結局ひとつひとつを指で摘んで取らなければならないのです。全く厄介な存在です。 ところが、今日、草むらで昆虫の撮影をしていると、たまたまファインダーの中に、完全な形のセンダングサの実が飛び込んできたのです。これまで余りまともに観察したことがなかったのですが、改めて見てみると、シンメトリーな放射状でなかなか面白い形をしています。これが、この形状のままでバラバラにさえならなければ、いいのですけど・・・
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センダングサの種子
Ricoh Caplio GX
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フタトガリコヤガ成虫
Ricoh Caplio GX Speedlight
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2004.11.3
久しぶりにフタトガリコヤガの成虫を見つけました。しかも、羽化直後の新鮮個体のようです。この蛾の不思議なことは、幼虫は本当によく見かけるのですが、成虫は滅多に目撃出来ないことです。幼虫は、アオイ科の植物の葉で度々、それも東京都内から山原(やんばる=沖縄本島北部)の山奥まで、その姿を見る機会があります。ところが、成虫の姿というと、これまでに数える程しか見たことがありません。 昆虫の場合、特に完全変態では、幼虫と成虫とで姿が全く異なる上に、餌も生息場所も全く違うということが珍しくありません。その結果、成虫はよく見かけるのだけど、幼虫を見たことがないという例はよくあります。あるいは、未だに幼虫が発見されていない種というものもあります。しかし、この反対の例というのは、それ程多くないように思います。 単に成虫を見かけないだけではなく、編み目状の模様や、どこか狐のお面を連想するような姿は、かなり特徴的で不思議な存在に思えてきます。
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2004.11.1
日に日に秋の深まりを感じる季節ですが、季節の移り変わりは一直線に進むものではありません。今日の空を見上げると、夏を思わせるような雲が沸き上っていました。夏好きで、冬の嫌いな性格には、ちょっと嬉しい光景でした。 このところ、空というか気象ネタが続いていますが、これには理由があります。本来ならば、今の季節は1年で3回目の昆虫の出現のピークを迎えているはずなのですが、記録的な台風の襲来の影響なのでしょうか、今年の秋は、昆虫の姿が少ないのです。今週は、毎週続けてやって来ていた台風がやっと途切れ、久しぶりの好天が続いています。 今日は1日で日記を3回アップしてしまいましたが、最近またサボリ気味なのを、サイト開設3周年の日に挽回しようというのが見え見えですねぇ?子供の頃から「やれば出来るのに」と言われ続けても、結局やらない性格は、未だに変わってないようです・・・
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雲
Ricoh Caplio GX
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今日の日の出(06:50)
Ricoh Caplio GX
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2004.11.1
事務所の入っている建物の反対側からは、大平洋が見えます。そこからは、毎朝陽が昇っているはずですが、なかなかその光景を目にすることはありません。今日は久しぶりに日の出を眺め、撮影をしました。 水平線の少し上には雲が掛っていますね。これが、今朝のほうが、事務所裏の建物に陽が射すのが遅れた原因のようです。日頃、仕事で日の出を撮影することは数少ないのですが、反対に日没の撮影は結構機会があります。そのときに思うのは、水平線上に雲がなく、絵に描いたような日没はなかなかないということです。直前まで雲がないと思っていても、急に雲に隠れてしまうのです。きっと日の出も同じ状況なのでしょう。ただ日没と違って、早起きしてその瞬間を狙っていたとしたら、落胆の度合いはより大きいでしょうね。
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2004.11.1
10月29日(正確には30日)には、朝帰りの証拠写真を載せてしまったのですが、今日は正真正銘の早起きをしての同時刻の写真です。 たった2日間の違いですが、月の位置はまだ高く、広角側で縦位置にしないと画面に収まりませんでした。月の出、入り時刻は毎日50分余遅くなっていくはずですから、わずか2日でこれだけの差が出てしまうのですね。 それに対して太陽のほうは、1日に1分程しか変わっていきません。しかしそれにしては、今日はまだ建物に陽が当たっていませんね。 今日は何故、朝帰りでもなく、こんな時刻に起きていたかというと、原稿の締切りに追われていて、徹夜してたんです・・・
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今朝の日の出(06:47)
Ricoh Caplio GX
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