生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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雨々、降れ降れ〜 水不足解消!
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2006.3.31
昨年から手掛けてきた大きな仕事が完成に近づき、納品のために上京しました。その東京はちょうどソメイヨシノの花が見頃を迎えています。
 沖縄の亜熱帯らしいカンヒザクラも好きなのですが、やはり桜の花というと、このほんのり薄紅色を漂わせているソメイヨシノが馴染み深く感じます。決して派手な花ではありませんが、この華やかさは何処からくるものなのでしょう.何処か心騒ぐ何かがあります。そして散るときの桜吹雪は、また心を揺さぶるものがあります。不思議な花なのです。
 私の記憶が正しければ、28年前の今日、琉球大学入学のために沖縄に渡ったのです。そして、それがソメイヨシノだけではなくカンヒザクラのすばらしさも知る切っ掛けとなったのです。
  ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
Ricoh Caplio R4
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カンヒザクラ実
カンヒザクラ実
Ricoh Caplio R4 Speedlight
  2006.3.30
今日も昨日に続き、一日よく晴れ渡りました。昨日と違うのは、気温も上昇しとても暖かかったことです。いえ、汗ばむ陽気といったほうがよいでしょう。
 それなのに、相変わらず昆虫の姿はそれ程多くありません。きっと、これから急に数が増えるのに違いないのですが。
 そんな晴天の元、1月2月に花を着けていたカンヒザクラの実が熟し始めました。写真は、ちょうど見栄えのする色の段階を選びましたが、本当に糖度が上がり美味しく感じるのは、もっと濃いアメリカンチェリー色になった状態です。
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2006.3.29
快晴の一日でした。大気もクリアで、気持ちよく晴れ上がりました。4月も目前にした好天の下、虫の眼レンズを装着したカメラを手にフィールドに飛び出したのですが、昆虫の姿は疎らなのです。恐らく、低温が原因でしょう。見た目は、春のポカポカ陽気ですが、晴れていても結構肌寒さを感じます。
 それでも諦めきれずにしばらく歩き回った末、荒れ放題の畑の隅にウイキョウの黄色い花が咲き乱れているのに出遭いました。丹念に花を見て回るのですが、やはり昆虫の姿は僅かなものです。何とか、ナナホシテントウを見つけましたが、低温の所為か、あまり活動的ではありません。唯一活動的だったのが、このツマグロキンバエたちでした。
  ツマグロキンバエ
ツマグロキンバエ
NikonD200 MinsectorIVca Speedlight
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ミゾカクシ
ミゾカクシ
Ricoh Caplio R4
  2006.3.28
ミゾカクシは、田圃の畦道などで見られる種で、水路を隠すくらいに茂るために、この名前が付けられたようです。別名のアゼムシロも、やはり畦を覆い尽くす繁殖力の強さを表したものです。
 全国的に分布しているようですが、沖縄では近年激減しているようです。それは、稲作が衰退してきているのが原因でしょう。
 このような状況に置かれている存在は植物だけではなく、水生昆虫にも多く見受けられます。元々は自然の水系に生息していたものが、そのような生息地の枯渇により、水田という環境に強く依存するようになり、さらに水田の減少によって個体数を減らしているわけです。本来の自然生息環境が残っていればよいのですが、皮肉な結果です。
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2006.3.28
今日は晴れたものの強風が吹き荒れる中で、虫の眼レンズによる植物のビデオ撮影をしました。
 虫の眼レンズによる植物の撮影というのは一見ミスマッチなようで、今月24日に紹介したとおり、意外と相性はよいのです。
 植物の特徴ある部分を拡大し、かつほぼ株全体も見えますし、さらには生育環境まで見えてきます。ビデオですと、これらの要素すべてを見せるためには、ズーミングを多用することになりますが、虫の眼レンズですと画角を固定したままで事足りるのです。
 同時に撮影したスチル写真は、今日は反対に通常の広角接写にしてみました。最近、虫の眼レンズを多用していると、このほうが却って新鮮にも感じるのが不思議です。
  ナンゴクネジバナ
ナンゴクネジバナ
Ricoh GR Digital Speedlight
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ハエの一種
ハエの一種
NikonD200 MinsectorVca SpeedlightX2
  2006.3.27
今日の沖縄の天気は今ひとつハッキリしない、曇りときどき雨、一時薄日といった状態です。数日ぶりにいつもの琉大の南口にある植込みに行ってみました。
 いつもどおりのヤマトシジミ、ユウレイセセリ、イチモンジセセリ、ヒメカメノコテントウ、ダンダラテントウ、ヨツモンカメノコハムシ、ホシスジオニグモ、ナガマルコガネグモに混じって、ハエのなかまが目に付きます。これは、きっと近くに動物の死骸か糞があるに違いないと覚悟したのですが、被写体探しのために植込みの周りを何周しても、そのような物は見当たりませんでした。
 そのような物を見ずに済んでよかったと思う反面、覚悟していたのになかったのは拍子抜けでもあります。果たして、このハエは何のためにこの場所に集まっていたのでしょうか?
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2006.3.26
東京の実家の庭のミモザの花が、ついに満開の季節を迎えていました。冬の寒い時期から、その花の色が伺えましたから、随分長い期間楽しめる花です。
 東京ではちょうどソメイヨシノの開花時期にも当たり、いろいろな桜の名所は賑わっていましたが、このミモザも遠くから眺めるとなかなかの華やかさ。本当の春がやって来たことを実感できます。
  ミモザ・満開
ミモザ・満開
NikonD200 VR18-200/3.5-5.6ED
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写真展の打ち合わせ
写真展の打ち合わせ
NikonD200 MinsectorVca Speedlight
  2006.3.25
急遽一泊で、東京に出てきました。今夏、糸崎公朗さんを中心にしたグループ写真展を開催するための話し合いです。それに先立って、ちょうどビッグサイトで催されている「Photo Imeging Expo」も見てきました。
 生憎年度末に当たり、参加者は多くなかったのですが、いつものインターネット掲示板上だけのやり取りとは比べられない内容でした。と言うものの酔っていて、「どぜう」の味以外、あまり内容を余り覚えていないのですが・・・
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2006.3.24
またまた冬に逆戻りです。もう4月も目前というのに、この寒さはどうしたものでしょう。
 半ば撮影は諦めながら、夕方近くのコンビニに出掛けました。帰り道に空き地の脇を通ると、チガヤの合間にピンク色の花が見えます。最初はムラサキカタバミかと思ったのですが、何処か雰囲気が違います。よく見ると、今年初めて見るナンゴクネジバナです。ところが、持っていたカメラは何故か、虫の眼レンズ付きの一眼レフだけ。何処かミスマッチな機材ですが、せっかくの初物ですから、レンズを向けてみました。
 ナンゴクネジバナは小さいながらもランの花ですが、株全体を写しながら、そのことも判るように撮影するのは意外と難しいものです。虫の眼レンズで手前の花を拡大しながら、背景にもたくさんの花が着いていることを見せる構図は、実は虫の眼レンズに打ってつけの状況だったのです。
  ナンゴクネジバナ
ナンゴクネジバナ
NikonD200 MinsectorVca SpeedlightX2
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イチモンジセセリ
イチモンジセセリ
NikonD200 MinsectorVca Speedlight
  2006.3.23
悪天候のため、昨日撮影した映像です。虫の眼レンズによる映像の面白さは、その映像を見ている人間が、昆虫と同じような大きさになって、昆虫の世界に入り込んだような錯覚を味わえることです。
 そのためには広い画角と深い被写界深度が必要なのですが、そのような錯覚を濃密に味合うためには、アングルも重要なのです。上から昆虫を見下ろすようなアングルではあまり効果はありません。昆虫と対等な目線、あるいは下から見上げるようなアングルが有効なのです。このようなアングルを実現するには、先端のメインレンズはなるべく小さなことが重要になります。現在は直径が9mm程の製品を使用していますが、極端な話、昆虫の眼と同じくらいの大きさになると、もっと昆虫と対等な雰囲気が出せると思うのですが。
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2006.3.23
今日は強風と、ときどき落ちてくる雨に、虫の眼レンズによる撮影はお休みです。事務所の隣の駐車所ではヤマモモの実がかなり色づき始めています。このような実りは、何処か秋のイメージがあるのですが、このヤマモモは春先に結実します。
 1週間程前から使い始めたリコーキャプリオR4ですが、とても安定した作動をしています。本当に、これ1台でほとんどの撮影をこなしてくれます。バッグの片隅にいつも入れておけば、余程特殊な撮影以外は困りません。これは前機種のR3も同じなのですが、7.1倍の高倍率ズームなのに意外な程ボケが奇麗なのです。これも嬉しいポイントです。
  ヤマモモの実
ヤマモモの実
Ricoh Caplio R4 Speedlight
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ハチの一種
ハチの一種
Ricoh Caplio R4 Speedlight
  2006.3.22
このところ、ヒメキランソウの花にやって来るハチのなかまを度々、虫の眼レンズで狙っています。しかし、体長3~5mm程度で神経質なためになかなか鮮明な画像が得られません。今日は種名を調べるために、オーソドックスな方法でも撮影してみました。
 と言ってもそのために使用した機材は一眼レフではありません。コンパクトデジカメです。フィルム時代には、このような小さな昆虫を拡大して撮影するには一眼レフとマクロレンズの組合わせしか考えられませんでした。しかし、コンパクトデジカメの背面にある液晶モニタはファインダー代わりでもあり、その機能は正に一眼レフそのもです。接写に強い機種であれば、このような一眼レフ顔負けの写真が簡単に撮れてしまうのです。
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2006.3.22
新型の虫の眼レンズの特性を最大限に活かした映像というと、飛翔する姿を真下から狙ったものではないでしょうか。今日もそのようなカットを狙ったのですが、なかなか巧くいきません。やっとホバリングするヒラタアブのなかまを5、6カット撮影出来たのですが、シャッタースピードの設定が遅め(1/40sec.)だったので、残念ながらブレが目立ちますね。
 さて、ダハプリズムによって光路を90度屈折させたところ、解像度が向上した謎ですが、どうもダハプリズムのケースの内部に小さなレンズが組み込まれていて、それが偶然にもメインレンズの収差を打ち消すような関係になっていたのではないかという推測が有力になってきました。
  ヒラタアブの一種
ヒラタアブの一種
NikonD200 MinsectorVca SpeedlightX2
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ヨツモンカメノコカハムシ
ヨツモンカメノコカハムシ
NikonD200 MinsectorVca SpeedlightX2
  2006.3.21
新型の虫の眼レンズ'Minsector'の解像度が向上した原因のひとつに、先端のメインレンズの個体差、つまり特に出来の良い製品に当たったことが考えられます。
 そこで、これまで使用してきたレンズと入れ換えてテスト撮影をしてみたのですが、どうも明らかな差は認められませんでした。やはり、ダハプリズムを使用したこと自体が好結果を生んでいるのでしょうか?
 より厳密なテストをしたかったのですが、今日は晴れたり曇ったり雨が降ったり風が収まらなかったりと不安定な気象条件で、また次回の宿題ということになってしまいました。
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2006.3.21
数日前に製作した新型虫の眼レンズは、このような形をしています。レンズを90°上向きに取り付けてあります。つまり、非常にローアングルに強い構造なのです。
 もちろん簡単に90°曲げられる訳ではありません。光路を90°屈折させる部分には、カメラのアングルファインダーのダハプリズムを使用しています。そのために、ファインダー像は左右天地とも正像なのです。このアイディアは、糸崎公朗さんから頂戴したものです。
 このシステムにしたところ、画像がこれよりも鮮明になって驚いているのですが、その理由は判りません。
 これまで虫の眼レンズで撮影した場合、データにはInsecteye-Lensと記していましたが、何かオリジナルの名称はないかと考えていました。今回「MINATO」と昆虫の「Insect」を組み合わせて「Minsector」という名称にしてみました。
  新型虫の眼レンズV型
新型虫の眼レンズV型
Ricoh Caplio R3
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ノイチゴ?
ノイチゴ?
Ricoh Caplio R4 Speedlight
  2006.3.20
ときどき立ち寄る公園で、ちょっと可愛らしい花をみつけました。カメラを向けていると、ちょうどそこを通りかかった犬の散歩途中の女性が「あ、それは野生のノイチゴですよ」と教えてくれました。「そうなんですか?ありがとうございます」とお礼を言って戻ってきたのですが、調べてみると「ノイチゴ」という和名の植物は見当たりません。
 確かにイチゴのなかまのようですが、果たして本当の和名は何でしょうか?
※図鑑で調べたところ、ナワシロイチゴのようです。
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2006.3.20
新しく製作した虫の眼レンズですが、その目的は解像度の向上を狙ったものではありません。これまでと同じ光学系の間にあるパーツを組み込んだのですが、常識的に考えると解像度は低下しそうなものです。ところが、明らかにこれまでのタイプよりも解像度が向上しているのです。予想もしなかった副産物です。
 偶然にも、光学系の中間に組み込んだパーツとの相性がよかったのか、それとも、今回使ったメインレンズの個体差なのか、比較テストをしてみないと判りません。嬉しい誤算なのですが、ただひとつ、これまでのタイプより性能的に後退した点があります。それは、被写界深度が浅くなってしまったことです。
  ユウレイセセリ
ユウレイセセリ
NikonD200 MinsectorVca SpeedlightX2
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カンヒザクラ実
カンヒザクラ実
Ricoh Caplio R4
  2006.3.19
3月も下旬に差し掛かり、カンヒザクラの花もほとんど見られなくなってきました。代わりに小さな実が色づき始めています。
 ソメイヨシノの開花前線が北上する中、既にサクランボが色づいて来ているのは南国ならではの光景のようですが、もともとが寒い季節に開花するカンヒザクラ(寒緋桜)なのですから、当然と言えば当然なのです。
 熟して甘みを感じられるようなるのは、実が黒味を帯びてくる頃です。
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2006.3.19
新型の虫の眼レンズのフィールドテストをしてみました。とてもローアングルに強いタイプなので、このように花に飛来するミツバチを真下から撮影することも可能です。
 かなり新鮮なアングルからの映像が期待出来ますが、これまでと違ってノーファインダーで構図を決めるのに苦労し、画面から被写体が外れているカットを量産してしまいました。まぁ、次第に慣れるとは思いますが。
  セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチ
NikonD200 Insecteye-LensVca SpeedlightX2
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新型虫の眼レンズテスト
新型虫の眼レンズテスト
NikonD200 Insecteye-LensVca Speedligt
  2006.3.18
今日は、一日中断続的に強い雨が降り続き、野外で撮影をすることは出来ませんでした。そのため、新しいタイプの虫の眼レンズの製作に充てました。
 室内でテスト撮影をしただけですが、解像度は悪くないと思います。まだ、完成ではありませんが、充分に実用性は感じられます。これまでのタイプに置き換わるものではなく、状況によって使い分けていくことになると思います。
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2006.3.17
今日は、ほぼ一日快晴でした。早速、昨日届いたリコーキャプリオR4のテスト撮影に出掛けました。
 ところが不思議なもので、暖かいというよりも暑い程の陽気なのですが、昆虫の姿は少ないのです。これから一斉に出現して来る端境期に当たっているのでしょうか?
 そんな中、やっと見つけたやや大型の昆虫が、このガガンボモドキのなかまです。夕暮れの逆光に照らされる姿に、弱めにストロボを焚き、シャドー部を和らげました。
 まだ前機種R3との決定的な違いは認識出来ませんが、撮影された画像に決して悪い印象はありません。なかなかクリアでシャープに感じられます。
  ガガンボモドキの一種
ガガンボモドキの一種
Ricoh Caplio R4 Speedlight
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Ricoh Caplio R3とR4
Ricoh Caplio R3とR4
Ricoh Caplio GX8
  2006.3.16
リコーの新製品、キャプリオR4が届きました。R3からの変更点は、撮像素子の画素数が500万から600万に引き上げられたこと。背面の液晶モニタの画素数も増加したこと、ボディの手に触れる金属部分が滑り難い表面処理に変わったことなどです。
 一見地味な変更ばかりですが、前機種R3自体、発売当初よりファームウェアのバージョンアップを積み重ねる毎に、着実にその機能が向上してきた実績があります。その蓄積の上に設計されたR4ですから、より成熟した内容が期待出来ます。事実、R3は気軽な撮影では、実に便利な機種なのです。R4ではそれからさらに実用性を高めているものと期待出来ます。GXからGX8のときも、一見地味な改良ばかりでしたが、実際両機種を使ってみると、とても好感の持てる内容だったことも思い出されます。
 早く、フィールドで昆虫相手にその実力を試してみたのですが、今日は生憎の悪天候、そしてこれからTVの仕事なので、明日までお預けです。
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2006.3.15
このところ、ほぼシステム上変化のなかった虫の眼レンズですが、最近拡大系レンズに24mmがよいという情報があり、早速入手しテストしてみました。
 これまでは、2種類の20mmレンズを使っていたのですが、やはり今回の24mmのほうがシャープに感じられます。但し、すべてで勝っている訳でもないようです。画面中心部のシャープさは、これまでで最高だと思われますが、周辺部やピントの外れた場所では色収差(色ズレ)が目立ちます。これでまた1ステップ進化した虫の眼レンズですが、まだまだ改良の余地は残されているようです。
  ユウレイセセリ
ユウレイセセリ
NikonD200 Insecteye-LensIVca Speedlight
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ハナアブの一種
ハナアブの一種
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
  ハナアブの一種
ハナアブの一種
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
 
2006.3.14
毎年のことですが、期日ギリギリの今日、確定申告をやっと済ませてきました。何とか最終日だけは避けようと思い、2日間の徹夜となり、昨日はこの「南島漂流記」もサボってしまいました。昨日も撮影は試みたのですが、またまた冬に逆戻りした雨混じりの強い北風に阻まれてしまったのです。
 今日は陽射しが覗いたものの、気温は低く絶好の撮影条件ではありません。それでも、昨日よりもはるかに目に付く昆虫の姿に、寝不足の虫の眼レンズを向けてみました。
 釣り鐘型の花は、最近めっきり少なくなったサイヨウシャジン。その花に強く執着していたハナアブの種名は、残念ながら判りません。地上から空を見上げるようなアングルで撮影してみましたが、面白い雌しべの形をしていますね。
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ハチの一種?
ハチの一種?
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
  2006.3.12
先日からヒメキランソウの咲いている場所で、必ずと言ってよいくらい見掛ける昆虫がいます。背面から見ると、黒い翅(はね)と頭部に対して、オレンジ色の前胸背が目立つので、メスアカケバエの近縁種だと思っていたのです。
 しかし、体長3~4mmと小さい上に、なかなか神経質で近寄らせてくれませんし、そう数が多いという訳でもありません。やっとある程度の大きさで撮影出来た画像をパソコンのモニタで拡大して見てみると、翅と頭部以外はすべてオレンジ色で、どうもハエには見えません。ハチのなかまのように見えます。果たして、種名の付いている昆虫なのでしょうか?
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2006.3.11
大好きな花のひとつ、ヒメキランソウが満開を迎えています。花には、小型のハチやアブ、ハエなどがやって来ますが、どれもかなり神経質で虫の眼レンズでは、なかなか近づかせてくれません。
 やって来る昆虫が多ければ、それを狙う捕食者も当然います。雄しべの近くで待ち伏せをしているのは、トガリシロスジグモの幼体でしょうか?ヒメキランソウのひとつひとつの花は小さく1cmもありませんから、このクモの体長は2mm前後でしょうか?
 ヒメキランソウは、遠くから見ると、とても目を引く色彩を放っているのですが、それをアップで撮影するとあまり魅力的な花には見えません。ところが、虫の眼レンズでここまで接近して撮影すると、これはまたなかなか不思議な花に見えてきてきます。
  トガリシロスジグモ幼体?
トガリシロスジグモ幼体?
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
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キクヅキコモリグモ
キクヅキコモリグモ
Ricoh GR Digital
  2006.3.10
夏のような空の下で、いつもの撮影地の小さな池には、たくさんのキクヅキコモリグモが見られました。盛んに動き回っているのは、餌を探しているのに違いありません。しかし、今日は全く捕食に成功した個体は確認出来ませんでした。
 しばらく観察していましたが、目の前を小さな昆虫が移動しても、ほとんど反応しません。前回は、小型のハエを捕食しているのを確認しましたが、かなり餌の好みにはうるさいクモなのでしょうか?それとも、捕食のタイミングが合わないだけなのでしょうか?不思議です。
※当初、ハシリグモの一種としていましたが、その後種が特定出来ました。
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2006.3.10
4日ぶりに戻った沖縄は、まるで夏のような天気です。午後、那覇まで出掛けましたが、ビルの背後の雲は完全に夏ですね。
 被写体に不自由しない季節がやって来ました!と言いたいところですが、その前に確定申告という難物が控えているのです・・・
  夏空
夏空
Ricoh Caplio R3
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ミモザの花
ミモザの花
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
  2006.3.8
このところのポカポカ陽気で、東京の実家のミモザの花がついに開き始めました。冬の寒い時期から、蕾には花の色が見えていましたが、やはり花になると一層鮮やかに感じられます。
 この黄色な小さなフサフサした花の塊を見ていると、沖縄によく植えられているソウシジュの花を思い出します。さて、束の間の東京も終わり、また沖縄の生活に戻ります。
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2006.3.7
ほんの一時の東京滞在です。昨日のナレーション録音のために急遽上京したのですが、確定申告の期日などが控えているためにゆっくりする余裕がありません。
 昨日は、ちょうど春一番と啓蟄が重なり、東京も春めいてきました。実家の庭では白梅が満開です。紅梅のほうは開花目前といった状況です。しかし、残念なことに、ちょうどこの2本の梅の間に植えられているロウバイは、今年は咲かずに終わりそうな気配です。昨秋、剪定し過ぎたのが原因でしょうか。
  紅梅と白梅
紅梅と白梅
Ricoh GR Digital/NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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ナレーション録音
ナレーション録音
Ricoh GR Digital
  2006.3.6
今日は、昨年一年間掛けて撮影してきた、西表島、八重山諸島のビデオ作品の編集の最終段階、ナレーション録音を行いました。ほぼ半日掛かりの作業でしたが、これで山場を越えたような気がします。
 映像自体は自分自身の専門の世界なので、編集作業もイメージが湧きますが、この音声の世界は全くの素人で、なかなか事前にイメージ出来ません。しかし、目の前で私の撮影した映像にプロのナレーションが被さってくると、俄然本物らしく感じられるのですから、不思議なものです。
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2006.3.5
今日も快晴の一日です。陽気のよい日が続くと、昆虫の姿も増えてきます。そして、その昆虫を餌にしているクモの活動も活発になります。
 ナンゴクデンジソウに覆われた小さな池には、このキクヅキコモリグモがたくさんいます。しかし、先日までは獲物を捕獲した状態を見た試しがありませんでした。ところが、今日は同時に3個体も餌をものにしていました。こんな出来事からも春間近なことが感じられます。
※当初、ハシリグモの一種としていましたが、その後種名が判明しました。
  キクヅキコモリグモ
キクヅキコモリグモ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
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ルリハコベ
ルリハコベ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
  2006.3.4
このところ、至る所でルリハコベの花が見られます。元々、好きな花なので、毎年春先にはレンズを向けています。
 今年は、ほぼ完成の域に達した虫の眼レンズで撮影してみました。直径がせいぜい5mm程度の小さな花ですが、何処か巨大な花のようにも見えます。
 ルリハコベは一箇所に固まって咲いていることが多いのですが、不思議な程、虫がやって来ません。ルリハコベはその昔、魚毒に使っていたそうですが、その毒のためでしょうか?しかし、そのためならば、何故花を着ける必要があるのでしょうか?虫のやって来ない理由が気になります。
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2006.3.4
今日も昨日に続いて、暖かな一日でした。そこで、以前悲惨な成績に終わった虫の眼レンズによるミツバチの飛翔撮影に再挑戦しました。
 コスモスの花壇には引っ切りなしにミツバチが訪れます。しかし、このような状況というのは、一見撮影が容易なようでいて、却って目移りしてしまうものです。たくさんいるミツバチの中から、体色の奇麗で、かつ性格的にあまりせっかちでない個体を探し出します。そして、その個体をなるべく驚かさずに追い掛けるのです。
 その結果、花から飛び立つ瞬間のミツバチを撮影することが出来ました。もっとも、この大きさだから見られるクオリティなのですが。
  セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
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アオモンイトトンボ未成熟雌?
アオモンイトトンボ未成熟雌?
Ricoh Caplio R3
  アオモンイトトンボ未成熟雌?
アオモンイトトンボ未成熟雌?
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
 
2006.3.3
一昨日、昨日と寒の戻りで撮影には向かない気候でした。そして今日はまた、三寒四温の「温」に当たり、絶好の撮影日和となりました。
 いろいろと撮影しましたが、夕方の逆光に照らし出されたアオモンイトトンボの未成熟雌が印象的でした。
 まずは虫の眼レンズで撮影した後、オーソドックスな中望遠域の自然光でも撮影してみました。虫の眼レンズは、一眼レフでストロボも併用し、135mm相当の中望遠撮影のほうは、コンパクトデジカメを使っています。
 どちらもそれなりに味わいがあると思うのですが、どちらがよいと感じるかはそれぞれの好みでしょう。虫の眼レンズによる映像は、刺激的で病み付きになる人が多いようです。しかし一方で、あまり好みでない人もいるようです。
 このところ、テスト撮影も兼ねて、虫の眼レンズの登場頻度が多くなっていますが、決して虫の眼レンズで撮影すること自体が目的にならないようにと考えています。あくまでも、交換レンズの1本であり、この映像に適した被写体と背景のときに抜きたい宝刀なのです。
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アメバチの一種
アメバチの一種
NikonD200 Original Zoom Macro N281 Speedlight
  2006.3.2
今日も寒い一日です。2月28日にここで紹介したアメバチの繭から成虫が羽化しました。いつ羽化するかもしれないので、容器にいれなければと思っていたのですが、まだそのままだったのです。今朝、歯を磨きながらなんとなく予感がして、玄関に置いてあった繭を見に行くと、羽化直後の成虫が繭のすぐ横にとまっているではありあませんか!
 慌てて、カメラを手に取り、数カットシャッターを押しました。次に、何か植物にとまらせて撮ろうと思った途端に、動き出しました。そして、急に飛び立ったのです。直ぐに壁面にとまったので、何とかフィルムケースに収めることが出来ましたが、危うく逃がしてしまうところでした。
 その後、琉球大学に届け同定を依頼してきましたが、沖縄の小型のハチ類はあまり分類が進んでいないので、恐らく判らないと思います。きっと本土との共通種でもないでしょう。
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2006.3.1
三寒四温とはよく言ったものです。昨日の陽気から、もうこのまま春に突き進むものだと思い込んでしまいました。ところが、今日は朝から強い北風と本降りの雨。一日にして、また冬に逆戻りです。
 きっと、春を感じて活動を始めた昆虫たちも、戸惑っていることでしょう。吹き荒れる風雨の中、事務所の裏でリュウキュウバライチゴの実が色づき始めているのに気付きました。つい先日まで、白い花ばかりだったのが、こんな不安定な天気の中でも、着実に季節は前に進んでいるようです。
  リュウキュウバライチゴ
リュウキュウバライチゴ
Ricoh Caplio R3 Speedlight
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