生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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ケナガネズミ
ケナガネズミ
NikonD800 SIGMA50-500/4.5-6.3APO Speedlight ISO400
  ケナガネズミ
ケナガネズミ
NikonD800 SIGMA50-500/4.5-6.3APO Speedlight ISO400
 
2012.6.30
山原(やんばる=沖縄本島北部)で、初のニコンD800撮影です。
事務所を出る直前に入った仕事絡みで、使えない写真がほとんどです。
これは、まず仕事に使う可能性はなく、重要な意味を持つカットだと思います。

ここ数年、異常に目撃頻度の上がっていたケナガネズミが昨秋から激減してしまいました。
そのケナガネズミに、10ヵ月ぶりに遭遇したのです。
先々週、コノハチョウを撮影したアカメガシワの木で、実を盛んに食べていました。
恐らく、雌の成体でしょう。ちょっとほっとしました。

以前から、ケナガネズミの和名には疑問を感じていました。
確かに通常の体毛とは別に長い毛が目立ちます。
しかし、それ以上に日本最大の大きさに触れるとか、先端の白い長い尾に触れるとかのほうが、適切なのではないかと思っていました。
まぁ、今日の写真を見れば、確かにかなりの「毛長」状態です。
これなら仕方ありません。

そうそう、今日はコノハチョウも合計50匹以上は目撃したでしょう。
これは、10年ぶりくらいのことではないでしょうか。
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メスアカオオムシヒキ雌(アオムネスジタマムシを捕食)
メスアカオオムシヒキ雌(アオムネスジタマムシを捕食)
Nikon D800 Micro Nikkor85/3.5 F22 SpeedlightX2 ISO800 X1.2モード
  メスアカオオムシヒキ雌(ピクセル等倍)
メスアカオオムシヒキ雌(ピクセル等倍)
Nikon D800 Micro Nikkor85/3.5 F22 SpeedlightX2 ISO800 X1.2モード
 
2012.6.29
日本最大のムシヒキアブ、メスアカオオムシヒキの雌がアオムネスジタマムシを捕食していました。
雌のほうがより大型で、体長は40mmを超えます。
さすがに、アオムネスジタマムシが小さく見えます。
しかし捕食と言っても、カマキリのようにバリバリ齧るのではなく、体液を吸汁するだけなので、今イチ迫力に欠けます。

多画素高解像度のニコンD800で撮影していると、通常のクローズアップ撮影なのに、同時により高倍率の撮影をしているような気分です。
撮影後、プレビューの表示倍率を上げていっても、何処までも解像しているのですから。
まぁ、何処までもというのは大袈裟ですが、ちょっと不思議な感覚です。
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クロイワニイニイ
クロイワニイニイ
Nikon D800 Micro Nikkor85/3.5 F11 SpeedlightX2 ISO400
  クロイワニイニイ
クロイワニイニイ
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F16 Speedlight ISO3200
 
2012.6.28
梅雨明けとほぼ同時に、リュウキュウアブラゼミが鳴き始めました。
それに比べると、姿も鳴き声も地味ですが、クロイワニイニイもそれ以前から活動を始めています。
クロイワニイニイは小さい上に、樹木の幹にとまっていると非常に隠蔽的です。
鳴き声も抑揚がほとんどなく単調なので、目の前にいても気がつかないことが少なくありません。
このように、アップで撮影した画像を見るとそれ程でもなく、大袈裟に聞こえるかもしれませんが。

相変わらず、ニコンD800での撮影にハマっています。
D800で撮影していて新たに認識したことは、昆虫は毛深いということです。
肉眼では結構ツルツルした質感に映るのですが、撮影画像を拡大してみると、必ずといっていい程、微毛に覆われています。
長年昆虫を撮影してきたのに、意外な事実です。

今日の画像は、フルサイズのD800にAPS-C専用レンズのマイクロニッコール85mmF3.5Gを装着してのものです。
四隅がややケラれていますね。
構図によっては気になる場合もあるでしょう。
そんなときは、DXフォーマット(APS-C)に切り替えればよいのですが、D800にはその中間のX1.2撮像範囲モードがあります。
約25万画素とフルサイズに比べて、11万画素減りますが、DXフォーマット(APS-C)の約18万画素よりも7万画素多い撮影も可能です。
フルサイズ用のマイクロニッコール105mmF2.8もあるのですが、これが太く重いレンズなのです。
他に、タムロン90mmF2.8Di 1:1というフルサイズ用マクロレンズも持っているのですが、これはブレ防止機能が入っていません。
ニコンがもっと軽量な90~105mmマイクロレンズを開発してくれるか、タムロンがブレ防止機能を内蔵してくれるかを待ちましょう。
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『日本のトンボ』
『日本のトンボ』
Nikon D800 Micro Nikkor85/3.5 ISO1600
  2012.6.28
昆虫写真家の尾園暁さんから、トンボ図鑑が届きました。
日本のトンボ図鑑の決定版という内容です。
日本国内で記録のある種を網羅し、生態写真、標本写真、そして可能な限り幼虫の写真まで掲載されています。
これはもう、想像するだけで気の遠くなるような作業です。

尾園暁さんは、イメージ的には非常にソフトなのですが、短期間で効率的にフィールドワークをこなす写真家です。
琉球大学大学院(昆虫学教室)では、後輩に当たるのですが、修士課程のわずか2年間で、沖縄のトンボ全種を撮影した強者です。
今、店頭に並んでいる『デジタルカメラマガジン』7月号にも作品と記事が掲載されていて、私との出会いにも触れられています。
とんでもない後輩です。

表紙カバーのデザインがまた憎いですね。
不均翅亜目で日本最大種のオニヤンマと最小種のハッチョウトンボが、(恐らく)実物大で並べてあります。
これによって、本著は日本産のトンボを網羅しているんだということを、さり気なく示しているんでしょう。
『日本のトンボ』に関しては、私の下手な解説よりもご本人のサイトをご覧ください。
海野和男さんのサイトでも、詳しく紹介されています。
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セミノハリセンボン?
セミノハリセンボン?
NikonD800 Micro Nikkor85/3.5 X1.4Telecon F16 SpeedlightX2 ISO800
  セミノハリセンボン?
セミノハリセンボン?
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F16 Speedlight ISO3200
 
2012.6.27
梅雨明けと同時に、リュウキュウアブラゼミがうるさく鳴き始めました。
奇麗に背景の抜ける位置にとまる個体を探していたら、全く警戒心のないセミがいました。

近付いても全く逃げません。
よく見ると、ところどころにカビのような物が見えます。
「セミタケ?」と思いましたが、あれは幼虫でした。
事務所に戻り調べると、セミノハリセンボンという項目がヒットしました。
これもセミタケと同じ、冬虫夏草の一種だそうです。

しかし、典型的なセミノハリセンボンは、名称のとおり針状です。
全く同じような状態の画像が掲載されているサイトもありますが、同じ種で生長段階の違いなのか否かよく判りません。
間もなく、すぐ近くにもう1個体、同じような状態で見つけました。
この周辺では、この菌が蔓延しているのでしょうか?
地中で感染するのか、地上に出てから感染するのか、興味は尽きません。

※これは、ボーベリアという菌類で、昆虫の種を選ばずに感染するようです。
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2012.6.26
今日やっと、ニコンD800での野外撮影をしてきました。
それにしても、梅雨明けのフィールドは暑いですねぇ。

そんな夏の林の中で、ヨツスジトラカミキリの交尾ペアを見つけました。
常に動き回って、落ち着かないのですが、写し止めたカットの解像度には驚かされました。
肉眼で見たり、これまで撮影したカミキリムシの体表って、ツルツルした印象だったのですが、しっかり毛に覆われていますね。
それ程、アップで撮影している訳ではないのに、36.3万画素の解像度恐るべしです。
虫の眼レンズによる撮影は、風と動き回るカミキリムシのために、昨日までのテスト撮影のようにはシャープではありません。

さて、ここで悩みが生じてきました。
この脅威の解像度を一度体験してしまうと、やはり何でもこれで撮っておきたくなります。
昆虫や野鳥の撮影はAPS-CのD7000で、風景などをD800でと使い分けを想定していたのですが、そりゃ何でもD800で撮りたくなりますよね。

※2枚目の画像は、画像をクリックして拡大表示した状態で、ピクセル等倍になります。
 
ヨツスジトラカミキリ
ヨツスジトラカミキリ
NikonD800 TAMRON90/2.8 F16 SpeedlightX2 ISO800
ヨツスジトラカミキリ(ピクセル等倍)
ヨツスジトラカミキリ(ピクセル等倍)
NikonD800 TAMRON90/2.8 F16 SpeedlightX2 ISO800
ヨツスジトラカミキリ
ヨツスジトラカミキリ
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F22 Speedlight ISO3200
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虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F22 Speedlight ISO3200
虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
NikonD7000 Nikko45/2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F22 Speedlight ISO3200
虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
RICOH GXR S10 X1.6Digitalzoom Gyorome-8 F15.8 Speedlight
  2012.6.25
フルサイズデジタル一眼レフでの虫の眼レンズ撮影に実用性を見出して、いろいろなテストをしています。
今日は、これまで常用してきたAPS-Cサイズセンサー機との比較をしてみました。
さらに、1/1.7型センサーユニットによる虫の眼画像も並べてみました。

いつも思うのですが、フォーマットの異なる機材の比較の難しさです。
さらに虫の眼レンズは、わずかなアングルの違いが構図に大きく影響するのでなおさらです。
梅雨明け直後の沖縄は、正に雲ひとつない快晴ですが、画角が広い虫の眼レンズでは、画面内に太陽が入って画質低下を招く可能性大です。
そうならないように、夕暮れギリギリの刻々と変わりいく光線状態の下で撮影しましたが、余り厳密な条件統一はできませんでした。

それでも、いくつかの傾向は確認できました。
今回の組み合わせでは、画質ももちろんですが、フルサイズ機が最も広い画角を得られました。
偶然とはいえ、嬉しい成果です。
一方、被写界深度は、やはりセンサーサーズの小さいほうが深いですね。
微妙な差ではありますが、フルサイズが最も浅い結果となりました。

沖縄に戻って2日目。梅雨明けの眩しい青空の下、自然の被写体を撮影したかったのですが、今日締切りの仕事を抱えていたので果たせませんでした。
明日こそは、自然のフィールドで昆虫を狙ってみましょう。
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虫の眼テスト
虫の眼テスト
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F16 Speedlight ISO3200
  虫の眼テスト
虫の眼テスト
NikonD800 Nikko45/2.8P X1.5&X1.4Telecon Gyorome-8 F22 Speedlight ISO3200
 
2012.6.24
梅雨明けの沖縄に戻りましたが、既に夜。
そこで、D800フルサイズでの魚露目8号による室内テストをしてみました。
東京では、実家の防湿庫にあった古いGNニッコールとテレコンを組み合わせてのテストでしたが、これが意外にも好結果だったためです。
今回は、新しいニッコール45mmF2.8Pとテレコンには1.5倍と1.4倍を併用しました。
これは、45mmF2.8Pを装着できるテレコンが1機種しかないためです。

その結果ですが、いいですねぇ!
これまで魚露目8号を使った虫の眼レンズ光学系では、最高の解像度ではないでしょうか。
像面湾曲も認められません。
画面隅にやや流れは認められますが、これは仕方ないでしょう。
フルサイズ撮影で懸念された被写界深度も、悪くありません。

ここにはISO3200撮影の画像をアップしましたが、ISO6400での撮影もしています。
しかし、やはりニコンD7000のISO6400撮影に比べて、ノイズが多いように感じられます。
これが、D800の唯一残念な点です。
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車窓のアジサイ
車窓のアジサイ
NikonD800 Nikkor24-120/4VR F11 ISO50
  車窓のアジサイ
車窓のアジサイ
RICOH CX6
 
2012.6.23
約1週間の東京滞在の間に、沖縄は梅雨明けしました。
一方、東京は梅雨の真っ只中。
変化の激しい亜熱帯の梅雨に対して、温帯の梅雨は風情も感じられます。
そんなひとつが、季節を代表する花のアジサイです。
目の前のアジサイを眺めるのも悪くありませんが、車窓を流れるアジサイもまた味があります。
さて、梅雨明けの沖縄の生活に戻ります。
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タチアオイ
タチアオイ
NikonD800 Nikkor24-120/4VR F4 ISO100
  タチアオイ(ピクセル等倍)
タチアオイ(ピクセル等倍)
NikonD800 Nikkor24-120/4VR F4 ISO100
 
2012.6.22
ニコンD800用のメーカー推奨レンズの1本を借りていますが、今日返却しなければなりません。
中心部の解像度はなかなかのもので、絞り解放でのボケ味も悪くありません。
もっとも、実売13万円程しますから、ボディと同時購入はちょっと厳しいですね。
何れ、買い換えましょう。
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ベニシジミ
ベニシジミ
NikonD800 GN Nikkor45/2.8 X2Telecon Gyorome-8 F22 ISO6400 Speedlight
ベニシジミ(トリミング)
ベニシジミ(トリミング)
NikonD800 GN Nikkor45/2.8 X2Telecon Gyorome-8 F22 ISO6400 Speedlight
尾園暁さん
尾園暁さん
NikonD800 GN Nikkor45/2.8 X2Telecon Gyorome-8 F11 ISO6400 Speedlight
  2012.6.21
一昨日、入手したニコンD800ですが、天気は回復したのに、まだ本格的なテスト撮影ができていません。
昨日の日中は、打ち合わせでした。
大学院の後輩に当たる尾園暁さんと共通の仕事の打ち合わせの後、ちょっと一杯。
ちょっと一杯のつもりで呑んで、、、はしご酒ではありませんでしたが、5時間も呑んでいました。
後輩と言っても、全く学年は離れているので、初めて聞く話も多く楽しいひと時でした。

お互いの最近導入した機材で、記念写真を撮り合いました。
D800に装着していたのは、魚露目8号を使った虫の眼レンズ。
まさか、フルサイズで虫の眼撮影をする気はなかったのですが、間に合わせの光学系で試してみたところ、これが意外にいけるのです。
最も肝心な解像度も悪くないですし、一番懸念していた被写界深度も、結構稼げています。
もっとも、飽くまでも間に合わせの光学系のため、偏心によるケラレや像の流れがありますね。
D800ボディは、前機種のD700に比べて軽量に感じられることもあり、今後、虫の眼撮影もフルサイズでということになるかもしれません。

D800の優れた性能の数々に驚くばかりですが、やや期待外れの点も出てきました。
これまでメインで使用してきたAPS-CのD7000と同じ画素ピッチなのですが、設計が新しい分、さらに高感度特性が改善されていると予想したのです。
しかし、どうも今のところ、ISO6400での撮影で、D7000よりも向上している印象は受けません。
まぁ、そう言い切るにはまだ撮影枚数が少な過ぎますね。
※画像をクリックすると、拡大表示されます。
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ガクアジサイ
ガクアジサイ
NikonD800 Nikkor24-120/4VR ISO100
  ガクアジサイ(ピクセル等倍)
ガクアジサイ(ピクセル等倍)
NikonD800 Nikkor24-120/4VR ISO100
 
2012.6.20
予定よりも約2ヶ月遅れで、ニコンD800が納品されました。
高画素機故に、その解像度をフルに発揮できるレンズは限定されています。
そのレンズ群がメーカーから発表されていますが、残念なことに1本も所有していません。
そこで、メーカーからその1本をレンタルしました。

この24~120mmF4は、旧製品のF3.5~5.6を所有していますが、まるで別世界のレンズに生まれ変わっていました。
ボケ味も改善され、絞り解放でも良好な画像です。
画像の一部をピクセル等倍で切り出してみましたが、36.3万画素のピクセル等倍は、一瞬何処の部分なのか判らない程ですね。
まだ台風の影響があるため、本格的なテストはこれからになります。

※2枚目の画像は、クリックして拡大表示された状態で、ピクセル等倍相当になります。
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オオトモエとオキナワヒラタクワガタ
オオトモエとオキナワヒラタクワガタ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO400
  2012.6.19
立て続けの台風襲来ですが、この後は恐らく梅雨明けでしょう。
台風なので、先日撮影の画像です。

夜の林道でヤンバルクイナを探していると、1本のアカメガシワでオオトモエが吸汁していました。
撮影しようと近付くと、そこには2匹のオキナワヒラタクワガタも一緒でした。
このような光景は、梅雨明け後の夏らしさを先取りしていると思い、レンズを向けたのですが、クワガタのほうは照明を嫌って隠れてしまいました。
まぁ、本当の梅雨明け後には、またチャンスもあるでしょう。
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2012.6.17
今日の沖縄は、梅雨明けを思わせる青空が広がったのですが、まだもう少しお預けのようです。
それにも増して、明日台風が接近するのが信じられません。
沖縄地方での台風はゆっくり進むことが多いので、台風の接近を事前に察知することができます。
しかし、今回の台風4号は比較的速度が速いので、まだ影響が感じられないのかもしれません。
いつもゆっくり通過する台風を恨めしく思っていましたが、接近の予知と対策という意味では、悪いことばかりではないようです。
天気予報などない時代には、突然風雨が強くなって、大きな被害を受けることもあったのでしょう。
  梅雨明け間近?
梅雨明け間近?
RICOH CX6
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リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 ISO200 Speedlight
  2012.6.16
相変わらず、ヤンバルクイナを探す日々です。
夜間、樹上に登るヤンバルクイナは不思議なことばかりです。
2~3日続けて、毎晩同じようなコースを探すことがあります。
人間にとっては、それほど条件が違わないように思える場合でも、遭遇するヤンバルクイナの数には大きな差が生じます。
ほとんど見られない晩もあれば、これでもかと数に出会える晩もあります。
何が違うのでしょうか。

ヤンバルクイナを探していると、他の野鳥に出会うこともあります。
今の季節ですと、リュウキュウアカショウビン。
鳥目だから逃げられないだろうと油断していると、急に飛去ってしまうこともあります。
それにしても、大きな嘴と眼は、何処か愛嬌がありますね。
そして、自然光とストロボ光では、こうも体色が異なるのでしょう。
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 ISO200 Speedlight
  ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon ISO200 Speedlight
 
2012.6.15
昨日に続いてヤンバルクイナの話題です。
眼を閉じて眠るのは当然ですが、片脚が気になります。
まぁ、鳥にとっては当たり前の行動なのでしょうけど、からかさ小僧のようで絵になりません。
からかさ小僧は、最初から1本脚なのでバランスがとれていますが、寝るときときだけの1本脚は、どうもバランス悪く映ります。
体も傾けずによくバランスがとれるもので、しかも平然と寝られるものだと感心します。
しかも不思議なことに、2本脚のときよりも1本脚のときほうが、何故か脚の存在が強調されるんですよね。

もひとつ。動物の真っ正面からの画像は、愛嬌を感じることがおおいのですが、ヤンバルクイナは違います。
何度撮影しても、どうも不気味なんです。
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon ISO400 Speedlight
  ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon ISO400 Speedlight
 
2012.6.14
今朝まで、山原(やんばる=沖縄本島北部)でした。
昨夕からなので、日帰り、いや夜帰り、確かに朝帰りでした。
相変わらず、タムロンSP300mmF2.8でヤンバルクイナを狙っています。

アップしたヤンバルクイナは、どちらも眼を閉じて片脚だけで寝ています。
これが、ヤンバルクイナの典型的な寝姿なのです。
それにしても、使わないほうの片脚を奇麗に羽毛の中に隠すものですね。
ヤンバルクイナは、飛べない代わりに脚が発達し、かなり大振りです。
その脚がスッポリ隠れてしまうのですから、かなり羽毛が豊富なのでしょう。
蒸し暑い亜熱帯で、一年中この羽毛をまとっているのは、大変そうですね。
そのために、一日に何度も水浴びをするのでしょうか?
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曇天のイジュ
曇天のイジュ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter ISO400
  晴天のイジュ
晴天のイジュ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter ISO400
 
2012.6.13
梅雨に咲く山原(やんばる=沖縄本島北部)の花は何種もありますが、どれか1種を挙げろと言われれば、それはイジュでしょう。
それ程、梅雨に相応しい存在です。
雨滴に濡れた花も、また絵になります。

しかし、白と黄色の花、葉の緑の組み合わせは、実は青空バックにすると、より映えるのです。
いつも地味だと思われていた女の子が、鮮やかなコスチュームとメリハリの利いたメークで見違えるような存在に変身するようなもの、かな?
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コバノミヤマノボタン
コバノミヤマノボタン
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F5.6 SpeedlightX2 ISO800
  コバノミヤマノボタン
コバノミヤマノボタン
NikonD7000 Nikkor70-300/4-5.6ED F11 Speedlight ISO1600
 
2012.6.12
本土の各地方も続々と梅雨入りをしていますが、沖縄の梅雨明けはもう少し先のようです。
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、イジュやノボタンの花が雨滴に濡れています。
ノボタンに比べて数は少ないですが、近縁で山原固有種のコバノミヤマノボタンも満開です。
山原の固有種は動物では珍しくありませんが、植物では数少ない存在です。
環境省版レッドデータブックでも、絶滅危惧II類にリストアップされています。

小さいながら鮮やかなピンク色の花弁と黄色の葯のコントラストが美しいのですが、美しい状態の花に出会う確率は高くありません。
それは花が痛み易く、完璧な状態が極めて短いためです。
すぐに雄しべが脱落したり、花弁の先端が変色したりと、恐らくよい状態は1、2日でしょう。
ですから、よい状態の花に出会ったときの喜びは一入です。
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コノハチョウ
コノハチョウ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon F5.6 ISO200
  コノハチョウ
コノハチョウ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon F11 ISO400
 
2012.6.11
久しぶりにタムロンSP300mmF2.8を使用しています。
まだAFになる前の、マウント交換式の時代の製品です。
先日のオリンパスペンFTと違い、今回は仕事のためです。
その種明かしは後日に行うとして、古い製品とは言っても、素晴らしいレンズですね。

1988年に購入した記録が残っていますから、もう24年前です。
当時、サンニッパといったら一種のステータスでしたから、このレンズを入手したときはどれだけ嬉しかったことか。
しかし、その頃はこのレンズの本当の魅力を理解していなかったようです。
知人のニッコールとシグマのサンニッパと、解像度比較テストをしたことがありました。
その3本の中で、タムロンが最も眠い画像に感じました。
しかし、それは眠いのではないのです。
タムロンのレンズの特性として、豊かな階調の中にも、シャープに解像した芯があるのです。
その知識がないと、一見眠い画像に見えてしまうのです。
そのときの被写体は、確か新聞の小さな活字だったと思うので、このタムロンの画像特性はより解り難かったでしょう。

占優行動をとるコノハチョウにレンズを向けてみましたが、やはり合焦部分はシャープですね。
その前後は美しいボケと豊かな階調で、相変わらずよいレンズです。
リコーGXRのA12マウントとの組み合わせは、なかなかの味わいを見せてくれました。
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ヤンバルクイナ・ペア
ヤンバルクイナ・ペア
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 ISO200 Speedlight
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
RICOH GXR A12MOUNT TAMRON300/2.8 X2Telecon ISO400 Speedlight
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED ISO800 Speedlight
  2012.6.10
今朝まで、山原(やんばる=沖縄本島北部)にいました。
梅雨末期の不安定な天候なのでしょう、激しく降ったかと思うと、急に星空が拡がってみたりと。
先日は、銀塩撮影でヤンバルクイナを狙いましたが、今回はかつてのステータス的レンズ300mmF2.8での撮影です。
その理由は、また後日に。

一昨夜は、一晩中探しても1羽だけで、撮影には至りませんでした。
一転、昨夜は計14羽に遭遇しました。
ヤンバルクイナ発見から、一晩に遭遇した個体数の記録は11個体だと記憶していますので、新記録でしょう。
もっとも、この中には深夜にも関わらず、幼鳥2羽を連れて林道を歩く親子、同じく単独で歩く成鳥1羽が含まれます。
このイレギュラーな4羽を除くと、新記録にはなりません。

逆に2羽は、番いのようでした。
ということは、そろそろヤンバルクイナの繁殖期も終了のようです。
今シーズンも無事に子育ては出来たでしょうか?

もう1羽、異例だったのが、橋の欄干にとまる個体。
異例と書きましたが、そう言えば4年前にも、この近くで同じような状況を撮影しています。
この近辺に住むクイナの流行なのでしょうか?
木製の欄干なので、止まり易いのかもしれませんね。
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ホタル光跡
ホタル光跡
RICOH GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F2.8 ISO3200 60sec.
  ホタル光跡
ホタル光跡
RICOH GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F2.8 ISO3200 60sec.
 
2012.6.9
今シーズン、教えて貰った山原(やんばる=沖縄本島北部)のホタルのポイント。
当初、ビデオ撮影を予定していたのですが、ちょっと密度不足でした。
スチル撮影の長時間露光撮影は、何匹も重なった写るので見栄えがしますが、ビデオの場合はリアルタイムの数だけなので、余程の密度でないと絵になりません。

で、昨日はちょっとスチル写真で撮影しておこうかと思い、現地に向かいました。
先日は、かなり数の人が訪れていたのですが、昨日は独占状態。
プレビューしてみると、少なくとも2種が混在しているようです。
長く光り続ける種と、短いサイクルで明滅する種。
先日の現地情報では、クロイワボタルとヒメボタルだとか。

60秒の長時間露光撮影ですから、撮影中は一切の照明を消しています。
何カットか撮影し場所を移動しようと思い、足元を照らすと、ヒメハブがいました。
危ない、危ない・・
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RICOH CX6 105mm相当 Speedlight ISO400
  タイワンキドクガ若齢幼虫
タイワンキドクガ若齢幼虫
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F4.4 Speedlight ISO200
 
2012.6.8
1枚目の画像は、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林床でよく見る物体なのですが、リュウキュウマツの雄花でしょうか?
それと同時にたまに見掛ける、それにそっくりな蛾の幼虫。
擬態の一例ではないかと思うのですが、いつも撮り忘れてしまうのです。

先日、沖縄本島中部で、よく似た蛾の幼虫を見つけ撮影しました。
これは、タイワンキドクガの若齢幼虫でしょう。
山原で目撃する幼虫には、黒い斑紋がありません。

それに、タイワンキドクガは元々有毒種で、成長すると警告的な色彩になります。
そんな有毒種が、隠蔽的な擬態をする必要もないはずです。
やはり、山原の森で本命を撮影しないと、決着がつかないようです。
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高速移動物体
高速移動物体
Nikon D7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X2Telecon ISO100 ND400&PL-Filter
  2012.6.7
今日になって、もうひとつおまけが。
昨日撮影を始めて間もなくの1カットに、画面中央を横切る物体が写っていました(矢印)。
1200mm相当画角で、1/3000sec.のシャッタースピードです。
当初、昆虫や鳥を考えましたが、上記の撮影条件からすると、かなり遠くを高速移動する大型の物体のはずです。
もしかしたら正解が得られるかもしれないと思い、共同管理している画像掲示板に投稿してみました。
すると天文撮影に詳しい方から、「流星に1票」という回答を頂きました。
だとしたら、すごい!
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太陽表面の金星通過
太陽表面の金星通過
Nikon D7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X2Telecon ISO100 ND400&PL-Filter
  2012.6.7
昨日は、校正の締め切りや講義が重なり、忙しい一日でした。
でまぁ、金星の撮影も落ち着いて出来ずに適当だったのですが、その素材の範囲内でこんなふうにまとめてみました。
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8:30A.M.
8:30A.M.
Nikon D7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X2Telecon ISO100 ND400&PL-Filter
11:58A.M.
11:58A.M.
Nikon D7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X2Telecon ISO100 ND400&PL-Filter
01:23P.M.
01:23P.M.
Nikon D7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X2Telecon ISO100 ND400&PL-Filter
  2012.6.6
今日は、太陽表面の金星通過だとか。
先月21日の金環食に比べると地味なショーですが、レア度で言うと、こちらが上らしい。
しかし、昨夜の天気予報では、今日の沖縄地方は曇り。
という訳で、余りテンションが上がっていませんでした。

今朝は、5時まで徹夜仕事。
それでも、8時には起きました。
まぁ、曇りだろうと思い込んでいたら、窓のブラインド越しに元気のいい朝日が差し込んでいるではありませんか!?
慌てて機材をセッティングし、ベランダに出て数カットシャッターを押し、プレビューしてみると、既に始まっています。

今日は、午後1時半から、外国人研修生を対象にした講義の担当日。
ギリギリまで事務所で撮影をし、研修会場の駐車場でも最後の撮影。
これがあと数分で、太陽のエッジに金星が掛かる状態でした。
そこを撮りたかったのですよ、じゃないと大きな黒点に見えてしまいますから。
まぁ、仕方ないですね。
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シロオビアゲハ
シロオビアゲハ
OLYMPUS PEN-FT Nikkor80-400/4.5-5.6ED FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
  ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモン
OLYMPUS PEN-FT Nikkor80-400/4.5-5.6ED Speedlight FUJICOLOR400
 
2012.6.5
先月26日に、オリンパスペンFTで、6年ぶりにフィルム撮影をしている話をしました。
それは、何故か縁あってペンスケッチ展8という、グループ展に参加するためです。

しかし、最後にフィルム撮影をしてから5年間のブランクで、すっかりデジタル撮影の便利さに慣れてしまっていたことを痛感しました。
まず、撮影中に機材に神経を張り巡らせていないと、失敗の芽はいくらでもあります。
フィルムはちゃんと送られているか、巻き戻しノブの動きを1枚毎にチェックしなければなりません。
フォーカスも露出も、即座にプレビューして微調整出来ませんから、常に頭の中でシミュレーションを繰り返しています。
この一連の作業が、機材と撮影者の一体感を生むのでしょう。

不便だらけのフィルム撮影でしたが、久しぶりの緊張感を持った撮影が出来たと思います。
しかし、デジタル撮影に比べて、フィルム機材はずっしりと重みがあります。
それが、意外にもブレ防止に役立っていることに改めて気付きました。
撮影機材は、軽ければよいというものではないのです。

写真展には出しませんでしたが、今回の銀塩撮影の中から2点を。
この2点は、スキャナーでデジタルデータ化したのではなく、ネガをデジタル撮影し、Photoshopで反転したものです。
簡易プレビュー機能として思いついたのですが、意外と使えるものです。
同時に感じたのが、ISO400のネガフィルムの粒状性がこれ程粗れるものだとは予想外でした。
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キベリヒゲナガサシガメ幼虫
キベリヒゲナガサシガメ幼虫
RICOH CX6 105mm相当 Speedlight
  キベリヒゲナガサシガメ幼虫
キベリヒゲナガサシガメ幼虫
RICOH CX6 105mm相当 Speedlight
 
2012.6.4
キベリヒゲナガサシガメは、これまで幾度となく紹介してきました。
沖縄本島で見られる最もポピュラーなサシガメの仲間でしょう。
生息環境も、市街地から山奥まで広範に渡ります。
これまでにも、一体どれだけレンズをむけてきたことでしょうか。

しかし、不思議なことに、幼虫は一度も見たことがありませんでした。
それが、山原(やんばる=沖縄本島北部)で撮影中、目の前のシダの葉の上にいる小さな赤い虫が、一見してキベリヒゲナガサシガメの幼虫だと判りました。
まぁ、不完全変態の昆虫の場合、成虫と幼虫の姿に大差ないので、当然と言えばそれまでですが。
しかし、小さい上に動き回るので、撮影は容易でありませんでした。
これが、緑の葉に対して補色である体色だったからこそ気付いたわけで、そうでなければ見逃していたことでしょう。
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アマミアズチグモ
アマミアズチグモ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO800
  ノボタン
ノボタン
RICOH CX6
 
2012.6.3
先日、山原(やんばる=沖縄本島北部)の梅雨の花、イジュを紹介しました。
ノボタンもやはり、梅雨の季節を代表する山原の花のひとつでしょう。
雨滴に濡れるノボタンの花は、イジュよりも低い場所で楽しめます。

ノボタンの花は、人間だけではなく、昆虫にも人気があります。
チョウはもちろん、ハナバチやハナアブなどが盛んに訪花します。
そして、意外なのはオキナワモリバッタ。
おとなしく花粉を嘗めていることもあれば、花弁をムシャムシャと齧ることもあります。
蕾の状態で齧られた花は、穴空き状態で開花します。

しかし、好事魔多しとでも言うのでしょうか、ノボタンの花の人気を利用する捕食者もいます。
花の陰には、アマミアズチグモが潜んでいました。
大型のピンクに花に潜むときは、こんな褐色の斑紋が却って目立たないのでしょうか?
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ヤンバルクイナ幼鳥死骸
ヤンバルクイナ幼鳥死骸
NikonD7000 Tamron10-24/3.5-4.5 F11 ISO800
  2012.6.2
昨日まで撮影でいた山原(やんばる=沖縄本島北部)。
今回は、ちょっとショッキングなシーンに遭遇しました。
ある林道で車を停めて休んでいると、1台の軽トラックがやってきました。
荷台には数頭の子犬。
散歩をさせに連れて来たようです。

荷台から降り、元気に駆け回る子犬たち。
まぁ、町中とは違い、ときどき目にする光景です。
やがて、飼い主が帰る合図をすると、子犬たちは走って戻って来ました。
軽トラックがその場を離れて間もなく、遅れて戻ってきた1頭。
突然、斜面を駆け上がると茂みに消えました。
数分後、再びその場に現れた子犬の口には、何やら黒っぽい物体が咥えられています。
まだ遠くない所から聞こえる軽トラックのエンジン音を耳にすると、その物体を茂みに置き、走り去りました。

車から降り、茂みに確認に行くと、見慣れた脚が目に入ってきました。
これは、間違いなくヤンバルクイナです。
よく見ると、まだ幼い特徴が見えます。
やっと親鳥から離れて、単独行動をし始めるくらいの日齢でしょうか。
まだ温もりはあるものの、全く動きません。

都会とはまた別の意味で、飼い犬の散歩のあり方を考えさせられました。
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デイゴとイジュ
デイゴとイジュ
RICOH CX6
  デイゴとイジュ
デイゴとイジュ
RICOH CX6
 
2012.6.1
沖縄県花に指定されているデイゴですが、ここ数年寄生虫の影響で、ほとんど花が見られなくなっています。
以前と変わらぬ開花を見せてくれるのは、ごく限られた株だけです。
一昨日から訪れている山原(やんばる=沖縄本島北部)で、これまで気付いていなかったデイゴを見つけました。
ダム公園の東屋の奥に植栽されたものです。

隣には、昨日も紹介した梅雨の季節を代表するイジュも咲いています。
偶然にも紅白の組み合わせですが、それは樹上だけではなく、地上でも競演していました。
このちょっと新鮮な組み合わせを前に、気付きました。
イジュがこの季節に咲くのは例年どおりですが、この時期に満開のデイゴは遅すぎるのではないかと。
何しろ、琉球大学の入試の合否電報の電文は「デイゴ咲く」「デイゴ散る」なのです。
久しく満開のデイゴを見ていなかったために、即座に気付かなかったのでしょう。
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