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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。
ありがとうございました。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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ハシカンボク
Ricoh CX2
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2009.10.31
ハシカンボクの花は、夏の終わりから秋にかけて咲く、野草です。 そのハシカンボクも、そろそろ花期が終わりに近づいてきました。 花弁の散った後を見ると、そこはほぼ四角形です。野生植物で、四角形というデザインは、ちょっと意外でした。
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アサギマダラ
Ricoh CX2 Speedight
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2009.10.30
今月の11日に、今秋になってアサギマダラを初めて見ました。 そのときは、まだ数も少なかったのですが、今では山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道の至る所で見かけます。 間違いなく、今、最も数の多い蝶でしょう。 アサギマダラは、渡鳥のように、季節によって長距離移動する蝶です。 秋なると、本土から沖縄や台湾に移動してきます。 今、見られるアサギマダラのすべてが本土からやって来たとすれば、これは驚くべきことだと思います。 こんな華奢な翅と胴体で、そうやって偏西風に逆らって、1000~2000kmも飛ぶことが出来るのでしょう?
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2009.10.29
久しぶりに、リュウキュウヤマガメに出遭いました。 どれくらい久しぶりかと言うと、2006年の春にビデオカメラをハイビジョンに買い換えてから、撮影した記憶がありません。 南島漂流記の画像を遡って探してみると、2005年5月15日以来のようです。 ということは、5年半ぶりということになります。 以前は、わざわざ探さなくても目撃していましたから、かなり数が減ったのだと思います。ある調査によると、この10年間で半分になったという数値もあります。 何れにしても、再び撮影することが出来てほっとしました。さて、次はいつでしょう。
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リュウキュウヤマガメ
Ricoh CX2
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シラタマカズラ
Ricoh CX2
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2009.10.28
山原(やんばる=沖縄本島北部)に来ています。 前回よりも、さらに秋らしさが深まりました。 今の季節、植物で目に付くのは赤い実が多いのですが、その中にあって、ちょっと異質なのがシラタマカズラの実です。 葉や蔓の黄緑色と白い実の組み合わせが、何とも清々しいイメージです。 しかし眺めていると、これは亜熱帯というよりも寒い地方に似合う植物のようにも思えてきます。
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2009.10.27
エダナナフシは、何を考えて生きているのでしょうね? こんな姿勢を一日中続けて、肩が凝ったり、腰が痛くなったりしないのでしょうか? 夜行性なので、とにかく夜が来て餌を食べるのだけが楽しみなのかもしれません。 あるいは、この格好が一番楽なんてこともあるのでしょうかね。
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エダナナフシの一種
Ricoh CX2
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クワズイモ
Ricoh CX2
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2009.10.26
台風20号も遠離り、午前中はまだ風も強く雨も残っていましたが、夕方にはときおり陽射しも戻ってきました。 夕方の斜光に浮かび上がるクワズイモの群落を見ていると、明日からの天候の回復に期待したくなります。 1週間近く、雨にフィールド活動を奪われてしまいましたが、その分を明日から取り戻しましょう。
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クワイズイモ
Ricoh CX2
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オキナワモリバッタ
Ricoh CX2 Speedlight 300mm相当
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2009.10.25
今夕、台風20号が沖縄本島地方に最接近したため、一日中風雨が強く、とても撮影出来る条件ではありませんでした。 そこで、22日撮影の画像です。 夕暮れの斜光に照らされて、クワズイモの葉の上にいる昆虫のシルエットが浮かび上がっていました。 体型からはバッタかキリギリスでしょう。少し葉の縁に移動したため、触角の先端が見えるようになりました。 白い先端は、見覚えがあります。オキナワモリバッタと思われます。 ジャンプして逃げられないように、そっと葉の表面の見える場所まで移動しました。 果たして、シルエットの主は、オキナワモリバッタでした。
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2009.10.24
当初、沖縄には接近しないだろうと思われていた台風20号が、コースを変え、徐々に接近してきています。そのため、昨夜からずっと雨が降り続いています。 そこで、今日の写真は、一昨日に撮影したもの。 夕暮れ間近の公園で、葉の上にキラっと輝くものを見つけました。見易い場所に移動してみると、翅を開いたシジミチョウのようです。 シジミチョウの仲間、特に雄の翅の表面は、メタリックな青色や紫色に輝く種が少なくありません。 何とかして写し止めたいと心躍る瞬間ですが、警戒心が強いこともあって、自然状態ではなかなか撮影出来るチャンスはありません。 翅を閉じられないように、逃げられないようにと、慎重に近づきました。 ところが、ほぼ画面いっぱいに写る距離まで接近しても、全く動きません。 ここで気づいたのですが、翅を広げたシジミチョウの周囲には、数匹のアリが動き回っています。 どうやら、このチョウは死んでいるようです。ですが、死んだ直後で、まるで生きているようです。 よくも、このようにきれいに翅を開いた状態でと、驚くような偶然でした。 撮影後、翅の裏面を確認すると、クロマダラソテツシジミでした。
※ルリウラナミシジミではないかとのご指摘を頂き、確認中です。まぁ、そのようです。
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クロマダラソテツシジミ
Ricoh CX2 Speedight
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キスジホソヘリカメムシ
Ricoh CX2 Speedlight
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ホソヘリカメムシ
Ricoh CX2 Speedlight
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2009.10.23
今月4日に取り上げた話題ですが、ホソヘリカメムシは、その他にも近縁種が分布しています。 例えば、キスジホソヘリカメムシ、タイワンホソヘリカメムシ、キベリホソヘリカメムシ。 成虫は、その姿で容易に識別出来るのでよいのですが、問題は幼虫です。 これらの若齢幼虫は、どれもアリに擬態してそっくりな姿をしているので、度々撮影対象になります。 なのに、「ホソヘリカメムシの一種の幼虫」としか表示出来ません。 これらの近縁種が滅多に同じ環境に生息しないならまだよいのですが、現実には、しばしば混在するのです。 今日のこの2種も、同じススキの株にいるところを撮影しました。
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マイマイの一種
Ricoh CX2
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アフリカマイマイ
Ricoh CX2 ISO400
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2009.10.22
昨夜から断続的に雨脚が強くなったり、弱くなったりと、午前中まで降り続きました。 しばらく空模様は回復しないものと諦めていたところ、午後からは時おり陽射しも覗くようになりました。 そこで、夕方にカメラを持って散歩に出掛けました。 雨上がりだけあって、あちらこちらでタカツムリに出合います。 その中でも驚いたのが、クロヨナの木の幹に20匹前後のアフリカマイマイが集まっていました。 それも、ある面だけに集中しています。さらに不思議なのは、どの個体も殻からかなり胴体を出しているのですが、頭部は見えません。 そして、ほとんど動かずに静止したままで、殻の回りにはたくさんの糞が見られます。一体、これはどのような行動なのでしょうか。
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コシブトトンボ雄
Ricoh CX2 Speedight
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2009.10.21
フィリピン沖にある台風20号の影響が出てきたのでしょうか、雲が多く風も強くなってきました。 それでも、午前中はまだ陽射しがありました。 予想進路は、西向きで沖縄本島地方に接近することはなさそうです。 しかし、近海の前線の影響でしょうか、週間予報では、しばらくはっきりとしない空模様のようです。 秋晴れの下での昆虫たちの撮影は、来週までお預けでしょうか?
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2009.10.20
赤く色づいたゲットウの実を撮影していたら、何処からか飛んできたオサヨコバイが実のひとつに着地しました。 こんな目立ってしまうところに、わざわざとまらなくてもよさそうなものを。 きっと、オサヨコバイ自身も「しまった・・」と思っていることでしょう。 何かに危険を感じて、その場を離れようとジャンプした先が、真っ赤なゲットウの赤い実の上、さらに近くでカメラを構えるヒトまで。 「今日は運が悪い・・」とかボヤイているのでしょうか。
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オサヨコバイ
Ricoh CX2 Speedight
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リュウキュウベニイトトンボ
Ricoh CX2 Speedight ISO200
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2009.10.19
秋の光線はいいですね。 夏のように、太陽が高い位置にないので、画になり易い斜光になる時間帯が長いためです。 太陽がトップにあるときに撮ればなんでもないリュウキュウベニイトトンボが、とても美しい映像になるのですから。
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ハラビロカマキリ幼虫(褐色型)
Ricoh CX2
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ハラビロカマキリ幼虫(緑色型)
Ricoh CX2
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2009.10.18
子供の頃、擬態する昆虫や動物に憧れを抱いていました。 周囲の環境に合わせて体色を変化させるカメレオンも、一度出遭ってみたい生物でした。 そんな忍者のような技を持つ生き物は、尊敬の対象です。 沖縄の生物では、キノボリトカゲがそれに近いでしょうか?確かに、彼らは体色を変化させます。 オキナワアズチグモやアマミアズチグモも、体色を変化させると言われます。しかし、これは人工的な環境に置いて実験をしてみましたが、私には確認出来ませんでした。 そして、このハラビロカマキリ。いろいろな体色のものがいます。 しかし、褐色型の個体は、赤い花の上でダイレクトに獲物を待ち伏せています。一方、緑色型の個体は、花を見下ろす緑の葉の上で待ち伏せています。この両個体の距離は、約20cm。 ということは、体色は固定されていて、変化はしないのだと考えるのが妥当でしょう。
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トックリキワタ
Ricoh CX2
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2009.10.17
沖縄に青空が戻ってきたのは、10日ぶりくらいでしょうか。実に清々しい秋晴れです。 曇天の下では気づかなかった花の存在も、急に際立ちます。 トックリキワタの花も、そのひとつ。 以前は、かなり肌寒さを覚えるようになってから開花する植物でしたが、ここ数年は夏の終わりから開花し始めるようになりました。 これも、地球温暖化の影響なのでしょうか。 ホウオウボクの花も、以前の沖縄では、今ひとつパッとしない花木でした。 しかし、最近では、あちらこちらで見事に咲き誇っています。ホウオウボクは、春から秋に咲く花ですから、温暖化の影響もストレートに理解出来ます。 一方、本来冬に咲くトックリキワタの開花時期が早まるのは、どういった現象なのでしょう。
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アシナガキアリ
Ricoh CX2 Speedight
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2009.10.15
街路樹に括り付けられた、ダンボール製の看板をめくってみたら、アリの巣がありました。 単に、ワーカー(働きアリ)が集まっているのではなく、繭がいくつかありましたから、ここで繁殖しているのでしょう。 ちょっと意外ですが、このアシナガキアリは、木の裂け目に巣を造ったりしますから、それ程住居に対する願望は深くないのでしょう。 台風に対する抵抗力は、あまりあるとは思えませんが、なかなか旺盛な繁殖力ですね。
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2009.10.14
台風18号が近海を通り過ぎた翌日は晴れましたが、その後は雨の日が多く、好天に恵まれない毎日でした。 今日の夕方、散歩をしていると、やっと雲の隙間から陽が覗きました。 その夕方の斜光に照らされた枝に、イソヒヨドリの雄がとまっていました。 これまで常用してきたコンパクトデジカメでは、小鳥という被写体には望遠効果が足りず、諦めることがほとんどでした。 しかし、300mm相当の望遠レンズを搭載した新機種ならば、守備範囲内かもしれないと思い、ダメモトでレンズを向けました。 少しずつ近づきながら、最後にはかなりのアップで撮影することが出来ました。さすがに、300mmは違います。 今日のWeb情報で、カメラ量販店のメッカとも言えるヨドバシカメラ新宿西口店で、この機種がコンパクトデジカメの売上NO.1になっている記事を見ました。 実際のユーザーとしては納得の結果ですが、まだ価格もこなれていない時期に、これ程多くの人に支持されたことに、ちょっとした驚きを覚えました。
※本日午後3時台に、トップページのカウンターが310,000を超えました。ありがとうございます。
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イソヒヨドリ雄
Ricoh CX2 Speedlight ISO200 300mm相当
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オキナワクワゾウムシ
Ricoh CX2 Speedight ISO400
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2009.10.13
いつもの散歩コースの除草作業が、行われていました。 植え込みにある3本のシマグワも、思い切った剪定がされていました。 いつも、この木で見られるオキナワクワゾウムシたちは、どうしただろうかと探すと、結構な数が確認できました。 剪定作業の振動で、中心部に逃げ込んだのか、あるいは、一旦剪定された枝から戻ってきたのでしょうか? 中には、このように交尾中のペアもいました。見通しがよくなって、ちょっと落着かないかもしれませんね。
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伊部岳
Ricoh CX2
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伊部岳
Ricoh CX2
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2009.10.12
山原(やんばる=沖縄本島北部)は、希少動物の宝庫として有名です。 ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラなど、多くの固有種&天然記念物指定動物が生息しています。しかし、本来の原生林と呼べる自然環境は、ほとんど残されていません。 唯一、それに近い自然環境が最も広範囲に広がっているのが、この場所です。 これまでにも、何度この場所を撮影してきたでしょうか。しかし、このような広大な環境を撮影出来るポイントは、極めて限られています。 しかも、そのような絶好の撮影ポイントは、長くは存在しません。その多くは、新しく開設された林道沿いであったりするのです。そのような場所は、やがて手前にある樹木が伸びて、眺望が消滅してしまうのです。 これまで、この森を撮影出来るポイントは2箇所ありましたが、既にそのどちらも過去のものです。 それが、久しぶりに新しいポイントが出現しました。最近、林道沿いの法面が崩落して出来た空間のようです。 これから数年は、撮影に使えそうですが、撮影機材と撮影者も谷底に吸い込まれないように、細心の注意が必要な条件です。
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2009.10.11
いよいよ本格的な秋の訪れのようです。 今秋、初めてアサギマダラを見ました。同じ林道で3~4個体目撃したので、偶然ではないでしょう。 何故、これが秋の訪れかと言うと、アサギマダラは南方系のチョウとしては珍しく、国内では北海道でも見られます。 これはよく知られたことですが、渡鳥のように季節によって長距離移動するためです。 南方系の種には珍しく暑いのが苦手のようで、夏には沖縄から姿を消して本土に渡り、秋になると戻り、春まで沖縄で過ごすのです。 やはり沖縄の秋の使者である、サシバの姿はまだ見ていませんが、それを見れば、また秋の訪れを再確認することになるのでしょう。
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アサギマダラ
Ricoh CX2 Speedight ISO400 300mm相当
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センダングサ
Ricoh CX2
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2009.10.10
今月5日には、ギンネムを取り上げました。 同じような理由で、このセンダングサも積極的にレンズを向ける対象ではありません。 しかし、沖縄のチョウやミツバチの最大の吸蜜源でもあり、それらの被写体の脇役として登場することは数限りなくあります。 それが珍しく今日は、思わずセンダングサそのものに、レンズを向けシャッターを切りました。 それ程、見事な咲き具合だったのです。改めて見れば、白、黄色、黄緑色の組み合わせはなかなかのものです。
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2009.10.9
フタスジハリカメムシを、見つけました。 これまで、このカメムシは、寒い季節にハリツルマサキの実で繁殖する姿を見るのが常でした。 当然、その段階までに何処かで成虫が生活している訳なのですが、目撃した記憶がありません。 それ程、フタスジハリカメムシとハリツルマサキの結びつきは、強いイメージでした。 今日、見たのは、ランタナの実から吸汁する姿。ちょっと意外でした。
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フタスジハリカメムシ
Ricoh CX2 Speedight
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2009.10.7
台風18号は、沖縄本島の東海上を通過して、暴風雨圏内に入ることもありませんでした。 午前中から、既に青空と陽射しが戻ってきました。 ここ何年間か、沖縄本島は台風に避けられているようです。 反対に、八重山地方には、かなり発達した台風が直撃する機会が増えています。 勢力を保ったまま本土に接近しつつある18号による被害が心配です。
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ツチイナゴ幼虫
Ricoh CX2 Speedight
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ナナホシキンカメムシ
Ricoh CX2 Speedight
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2009.10.6
横列な台風18号が接近しています。 次第に風が強くなってきましたが、午前中には、まだ陽が射すこともあって、風の弱まるのを待って、写真を撮ることも出来ました。 今夜から明朝にかけて最接近のようです。久しぶりの暴風雨域に入るでしょうか?
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ギンネム実
Ricoh CX2
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ギンネム実
Ricoh CX2
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2009.10.5
中心気圧910hPaの猛烈な台風18号が、沖縄地方に接近しつつあります。明日の午後あたりから影響が出そうですが、雲が多く、時おり雨が落ちてくるのは、その前兆なのでしょう。 夕方の撮影散歩も、明日から暫し、お預けかもしれません。 そんな夕暮れの撮影散歩で、最近度々レンズを向けてしまうのがこのギンネムの豆の鞘です。 ギンネムは、焦土と化した沖縄の緑化のために、終戦直後に米軍が空中播種した外来植物です。 米軍が選んだだけあって、その繁殖力は驚異的です。外来雑草の代表センダングサ類や、その後に優占するススキの上をいく存在です。 そんなことから、どうもこれまで、積極的にレンズを向けようと思う被写体ではありませんでした。 しかし、斜光のフォトジェニック効果は絶大です。鞘の中の豆が透けて見えると、急に魅力的に見えてしまうから不思議です。
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キスジホソヘリカメムシ成虫
Ricoh CX2 Speedight
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ホソヘリカメムシの一種幼虫
Ricoh CX2 Speedlight
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2009.10.4
ホソヘリカメムシ・キスジホソヘリカメムシの若齢幼虫は、アリに擬態していることが知られています。 しかし、成長と共にアリのサイズと乖離し、その姿もアリから遠離っていきます。一見、適当に見える擬態の世界ですが、サイズには結構うるさいようです。 もうひとつ、アリに擬態する上で重要なポイントに、今日の撮影を通して気づきました。動きです。 アリのワーカー(働きアリ)は、絶え間なく動き回る習性があります。ホソヘリカメムシの若齢幼虫も、忙しなく動き回り落ち着きの無い印象です。 しかし、成長した老齢幼虫や成虫は、あまり行動的とは言えません。ホソヘリカメムシの擬態は、形態面のみでなく行動面でも反映されているようです。 ホソヘリカメムシとキスジホソヘリカメムシ、成虫は一目瞭然なのですが、幼虫の同定はお手上げです。 成虫の近くにいるから同種だろうというのは乱暴過ぎます。何故かって言うと、この2種の近縁種は、同じ場所で混在することもあるのです。
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2009.10.3
今、沖縄本島の林道沿いには、ジョロウグモの亜成体がいっぱいです。 まだ小さく、腹部が細長いので、どちらかというとオオジョロウグモのようなシルエットです。 しかし、既に成体が姿を消そうとしているオオジョロウグモの幼体や亜成体が、これ程たくさんいるわけがありません。 まだ高校生だった頃、東京でも秋にまるまると太ったジョロウグモの撮影を毎年していました。 しかし、成熟する前の状態の記憶はなく、オオジョロウグモと区別が付きませんでした。 ただ、よく観れば、腹部にあの印象的な赤い部分があります。成長と共に、これがさらに目立つようになるのでしょう。
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ジョロウグモ
Ricoh CX2 Speedight
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マダラコオロギ
Ricoh CX2 Speedight
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マダラコオロギ
Ricoh CX2 Speedlight
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2009.10.1
今日から、早くも10月ですね。 亜熱帯沖縄でも、日に日に秋らしさが深まりつつあります。特に、このような光景を見ると、それを実感します。 沖縄では、真冬でも暖かい晩には、タイワンクツワムシの騒々しい鳴き声が聞こえてきますから、必ずしも秋の鳴く虫とは呼べません。 それでも、秋に最も多くの鳴く虫が揃うのも、また事実です。 沖縄の秋の鳴く虫の中でも、個体数で圧倒しているのは、このマダラコオロギです。しかし、その鳴き声はというと、「ジッ」という実に地味なものです。
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