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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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アカボシタツナミソウ
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
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2008.3.31
今年の春も既に何度か登場しているアカボシタツナミソウですが、何度見ても、不思議な面白さを感じます。そのような狙いでシャッターを押した写真が多いのですが、どうも背景を奇麗に処理してしまうと、園芸植物のようにも見えてしまいます。 そこで今日は、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森の林床に自生する植物であることを表現してみました。虫の眼レンズで捉えたアカボシタツナミソウも、また魅力ある存在に違いありません。
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2008.3.30
春を迎え、植物たちも活気みなぎる季節ですが、何故かこの枯れていこうとするクワズイモの葉に目がとまりました。 クワズイモもまた、今の季節は仏炎包というフードに覆われた不思議な花を着ける時期なのですが、それ以上の魅力を感じてシャッターを押しました。その理由は、黄色から緑色へのグラデーションにあるのでしょうか、あるいは葉のエッジの微妙な腐朽具合にあるのでしょうか。
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クワズイモ
Ricoh R8
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オオシマカクムネベニボタル
Ricoh R8
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2008.3.29
3日前に、ペアのオオシマカクムネベニボタルはよく目撃するが、さらにそれに別の雄が加わった光景は少ないと書きましたが、また同じ状況に出逢いました。それどころか、さらに雄がもう1匹加わった4匹が入り乱れる状況まで目撃しました。 既にペアの交尾は成立しているのに、何とも執拗な2匹の雄です。何故、このような状態が起こるのでしょうか。オオシマカクムネベニボタルには、立派な触角があります。これで、雌の性フェロモンを感知しているのだろうと考えられますが、それにしてもこの状況というのは、雄に比べて雌の個体数が少ないのでしょうか。オオシマオオトラフコガネも雄100匹に対して雌1匹程度の印象がありますが、このような状況を見たことはないので、不思議な気がします。
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2008.3.28
昨夜は、久しぶりにとても珍しい動物に出逢いました。日本最大の野生のネズミ、ケナガネズミです。頭胴長約25cm、尾長約30cmと、子犬か子猫程のサイズで、国の天然記念物に指定されています。 子年の今年は、山原のネズミが話題になります。もう一種の国指定天然記念物オキナワトゲネズミの生息再確認のニュースにも驚きました。そんな年に再開出来るとは幸運ですが、恐らく15、6年振りくらいのことではないでしょうか?これまで30年間で、5回、6個体の遭遇しかありません。 夜間、林道を走行中に路上で活動しているところに遭遇したため、残念ながら撮影には至りませんでした。しかし、一夜明けた今朝、その場所を確認してみると、すぐ近くにケナガネズミの巣に打ってつけの洞のある木を見つけました。本当にこの木を利用していたらと思うと、ちょっと興奮しますね。
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樹洞のある木
Ricoh R8
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オオシマオオトラフコガネ
Ricoh R8
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2008.3.27
昨日触れたばかりのオオシマオオトラフコガネの成虫が出現し始めたようです。これまでは、いくら探しても見つけられなかったのに、今日は合計8匹に出逢いました。 写真で見ると大きく見えるかもしれませんが、体長は1cm強しかありません。しかし、全身でやって来た春を満喫しているかのような元気一杯の姿を見ていると、山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を感じます。特にピンっと広げた大きめの触角がそのことを誇示しているかのようです。そして、この茶色と黒と黄色という配色が、何とも渋くて好みなのです。
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2008.3.26
山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を代表する昆虫、甲虫と言えば、個人的にはこのオオシマカクムネベニボタルとオオシマオオトラフコガネかと思います。 前種は個体数も多くよく目にしますし、有毒種であることをアピールする鮮やかな体色は、とても印象的です。さらに、多くの擬態した種が同時期に出現するのも、とても興味深いことです。 後種のオオシマオオトラフコガネは、あまり数は多くありませんが、やはり春を代表する種でしょう。その理由は、実際に撮影した機会に譲りたいのですが、残念ながら今年は未だ出逢っていません。 オオシマカクムネベニボタルは、ペアを目にする機会も少なくありませんが、このようにさらにそこに別の雄までがやって来た光景は初めて見ました。
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オオシマカクムネベニボタル
Ricoh R8 Speedlight
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アオバナハイノキ
NikonD300 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL-Filter
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2008.3.25
山原(やんばる=沖縄本島北部)で春先に出逢う昆虫も嬉しい存在ですが、この季節は印象深い植物も数え切れない程あります。そんな中で、敢えて最も印象深い種を挙げるとすれば、このアオバナハイノキです。 何とも気品が漂う薄紫色の花弁です。アンデスに咲く、青色のケシの花に匹敵する色彩ではないでしょうか?さらに、雄しべの黄色が補色ということもあって、程よいコントラストを生み出しています。 アオバナハイノキの魅力のひとつに、数の少ない存在だということも挙げられます。決して、山原の何処でも見られる春の花ではありません。極めて局所的にしか見られません。元々がそのような分布をする種なのかもしれませんが、この美しさ故に、園芸業者や愛好家に採集された影響も否めません。かつて、林道沿いに認められた株が、その後すべて枯死したとも思えません。そして、この何とか至近で撮影出来るこの株も、明らかに人為的に折られた枝が見えました。こんな人為的な要因で、希少性が増すのは嬉しくないことですね。
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2008.3.24
山原(やんばる=沖縄本島北部)で春先に出現する甲虫で、地味な種のひとつが、このチュウジョウコメツキモドキでしょう。地色は濃紺なのですが、ほとんど黒色に見えてしまいます。 ところが、単に地味な色彩な種ではないのが、昨日のオキナワクビナガハムシ同様、表面の光沢です。そして、光沢に覆われたハイライト部分には、黒色ではない濃紺の地色が感じられるのです。
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チュウジョウコメツキモドキ
Ricoh R8
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オキナワクビナガハムシ
Ricoh R8
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2008.3.23
一時期は、「本当にこれから、昆虫が姿を現すのかな?」とまで心配していた今冬ですが、3月中旬になって、次々と例年の顔ぶれが出始めて、ほっとしています。まだ、壊滅的な環境の撹乱までには至っていなかったようです。 春先に出現する昆虫は圧倒的に甲虫の仲間が多い状況です。その中には、もちろん鮮やかな色彩の種もいますが、どちらかと言うと地味な種のほうが多いようです。そんな鮮やかな種のひとつがこのオキナワクビナガハムシです。鮮やかなだけでなく、まるでクリアラッカー処理をしたような表面の光沢が印象的です。
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2008.3.22
今日も春めいた陽気です。そんな陽気にピッタリの花が、このコガネノウゼンの花。春のそよ風に揺れる花は、この季節の心地よさを満喫しているかのようです。 南米原産のこの花は、移住者の方々にも、愛でられたことでしょう。沖縄では、「とっても」「たくさん」などの意味で、「いっぺー」という語を使います。元々、イペーとは桃色の花をつける近縁種の和名でした。ところが、遅れて移入されたコガネノウゼンのほうが、より多く植栽され、方言名の「イッペー」で親しまれるようになりました。そして、本家のイペーを「アカバナイッペー」とも呼ぶようになったそうです。本家のイペーからすれば、下克上のネーミングでしょうね。
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コガネノウゼン(イッペー)
Ricoh R8
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アカボシタツナミソウ
Ricoh R8
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2008.3.19
いよいよ春本番を感じさせる山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、今日はちょっと寒の戻りを感じさせる日でした。陽射しがあれば暖かく感じますが、陽が陰ると肌寒い風を感じました。 しかし、一度春に向かって進み始めた勢いを止める術はありません。林床では、あちらこちらでアカボシタツナミソウの花が満開です。不思議な形の花ですね、ちょっと蘭の花のようにも見えますし、角度によってはドナルドダックの頭のようにも見えます。しかし、アカボシタツナミソウはシソ科の植物です。そう言えば、刺身のツマとして添えられる穂紫蘇に似ているような気もしますね。
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2008.3.18
山原(やんばる=沖縄本島北部)の夜の渓流に入りました。今シーズン何回目になるでしょうか?今年は、ハナサキガエルの集団産卵が低調のまま終了したので、イシカワガエルだけが楽しみのようなものです。 今晩は、イシカワガエルの繁殖行動のピークを迎えたようです。いつもは警戒心の強いイシカワガエルが、そこここに姿を現して、鳴き交わしています。そして、驚いたことに、抱接ペアまでが見られました。通常、イシカワガエルの雄は、雌を産卵場所となる穴の中に誘導して抱接に至るのですが、何故か穴の外で抱接に近い状態になっていたのです。足繁く通うと、このような珍しいシーンに出逢うこともあるわけですね。こういう出逢いがあるからこそ、フィールドワークはやめられないのです。
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イシカワガエル
Ricoh R8
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カクチョウラン蕾
Ricoh R8
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2008.3.17
カクチョウランの開花が近づいているようです、蕾がかなり膨らんできました。しかし、いつ見ても思うのですが、この蕾に見える斑紋は何でしょうか?どうも、虫に喰われた痕のように見えます。そう思って見ると、ちょっと気味悪くも感じます。 地味な野生ランの多い中で、鮮やかで目立つ大輪の花を付け、草丈も1mを超えるカクチョウラン。この虫食い紋をなくすには、ハウス栽培でもしなければ無理なのでしょうか。まぁ、開花した花弁には、何も痕跡が残らないのですから、それまでの我慢と言えばそうなのですが。
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2008.3.15
このところの気温の上昇で、やっと山原(やんばる=沖縄本島北部)に昆虫の姿が増えてきました。昼間の森でもそうですが、夜間の灯火に飛来する昆虫も復活したようです。 夜の林道を車で走っていると、フロントガラスに大きめの甲虫が飛んで来ました。車を停め、種を確認たところ、ネパールモンシデムシのようです。久しぶりに見る姿です。そこで、手に取ってみようとしたことろ、体中にダニが付着していることに気付きました。しかも大型のダニが腹部側までかなりの数が見られます。ちょっと手にするのを躊躇ってしまいました。まぁ、シデムシの生活を考えたら当然ではあるのですが。
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ネパールモンシデムシ
Ricoh R8 Speedlight
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コメツブウマゴヤシ
Ricoh R8
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2008.3.14
今朝早くから雨が降っています。しかし、冷たい冬の雨ではなく、火照った肌ならば心地良さそうな春雨の雰囲気です。 コメツブウマゴヤシの葉が、その雨滴をこれまた気持ち良さそうに弾いています。春の柔な陽射しの下の黄色い花と柔らかそうな黄緑の葉もよいですが、こんな雨に濡れる姿も、また風情が感じられます。こんなふうに思えるようになったのも、春になった証拠のひとつかもしれませんね。
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2008.3.12
昆虫の姿の少ない真冬でも、ほぼ確実に出逢える昆虫のひとつが、このキョウチクトウアブラムシです。これまでも、何度となくレンズを向けているのですが、冬場の光量の少ない、風の収まらない撮影条件では、なかなか思うような撮影結果には結びつきません。 最近、使い始めた新型デジタルカメラR8は、これまでよりも手ブレ補正機能がよく利きますし、プログラムオート専用機でありながら、「最小絞り固定モード」があって、被写界深度を稼ぐことが出来ます。そこで、このキョウチクトウアブラムシの撮影にも威力を発揮するのおではないかと思い、レンズを向けました。これで、半逆光で陽が射してくれたりすると、体色のオレンジ色が映えると思うのですが、残念ですね。
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キョウチクトウアブラムシ
Ricoh R8 Speedlight
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アカアシハラナガツチバチ雌?
Ricoh R8
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2008.3.10
ハナサキガエルの産卵を確認しに来ただけの山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、一夜明けても気温は高く、陽射しも見られますので、ちょっとだけ昼間の撮影をしてから帰ることにしました。確定申告を目前に控えて、気が気ではないのですが。 いろいろな花も咲き、なかなか春らしさが感じられたので、オオシマオオトラフコガネなど春の昆虫が出現していなかと期待したのですが、まだのようです。そんな中見つけたのは、ツルソバの葉の上で動かないツチバチの仲間、恐らくアカアシハラナガツチバチの雌でしょう。いつも、花にやって来て、頭部を花に埋もれさせているイメージが強いのですが、こんな鋭い大あごを持っているとは意外でした。蜜や花粉を餌にしているには、随分獰猛な印象です。
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2008.3.9
これまでにも、何度か紹介してきた、真冬に集団産卵するハナサキガエル。今年は産卵らしい産卵が見られないままでしたが、ここ数日気温が上昇していますで、これが今シーズン最後のチャンスではないかと思って、山原(やんばる=沖縄本島北部)の繁殖ポイントを訪れました。 その渓流環境では、イシカワガエル、ナミガエル、リュウキュウアカガエル、そしてヒメハブは活動していましたが、肝心のハナサキガエルは1個体も目撃出来ませんでした。この状況からして、今シーズンの繁殖は終了のようですね。数年後の個体数激減、なんてことにならないとよいのですが。
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リュウキュウアカガエル
Ricoh R8
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アカギ雄花
Ricoh R8
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2008.3.8
アカギという木は、どうも地味なイメージがあります。ヨナグニサンのメインの食樹であったり、最近ではラデンキンカメムシ(仮称)が見られたりと、昆虫との関連はかなり深いので、接する機会は多いですが。 花もこのとおり地味ですよね。よく見ないと、咲いていても気付かない程です。しかし、この写真を撮っていて、ふっと房状に垂れ下がっているアカギの花を思い出しました。調べてみると、雄花と雌花があて、雌雄異株なんですね。今まで、それすら知らずにいたのも、この地味な印象故でしょうか。
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2008.3.7
こうして見ると、何か造花か人工物のようですが、これはシマバナナの花なのです。不思議な質感ですね。 175mm相当の望遠撮影でシャッタースピードは1/18sec.の低速です。スローシンクロモードで、ストロボを発光させていますが、ほとんどブレが感じられません。やはり、手ブレ補正機能が強化されていることを実感した撮影条件でした。
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シマバナナ花
Ricoh R8 Speedlight
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タイワンキドクガ幼虫と寄生バチ?
Ricoh R8
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2008.3.7
ここ2週間余、試用してきたリコーR8が、いよいよ発売されます。今日は日中心地よい暖かさになったので、そろそろ昆虫の姿も増えてきたのではないかと、R8片手に散歩をしましたが、相変わらず寂しい状況に変わりありませんでした。 目に付くのはタイワンキドクガの幼虫くらいなもの。今さら撮影する意欲も湧かないのですが、数枚シャッターを切りました。事務所に戻ってパソコンに取り込んでプレビューしていると、幼虫の上に小さな蜂のような昆虫がとまっているのに気付きました。産卵しにきた寄生蜂でしょうか。こんな天敵が存在するのなら、タイワンキドクガが大発生することもないように思うのですが。
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2008.3.5
2月23日に山原(やんばる=沖縄本島北部)で見つけたラデンキンカメムシ(勝手にそう呼んでいるだけです)を見つけましたが、そのまま持ち帰りました。滅多にしないことなのですが、今回は特殊な状況だったので、そういう判断に傾きました。 持ち帰った理由は、果たして他の場所で見つかった個体と遺伝的に同じ系統なのか専門家に判断を委ねたかったのです。さらに、これまで人為分布の可能性が強かったものが、山原の山奥で見つかったわけですが、やはり当初のとおり人為分布だとしたら、回収したほうが良いだろうとの考えです。 持ち帰って研究者に届けるにしても形態分類ならば、急ぐこともありません。トベラの小枝を水差しにしたものと容器に入れしばらく置いておきました。しかし意外に強いもので、まだ元気に生きています。そこで、室内撮影してみたのが、この写真です。 このような金属光沢のある被写体の本当の色を出すのは難しいことです。大きなアンブレラやライトボックスを使えばよいのですが、このような小さい被写体ではレンズやカメラの影になってしまうので、そうもいきません。小型のストロボ2灯を使って、なるべく光を柔らかく回したのですが、やはり本当の色とは違いますね。
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ラデンキンカメムシ
NikonD300 Tamron90/2.8Macro SpeedlightX2
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新緑の始まり
Ricoh R8
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2008.3.3
渓流環境から林道に出て来ると、徐々に太陽が高くなってきました。そこで、新緑の進み具合を確認しようと、定点観測している場所に向かいました。深い緑の中に、ポツリ、ポツリと明るい若葉の塊が見られます。やっと、画的にも新緑と言える状況になりつつあります。 しかし、手前の梢にはまだ陽光が当たっていません。しばらく、車のなかで仮眠しながら待つことにしました。1時間程で光線状態は期待したものとなったのですが、生憎の中国から黄砂で、山並みがクリアではなくなっていました。
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2008.3.3
ハナサキガエルの繁殖環境の滝壺から引き上げてくる途中で、夜明けを迎えました。柔らかい陽射しが、樹々の間から、林床に注ぎ込みました。 それまで、冷たい渓流の中に素手でカメラを入れて撮影をしていたので、冷えきった体には心地よい暖かさです。 この心地よさは何でしょうか?ヒトは夜行性ではない証拠でしょうか。反対に、夜行性の動物にとって夜明けとは、どんな気持ちなのでしょうね。
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森の夜明け
Ricoh R8
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2008.3.3
早朝まだ暗いうちに、ハナサキガエルの繁殖する渓流に入ってみました。日中は晴れて暖かったので、夜も期待したのですが、却って放射冷却の結果でしょうか、8℃まで気温が低下していました。これでは、両生・爬虫類の活動は見られず、せせらぎの音だけが響いていました。 産卵場所の滝壺に着くと間もなく、空が白み始めたので、滝壺を詳しく調べてみました。すると、滝壺の中央にある50~60cmの岩の影に、ある程度の卵塊が確認出来ます。この場所だけを見れば例年の産卵状況のようにも見えますが、この岩だけなのです。 この卵塊は産卵直後の決して新しいものではなく、少し前に産まれた様子です。その後も、気温の高い晩にはハナサキガエルの繁殖行動が見られましたから、これからさらに産卵が見られるのかもしれません。あるいは、今年の産卵はこれだけなのでしょうか。
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ハナサキガエル卵塊
Ricoh Caplio 500Gwide Speedlight
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シマグワ
Ricoh R8
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2008.3.2
今日も快晴の一日でした。冬の陽に照らされて透けるシマグワの葉が印象的で、数枚シャッターを切りました。このサイズではよく判らないかと思いますが、細かい葉脈まで小気味良く解像しています。何でもない画像ですが、冬の陽の暖かさが伝わってくるような気がします。 さて、昨日アップした被写界深度の比較のカットですが、どうも背景のボケ味が不自然に感じられます。しかし、アップ前の画像はそうではないのです。これは AppleデフォルトのブラウザーSafariで見ると顕著なようです。InternetExplorerではあまり不自然に感じません。通常は、コントラストがあって鮮やかに見えるSafariのほうが好みなのですが、状況によってはこのような弱点もあることに気付きました。
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2008.3.1
あと1週間程で発売になる新型カメラのリコーR8。今回、初めて搭載された機能に、「最小絞り固定」モードがあります。エントリーシリーズですから、露出モードはプログラムのみで、マニュアルモードや絞り優先モードがないのは当然です。しかし、それでも撮影目的によっては、被写界深度を稼いだり、高速シャッターでのストップモーション効果を期待したい状況はあります。これまで、プログラムシフト機能搭載が願望だったのですが、今回で被写界深度のコントロールを実現して貰えました。 作例は、テレ端200mm相当での撮影ですが、左がノーマル状態のF5.2。右が「最小絞り固定」モードをONにしてのF9.4。その差、約1.5段分ですが、明らかに背景の深度が増しています。 考えてみれば、プログラム曲線は、かなり高速よりであまり絞りが絞られることは少ないと思われるので、これ以上絞りを開くことの出来ない条件が多いはずです。実際、今回のノーマル露出でも、絞りは開放値になっています。つまり、プログラムシフト機能といっても、絞りを絞る側はともかく、開ける側にはほとんど自由度が残されていないことになります。ならば、「最小絞り固定」の考え方は極めて現実的なのかもしれませんね。 強いて言えば、この「最小絞り固定」モードがメニューの中からの選択ではなく、ADJボタンに割り当てられれば、言うことないのですが。
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被写界深度テスト F5.2(左)F9.4(右)
Ricoh R8
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ホウセンカ
Ricoh R8
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2008.3.1
夕方になって、急に晴れました。久しぶりの陽を見て、カメラ片手に外に飛び出しました。既に夕暮れが近いので、陽はかなり傾いています。そこで、これまで新機種ではあまりやっていない、逆光での撮影を試してみました。 結果は決して悪くありません。R3以降R7まで搭載されていた7.1倍ズームはかなりの出来だと感じていました。それが、今回のCCDの大型化によって、わずかながら焦点距離が伸びています。 実は、この僅かなスペック上の変更が、気になっていました。本格的な設計変更によって、出来の良かったこれまでのレンズの性格が大きく変わってしまっても困る反面、ちょっとだけ大型化したCCDに安易に対応させるためだけの安直な手直しでも嫌なものだと懸念していたのです。しかし、2週間近くテスト撮影を繰り返してきた印象では、単なる手直しではなく、確実にブラッシュアップされていることが伝わってきます。
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