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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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2006.11.30
紅葉の霧島高原の森ではときどき鹿に出逢うことが出来ます。大型哺乳類の少ない琉球列島で生活していると、ちょっと新鮮な体験です。 沖縄でも限られた島でケラマジカが見られますが、極めて限られた環境においてだけです。 調べてみると、ケラマジカもエゾジカもホンシュウジカも同じ種類で、それぞれ亜種に分かれているのですね。そして、このキュウシュウジカが原名亜種になることを初めて知りました。
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キュウシュウジカ
Ricoh Caplio R5
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紅 葉
Ricoh GR-Digital
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2006.11.30
鹿児島の霧島高原では、紅葉真っ盛りです。と言っても標高差のある地形なので、高い場所では既に落葉しています。ちょうど今の時期は、霧島神宮の周辺が見頃でした。神宮の境内には大きなカエデの木があるので、なかなか良いタイミングでした。 亜熱帯沖縄で生活していると、さまざまな希少動物達に会える楽しみと引き換えに、このような紅葉の楽しみがないことを改めて思いました。
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2006.11.29
2泊で鹿児島を訪れています。那覇空港を離陸した航空機は、上昇飛行を続けながら分厚い雲をクリアすると、久しぶりの陽射しを楽しむことが出来ました。既に冬の愚図ついた季節に入ってしまった地上の沖縄では味わえない陽射しの心地良さです。 それにしても不思議です。地上はどんな悪天候でも、雲の上はいつも好天なのですよね。当たり前のことと言えばそうなのですが、この雲の発生具合によって地上の人間生活はどれだけの影響を受けてきたかを考えると、雲の存在って大きなものです。
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雲 海
Ricoh GR-Digital
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ツワブキ
Ricoh Caplio R5
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2006.11.28
いよいよ沖縄にも冬がやって来たようです。今日は朝から北風が吹き、さすがに半袖では肌寒く感じられました。 今月16日に見つけたツワブキの蕾も急に綻び始め、黄色い花が目立つようになってきました。 さぁ、これから年末、年始の慌ただしさに向かって一気に季節が進んでいくのでしょうね。
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2006.11.27
昨日から引き続き今日も昼までは青空が見られたのですが、午後になると次第に雲が広がってきました。 その雲は所謂「鱗雲」と呼ぶのに相応しい雰囲気でした。その大きさからして鰯のような小魚ではなく、鯛くらいだったでしょうか?こんなことを書いているのは、食欲の秋なのかもしれませんねぇ。
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鱗 雲
Ricoh Caplio R5
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ナガマルコガネグモ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.11.26
今日も朝から快晴に恵まれました。汗ばむ陽気は、小春日和というよりも小夏日和ですね。 そんな陽射しの下、ナガマルコガネグモの雌が、大きく膨らませた腹部を誇示しているのを見掛けると、やはり夏というよりも秋なのでしょうね。その近くで、交接のチャンスを狙う小さな雄も、秋の深まりを感じているのかもしれません。 それしても、このGX8と魚露目8号の組み合わせの虫の眼、本当になかなかの性能です。8と8の組み合わせが良いのでしょうか?
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2006.11.26
昨日からお客さんを案内して山原(やんばる=沖縄本島北部)に来ています。ハイビジョンシステムの構築などに時間をとられ、数週間ぶりの山原です。その間に一気に秋が深まり、日中の気温はまだまだ高いものの、朝夕は冬の到来を間近に感じられるようになりました。 今回の目的は野鳥の観察のため、早朝からの活動開始となります。やがて昇ってきた太陽の温もりが心地よく感じられるのは、やはり晩秋なのでしょうね。その陽に照らし出されたサキシマフヨウの蕾、これもまた今の季節に相応しい光景でした。 発売から1年の経ったGR-Digitalを久しぶりに使ってみました。移り変わりの早いデジタルカメラの世界にあって、古さを感じさせないどころか、小気味良い操作感を改めて見直しました。
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サキシマフヨウ蕾(11/25撮影)
Ricoh GR-Digital
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キョウチクトウスズメ幼虫(11/23撮影)
Ricoh Caplio R5 Speedlight
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2006.11.26
初めてビデオカメラを手にしてから11年、本格的に撮影を始めて5年程になりますが、未だに撮影したいのに果たせていない被写体が少なくありません。そのひとつがキョウチクトウスズメ。成虫は、全身まるで迷彩柄をまとったような姿をしていて、とても面白いのです。 このキョウチクトウスズメは、元々沖縄には生息していない迷蛾なのですが、これまでにも定期的に発生しています。私が沖縄にやってきた数年後にも大発生したのですが、そのときはいつか撮ろうと思っているうちに消えてしまいました。そして10年後にスチル撮影することが叶いました。 昨年も幼虫の姿だけは撮影しましたし、今年も那覇市内での発生のニュースや知人からの報告は受けたのですが、運悪く未だ成虫には出逢えていません。
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2006.11.26
22日の沖縄本島地方は、1日中激しい雷雨に見舞われました。衛星放送も度々受信出来ない状況でした。 そして、午後から急にインターネット回線もアクセス出来なくなりました。一時的なことかと思ったのですが、少なくとも24日の朝まではアクセス不能な状態でした。その後2泊で山原(やんばる=沖縄本島北部)へ出掛けたので、その後の経緯は判らないのですが、今日事務所に戻ったところ、やっと復旧していました。何れにしても、かなり長いブランクでした。携帯電話経由ではアクセス出来ましたから、プロバイダーのトラブルではなかったのは確かです。そして、室内のルーターなどの機器も何度も初期化を試みたので、室外の回線の問題だったようです。 この間、どうしても必要なものだけは携帯電話経由でアクセスしましたが、それにしても高速回線にトラブルがあると、これだけ仕事に支障が出るとは予想を超えていました。
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受信不能(11/22撮影)
Ricoh Caplio R5
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ヒトスジシマカ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.11.21
冬嫌いのために、毎日のように秋の気配を見つけては嘆いていますが、もちろんまだまだ夏の名残りにも出逢います。 夏とは言っても、これは有難くない名残りですね。毎日のように撮影のときに餌をやってしまいます。虫除け剤を使えばよいのですが、昆虫写真家が虫除け剤を使ってはモデルに嫌われようとするようなものですからねぇ。詰らない縁起担ぎです・・・
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2006.11.20
今日は昼過ぎまで久しぶりの晴れ間が広がっていましたが、その後再び曇り空に逆戻りしてしまいました。 どんよりと厚い雲の垂れ込めた下、虫食い穴だらけのノアサガオの葉の中央に1匹のヨツモンカメノコハムシが伏せていました。初めはピタリッと伏せていたのですが、数回ストロボを発光させると、ちょっと上体を持ち上げて、黒い眼と長い触角を見せてくれました。やはり彼らも陽射しが懐かしいのでしょうかね?
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ヨツモンカメノコハムシ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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サトウキビ花穂
Ricoh Caplio R5
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2006.11.20
今日もまたひとつ冬の気配を見つけました。沖縄の冬の風物詩、サトウキビの花穂が出始めていたのです。 繰り返し書いていますように冬嫌いなのですが、このサトウキビの花穂の揺れる景色だけは大好きなので、悪い気分ではありません。 沖縄の宮古島でバイオエタノールの自動車燃料混合実証プロジェクトがスタートしています。この波及効果で、沖縄でも昔のような手入れの行き届いたサトウキビ畑が広がるなんてことはないでしょうか?
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2006.11.19
数日前から使っている虫の眼レンズを装着したコンパクトデジカメです。重量は430gしかありません。外部ストロボを別にした追加の部品代も1万円程です。すべての合計でも実売6万円程で、虫の眼映像が撮影出来るのです。しかも、それもかなりのクオリティで。 このセットは、何も工作を必要としない、市販のパーツの組み合わせだけで作ってあります。ただ、ネジを組み合わせてあるだけです。 レンズの先端近くの外径がやや大きくアンバランスな印象を受けるかもしれません。37mm径のフィルター2枚を接着したパーツを自作すれば、この部分も細く出来るのですが、そうするとカメラを置いたときに前側に傾いてしまいそうです。ちょうど水平に置くためにスタンドの役目を果たしているので、敢えてこのままにしています。
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コンパクト虫の眼デジカメ
Ricoh Caplio R5
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ホソヘリカメムシ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.11.19
昼前にほんのわずかに薄日が射しただけで、今日は一日中厚い雲が垂れ込め、雨もときおり落ちてくるといった天気でした。 今日も虫の眼レンズ付きコンパクトデジカメを持ち出してみましたが、余りにも条件が悪く散々な結果となりました。このサイズであれば何とか見られる程度の写真ですが、やはり画角の広い虫の眼レンズには、青空が似合いますね。 ここ数日、天気の悪い日が続き、いよいよ沖縄も冬になってしまったかと思うのですが、まだまだ気温が高く、北風が大人しくしているところをみると、そうではないようですね。
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2006.11.18
日没間近にシマグワの木でたくさんのオキナワクワゾウムシの姿を見つけました。昨日から使い始めた虫の眼レンズ付きのコンパクトデジカメを向けてみました。元々大きな腹部がさらにデフォルメされて、まるで瓢箪のような体型に見えます。 この虫の眼レンズカメラは、かなり使いやすく、画質も相当なものです。今までの大きく重い機材を考えると、もっと早く使ってみればよかったものだと思います。ただ欠点もないわけではありません。28~85mmレンズの望遠端でも拡大率が足りず、1.4倍のデジタルズームを併用しています。デジタルズームを使わずにフル画面になれば、さらに画質の向上が望めます。また、既に発売から1年半を経過した機種の液晶画面は1.8型と、現状のスタンダードサイズの 2.5型と比べると小さく、構図やフォーカスの確認がやりにくいのも困ります。そろそろ後継機種が欲しいところですね。
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オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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オオミノガ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.11.18
今日は朝から断続的に激しい雨が降っていましたが、夕方になって太陽と青空が戻ってきました。そこで、日没までのわずかな時間をカメラ片手に過ごしました。 すると、かなり激しく虫に食われたサガリバナの葉が目に付きました。その葉をよく見ると、オオミノガの繭、つまりミノムシがたくさん付いていました。 数年前、このオオミノガがほとんど姿を消してしまい、心配されていた時期がありました。ところが、昨年から急に復活して、今ではこのような状況になっています。最近急激に数を減らしてしまった希少動物たちも、このような復活を遂げてくれないでしょうか。
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2006.11.17
虫の眼映像を最も簡単に、あるいは低予算で体験出来る機材かもしれませんが、その性能を侮ってはいけません。なかなかヌケのよい、シャープな映像が得られます。作例は、体長1cm未満の昆虫を拡大しているので、被写界深度は浅くなっていますが、さらにこれから2絞り相当絞り込めますので、さらに背景にピントを回すことも可能です。 小型軽量ですし、言うことはないのですが、唯一の不満と言えばボケがやや煩雑なことでしょうか。
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フタスジハリカメムシ幼虫
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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オキナワアシナガバチ
Ricoh Caplio GX8 Gyorome-8 Speedlight
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2006.11.17
15日に触れたように、12月に虫の眼レンズに関する講演をしなければなりません。それも1時間以上の時間を満たさなければなりません。そのためには、かなりのボリュームの内容を準備しなければなりません。 そこで、これまでは日常の撮影に採用していなかった、より簡単な機材の組み合わせも試してみることにしました。久しぶりに取り出したリコーキャプリオ GX8のボディに、フィット社から発売されている魚露目8号という魚眼レンズコンバーターを装着してみました。恐らく現状では、最も簡単に虫の眼レンズの世界を体験出来る機材ではないでしょうか? この機材の組み合わせで被写体を探していたところ、まず出逢ったのがアシナガバチの巣でした。いきなりハチに1cmくらいまで接近してシャッターを切りましたが、まだこの機材に慣れていないこともあって、ピンボケになったり、露出が合わなかったりと、危険を犯した割には報われない結果となりました。
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2006.11.16
まだ半袖生活の続く沖縄ですが、少しずつ冬の到来を感じさせる要素も目に付くようになってきました。今日、初めて気付いたのは、事務所裏のツワブキの蕾です。まだ、完全に伸びきっていない頭を垂れた状態ですが、力強いボリュームを感じます。 ツワブキの開花は、本格的な冬の到来を意味しますが、そこにはたくさんの昆虫たちが集まって来ます。冬は好きではありませんが、ツワブキの花と昆虫たちの姿だけは今から楽しみです。
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ツワブキ
Ricoh Caplio R5
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リュウキュウアサギマダラ
NikonD200 Minsector IVcaa Speedlight
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2006.11.15
日中はまだまだ気温も高く、チョウを初めとする昆虫たちの姿も少なくありません。 この写真は、所謂「虫の眼レンズ」によるものです。とても被写界深度が深く背景にまでピントが合い、かつ被写体に接近して拡大出来る特殊なレンズです。但し、既製品は少なく自作に頼る世界です。 来月、この虫の眼レンズの話を人前でしなければならなくなりました。私のオリジナルではありませんし、私よりも詳しい方も少なくないので、これから準備が大変です。
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2006.11.13
カバマダラの交尾を目撃しました。この時期に交尾ですから、これから産卵すると、幼虫あるいは蛹で越冬するのでしょうね。温帯の地域からすると、やはり亜熱帯の気候との差が感じられるところかもしれません。 その亜熱帯に暮らしていて有難く思うのは、何も冬場にも動物達が活動していることだけではありません。最近生息範囲を拡げているツマグロヒョウモンというチョウがいますが、その雌はこのカバマダラなどの毒蝶に擬態していると考えられています。擬態している種と同時に、そのモデルの種も見られるのとそうではないのとでは、面白さも全く違います。 温帯で生活していた頃、教科書には興味深い擬態の例がたくさん紹介されているのに、実際に身近で見られる例が極めて限られていたのが残念でした。それが亜熱帯では、教科書以上に目の当たりに出来るのですから、恵まれていますよね。
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カバマダラ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED Speedlight
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ナンゴクデンジソウ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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2006.11.11
全国的な傾向のようですが、沖縄でも水田の減少とともに、水生昆虫や水生植物が激減しています。このナンゴクデンジソウもそのひとつです。 水面に葉を広げているのを見れば、明らかに水生植物であることが判るのですが、若い葉が水面から突き出して伸びていると、まるでそれは四葉のクローバーのようにも見えます。 あるいは、先月の後半には、水中から水面を見上げるようなアングルの撮影をしていましたが、そうすると青空に伸びる四葉のクローバーのように見えるのでした。初めてこの植物の名を聞いたときは「伝次さん」とう人が発見した種かと思ったのですが、四葉を「田の字」に見立てたものなのですね。
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2006.11.10
夕暮れ時、小さな池から伸びる葉に1匹のタイリクショウジョウトンボがとまっていました。暑い盛りならば、西陽が鬱陶しく感じられるのでしょうが、このところ朝夕は涼しくなり、陽射しも心地よいものとなりました。 夕暮れの陽を背に受けたタイリクショウジョウトンボがどのように感じていたかは解りませんが、この光景そのものが心地よく感じられること自体、秋なのですね。
※ 当初ウスバキトンボとして紹介していましたが、読者の中川雅允さんから、タイリクショウジョウトンボではないかとのご指摘を頂きました。ウスバキトンボとした点、極めて初歩的な間違いでした。そして、これまでショウジョウトンボとして扱われてきた種が、近年ではタイリクショウジョウトンボとして扱われている(奄美諸島以南が原名亜種、本土産が別亜種)ということを初めて知りました。ありがとうございました。
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タイリクショウジョウトンボ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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キクヅキコモリグモ
Ricoh Caplio R5
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2006.11.9
ミズイモ(ターウム)の葉の上で、獲物を抱きかかえるキクヅキコモリグモを見つけました。いつも、水面の水草の上を徘徊しているクモなのですが、今日のこの状況は、水面から数10cm離れています。 この場所に獲物を見つけて登ってきたのでしょうか?それとも、いつものように水面近くで獲物を捕らえた後、何か理由があって、ここまで登ってきたのでしょうか? 捕らえた獲物の種類によっては、その過程の推測もつくのですが、既に糸が幾重にも巻き付けられた状態では、それすら判りません。
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2006.11.8
今日もよいお天気に恵まれました。数日間好天が続いたためでしょうか、今日は昆虫の姿が多かったように思います。ここに紹介したい写真も少なくないのですが、何故かその中で、このタイワンハネナガイナゴのペアが心に残りました。 タイワンハネナガイナゴ自体、沖縄ではとてもポピュラーでよく見掛けます。そのタイワンハネナガイナゴが秋の日溜まりの中の石垣の上で交尾していました。陽射しが不快なものでなく、心地よいものと感じられるようになった今の季節、何処か心和ませてくれる光景に思われたのです。
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タイワンハネナガイナゴ
Ricoh Caplio R5
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オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio R5 Speedlight
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2006.11.7
今日の朝夕は、半袖で屋外に出ると、肌寒さを感じる程でした。それでも、まだ晴れ上がった日中は汗ばむ陽気なのですが。 気温が下がるとともに、次第に昆虫などの被写体探しに苦労するようになります。昨日に続き今日もシマグワの木で出逢ったオキナワクワゾウムシにレンズを向けました。撮影しているときは、まだ成虫が活動していることに感謝したのですが、事務所に戻り図鑑を開いてみると、周年活動と紹介されています。 それにしては、真冬に成虫を目撃した記憶がないのです。今年の冬は意識的に探してみましょうか。
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2006.11.6
今日も昨日と同様、快晴の一日でした。ところが、運悪く撮影のために時間が空いたのは、日没間近な時間帯。間もなく、太陽が隠れようとしています。その前に、この好天が伝わるような場面を見つけたいのですが、焦れば焦る程巧くいきません。 太陽が遠くの家並みに飲み込まれそうになる直前に、まだ開ききっていないシマグワの若葉の中が夕暮れの斜光に照らし出されました。その奥からこちらの様子を伺うようにしているダンダラテントウが1匹。きっと「こんな気持ちの良い天気なのに、何を慌てているの?」って、ところでしょうか?
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ダンダラテントウ
Ricoh Caplio R5
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満月
NikonD200 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X1.5Telecon
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2006.11.5
夕方になって、少し雲が広がってきたものの、その隙間から真ん丸な満月が昇ってきました。 1週間ぶりの好天は、この奇麗な満月を見せてくれるための、粋な演出だったのでしょうか。
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2006.11.5
1週間ぶりに沖縄の空に太陽が戻ってきました。もうこのまま冬の天気になってしまうのかと心配していましたが、今日は朝から快晴に恵まれました。 太陽が顔を出せば、まだまだ汗ばむ亜熱帯の気候ですが、朝夕の日陰では、ちょっとひんやりした空気も感じるようになりました。 高く澄み渡った青空をバックに、ブーゲンビリアの紫色が映えていました。
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ブーゲンビリア
Ricoh Caplio R5
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ハイビジョン映像編集システム
Ricoh Caplio 500Gwide
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2006.11.3
沖縄の民放TV局でも、12月からの地上波デジタル本放送に先立って、11月1日からサービス放送が始まりました。それに合わせて、システム構築してきたハイビジョンビデオ編集システムが、稼働する状態になりました。 左下のシルバーの一番大きなマシンがMacPro/2.66MHzで、これにインストールされているデビオ編集ソフト FinalCutPro5.1.2によって映像データを扱います。その右側のやや小型のマシンはPowerMacG4/800Dualで、これまでのメインマシンでしたが、これからはサブマシンになります。そしてこれまでのサブマシンPowerMacG4/450は引退です。 これの上段左下の大きめのデッキは、XDCAM HD デッキPDW-F70、その上の小さなデッキがHDVデッキHVR-M25J。まぁ、難しい話はともかく、要するにこれで何とかハイビジョン映像が自分で編集出来るようになったということなのです。
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2006.11.2
これまでに何回か紹介したように、日本最大の蝶オオゴマダラの蛹は、まるで純金製のような色彩と輝きを放っています。それなのに、成虫になると全身白と黒のモノトーンになってしまいます。 一体、あの金色は何処に消えてしまったのか不思議に思うのですが、あるとき太陽を背に滑空するオオゴマダラの翅が、一瞬オパール光沢に包まれるのを目にしたのです。これは、やはり翅の何処かに金色が隠されているに違いないと、顕微鏡で観察してみました。 すると、白い鱗粉の下に金色が隠されているのを見付けのです。翅の場所と照明の当て方によっては、かなり強烈な金属光沢を放ち、薄い鱗粉を透過して、まるで鱗粉自体が金色に見えるほどです。
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オオゴマダラ翅
NikonD200 Original Macro Lens N281 X1.5Telecon Speedlight
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ウスカワマイマイ
Ricoh Caplio R5(ISO400)
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2006.11.1
「デジタル南島通信」を開設してから、丸5年が経ちました。6年目を迎える今日の「南島漂流記」は、それに相応しい写真をと思ったのですが、今日も生憎の雨模様です。ほとんど一日中、断続的に雨が降り続き、撮影もままなりません。 そんな中でも元気よく活動しているのは、カタツムリのなかまくらいでしょうか。しかし、光量が足りない上に、風が収まらないので、なかなかシャッターが切れません。そこで感度をISO400に上げ、何とかシャッターを切ることが出来ました。昨日も同じような状況だったのですが、現在使っている機種は前機種に比べて、高感度撮影時のノイズがかなり低減されているのが分かります。
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