生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
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カンヒザクラ
カンヒザクラ
Ricoh Caplio R3 Speedlight
  2006.1.31
雨に打たれるカンヒザクラの花も、遠目になかなか美しく見えました。
 雨と風と光量不足の悪条件の中、傘を差しながら撮影をしていると、背後から「よろしければ傘を持っていましょうか?」と女性の声がします。振り返ると、琉球大学の学生らしい雰囲気です。つい「今時の学生は」などと口にすることが多いのに、親切な後輩もいるものです。ちょうどこの1枚で引き上げようとしていたところなので、丁重にお礼を言いお断りしたのですが、却って悪いことをしたようにも思います。傘を持ってもらい、もう1枚だけシャッターを押したほうがよかったかもしれませんね。
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2006.1.31
今日は一日中本降りで、とても撮影に出られる天候ではありませんでした。ところが、事務所でビデオの編集作業をしていたところ、当然撮影してあるはずの映像がないのです。ビデオで撮ったと思っていたのが、実はスチル撮影だったのです。最近多いですね、こういうのが・・・
 真冬でも可能性のある被写体だったので探しに行ったのですが、雨の影響もあってか見つけることは出来ませんでした。その途中に雨に打たれるシマグワの花に沢山の水滴が付いて奇麗だったのでレンズを向けてみました。ただ、絶えず雨滴に叩かれて揺れているので、シャープに写し止めることが出来ませんでした。雰囲気だけでも感じて貰えれば嬉しいのですが。
  シマグワの花
シマグワの花
Ricoh Caplio R3 Speedlight
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ムナビロカマキリ
ムナビロカマキリ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
  2006.1.30
今日も雨が降ったりやんだりの空模様だったのですが、夕方になって薄日が射してきたので、虫の眼レンズ付きカメラを片手に外に出てみました。しかし、そう簡単に相応しい被写体には出会えません。そろそろ薄暗くなってきたかなと思った頃に、1本の木の幹で運良くムナビロカマキリを見つけました。
 今から20年程前に修士論文でカマキリを扱ったのですが、その際にそれまで沖縄に生息している思われていたチョウセンカマキリとオオカマキリの分類で困ったことが起きたのです。形態的にチョウセンカマキリに似ていると思われる種がオオカマキリそっくりの卵嚢を産み、オオカマキリと思われる種がチョウセンカマキリそっくりの卵嚢を産むのです。不思議に思い、さらに詳しく調べてみると、両種は本土産とは共に別種で、ムナビロカマキリとオキナワオオカマキリと命名されたのです。
 亜熱帯沖縄と言えども、さすがに今の時期に見るカマキリの成虫は、体中傷だらけで辛うじて生き長らえているといった風情でした。
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2006.1.29
今日は雨が降ったりやんだりで、ほとんど1日デスクワークに費やしたため、撮影はお休み。仕事の合間に、昨日届いた新しいマイレージカードを開封してみました。
 昨年10月に最低ランクのステータスカードになったのですが、それ程の内容でありません。昨年末クリアした2番目のランクは、年会費を収めれば今後その特典をほぼ維持することが出来ます。ひとりで60kg程の撮影機材を抱えての移動の身には、プラス20kgの無料手荷物、専用ゲートチェックイン、手荷物優先返却、優先空席待ちなどなど嬉しい条件です。
 昨年は、毎月の八重山の撮影を中心に、年間で50回の搭乗を繰り返したことへの、ご褒美のようなものですね。
  マイレージカード
マイレージカード
Ricoh Caplio R3
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アシビロヘリカメムシ
アシビロヘリカメムシ
Ricoh GR Digital Wide-conversion Lens
  2006.1.28
アシビロリカメムシはちょっと変わった色彩をしています。同じカメムシのなかまでも、警告的な鮮やかな色彩の種と、反対に隠蔽的な地味な色彩の種がいます。そして、このアシビロヘリカメムシは、その両者の特徴を備えているのです。
 背面からみると、ほとんど全身が暗褐色の地にオレンジ色の斑紋がわずかに散っているだけで、かなり隠蔽的と言えます。反対に覆面側から見るとたくさんのオレンジ色の斑紋が目立ち、警告的なと言えます。そして、この警告パターンも、他の警告的色彩のカメムシが赤と黒の縞模様なのに対して、ちょっと珍しい模様と言えるでしょう。果たしてこのような色彩パターンが、実際の行動の中でどのような意味を持っているのか興味のあるところです。
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2006.1.28
今日は朝から太陽が覗き気温も上昇しました。このような陽気になると昆虫たちも急に活動的になるので、昨日に続いてアシビロヘリカメムシの越冬集団を見に行きました。
 昨日とは打って変わって、今日は全く集団をなしていません。それぞれ単独で活動しています。そして、中にはこのように熟したオキナワスズメウリの実から吸汁している個体も目に付きました。
 図鑑の情報によると、アシビロヘリカメムシの越冬集団は、寄主植物以外の植物で見られるとありますが、今回は全く違った状況です。しかも、このように実から吸汁するのは、あまり越冬集団というイメージではありません。昨日の状態とは別種のような印象すら感じられます。
  アシビロヘリカメムシ
アシビロヘリカメムシ
Ricoh GR Digital Wide-conversion Lens
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アシビロヘリカメムシ
アシビロヘリカメムシ
Ricoh GR Digital
  2006.1.27
2日ぶりにアシビロヘリカメムシの越冬集団を見に行きました。ところが、今日は地上から1.8m程の高さの1枚の葉の上に集まっていたために、ちょっと撮影には難しい状況でした。しかし、その集まり具合はこれまでで最も密度が高く感じられます。
 そこで、コンパクトデジカメを手を伸ばして掲げ、撮影してみました。カメラボディ背面の液晶モニタを斜めに覗きながらの撮影ですが、この機種に採用されている液晶は視認角度が広いために、構図を確認しながらの撮影が可能でした。これがバリアングルモニタならば、より便利なのですが、一眼レフには出来ない撮影をこなしてくれました。
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2006.1.27
昨日組立てたビデオ用正像虫の眼レンズの細部を手直ししました。最も、懸念されたのがレンズ全長が長くなったために強度の問題です。そこで、レンズの上部からサポートパーツを取り付けました。
 このように三脚の上に乗せているとまだ格好が付くのですが、このカメラのグリップを持っている姿は、きっと充電式のハンドクリナーのように見えているのではないかと思います。そして、花にやって来るチョウをこのセットで撮影している様子は、そのクリナーの先端からチョウを吸い込もうとしているようなのではないかと思います。何しろ、レンズ先端から1cmくらいまでチョウに近づいて追い掛けながら撮影していますから。
  ビデオ用正像虫の眼レンズ改
ビデオ用正像虫の眼レンズ改
Ricoh Caplio R3
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ビデオ用正像虫の眼レンズ
ビデオ用正像虫の眼レンズ
Ricoh Caplio R3
  2006.1.26
昨年の7月に初めて「虫の眼レンズ」を購入してから、あることに悩んでいました。虫の眼レンズは、先端の監視ビデオ用レンズの結んだ映像をカメラ側のレンズで拡大し、それをCCDなどの撮像素子上に結像させているのです。しかし、それには大きな問題があります。ファインダーで見える像が天地逆さまの逆像(鏡像)なのです。
 撮影のときもまぁ問題なのですが、スチル写真であれば、画像レタッチソフトで反転してしまえば、その後は何の問題もありません。
 問題なのはビデオ撮影映像の場合です。まさか、逆像のままTV放映したり、DVDにすることも出来ません。そこで変編集時に反転させるのですが、これをビデオ編集ソフト上で行うとノイズだらけの悲惨な画像になってしまうのです。そこで、放送局の編集機で反転して貰っていたのですが、自分でその操作を好きなときに出来ないのが実に歯がゆかったのです。他の方法として、光路の途中にプリズムを組み込むというのもあるのですが、大型化し重くなります。
 最も基本的な方法として、拡大系レンズの空中像をもう1回別のレンズで受けてやれば正像に戻るのですが、そうすると3個のレンズの組合わせを調整しなければならず、そう簡単に出来るとは思っていなかったのです。ところが、その解決策は意外と簡単だったのです。既にスチル用に組み上げてある虫の眼レンズの空中像をビデオカメラのレンズで受け取ればよかったのです。もちろん、それにはある程度の撮影倍率まで上げなければなりません。そのことを思いついてから、小一時間で、実際の「ビデオ用正像虫の眼レンズ」が完成しました。ファインダーを覗いた限り、かなりシャープな映像が見えています。明るくなってからのテスト撮影が今から楽しみです。
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2006.1.25
やはり陽が射し気温が上がると、昆虫の姿が目に付きます。寒い日は何処に隠れていたのかと不思議に思う程です。
 そんな久しぶりに被写体探しに苦労せずに済む状況で、いつもの虫の眼レンズだけでなく、ズームレンズ改造拡大専用レンズもテストしてみました。既にシグマ28-80mmを改造し使用してきましたが、最大撮影倍率のより高いレンズを求めて、ニッコール28-100mmを改造してみたのですが、天気に恵まれずなかなかテスト撮影が出来ないでいました。
 前回同様、フードを切り抜き、そこに乳白色の拡散板を取り付け、カメラの内蔵ストロボで撮影しています。前レンズ同様、背景までよく光回っています。解像度もなかなかで連続して合格点のレンズを手に入れることが出来ました。さて、さらに高い撮影倍率を得られるズームレンズは存在するのでしょうか?
  ダンダラテントウ
ダンダラテントウ
NikonD200 OriginalMacroLens-N281 Speedlight
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カンヒザクラ
カンヒザクラ
Ricoh Caplio R3 Speedlight
  2006.1.25
今日は昼くらいからちょうど1時間程、晴れ間が広がりました。先日のように雑用にかまけることなく、撮影に充てることが出来ました。早速、虫の眼レンズの撮影に出掛けようとしたのですが、事務所の駐車場で、足がとまりました。陽に照らされたカンヒザクラの花がシャッターを押してくれと訴えているようです。
 数カットだけですが、シャッターを切りました。やはり、久しぶりに味合う陽射しは心地よいものです。今冬は、一旦冷え込んだ後、春のような陽気が続いたため、カンヒザクラの開花が早まったようです。花着きもよく、なかなかの当たり年のようです。
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2006.1.24
今日初めて試みた、ボードカメラレンズを用いたビデオ用虫の眼レンズの映像です。思っていたよりも簡単なパーツの組合わせで、かつ高画質が得られました。
 最近、これまで使用してきた監視カメラ用レンズからより小型の監視カメラ用レンズに変更しました。これまでのレンズと異なり、絞りもフォーカス機能もなく、ちょっと不安に感じていたのですが、その結果は予想以上のものがあります。
 最大のメリットはレンズ前玉口径が13mm前後しかありません(従来レンズは29mm前後)。一見大した違いに感じないないかもしれませんが、これは小さな被写体を拡大撮影する際に、強力な武器になるのです。例えば、極端な例ですが、直径1mのレンズで被写体間近まで近寄って1cmの大きさのチョウを拡大撮影するのは無理というものです。これが直径13mmならば、充分可能だと言うことなのです。
  ヤマトシジミ
ヤマトシジミ
Sony DSR-PD170 Insecteye-LensV2
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ヤマトシジミ
ヤマトシジミ
NikonD200 Insecteye-LensIVba SpeedlightX2
  2006.1.24
今日も期待した青空は戻りませんでしたが、午後になってときどき陽が射したので、昨日見つけたアシビロヘリカメムシのいるポイントに出掛けてみました。今日は、ビデオの虫の眼レンズの撮影テストをメインにしたので、スチル撮影はあまりしませんでした。その帰りに近くで寒さで飛べないでいるヤマトシジミを見つけ虫の眼レンズで撮影してみました。
 このところ連日のように虫の眼レンズのテスト撮影をしていますが、ちょっと意外なコメントを頂きました。最近の虫の眼映像というとフランスにお住まいのファーブルさん(もちろんH.N.)がとてもクオリティの高い作品を立て続けに発表され、注目されています。そのファーブルさんが、私の虫の眼レンズの解像度もなかなか高いとの感想をSSPの一般掲示板に書き込んでくださったのです。もちろん、お互いの画像データを厳密に比較することなど出来ませんから、掲示板に投稿したサイズもレタッチも異なる画像からの比較なのですが、画質で遠く及ばないと思ってた方からの意外なコメントでした。
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2006.1.23
今日も天気は回復せずに、北風の強い曇天の一日でした。夕方、車を走らせていると、茂みの中に赤い実が見えます。オキナワスズメウリの実だろうと思い、車を停め近づいてみると、蔓にはアシビロヘリカメムシの越冬虫が群がっていました。
 これまで、アシビロヘリカメムシの成虫越冬の様子を見たことはありませんでしたから、ちょっと意外でした。これで青空の背景ならば、言う事なかったのですが、自然相手ですから仕方ありませんね。
 今日は、虫の眼レンズのシャープネス向上を狙って、拡大系レンズをいつものニッコールからコシナに変更してみました。劇的な変化はありませんが、光量の充分でない夕方の手持ち撮影は、とても当初の虫の眼レンズでは考えられませんでしたから、少しずつ進歩はしているのでしょう。
  アシビロヘリカメムシ
アシビロヘリカメムシ
NikonD200 Insecteye LensIVba SpeedlightX2
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上水場
上水場
Ricoh Caplio R3
  2006.1.22
今日は典型的な冬の空模様でした。小雨混じりの北風が強く、昆虫の撮影は難しいようです。こんな日は機材の改造に充てようと、事務所近くのDIYセンターにパーツ調達に出掛けました。
 日曜日ということもあって、大型駐車場も混んでいたため、いつもより奥のほうに駐車しました。すると、近くから「ザーザー」と激しい水音がしてきます。雨も降っていないのに何だろうと思ったのですが、すぐ間近にある上水場から聞こえてきます。これ程身近な場所に上水場があったのは全く知りませんでした。きっと私も毎日飲んでいる水なのでしょうね。
 沖縄本島中南部の飲料水のほとんどは山原(やんばる)と呼ばれる北部からパイプによって送られてきます。昨年1年間の頻繁な八重山通いのために、メインフィールドの山原へは足が遠のいています。この水を見ながら、久しぶりに山原の生き物たちに想いを馳せました。
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2006.1.21
実は、ウスカワマイマイを見つける前に、このナガマルコガネグモの幼体を撮影していました。途中、何度か雨脚が強くなり、車の中に避難しながら数10カット撮影したでしょうか?撮影中は今日一番のカットの感触を得ていたのですが、事務所に戻りパソコンに取り込んでモニターで見てみると、どうもあまりピントがよくないのです。その時点では、南島漂流記への掲載は見送りました。
 ところが、一杯呑んでから再び見てみると、結構ピントのきているカットもあるのです。そこで、深夜(A.M.3:03)の再アップとなりました。素面でピントがよく判るのならまだしも、逆というのは困りましたね。撮影のときも、呑んでいたほうがピントがよくなるのでしょうか?
  ナガマルコガネグモ幼体
ナガマルコガネグモ幼体
NikonD200 Insecteye-LensIVaa SpeedlightX2
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ウスカワマイマイ
ウスカワマイマイ
NikonD200 Insecteye-LensIVaa Speedlight
  2006.1.21
午前中の青空の印象が強かったためか、雨模様に変わってからも、虫の眼レンズによる撮影が諦め切れません。無理を承知で、小雨の夕方に被写体を探しました。暗いのと風がやまないので、なかなか巧くいきません。
 そしてやっと見つけた被写体がこのウスカワマイマイです。やはり雨の日の主役ですね。暗く沈んだ背景が今日の天気を象徴して、結構雰囲気のある映像になりました。
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2006.1.21
今日も朝からよい天気だったので、ノンビリ構えて雑用にかまけていました。2時過ぎに今日も虫の眼レンズのテスト撮影に出掛けようと、事務所のドアを開けたところ、そこには雨空が待っていました。風も強まり、とても撮影日和とは言えません。
 それでも諦めきれずに、食事などをして時間を潰しながら、雨のやむのを待ちました。そんな移動の途中に、雨天の中でも鮮やかな色彩を放っている花が目に飛び込んできました。この時期、開花期を迎えるカエンカズラです。過去の南島漂流記を見てみると、この時期は毎年撮っている被写体ですね。出来れば、今年も青空バックで撮りたかったのですが、、。
  カエンカズラ
カエンカズラ
Ricoh Caplio R3
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虫の眼レンズIVaaタイプ
虫の眼レンズIVaaタイプ
Ricoh Caplio R3
  2006.1.20
新しいメインレンズを採用した虫の眼レンズを本格的に組立てました。アダプター類が市販されておらず、固定方法が難しいとされた規格のレンズなのですが、とても巧い具合に固定することが出来ました。
 また、ストロボもとても使い易い固定方法を見つけました。ボディに最も近い側に使っている中間リングには、回転式の三脚座が付いています。そのネジ穴を利用して短いストレート型のブラケットを取り付け、その先端に小型ワイヤレスストロボを装着しました。この方法の優れた点は、縦位置撮影でも、ストロボを上方向から照射出来るので、自然なライティングが出来るのです。
 加えて、機材全体がこれまでに比べて、とてもコンパクトにまとめることが出来ました。全長も短くなり、かなり操作性が向上しています。
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2006.1.20
虫の眼レンズのメインレンズに新しく採用してみた小型監視カメラ用レンズのもう1本をテストしてみました。昨日テストしたものよりも、焦点距離がやや長いタイプなので、画角は狭めです。
 一方で、撮影倍率はより稼げますが、虫の眼レンズ密度は昨日のレンズのほうがより濃密に感じられます。しばらくは、より広角タイプのレンズをメインに使っていこうかと思います。虫の眼レンズの被写体に相応しい昆虫のたくさん出現する春が待ち遠しい限りです。
  ツワブキの花とダンダラテントウ
ツワブキの花とダンダラテントウ
NikonD200 Insecteye-LensIVab Speedlight
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ツワブキの花とアシナガキアリ
ツワブキの花とアシナガキアリ
NikonD200 Insecteye-LensIVaa Speedlight
  2006.1.19
レンズ口径が小さいために、小さな被写体を拡大するのに向いている新しい虫の眼レンズですが、その成果はこの作例でお解り頂けるでしょうか。ツワブキの花にやってきたシアナガキアリがかなりの大きさに拡大されています。アシナガキアリの体長は3.5mm前後ですから、結構な拡大率でしょう。さらに拡大することも可能です。
 もうひとつの利点は、これまでのセットよりも機材全体が、よりコンパクトに組めることもあります。しばらくは、このセットでテスト撮影をしてみて、2006年の虫の眼レンズの仕様を決めたいと思います。
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2006.1.19
これまで試行錯誤してきた虫の眼レンズですが、今回ちょっとメインレンズを違う物に換えてみました。どれも監視カメラ用のレンズなのですが、これまでの物は比較的大型のもので、フォーカスリングや絞り調整機能、ズームリングなどがありました。今回の物はもっと小型のビデオカメラ用で、単焦点仕様かつ絞りもありません。
 このレンズの利点は、口径がかなり小さいために、小さな被写体を拡大するのに向いているため、虫の眼の雰囲気がかなり濃厚になります。その実写結果は、中心部は結構シャープですが、少し中心部を外れると色収差が目立ちます。さて、一長一短ですが、今後のメイン機材に昇格するでしょうか。
  カンヒザクラ
カンヒザクラ
NikonD200 Insecteye-LensIVaa Speedlight
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ミモザ
ミモザ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
  2006.1.17
今朝起きてみると、柔らかな陽射しが降り注ぎ、窓から見えるミモザの蕾をたくさん着けた枝が逆光に輝いていました。
 そして時折、結構な音とともに強風がミモザの枝を踊らせていました。窓越しに見える光景は暖かそうで、つい春一番のような南風を連想してしまいました。
 朝食後、虫の眼レンズの付きのカメラを片手に外に出てみると、想像していたのとは違い、吹き荒れていたのは冷たい北風でした。まだまだ春は先のようですね・・・
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2006.1.17
虫の眼レンズの撮影は、ローアングルが多くなるため、ファインダーを上側から覗けるようにするアングルファインダーがあると便利です。これまでメインで使用してきたD2X用は、今回購入したD200には使用出来ないので、新たに購入しました。
 新しいタイプはファインダー倍率が2段階に切り換えられる構造になっています。アングルファインダーの光学系は、倍率が低めのため、これまでも微妙なピント合わせに困る場合もあったので、この新型には期待していました。
 ところが、実際に使用してみると倍率によって視度が変わってしまうのです。つまり倍率を切り換える度に視度を調整し直さないとピントが合わせられないのです。高倍率側で全視野が見渡せればよいのですが、中心部しか見えませんから、高倍率でピント合わせをして、低倍率側で構図を決めるという使い方です。その度に、視度調整をするというのは、余り現実的ではありません。何とかならないものでしょうか・・・
  アングルファインダー
アングルファインダー
Ricoh Caplio R3
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ミモザの若葉
ミモザの若葉
Ricoh GR Digital
  2006.1.16
昨日と打って変わって、今日は雨がパラ付いたりする空模様の東京でした。それでもときどき陽が射すこともあり、一瞬光り輝く植物の葉はとても暖かげに感じられました。
 亜熱帯沖縄も、1月はさすがに被写体探しに苦労するのですが、ほとんどの植物が葉を落とす東京に比べたら、格段に贅沢な状況であることが再確認出来ました。
 沖縄であれば、このような光景にレンズを向けることは、まず考えられないことでしょう。
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2006.1.15
今日から3日間、東京で打ち合わせです。天気もよく、何か日記ネタはないかと実家の回りを散策してみるのですが、やはり冬の東京には、そうそう画になる被写体は転がっていません。
 そんな中、意外だったのが、ヤツデの若い実がもう着いているのです。沖縄にも見た目そっくりなリュウキュウヤツデがありますが、花が咲くのが4月頃ですから、近縁種でありながら、実の着く時期はかなり遅いことになります。温帯と亜熱帯で時期的に逆転しているものもあるのですね。
  ヤツデ
ヤツデ
Ricoh GR Digital Wide-conversion Lens
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シマバナナの花
シマバナナの花
NikonD200 Insecteye-LensIIIAa' Speedlight
  2006.1.14
今日は全国的に春めいた陽気だったようですが、沖縄もかなり暖かい一日となりました。早速、虫の眼レンズのテストにと外に飛び出したのですが、急に気温が上がったからといってすぐに虫の数が増えるわけではありません。
 なかなか虫の眼レンズに相応しい被写体に出会えませんでした。何とか見つけたのが、シマバナナの花に群がるアシナガキアリでした。もっとも、これもちょっと高い場所だったため、ノーファインダー撮影になり、手前の空間が広く入り過ぎていますね。本当の春が待ち遠しい限りです。
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2006.1.14
昨日撮影した写真のセットは、このような状態です。巷では、このワイヤレスストロボが予想以上に大きく不評をかっているようですが、このような使い方では支障を来すような大きさではありません。これまで使用してきたSB-50DXに比べると、かなりコンパクトで安定性があります。
 この撮影セットを眺めていて、ふと思いました。昨日、ニコンのフィルムカメラ部門を大幅に縮小するニュースが世界を騒がせました。そのニコンが、経営資源を集中させたいデジタル部門の最新鋭カメラとストロボ。そのストロボの発光部に取り付けたデュフューザーは、フィルムケースを利用したものです。今ではまだ、いくらでも身の回りに転がっていて、ふんだんに使えますが、やがて希少品になってしまうのでしょうね。
  改良型虫の眼レンズType IIIAa'
改良型虫の眼レンズType IIIAa'
Ricoh Caplio R3 Speedlight
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ホシスジオニグモ
ホシスジオニグモ
NikonD200 Insecteye-LensIIIAa' Speedlight
  2006.1.13
ニコンのSB-R200という、小型のワイヤレスストロボが届いたので、早速虫の眼レンズに装着してテスト撮影してみました。
 当初、メインレンズの手前にデュフューザーを取り付けて、カメラの内蔵ストロボで撮影出来ないかと考えたのですが、テストの結果は思わしくなく、このストロボの到着を待っていたのです。
 発光部にフィルムケースを利用したデュフューザーを取り付け、撮影してみたところ、画面全体に光が回り、なかなかよい印象です。これで、虫の眼レンズも、何とか実用的な完成の域に達したのかもしれません。昆虫達の一斉に出現する春が待ち遠しいですね。
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2006.1.12
タイミングよいことに、年頭にスチル撮影機材が、現時点での完成の域に達したように思われます。滅多にあることではないので、並べてみました。
 左端から時計回りに、サンパックPX40Z付きタムロン90mmF2.8マクロ、VRニッコール18-200mmF3.5-5.6ED付きニコン D200、コーワバリフォーカル1.6-3.4mmF1.4Xニッコール20mmF2.8虫の眼レンズIIIAa、VRニッコール 80-400mF4.5-5.6ED、ケンコーX1.4テレプラスプロ300、タムロン11-18mmF4.5-5.6、シグマ 28-80mmf3.5-5.6改造拡大専用レンズS280、DXフィッシュアイニッコール10.5mmF2.8、ニコンSB-30と専用ワイコン付きリコーGR Digital。
 これらの機材で、虫の眼映像と対角180度魚眼に加えて、35mm版換算で16.5mmから840mmまでの画角が得られます。撮影倍率も最高3.5倍までがカバー出来ます。さて、今年はこの装備で、どのようなシーンに対することになるでしょう。
  2006年スチル撮影機材
2006年スチル撮影機材
Ricoh Caplio R3
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アシナガキアリ
アシナガキアリ
NikonD200 Original Macro LensS280 Speedlight
  2006.1.11
今日は、拡大マクロ専用システムの光の回り具合を確認するために、夜暗くなってから撮影してみました。と言っても、高速シャッターを切れば、日中でも同様に確認することは出来るんですが。
 真冬の夜に昆虫が活動しているか心配でしたが、すぐにハイビスカスの蕾のアブラムシに集まるアシナガキアリを見つけることが出来ました。
 その結果は、夜を感じさせないライティングになることが確認出来、一安心でした。それよりも、高倍率撮影のためにワーキングディスタンスが短く、被写体を照明するのに苦労しました。
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2006.1.10
気温の低下とともに姿の少なくなっていたヨツモンカメノコハムシにも出遭いました。しかも、交尾をしていました。ついつい、このような元気な昆虫達の姿に遭遇すると、このまま春にならないかなぁ?などと思ってしまうのですが、それはまだまだ甘いですね。
 背景も明るく照明されますし、影の出方も柔らかで、ますますこの撮影セットに嵌まりそうな気がします。ニコンD200を購入するまで、一眼レフ内蔵ストロボは、なくてもよい緊急時限定使用程度の存在に思っていたのですが、いろいろくふうして使えば、なかなか威力を発揮する侮れない存在なのですね。
  ヨツモンカメノコハムシ
ヨツモンカメノコハムシ
NikonD200 Original Macro LensS280 Speedlight
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ダンダラテントウ
ダンダラテントウ
NikonD200 Original Macro LensS280 Speedlight
  2006.1.10
今日は一日、好天が続き穏やかな撮影日和となりました。明日からはしばらく冬の天気に逆戻りとの予報なので、午後、カメラを手に事務所の周りを散歩してみました。
 やはり天気がよく気温も上がると、出逢う昆虫の数も違ってきますし、活動的な姿が見られます。
 まずは、アブラムシを捕食するダンダラテントウです。35mm版換算で、2.5倍前後の倍率で撮影しています。この画像をプレビューしていて気付いたのですが、このセットで撮影すると、背景にまでよく光が回るのです。つまり、背景が暗く沈まずに明るく写り、とても自然な感じになるのです。通常は、スローシャッターを切って、意識的に背景を明るくするのですが、そのような細工をしなくてもちょうど良い感じになるのです。不思議ですね。
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2006.1.10
ここ数日、マクロ撮影をしている撮影機材を見て頂きましょう。こんな簡単なセットなのです。これでいて、35mm版に換算して約等倍からレンズ単体で2.5倍まで、1.4倍テレコンとの組合わで3.5倍までの撮影が可能となります。
 最近は、そのような高倍率接写はあまりしていなかったのですが、以前は改造小型ベローズと改造2灯ストロボを組み合わせて、この倍率域をカバーしていました。かなりコンパクト性を工夫したセットでしたが、それでも重量は2kg弱ありました。それが、今回のセットでは、およそ半分の1kg強です。カメラボディをD2XからD200に換えたこともあって、とても機動性が増したように思います。
  D200拡大専用マクロセットS280
D200拡大専用マクロセットS280
Ricoh Caplio R3 Speedlight
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アシナガキアリ
アシナガキアリ
NikonD200 Original Macro Lens Speedlight
  2006.1.9
この改造レンズのもうひとつの利点に、小型軽量なことが挙げられます。重量は元々255gの製品ですが、外した前玉が45gですので、差し引き210gしかありません。
 一方、キヤノンの1~5倍マクロレンズは710gもありますし、定価は138,000円。新品ながら定価30,000円のところを8,000円で手に入れたこのレンズは、なかなかのお買い得だと言えるでしょう。
 さらに、付属していたフードの一部を切り取って、そこに乳白色の拡散板を取り付けたところ、全倍率でニコンD200の内蔵ストロボで撮影出来るようになったので、極めて手軽に高倍率撮影が可能です。
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2006.1.9
今日も、昨日改造したばかりの拡大専用レンズでの撮影です。しかし、こういうときに限って、季節は冬、天気も芳しくありません。それでも何とか、ツワブキの花にやって来る昆虫たちにレンズを向けてみました。
 2日間、このレンズのテストをしてみての感想ですが、昨日も書いたとおり、カリカリのシャープ感はありません。しかし、それでは解像度が低いかというとそうではありません。柔らかい描写の中にもしっかりとした像があるのです。このような描写は、定評のあるタムロン90mmF2.8マクロレンズを思い出させます。
  ツマグロキンバエ
ツマグロキンバエ
NikonD200 Original Macro Lens Speedlight
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トゲゴミグモ
トゲゴミグモ
NikonD200 Original Macro Lens Speedlight
  2006.1.8
同じく改造拡大専用接写レンズでの撮影です。レンズ単体での最大撮影倍率で、長辺で14mm前後の撮影範囲になります。35mmに換算すると、2.5倍程度になります。クモの体長は、5~6mmといったところでしょうか。
 このような拡大専用レンズは、ニコンユーザーにとっては、極めて貴重な存在なのです。キヤノンには、1~5倍の高性能な拡大専用マクロレンズがあり、いつかこのニコン版が出るのではと期待し続けているのですが、実現されていません。撮影倍率幅はこれに及びませんが、かなり近い使い方が出来るので、しばらくは、このレンズに高倍率撮影を頼ることになりそうです。
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2006.1.8
このところ、ズームレンズを改造して拡大専用接写レンズにするのが流行っています。昆虫写真家の海野和男さんが考えられた方法で、28-80mm程度の標準マクロレンズの前玉を外すと、それが拡大専用のマクロレンズになるというものです。
 私が改造したレンズは、撮影範囲を35mmに換算して、1~2.5倍程度の撮影が出来ます。X1.4テレコンを組み合わせると、最大撮影倍率は3.5倍程度になります。
 この写真は、最低撮影倍率での撮影で、長辺で35mm程の範囲が写っています。カリカリなシャープさは感じられませんが、被写体の細部はよく解像されています。実用性は充分なようです。
  ツルグミ?の花
ツルグミ?の花
NikonD200 Original Macro Lens Speedlight
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アコウの実
アコウの実
Ricoh Caplio R3
  2006.1.7
今日も小雨混じりの寒い一日になりましたが、ときおり陽も顔を覗かせることもありました。そこで、沖縄本島南部のマダラチョウの集団越冬地に出かけてみました。
 残念ながら、越冬するチョウはアサギマダラ1頭しか見つけられませんでした。代わりに、その越冬地で目に付いたのがこのアコウの木の幹を覆う若い実です。アコウやイヌビワは、年に数回実を結びますが、こんな寒い季節にも見られるとは思いませんでした。
 そして、ふっと西表島にあるアコウの巨木のことを思い出しました。林道脇の谷間に聳えるアコウの木の近くでは、イリオモテヤマネコの活動痕も度々確認されています。そして、昨年一年間、いつかそのアコウに実がたわわに実り、それを食べに飛来したヤエヤマオオコウモリを狙うヤマネコがアコウの幹を登る姿を思い描いていたのです。もしかすると、そのような光景が今、西表島で再現されているかもしれません。今年も気持ちは西表島から離れられそうにありません。
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2006.1.6
今日は少し残念なお知らせがあります。私が沖縄のTV局、琉球朝日放送(QAB)で担当している「リュウキュウの自然」のコーナーは、これまで過去の放送分までインターネット上で視聴可能だったのですが、今後見て頂く事が出来なくなりました。
 理由は、番組内に使用されているBGMの著作権が、半永久的にアーカイブされるインターネット使用まで想定されていなかったことに因ります。これは、業界全体の問題であって、個人的な努力でどうなるものでもありません。従って、何れこの問題が解決されるのを待つしかありません。
 昨日の放送内容は、昨年末やっと撮影に成功したイリオモテヤマネコの映像紹介だったために、楽しみにされていた方も多いようです。何ともタイミングの悪いことですが、致し方ありません。今年の12月には、沖縄の民放局でも地上派デジタル放送が始まります。そのためには、徐々に撮影や編集環境もハイビジョン対応に移行しなければなりませんん。今年は、映像の世界でも大変革の年となりそうです。
  リュウキュウの自然
リュウキュウの自然
Ricoh GR Digital
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年賀状改訂版
年賀状改訂版
(SONY DSR-570WS CanonYJ19X9B4 IRS)
  2006.1.5
昨年末にビデオ撮影したイリオモテヤマネコの画像を使って、年賀状を作り直しました。年末は宮古島、西表島でしたので、数枚の見本をプリントしていただけだったので、ほとんどの方にニューバージョンでお出しすることが出来ました。
 しかし、今年の年賀状には泣かされました。当初、昨年から全国発売された郵政公社製の「光沢紙」を使ってみたのですが、その品質には疑問があります。まず、品質の均一性に欠けます。製造ロットが異なると、印刷ムラが出たり、プリンターでの紙詰まりの多発、裁断面のケバ起ちなどの点で差があり過ぎます。また、印刷面への不純物の混入なども数枚ありました。さらに、今時顔料インクへの未対応、割高な価格(1枚60円)、購入の不便さなどまだまだ問題が多過ぎます。今年末までには、何とかして欲しいものです。
 さて、今日は今年最初のTVのレギュラーコーナー担当の日です。早速、撮影に成功したイリオモテヤマネコの映像を紹介する予定です。
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2006.1.4
今年の年末年始は、比較的好天に恵まれ、気温も高めの毎日です。こんな沖縄の冬ならば、観光客の皆さんにも喜んで貰えることでしょう。いつも、冬の沖縄に来たいという知合いに、「冬の沖縄だけはやめといたほうがよい」と説得するのに骨を折ります。ハワイやグァムと同じような気候との発想からだと思うのですが、北風と雨の体感温度の低い沖縄が現実なのです。
 さて、穏やかな陽射しに照らされたシランの花を200mm相当の画角で撮影してみました。かなりシャープで満足のいく画像です。発売当初のこのカメラは、望遠端近くでは、合焦率が悪くブレ防止機能も充分とは言えませんでした。しかし、その後のファームウェアのバージョンアップで格段に改善され正直驚いています。ハードはそのままソフト面だけでこれだけ違うのかと。宇宙の遥か彼方を飛行する探査機にトラブルが生じた際に、プログラムを書き換えて対処する世界に何処か共通しているような感覚です。
  シラン
シラン
Ricoh Caplio R3
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リュウキュウヒメジャノメ
リュウキュウヒメジャノメ
Ricoh Caplio R3 Speedlight
  リュウキュウヒメジャノメ
リュウキュウヒメジャノメ
NikonD200 VR18-200/3.5-5.6ED Speedlight
 
2006.1.3
同じ被写体をコンパクトデジカメと一眼デジカメで撮影したものです。コンパクトデジカメは、35mm換算で100mm相当の画角、一眼デジカメは同じく 300mm相当の画角での撮影です。一見して、撮影データの間違いではなかと思われるかもしてませんが、決して、間違いではありません。よりまとまりのある構図で、アップで写っているのが、コンパクトデジカメなのです。しかも、短い焦点距離でより大きく写っています。
 両者の大きな違いは、撮影アングルなのです。背景を見比べれば解りますが、コンパクトデジカメのほうはハイアングルで、一眼デジカメはそれよりもローアングルで撮っています。この差は何故生じるかというと、コンパクトデジカメのボディ背面の液晶は、撮影時のファインダーにもなるライブビュー機能があるために、両手を伸ばして高く掲げてもフレーミングが可能なのです。しかし、一眼レフはミラーによってレンズからの光が遮られていることもあって、ライビューが出来ないのです。一眼デジカメの背面液晶もライブビュー機能が備わり、バリアングルになれば、極めて便利になると思うのですが。それにしても、コンパクトデジカメの光学ファインダー搭載にこだわる人がまだまだ多いのは不思議でなりません。
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ツワブキとハブカズラ
ツワブキとハブカズラ
Ricoh GR Digital
  2006.1.1
今年も、やはりイリオモテヤマネコ探しから始まりました。昨年は、このイリオモテヤマネコの活動痕探しに明け暮れたように思います。足跡、糞、鳥の羽毛などの採餌痕を探して、それらの集中して見られる場所で、撮影を試みるのです。
 しかし、皮肉なことにそのような痕跡を目当てに見つけ出した場所での撮影は、ほとんど空振りに終わっています。何となく、雰囲気的に出てきそうだと見当を付けた場所での撮影のほうが、少ないながらも成果が上がっているように思います。
 このツワブキとハブカズラがなかなかよい雰囲気で並んでいる場所のすぐ近くにも、如何にもヤマネコの現れそうな場所を見つけ、昨年末に自動カメラをセットしておきました。今日確認した結果、1枚もシャッターは切れていませんでした。
 昨年、イリオモテヤマネコの待機撮影でブラインドの中にいた時間を概算してみました。おおよそ270時間前後なのですが、その結果撮影出来たのは2回、合計110秒程なのです。時間にしてわずか0.01パーセントの収穫です。今年もこのような仕事が続きます。
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2006.1.1
西表島での年明けです。このように取材旅行先で正月を迎えたのは初めてではないでしょうか。
 昨日のような好天には恵まれませんが、昼前には雨も上がり、撮影にも出かけることが出来そうです。今年のフィールドでは、どのような亜熱帯の生き物たちとの出遭いが待っているでしょう?
  元旦
元旦
Ricoh GR Digital Wide-conversion Lens
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