生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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2010.3.31
新緑の山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、真冬並の寒の戻りの日もあって、昆虫の活動は不安定な印象です。
春に出現する甲虫類も、その日によって全く状況が異なります。
さらにチョウたちも、姿を見るには見るのですが、どうもまだ本格的な活動には映りません。
そんな中、日本最小のリュウキュウウラボシシジミに遭遇しました。
ツルソバの花で吸蜜していましたが、翅に損傷もなく、ここ数日で羽化してきた個体に違いありません。
まだまだ寒い日も少なくないですから、早くに蛹から出てきてしまったことを、あるいは悔やんでいるのかもしれませんね。
  リュウキュウウラボシシジミ
リュウキュウウラボシシジミ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当
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新緑
新緑
Ricoh CX3
  2010.3.30
一昨日の撮影ですが、山原の新緑も寒の戻りの影響でしょうか、まだ美しい状態を保っています。
今シーズンは暖冬の予想でしたが、かなり寒い日も多く、やがて4月を迎えようとしているのに真冬の寒さであったりと、不順でした。
新緑の美しさは、寒さと暖かさの両要素のバランスによって決まるようですが、今年は80点程度でしょうか。
また、天候とは関係のない要素ですが、絶好のビューポイントが、立ち木の生長によって損なわれてしまうこともあります。
ここもまたそのような状況だったのですが、この日の撮影は、ある秘密兵器による成果なのです。
さて、その種明かしは後日にしましょう。
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オキナワウラジロガシ芽生え
オキナワウラジロガシ芽生え
Ricoh CX3
  オキナワウラジロガシ幼木
オキナワウラジロガシ幼木
Ricoh CX3
 
2010.3.29
久しぶりに、山原(やんばる=沖縄本島北部)で見られるオキナワウラジロガシ最巨木を訪れました。
ビデオ、スチル写真で何度も撮影していますが、今回は新しい発見がありました。
巨木は、尾根に股がるように聳えていますが、その脇の谷筋に降りてみました。
すると、林床に高さ20~30cm程の同種の若い木がたくさん見られます。
何気なく、その根元の落葉をどけてみると、そこにはオキナワウラジロガシの実が見られます。
そうなんです。それらは、この巨木から落ちたドングリから発芽した幼木だったのです。
その数、数100株、いや数1000株の単位かもしれません。
さすがに国内最巨木だけあります。その繁殖力にも、並外れたエネルギーを感じました。
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2010.3.28
久しぶりに、このゾウムシに会いました。
ゾウムシとしては大型であるだけでなく、鳥の糞に擬態していることからも、興味深い種です。
隠蔽擬態のモデル(対象)としては、圧倒的に植物が中、鳥の糞とは意外な対象です。
しかし考えてみれば、昆虫の最大の天敵である鳥が、空腹時に自分の糞に興味を示すはずもなく、実に巧い擬態です。
このクロヘリオオヒゲナガゾウムシ、余りに鳥の糞に徹し過ぎたのか、2日経っても、全く同じ場所で静止していました。

その後、図鑑でデータを確認したところ、山原の固有種で、とても数の少ないのを思い出しました。
さらに、成虫の出現期は6~8月とあります。
最近は、暖冬の影響で出現期が早まっているのでしょうか。
あるいは、先週の夏のような陽気のときに、早まって羽化してしまったのでしょうか?
そして、今週の寒さで動けなくなってしまったのかもしれませんね。
  クロヘリオオヒゲナガゾウムシ雌
クロヘリオオヒゲナガゾウムシ雌
Ricoh CX3
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センダン花
センダン花
Ricoh CX3
  2010.3.27
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、センダンの花が急に目に付くようになってきました。
「栴檀は双葉より芳し」の諺はよく知られていますが、実はこのセンダンではなく白檀を指しているのだと言われていますね。
まぁ、確かにセンダンの花は、これといった香りは感じられません。
しかし、新緑の山並みの中で、とても春らしさを感じさせてくれる、薄紫色の花と若葉です。
そのために、毎年この季節になると、ついついレンズを向けてしまう被写体なのですが、この薄紫色を巧く再現するのが難しいのです。
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カクチョウラン蕾
カクチョウラン蕾
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
  2010.3.26
カクチョウランの開花が近づいています。
国内最大の花を着ける野生ランで、野生種としては、鮮やかな色の花なのも特徴です。
それ故に違法採集が後を絶たず、減少の一途を辿り、レッドデータブック絶滅危惧IB類に指定されています。
あと2週間もすれば、満開の群落を見ることが出来るでしょう。
とはいえ、またまた寒の戻りですねぇ。
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2010.3.25
林道を走っていると、道路脇の待避スペースに、いくつものコンクリート製の物体が置かれています。
流行の芸術活動が、山原(やんばる=沖縄本島北部)まで進出してきたのかと思いましたが、それは何処かで見た記憶のある形状です。
そう、これは排水溝に落ちた野生動物の脱出用のスロープ設置パーツなのです。

しかし、この脱出スロープは以前から「?」な存在でした。
どうも発想が人間的で、果たして野生動物たちにどの程度有効なのだろうと。
実際に設置されている状況を見ると、目測でですが、10m間隔で1カ所のようです。
そして、その部分は約40cmの幅で排水溝の側面が切り欠いてあります。
つまり排水溝の全長で、約4%の部分だけが脱出可能という計算になります。
排水溝に落ちた野生動物が、そこに行き着ける可能性は、残念ながら低そうですね・・
高速道路で、よく「非常電話◯◯m」という標識を見ますが、排水溝内にも「脱出ポイント◯◯m」という標識が必要かもしれません。
それも、ヤンバルクイナの幼児語、リュウキュウヤマガメ語、シリケンイモリ語、イボイモリ語、オキナワマルバネクワガタ語で。

さらに、この約40cmの切り欠き部分ですが、スロープの最も低い部分の幅に合わせてあります。
これが、また「?」です。
どうせなら、スロープ部分全体にしたほうが、よいのではないでしょうか。
スロープに途中に、ガードを残しているのが、如何にも人間の感覚です。
スロープを登る途中で、落下したとしても、野生動物が少々の高さで怪我をすることもないでしょう。
それよりも、脱出部分を少しでも拡大したほうが有効ではないでしょうか?
それに、この切り欠きの直角の部分が、人間にとっては危険なように感じます。

このパーツを使用して、工事をする経費はどの程度なのでしょう。
それよりも、排水溝の垂直面の片方(もちろん車道とは反対側)を少し傾斜させるほうが、より安価で有効なのではないでしょうか?
実際に、そのような工法が採られている林道もあります。
きっと、その工法のほうが新しく、上記の工法は旧式なのだと勝手に思い込んでいましたが、それが誤りなのに今回気づきました。
 
芸術作品群?
芸術作品群?
Ricoh CX3
設置場所
設置場所
Ricoh CX3
傾斜スロープ
傾斜スロープ
Ricoh CX3
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オオシマオオトラフコガネ褐色型
Nikon Coolpix P100 ISO400
  2010.3.24
動画をもうひとつ。
こちらは、体長10mmちょっとの小さな昆虫。
26倍高倍率ズームでの、近接性能にはそれ程期待していませんでした。
しかし、このサイズの被写体がこれくらいまで拡大出来るのであれば、けっこう満足度は高いですね。
高倍率ズーム機の接写機能は、ワイド端かあるいはそれよりもやや焦点距離の長い域で、固定された焦点距離限定で最大撮影倍率を得られる設計が多いものです。
しかし、この機種は、ワイド端からある程度の範囲がレンズ先端から0cm接写、さらにそれよりも先の範囲は、同じく10cm接写が可能です。

さて、動画撮影の結果ですが、今回は手持ち撮影です。
電子手ブレ補正機能を使用していますが、ちょっと不自然な揺れに感じますね。
あとコンティニュアスAFが、ときどきフォーカスを外しそうになるのも気になります。
もっとも、このサイズのビデオ撮影で手持ちはあり得ませんから、ちゃんと三脚を使用すべきでしょう。
手持ちでも、この程度の撮影が可能だというサンプルです。
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2010.3.24
ヤンバルクイナの動画を撮ってみました。
テレ端678mm相当というスペックから、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの撮影にどの程度使えるか、興味があったのです。
単に678mm相当という超望遠域の焦点距離のみならず、テレ端開放F値がF5というのも魅力的です。
撮影距離は6m前後だと思いますが、ISO800設定ならば、内蔵ストロボによるスチル撮影でも光量は足りています。
これは、20日のホルストガエルの撮影でも感じましたが、それよりも撮影距離の長い、今回の撮影でも実用範囲であったのに驚きました。
以前、他社の機材で同じような撮影を試みたときは、全く光量不足だったのとは、大違いです。

しかし、動画のほうはというと、同じ条件でいつもビデオ撮影に使う強力スポットタングステンライトを使用したのですが、かなり光量不足で、シャドー部が完全に潰れています。
そのために、動画編集ソフトで補正してからアップしてあります。
同じ感度、焦点距離、そして恐らく同じF値で撮影しても、動画の場合は静止画よりも感度が低下してしまうのでしょうか?
もちろん、撮影時に露光レベルは調節出来ます。しかし、カメラの内蔵モニタで再生すると、シャドー部も結構再現されているのです。
これからは、このモニタの表示のクセに慣れる必要がありそうです。

それから、実際に野生動物を撮影してみて、困ったことに気づきました。
動画撮影ボタンは、静止画用とは独立してあるのは便利なのですが、撮影ボタンを押してから、撮影開始まで約5.5秒タイムラグが生じるのです。
これは、昆虫も含め、野生動物の撮影にはちょっと辛いですね。
また、静止画のアスペクト比は4:3に設定していますが、フルHD動画のアスペクト比は16:9です。
しかし、この動画撮影の範囲が表示されるのも撮影ボタンを押してから約2秒後なので、いざ撮影が始まると、被写体がフレームからはみ出していることが多々あります。
この点も、動画専用に設計された機材とは差を感じる部分です。
 
 写真をクリックすると動画を開始します

ヤンバルクイナ
Nikon Coolpix P100 678mm相当 ISO800 Speedlight
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オオシマカクムネベニボタル
オオシマカクムネベニボタル
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当 ISO400
オキナワアカミナミボタル
オキナワアカミナミボタル
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400
アマミアオハムシダマシ
アマミアオハムシダマシ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400
  2010.3.23
山原(やんばる=沖縄本島北部)の森では、オオシマオオトラフコガネだけでなく、その他の甲虫の姿も見られるようになりました。
鮮やかな紅色の上翅をもつ、オオシマカクムネベニボタル。
やはり鮮やかな朱色の上翅のオキナワアカミナミボタル。
オオシマカクムネベニボタルに擬態しているのか、あるいはホタル全体が有毒なために、警告色を身につけているのかよく解りません。
赤色系ではありませんが、アマミアオハムシダマシは、青緑色系の鮮やかな色に全身を包まれています。
画像は掲載していませんが、チュウジョウアオコメツキモドキもかなりの頻度で目撃します。
何れも、美しく魅力的な被写体なのですが、小さいのが難点ですね。
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オオシマオオトラフコガネ褐色型
オオシマオオトラフコガネ褐色型
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400 Speedlight
  オオシマオオトラフコガネ褐色型
オオシマオオトラフコガネ褐色型
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400
 
2010.3.22
今の季節の山原(やんばる=沖縄本島北部)の森で楽しみなことと言えば。
もちろん美しいグラデーションに被われた山並みを眺めるのももちろんですが、春の昆虫たちの姿を探すのもまた楽しい時間です。
中でも、このオオシマオオトラフコガネの色彩パターンが目に飛び込んでくると、私の脳は高揚回路がONになるようです。
毎年、毎年、この季節は同じことをしているような気がします。
スダジイやイルカンダの花の独特な臭い(香りとは言い難い)の漂う、林道をゆっくり歩きながら、下草の葉1枚1枚に目を走らせながら探すのです。
これがウジャウジャいたのでは大して面白くありませんが、適度な密度がまたいいのです。昨日も、今日も、1~2時間の探索で見つけたのは3個体ずつでした。
画像のイメージでは、恐らくもう少し大きく感じるでしょうけど、実際の体長は1cm強。大き過ぎないのが、また宝探しのような気分をもり立てます。
そして、100匹に1匹程度の割合で、黒色型成虫雌成虫が見られるのも、飽きさせない一因でしょう。今年は、まだどちらにも出逢っていませんが。
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黄砂
黄砂
Ricoh CX3
  黄砂の新緑
黄砂の新緑
NikonD90 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter
 
2010.3.21
3週間ぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、最大の目的は新緑の状況確認です。
しかし、日頃の行いの所為でしょうか、酷い黄砂に見舞われてしまいました。
いつもは、美しいエメラルドグリーンの海の見えるポイントでも、海面がやっと見える程度の視程です。
そして、山並みもほとんど遠景は霞んでいますが、まぁまぁの新緑のようです。
その新緑の森の中の様子は、明日以降に紹介しましょう。
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ホルストガエル
ホルストガエル
Nikon Coolpix P100 678mm相当 F5 ISO400 Speedlight
  ホルストガエル
ホルストガエル
Ricoh CX3 Speedlight 300mm相当 ISO400 Speedlight
 
2010.3.20
やっと、3週間ぶりで山原(やんばる=沖縄本島北部)に辿り着きました。
最大の目的は、今年の新緑の状態を確かめること。
しかし目的地に着いたのは、夕刻。
その後、夜の林道で出会ったのは、ホルストガエルでした。
いつもは、とても神経質でなかなか近づけない被写体ですが、ほとんどフリーズ状態。
そこで、(恐らく)同じ撮像素子を搭載した2機種で、比較撮影をしてみました。
但し、一方のテレ端678mm相当、もう一方は同じく300mm相当(もちろん撮影距離は違います)。
テレ端ではレンズのF値も小さく、内蔵ストロボの光量で足りるか不安だったのですが、ISO800では充分でした。
画質は、どちらも予想以上にシャープで、カエルの表皮の質感がよく出ています。
強いて言えば、678mm撮影のカットのカエルの眼の反射が気になります。
これは、ヤンバルクイナでも同様だったのですが、ストロボの発光部が、レンズ光軸の真上に位置するのが原因でしょうか。
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ヒメキランソウ花
ヒメキランソウ花
Ricoh GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F8 ISO200
  2010.3.20
リコーGXRの新しいファームウェアが公開されました。
主に、フォーカスと露出関連の変更ですが、50mm相当マクロのオートフォーカスに関しても改良が行われています。
このレンズの基本性能はすばらしいのですが、オートフォーカスが遅いのが難点でした。
しかし、今回その点が改善されるQK-AF(高速)とFR-AF(低速)の2つのAFモードを選択出来るようになりました。
早速、新しいファームウェアをダウンロードし、バージョンアップしてみました。
QK-AFにセットすると、明らかにこれまでよりもスピーディにフォーカスしてくれます。
単にフォーカス速度を高速化したのではなく、これまで一旦フォーカスしてから、わずかに構図を変え、再度シャッター半押しでフォーカスし直すと、フルスキャンとは言わなくても、かなり広い範囲のフォーカスをいちからやり直すので、時間が掛かっていました。
しかし、今回のQK-AFでは、一旦フォーカスした後の再フォーカスは、その近いレンジのフォーカスだけをするようで、クローズアップ撮影時のストレスも軽減されるように感じます。
これで、これまでよりも快適に、このレンズを使うことが出来ます。何しろ、基本性能はずばらしいのですから。
但し、QK-AFにセットすると、フォーカス作動の間の画像がモニター表示されず静止画状態になります。
フレーミングにおいてはちょっと戸惑いますが、常時フォーカスを追い続けてくれるプレAF機能をONにしておけば、それ程の不便には感じません。
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コノハチョウ
コノハチョウ
Canon Power Shot SX20 IS Speedlight
  ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
Canon Power Shot SX20 IS 560mm相当 ISO1600
 
2010.3.19
Nature NetサイトのMy Nature Photo Album2を担当しています。
昨年5月「海の森、八重山マングローブの生き物たち」に続いて、「亜熱帯山原、つかの間の秋」の公開が今日から始まりました。
20倍ズームレンズ搭載のCanon Power Shot SX20 ISで撮影した作品です。
掲載したカットは、掲載20点にセレクトする最終段階で外したものですが、望遠撮影時の性能が特に印象に残っています。

そう言えば、このカメラもフルHD動画撮影が可能でした。
しかし、スチル撮影の企画だったので、撮影期間中に動画性能を試す余裕もなく、思えば残念なことをしました。
画質はもちろん、内蔵マイクの性能などもチェックしていればと悔やまれます。
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イソヒヨドリ雌
イソヒヨドリ雌
Nikon Coolpix P100 678mm相当 F5 ISO160
  オオハマボウ花
オオハマボウ花
Nikon Coolpix P100 678mm相当 F5 ISO160
 
2010.3.18
早く、撮影全開モードに移行したいのですが、昆虫の姿も疎らです。
そして、仕事のスケジュールのほうも、今夕のTV出演以降まで時間が取れそうにありません。
仕方なく、昼過ぎに近くのスーパーまで買い物に出掛けたときに、10カット程シャッターを押しただけです。

まず、事務所の玄関を出た途端、向かいの民家のベランダの鉄骨に、イソヒヨドリがとまっていました。
5~6mまで接近して、テレ端の678mm相当で撮影したものです。
最低感度のISO160で絞り開放撮影ですが、悪くない画質です。
こんな超望遠撮影が手持ちで出来てしまうのですから、時代は変わりました。

スーパーの駐車場に着くと、植え込みのオオハマボウ(ユーナ)の花がポツポツ開いています。
オオハマボウの花は、朝の咲き初めは黄色ですが、夕方が近づき散り際になるとオレンジ色に変色します。
徐々に花弁全体が変色するのかと思っていたのですが、今日見た花のひとつは黄色とオレンジ色の斑模様でした。
すべての花がこのような段階を経て、黄色からオレンジ色に移行するのでしょうか?
ちょっと不思議な模様に映りました。
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ヒメキランソウ花
ヒメキランソウ花
Ricoh CX3
  2010.3.18
昼過ぎに、昨日撮影したヒメキランソウを見てみました。
やはり、素直に日中に自然光で撮影したほうがよいようですね。
より固まって咲いている場所も容易に見つけられますし。
それにしても、昆虫の姿は何処に行ってしまったのでしょうか。
昼間なのに、何もいません。
例年、ヒメキランソウに訪花する昆虫を見ているのですが、不思議です。
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ヒメキランソウ花
ヒメキランソウ花
Nikon Coolpix P100 ISO160 LED-Light
  ヒメキランソウ花
ヒメキランソウ花
Nikon Coolpix P100 ISO160 Speedlight
 
2010.3.16
東京での打ち合せ、確定申告、年度末前締め切りの原稿と、沖縄の生物にレンズを向ける時間もなく10日余りが過ぎてしまいました。
夜になってやっと時間が取れたので、何か被写体はいないかと、カメラ片手に事務所近くを散歩すると、ヒメキランソウの花が目に入りました。
撮影をちょっとサボっている間に、すっかりこのような春の花が咲き始めていたのですね。
近くからは、ヤコウボクの香りも漂ってきて、すっかり春の夜です。
実は、何かビデオ向きの被写体はいないかとLEDライトを持ってきていたので、まずはそれを光源に撮影してみました。
次に内蔵ストロボ。まぁ、どちらも一長一短ですね。
それにしても、暖冬続きなのに、何故昆虫たちの活動は低調なのでしょうか。
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2010.3.15
朝一番で、確定申告に行ってきました。
最近は、電子申告の人が増えたり、申告書も手書きで清書する必要がないので、最終日といっても、それ程の込み具合ではありません。
いつも広い会場で寒さに震えながら、順番を待ったり、清書をしたりするのが毎年のことだったのですが、今日の予想最高気温は26℃。
では、すぐにでも山原(やんばる=沖縄本島北部)に飛ん行きたくなるようなポカポカ陽気かというとそうではなく、まるで梅雨のような天気です。
会場への行き帰りの道では、今年もコガネノウゼン(イペー)の花が目に付きました。
何度か、車を停めて撮影しようと思ったのですが、レンズを上に向けらるような空模様ではないので諦めました。
事務所に着いて目に止まったのは、すっかり花も終わり葉桜になっているカンヒザクラ。
その若葉に付いた雨滴が、光に透けて浮かび上がっています。
気持ちの中の重りのような確定申告が終わり、こんな光景も目に入る余裕が出来たのでしょう。
  カンヒザクラ若葉
カンヒザクラ若葉
Ricoh CX3
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八重紅梅
Nikon Coolpix P100
  2010.3.14
購入以来、動画機材として厳しい評価を連ねてきたニコンクールピックスP100ですが、基本的な画質には不満はありません。
ないどころか、一旦購入を諦めかかったのに復活に至った理由は、この画質に他なりません。
南島漂流記で表示可能な動画のサイズには制限がありますが、拙事務所の40インチフルハイビジョンモニターで再生してみても、放送用に使えるクオリティに感じます。
それだけに、様々な不満が頭をもたげる訳なのですが。
明日は、確定申告最終日。諸々の事情で、最終日の申告になってしまいましたが、その後は久しぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)に出掛けられそうです。
そのきは、ムービーだけではなく、スチル機材としても期待しています。
何しろ、このサイズで678mm相当の超望遠、しかもF5のF値で使えるのですから、ヤンバルクイナやノグチゲラの撮影が楽しみです。
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2010.3.13
国内最大である写真業界の展示会を目前に沖縄に戻ってきてしまいましたが、これといった新製品もなかったようで後悔もありません。
このところ、26倍もしくは30倍ズームレンズ搭載デジタルカメラの発表・発売が相次いでいます。
恐らく、基本部部分はどこかのメーカーの設計でOEMなのでしょう。
各製品を比較してみて、ズーム比以外にも一長一短があります。
1cm接写可能な焦点距離、フルHD動画撮影可能か否か、液晶のドット数などなど。
個人的には接写性能は譲れません。さらに今回、スチル機材としてよりもムービー機材として重点を置いたセレクトでしたので、選択に間違いはなかったと思っています。
それにしては、動画機能に不満が残ります。
動画画質が根本的に不合格ならば、仕方ないのですが、画質は悪くないのに惜しいの一言です。
  Nikon Coolpix P100
Nikon Coolpix P100
Ricoh CX3 166mm相当 ISO800
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エスクード
エスクード
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO400
  エスクード
エスクード
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO400
 
2010.3.12
今回、上京中に現在乗っている4代目エスクードの初回車検を通しました。
何と、リアフレームが変形していたとのこと。
気づかないうちに、ぶつけていたようです。
しかし、メインフィールドの山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道のほとんどは舗装されていて、ぶつけようにもぶつけられません。
購入の翌年、フェリーで奄美大島に持って行ったことがあります。
そのときでしょうか?しかし、泥濘や草の生い茂った林道は毎晩走りましたが、そこでも強くぶつけた記憶はありません。
エスクードは、先代まではラダーフレーム構造でしたが、現行世代からは、基本的にモノコック構造になりました。
ラダーフレーム時代には、考えられないような損傷です。
以前、モノコック構造のオフロード仕様車の後を走っていると、エキゾーストパイプが最も路面に近い部分に位置していて、とてもあれでオフロードを走るのは恐いと感じていましたが、今では私自身の車も同じ構造なのです。
どのメーカーの四輪駆動車も、オフロードよりもオンロード指向の強い設計に変化しています。
しかし、元々がそのような性格付けの車種ならよいのですが、モデルチェンジによって、著しくオフロード性能が低下してしまっては、歴代ユーザーにとって大きな問題なのです。
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雪とミモザ
Nikon Coolpix P100
  2010.3.11
東京から沖縄に戻りました。
今回は、ニコンクールピックスP100を購入して、実家の庭の満開のミモザを撮影する毎日でした。
まぁ、代り映えのしない画に飽き始めたところ、突然の雪に見舞われました。
これは、意外な変化でした。これ程、まともに降る雪は何年ぶりだっでしょうか。
「カタカタ」と聞こえてくる音は、余りの寒さに震えている訳ではありません。
これが、コンティニュアスAFの作動音なのです。
ズーミング音といい、何故このまま製品化されたのか不思議に感じます。
もし、これがビデオ機材だとしたら、考え難いくことです。
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動画テスト
Nikon Coolpix P100
  2010.3.10
さてさて、遅くなりましたが、数日前に購入したニコンクールピックスP100での動画撮影の結果です。
まず、一眼レフにないパワーズーム。
やはり26倍のズーム比の画角変化はダイナミックです。
しかし、ズーム速度が2段階しかなく、低速であってもビデオには早過ぎる印象です。
反対に、一眼レフ用レンズのようにマニュアルズームリングのないのが恨めしい気分にさえなります。
それから、一眼レフ搭載の動画機能でもまだ実用的でない撮影中のオートフォーカスですが、これは結構頑張ってフォーカスを追い続けてくれるのが嬉しい誤算でした。
しかし一気にズーミングすると、高倍率ズームの焦点移動を修正しようとするのでしょうか、フレーミングは固定しているのに、その途中でフォーカスをし直そうとして、ときどきフォーカスが外れてしまうのです。
う~ん、なんとも惜しい・・・
次に、内蔵ステレオマイク。これは、かなり期待していました。
ですが、実際にはコンティニュアスAFの作動音、ズーミング時のノイズまでしっかり拾ってしまいます。
これでは、野生動物の鳴き声などを同時録音するときには、厄介です。
風切り音低減機能はありますが、録音レベルの調整は出来ないので、この対処には悩みそうです。
内蔵マイクの魅力に飛びつきましたが、却って外付けマイクのほうが実用性は高そうに感じます。
かと言って、外部マイク接続端子はないのですが。
そして、最後にフルHDの画質ですが、これは悪くないレベルだと思います。
実は、購入を即断して量販店の売り場に直行したのですが、動画のサンプルもなく試写も出来ず、判断のしようがないので一度は売り場を離れました。
すると、近くのビデオカメラ売り場では、カメラと大型モニターを接続してスルー画像を見せています。
そこで、元の売り場に戻ってスタッフにお願いしたところ、盗難防止用のケーブルを外して、ビデオカメラ売り場まで同行してくれました。
設計上、ビデオカメラのようにスルー画像は見られませんでしたが、内蔵メモリで撮影した画像を大型モニターで再生して貰いました。
すると、この画が予想以上に奇麗なのです。その時点で、購入を決めました。
基本的に画質は合格点なのですが、ズーミング、オートフォーカス、内蔵マイクの組み合わせが実用には厳しいレベルです。
結論として、録画中の細かい操作は諦めてフィックスで撮影するか、あるいは同時録音は諦めるかの何れかでしょう。
やはり、基本的にスチル機材として設計された動画撮影機能は、まだまだ前途多難な印象です。
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雪景色
雪景色
Nikon Coolpix P100 26mm相当 2.8 1/1.2sec. ISO1600
  雪景色
雪景色
Ricoh CX3 28mm相当 F3.5 1/8sec. ISO1600
 
2010.3.9
今日の東京は、夕方から雪。
郊外では、夜になると数cmの積雪になりました。
夕方から都心であった会合を終わり、深夜に戻った実家前の景色です。
今春発売された各社コンパクトデジタルカメラのいくつかには、ほぼ同じスペックの撮像素子が搭載されています。
その最大の特徴は裏面照射型CMOSで、サイズは1/2.3型です。
そのほぼ同じスペックのCMOS搭載のカメラが複数手許にあったので、比較撮影をしてみました。
共通の条件として、ワイド端焦点距離、ISO1600、手持ち撮影で、その他はほぼオート任せです。

その結果の差に驚きました。
基本性能は同じ撮像素子でも、それぞれの画像処理の仕方は余りにも違い過ぎます。
まず、露光レベル。一方は明る過ぎて、まるで昼間のようです。それに比べてもう一方の「暗さ」のほうが、自然な印象です。
そして、裏面照射CMOSで最大の関心事、ノイズですが、一方は徹底的にカラーノイズを除去している代わりに、所謂塗り絵傾向が強く、ディテールが溶けています。
もう一方はカラーノイズは多めなものの、ディテールの描写は保たれています。
画像処理によって、ここまで違っているのは意外でした。
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2010.3.8
昨日のレポートの続きの前に、今月末に収録を予定しているTV番組の中で、子供の頃の写真が必要ということで探してみたところ、古いアルバムが見つかりました。
そしてなんと、生まれたその日の写真まであることに驚きました。
まぁ、今の時代ならば、デジカメや携帯で気軽に写真を撮ることが出来ますが、今から50年余前は、どこの家庭にも必ずカメラがあって、誰にでも操作出来るというものではありませんでしたから。
かなりの枚数の写真を前にして、いろいろな条件が重なった結果なのだろうと考えました。
まず、父の呑むこと以外の唯一の趣味がカメラというか写真撮影です。ですから、カメラも引き延ばしの道具やテクニックも持っていたことが第一。
姉は私より10歳上で、まだ終戦直後と言える年代の生まれです。カメラはあってもフィルムが貴重品で、そうパチパチと撮れる訳ではなかったようです。
それから10年も経つと、フィルムは高価であっても入手に苦労することはない物になり、気軽にシャッターが押せる時代になったようです。
普通は、最初の子供の写真はたくさん撮るけれど、2番目以降は疎かにというのが世の常のようですが、歳の離れた長男ということもあって、たくさん撮って貰えたようです。

ひとつ気になるのが、この写真を撮影した機材です。
アスペクト比からすると35mmのようですが、当時父の使っていた機種で該当するのは、ハンザキヤノン
後年、オーバーホールしたハンザキヤノンを試写してみたところ、フィルム膜面に傷が付いた記憶がありますが、これらのプリントには見当たりません。
生まれて初めて撮って貰った写真が、ハンザキヤノンだったとしたら、とても記念になるのですが、その可能性は何とも言えません。
あるいは、全く別の機種なのかもしれません。

さらに、この古い写真を複写した機材は、現在のリコーGXRに50mm相当のマクロレンズ。
ちょっとフォーカスに戸惑うこともありますが、さすがマクロレンズとして設計された光学系です。
これを普通のコンパクトデジタルカメラ用レンズで撮影していたら、歪曲の影響で四角いプリントが樽型に写っていたはずですから。
当初、フレーミングやトリミングのし易から、ズームレンズユニットを使用しようかと思ったのですが、こちらにして正解でした。
  0歳初日
0歳初日
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro)
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ミモザ花
ミモザ花
Nikon Coolpix P100 120mm(678mm相当)
  ミモザ花
ミモザ花
Nikon Coolpix P100 106.7mm(608mm相当)
 
2010.3.7
さて、数日前に予告したフルHDビデオ撮影可能なスチルカメラの購入ですが、昨日果たしました。
今回選んだ機種はニコンコールピックスP100で、APS-Cサイズ一眼レフでもフルサイズ一眼レフでもありません。
選んだ理由はいくつもあります。
まず、パワーズームが使用可能なこと。これは、レンズ交換式一眼レフにも真似の出来ない、ビデオ撮影の基本機能です。
さらにズーム比が26倍というのも魅力的です。
業務用(放送用)ビデオカメラに装着するレンズのズーム比は、20倍辺りが標準的ですから、ダイナミックな画角変化を味わえそうです。
次に、ステレオ内蔵マイク搭載。スチルカメラにはあまり必要ないマイクですが、言うまでもなくビデオには必須です。それがステレオで内蔵されていれば、かなり快適なビデオ撮影も出来るはずです。
最後に、採用されている撮像素子が1/2.3型です。これは、一部業務用ビデオカメラにも採用されている1/2型よりもやや小型で、業務用サブビデオカメラの多くに採用されている1/3型よりも大型です。
つまり、ちょうど使い易いサイズではないかと考えたのです。
フィルムにしても、デジタルにしても、大型素子(ラージフォーマット)の優位性は、歴然として存在します。しかし、同時にデメリットも存在します。その場合重要なのは、ボケ(被写界深度)のコントロールでしょう。撮影意図に合わせて、ボカしたり、パンフォーカスにしたりと、スチルの場合は、所謂35mmフルサイズか、APS-Cサイズ辺りがちょうどよいバランスなのではないでしょうか。
しかし、ズーミングやパンニングなどのテクニックを多用するビデオ撮影においては、スチル撮影程厳密にフォーカス調整が出来ませんから、やや被写界深度に依存出来る、スチルよりも小型の撮像素子が適していると考えます。
と、機種選定理由が長くなってしまったので、その選定の結果の是非は、明日にしましょう。
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2010.3.6
今日から、東京です。
昨日と黄色の花繋がりですが、実家のミモザの花も満開を迎えています。
これもまた、華やかな印象の花ですね。
快晴の青空バックに撮影していると、ちょうどそのような時間帯なのでしょう、青空に3筋の飛行機雲が棚引いているのを見つけました。
このまま、寒の戻りなどなく、一気に春になってくれるとよいのですが。
  ミモザ花
ミモザ花
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
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コガネノウゼン(イペー)
コガネノウゼン(イペー)
Ricoh CX3
  2010.3.5
春のような陽気を通り越して、ほとんど夏のような気温の続く沖縄です。
この1週間程で、コガネノウゼン(イペー)の花もかなり開きました。
この満開に近い花を見て、条件反射的に思い起こすのが、確定申告です。
生来の性格から、決して早めに準備して終らすなんてことはありえませんから、最終日近くにアタフタと駆込むのが常です。
そんなときに、いつも咲いているのが、このコガネノウゼン(イペー)なのです。
しかし、以前は確定申告の頃は、いつも寒い会場で震えながら書類の記入をしていた印象が強いのですが、どうも今年は汗をかきながらになるかもしれません。
この花を見かけるようになった頃、幼稚園や小学校低学年のときにカラーのティッシュペーパーをクシャクシャにして作った学校行事のディスプレーを連想しました。しかし、近くで花の構造を観察すると、決してそのような形状ではなく、ロート状の花がいくつもかたまって、放射状に咲いているのに驚きました。

※いつもですと、毎週金曜日に更新される「かがくナビ」サイトの連載「自然だより」ですが、サーバーメンテナンスが予定以上に手間取っていて、リニューアルオープンは週明けになりそうとの連絡が入っています。
今しばらく、お待ちください。
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セイタカスズムシソウ
セイタカスズムシソウ
Ricoh CX3 ISO400
  オキナワスズムシソウ?
オキナワスズムシソウ?
Ricoh CX3 ISO400
 
2010.3.4
コノハチョウの食草には、2種が知られています。セイタカスズムシソウとオキナワスズムシソウ。
前種は、ヒトの身長を超える高さに生長することもあり、群落を形成します。
後種は、30cm前後の草丈までしか伸びず、渓流沿いなどで見られ群落にはなりません。
そして沖縄本島では、前種は主に本部半島で、後種は主に国頭で見られます。

両種を、コノハチョウの餌資源として捉えた場合、圧倒的に前種のほうが豊富です。
そのためでしょうか、コノハチョウは本部半島では比較的個体数が多い種ですが、国頭では希少な印象です。
ところが近年、国頭でもセイタカスズムシソウを見る機会があります。
元々、自然分布していた株に偶然出会ったのなら、その幸運を喜べばよいのですが、どうもそうではなさそうです。
見た場所は、どれも新しく開設された林道脇や資材置場の広場だったような環境です。
これは、本部半島から搬入された土砂にセイタカスズムシソウが混入していた可能性もあります。
あるいは、国頭でのコノハチョウ増加を目論んだ人為的な移植でしょうか。

動物の移動に関しては、近年、法的な規制が強化されつつあります。
しかし、同じ生物でありながら植物の移動に関しては、極めてルーズな印象しか受けません。
生物の種分化の基本は遺伝子の地理的隔離なのですから、この点もう少し慎重に考えるべきでしょう。
生物の多様性も、最近よく耳にする用語ですが、その多様性を維持するのも、種分化が極めて重要な要素です。

このようなことが生じると、極めて私的なレベルでの問題も出てきます。
これまで、セイタカスズムシソウとオキナワスズムシソウの識別は、上記の差異から容易でした。
しかし、同所的に混在するとなると、セイタカスズムシソウの小さな株とオキナワスズムシソウの区別に、、、悩みます。
今回も、明らかにセイタカスズムシソウと見られる株のすぐ脇に、小さなスズムシソウがを見つけました。
単独で見れば、即座にオキナワスズムシソウであると認識できるのですが、このような状況では迷ってしまいます。
やはり、ちゃんと植物の同定の基礎を勉強していないツケですね。
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ヤンバルクイナ撮影状況
Ricoh CX3
  2010.3.3
これから、確定申告が終るまでは、しばらく遠出の撮影は難しい状況です。
そのため、一昨日撮影したヤンバルクイナの泳ぎの別バージョンを。

ヤンバルクイナの泳ぐシーンで興味深かったのは、地上を歩くときと同じように、首を前後に振る動作です。
「泳いでいるのではなく、浅い水底を歩いているのでは?」という質問を受けましたが、ここは最深部では水深40cmはありますから、それはあり得ません。
確かに、浅い場所では水底に脚が着いているでしょうし、歩きと泳ぎの境目が感じられずにスムースです。
恐らく、脚の動かし方は歩きも泳ぎもほぼ同じで、水底に脚が届かなくなったら、結果として泳いでいるだけなのではないでしょうか。
ハトなどもそうですが、脚を前後に動かすと、首も連動して動く骨格構造なのだと、何かで見た記憶もあります。

先日まで、このポイントでスチル撮影をしていましたが、一昨日ビデオ撮影に切り換えたところ、すぐにこの泳ぐシーンが撮影できました。
どうせならば、両方で同時に撮影という考え方もあるでしょう。
日頃は、そのような態勢を採ることもあるのですが、狭い撮影ブラインドの中に、スチルとビデオ両方の機材を並べるのは、気が進みません。
そこで、最近多くなってきた、ビデオ撮影も可能なスチル機材という選択肢もあります。
確かに、それもひとつの考え方ですが、個人的にスチル撮影用の機材の中に組み込まれたビデオ撮影機能には、未だに疑問を感じています。
まず35mmフルサイズはもちろん、APS-Cサイズであっても、業務(放送)用ハイビジョンビデオカメラのものよりもはるかに大型の撮像素子なのです。
業務(放送)用ビデオカメラの撮像素子は、ハイクラスのコンパクトデジカメに搭載されている1/1.7型よりも少し大きな程度です。但し、1枚(単板)ではなく3枚使用していますが。
もちろん、大型素子の魅力はあります。シャープネス。大きなボケ。高感度撮影などなど。もっとも、このアドバンテージを本当の意味で有効利用出来るのは、ビデオ撮影でもかなりのレベルの人でしょう。
とにかく、バランスが悪過ぎます。200~500万円クラスの業務(放送)用ビデオカメラでも得られない描写が、10万円前後の価格で可能になる面があるのは驚異的です。
その一方で、10万円もしない家庭用ビデオカメラで簡単に使えるビデオ撮影の基本テクニックが、まともに使えないのです。その筆頭がパワーズーミングでしょう。
また、カメラのフォールディングも大きな問題です。スチル撮影の場合とビデオ撮影の場合では、機材の構え方、操作が全く違います。それを同じスタイルのボディで兼用しようというのも生理的に厳しい点です。
フィールドワークで必須アイテムのナイフでは、十徳ナイフとも称される多機能スイスアーミーナイフと、単機能ながら切れ味抜群のフォールディングナイフという、2つの選択肢があります。
私は、後者を支持するタイプなのですが、この考え方にも通じるものがあるかもしれません。
などと言いながら、この機能に全く興味がなく、可能性を全否定しているわけではありません。
どうしたらスマートな有意義な使い方になるか、模索を続けています。
恐らく数日中に、フルHD撮影可能な機種を買ってしまうことになるでしょう。
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2010.3.2
いろいろ予定が立て込んでいて時間がないのですが、どうしても天気が崩れる前に、例のヤンバルクイナの生息ポイントを訪ねたくて、日帰りで行ってきました。
午後3時に撮影用のブラインドに入って、1時間余りが経った頃、シダの枯葉の影で動く物が見えました。
やがて、見える場所に出てきたのはヤンバルクイナでした。そして水の中に入り、対岸に向かって泳ぎ始めました。
さらに数分後、そこに戻ってくると、復路も同じように泳いで渡りました。
これまでにも、ヤンバルクイナの水浴びは何度となく撮影してきましたが、泳ぐのは初めてのことです。
「クイナ」は、漢字では「水鶏」と書くのだったと思いますが、ヤンバルクイナは指に水掻きがないので、それ程泳ぐのは得意ではないはずだと思っていました。
ところが、初めて見た泳ぐ姿は、実に自然でスムースな動きでした。
事務所から撮影ポイントまで往復3時間、撮影用ブラインドに入っていたのが2時間半、その結果撮影できたのは、ほぼ1分30秒。
そのうちの1分が、初めてのヤンバルクイナの泳ぐ姿なのですから、すばらしいことです。

※今日は動画をアップしています。静止画像をクリックすると、動画がスタートします。
 
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ヤンバルクイナを狙う
Ricoh CX3
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ノグチゲラ巣1
ノグチゲラ巣1
NikonD90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight
ノグチゲラ巣2
ノグチゲラ巣2
NikonD90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight
ノグチゲラ巣3
ノグチゲラ巣3
NikonD90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight
  2010.3.1
山原(やんばる=沖縄本島北部)の森では、ノグチゲラのドラミングが聞こえてくるようになりました。
気温や花だけではなく、こんなことからも春を感じるものです。
間もなく、巣造りや繁殖行動も盛んになることでしょう。
いつもよく利用している林道に、1本に3つもノグチゲラの巣穴の見られる木があります。
余程、ノグチゲラの繁殖に適した条件を満たしているのでしょうか。あるいは周囲に営巣木に適した木が、余程不足しているのでしょうか。
1は、10年近く前に繁殖した古い巣。
2は、数年前、掘り始めたけれど結局使わなかった巣。
3は、最近掘り始めた巣ですが、実際に使うでしょうか?
ここ数年、西表島通いに現を抜かしていたので、ノグチゲラの繁殖の撮影はご無沙汰していました。
旅費も底をついたことですし、今年の春は、久しぶりにノグチゲラの撮影に精を出してみますか。

※毎週金曜日更新のWeb連載「自然だより」を担当している「かがくナビ」ですが、大規模なサーバーメンテナンスのために、3月1日(月)午後5時~3月5日(金)午前12時アクセス不能となります。ご迷惑をかけますが、よろしくお願いします。
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