生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。

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クロマダラソテツシジミ
クロマダラソテツシジミ
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F4.4 ISO200 Speedlight
  ヤマトシジミ
ヤマトシジミ
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F4.4 ISO200 Speedlight
 
2012.10.31
今日は雨です。
ますます、昆虫が見当たりません。
それでも、何かいないかと探してみると、雨宿りしているシジミチョウ2種を見つけました。
ですが、水滴が付いているわけでもなく、どうも雨の雰囲気がしません。
本当ならば10月は夏枯れから脱し、一年で3番目に昆虫の多い季節なのですが、明日からもう11月ですね。
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2012.10.30
沖縄に戻りましたが、相変わらず昆虫の姿は疎らです。
疎らというよりも、いません。
東京のほうが、多かった印象です。
まだまだ、台風の影響が残っているのでしょう。
夏枯れ状態のところに、3個の大型台風が襲来し、そのまま回復しないのだと思います。
そんな中で、昆虫の集団を見つけました。
ホウズキカメムシです。
いつもならば、地味な印象の存在なのですが、このときばかりは印象が違いました。
  ホウズキカメムシ
ホウズキカメムシ
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F4.4 ISO200 Speedlight
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GR手拭いとGRピンバッジ
GR手拭いとGRピンバッジ
RICOH CX6 31mm相当
  2012.10.28
沖縄に戻りました。
荷物の整理をしながら、昨日のリコーGRブログオフ会の参加記念品を取り出しました。
そう言えば、これまでにも何かしらの企画で頂戴した色違いがあったのを思い出し並べてみました。
最初の1枚を手にしたときは、デジタルカメラと手拭いという取り合わせに、ちょっと戸惑った記憶がありますが、こうして並べてみるとまた印象が違いますね。
次は何色でしょうか?
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リコーGRブログオフ会撮影会
リコーGRブログオフ会撮影会
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) Gyorome-8 ISO400 Speedlight
  リコーGRブログオフ会撮影会
リコーGRブログオフ会撮影会
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) Gyorome-8 ISO400 Speedlight
 
2012.10.27
今日は、江ノ島でリコーのGRブログ7周年のオフ会がありました。
午前、午後のミニ撮影会がメインの縛りの緩やかな企画です。
事前登録なしだったのですが、100名以上の参加者で賑わいました。
それにしても、秋晴れの江ノ島での1日は楽しい時間でした。
江ノ島でネイチャーも難しいので、虫の眼レンズで人を入れて撮影してみました。
明日から、また沖縄の生活です。
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オープニングパーティ(高嶋清明氏撮影)
オープニングパーティ(高嶋清明氏撮影)
OLYMPUS E-PL514-42/3.5-5.6
  2012.10.26
昨夜は、神田小川町のオリンパスギャラリーで、海野和男さん、小林安雅さん、叶内 拓哉さんによる写真展「3人の365日 昆虫・海の生き物・野鳥」のオープニングパーティがありました。
ウィークデイの夕方にも関わらず、多くの人が参加され大盛況でした。
トークに長けた海野さんのパーティには司会者は要らないというのが定説ですが、海野さんから司会のオファーがありました。
光栄なことです。
緊張することもないのですが、どうも1杯呑んでからでないと、調子がでませんね。
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ツマベニチョウ
ツマベニチョウ
銀塩撮影
  ツマベニチョウ幼虫
ツマベニチョウ幼虫
銀塩撮影
 
2012.10.24
1週間前のニュースで、ツマベニチョウには強い神経毒があると報じられていました。
それはアンボイナガイ(イモガイ)と同じ成分だということです。
アンボイナと言えば、ダイバーが死亡するほどの恐ろしい有毒生物です。
もっとも、ツマベニチョウはアンボイナのように自ら攻撃することはありませんから、現実的な危険はないわけです。

今日アップした画像は、以前に撮影した銀塩時代のものです。
この写真を撮影していた頃には、まさかそんな猛毒を持っているとは思いもしないでレンズを向けていました。
今回のニュースによれば、幼虫にも同じ毒があるそうです。
ツマベニチョウの老齢幼虫は、危険を感じると頭部を膨張させて持ち上げ、ヘビに擬態していると言われます。
それも、ただのヘビだけではなく、毒蛇、いえ神経毒を持ったコブラに擬態していたのですねぇ。
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ハラボソトンボ
ハラボソトンボ
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
  タイリクショウジョウトンボ
タイリクショウジョウトンボ
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
 
2012.10.22
今、ちょっと狙っている写真に、朝露に濡れるトンボというものがあります。
秋になり、一日の寒暖の差の大きくなる今頃、本土ではよく登場するモチーフです。
しかし、亜熱帯沖縄では、どうもまだ朝夕の気温も高く、あのような状況は生じ難いようです。
ちょうどコンテストの審査をしていたら、そのような光景の応募作品があり、羨ましく眺めました。

※当初、タイリクショウジョウトンボをウスバキトンボと誤って記述していました。
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Lacordeによる演奏
Lacordeによる演奏
RICOH GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F2.5 ISO400
  大海望陽(知念の家)にて
大海望陽(知念の家)にて
RICOH GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F2.5 ISO400
 
2012.10.21
「第5回半島芸術祭in南城」の企画で、「大海望陽(知念の家)」で行われたイベントに参加しました。
アナウンサーよる朗読とLacordeの演奏会という内容でしたが、朗読のパートの最後に「沖縄の昆虫」を写真とビデオで紹介しました。
当初はどれだけお客さんが集まるか不安だったのですが、次第に数が増え、盛況のうちに幕を閉じることができました。
手作りのイベントの良さ満載の会でした。
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マダラマツムシ(マダラコオロギ)
マダラマツムシ(マダラコオロギ)
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/250sec. Speedlight ISO1600
  2012.10.20
今年の夏は、すっかり台風漬けでした。
いえ、まだ来るかもしれませんから、過去形ではないかもしれません。
7月までは、フィールドに出れば、面白いように被写体に出会えたのですが、今では夢のようです。
被写体の動物もそうですが、背景の緑も悲惨な状況です。

例年どおりに姿を現しているのは、オオシマゼミとこのマダラマツムシくらいでしょうか?
いえ、どちらも種も台風が来ていなければ、もっとたくさんの個体が見られるはずです。
このダメージは、いつになったら例年どおりに回復するのでしょうか?
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オサハシブトガラス
オサハシブトガラス
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. Speedlight ISO800
  オサハシブトガラス
オサハシブトガラス
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. Speedlight ISO800
 
2012.10.19
先週、西表島で撮影したオサハシブトガラスです。
本土に分布するハシブトガラスに対して、沖縄諸島と奄美諸島のリュウキュウハシブトガラス、八重山諸島のオサハシブトガラスは別亜種扱いです。
琉球列島の2亜種は、何れも本土産に比べて小型だと言われます。
島の大型動物は、小型化するという「フォスターの法則」に合致した例です。

しかし、リュウキュウハシブトガラスとオサハシブトガラスの違いはというと、よく判りません。
鳴き声も違うようですが、いつも鳴いてくれるとは限りませんからね。
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オオゴマダラ
オオゴマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F5.6 ISO3200
  オオゴマダラ
オオゴマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F5.6 ISO3200
 
2012.10.18
台風21号も去り、午後から晴れの予報でしたが、まだ時折陽が差す程度。
風も強く、撮影に出るのは見送りました。
先日の西表島で撮影したチョウの中で、まだオオゴマダラを紹介していませんでした。

沖縄本島のオオゴマダラは、一昨年からかなり減少傾向です。
西表島では、まぁ目にする機会はありましたが、それでも6日間で遭遇したのは一桁でした。
八重山諸島亜種は、沖縄諸島亜種に比べるとより白い部分が多いので、明るく映ります。
出来れば、亜熱帯の青空バックに撮影したかったのですが、西表島も後半は曇天続きでした。
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ツマムラサキマダラ雄(ピクセル等倍)
ツマムラサキマダラ雄(ピクセル等倍)
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
  ツマムラサキマダラ雄(ピクセル等倍)
ツマムラサキマダラ雄(ピクセル等倍)
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
 
2012.10.17
またまた、台風です。
まぁ、今回は大したことはなさそうですが。
日曜日に撮影したツマムラサキマダラは、今頃どうしているでしょうか。
翅の表面をピクセル等倍で切り出してみました。

※画像をクリックして、拡大表示の状態でピクセル等倍となります。
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イワサキゼミ雄
イワサキゼミ雄
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 750mm相当 1/320sec. Speedlight
  イワサキゼミ雄
イワサキゼミ雄
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 435mm相当 1/250sec. Speedlight
 
2012.10.16
先週まで滞在していた西表島では、イワサキゼミが連日の大合唱でした。
本土のツクツクボウシの仲間で、沖縄本島などに生息するオオシマゼミ、クロイワツクツクなどと互いに同属近縁種です。
オオシマゼミとクロイワツクツクは11月いっぱい、このイワサキゼミは12月、ときには年を越しても鳴き声が聞こえてきます。

近縁なだけあって、姿もよく似ています。
但し、イワサキゼミは腹部が短い点で識別可能です。
鳴き声は、オオシマゼミが「ケーン、ケーン・・」と甲高く、クロイワツクツクが「ゲ~ッ、ゲ~ッ・・」とダミ声。
イワサキゼミは両種をミックスしたような「カンラ、カンラ・・」と「ゲ~、ゲ~・・」が同時に聞こえてきます。
最初は、近くにいる別のセミも一緒に鳴いているのかと思うのですが、1匹が2種類の声を同時に発しているのです。
図鑑によっては、3種類の声が聞こえるという記述もあります。
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ツマムラサキマダラ雄
ツマムラサキマダラ雄
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
  ツマムラサキマダラ雄
ツマムラサキマダラ雄
Nikon D7000 BORG45EDII X1.4Telecon 682mm相当 1/250sec. SpeedlightX2 ISO800
 
2012.10.15
昨年から激減したツマムラサキマダラ。
今年出会ったのは、これで3個体目(1個体目2個体目)。
どれも、同じ場所です。
新鮮な雄でしたが、とても神経質でなかなか近づけません。
それでも、台風21号の影響による強風のためか、遠くに飛去ってしまう様子もありません。
APS-Cフォーマットで682mm相当の画角で、撮影してみました。
翅表面のメタリックブルーが、曇天の草原の中に浮かび上がりました。
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サギ類
サギ類
Nikon D800 SIGMA180/2.8 270mm相当 1/250sec. ISO1600
サギ類
サギ類
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 500mm F8 ISO-Auto
サギ類
サギ類
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO400
  2012.10.14
西表島で夕方に車を走らせていると、マングローブ林の浅瀬にサギの群れを見つけました。
全体で、100羽以上の群れでしょう。
1種ではなく、コサギ、チュウサギ、アオサギなど複数種が混ざっています。
沖縄本島でも、ときどきこれよりも小規模な集団を見掛けますが、これ程の数は初めてです。
近くをジョギングする地元の人も驚いた様子だったので、決していつもの光景ではなかったようです。

昆虫では、集団を形成する種と言えば、カメムシ類やチョウ類が思い浮かびます。
但し、カメムシの場合は、同一種どうししか見たことがありません。
一方、マダラチョウ類では、このサギのように複数種で形成された集団を見たことがあります。
リュウキュウアサギマダラ、アサギマダラ、オオゴマダラ、ツマムラサキマダラなどです。

また、餌に集まる集団ならば、コノハチョウ、ウスイロコノマチョウ、リュウキュウヒメジャノメ、ルリタテハ、フタオチョウなどに加えて、クワガタ類やスズメバチ類なども混在します。
餌に集まる集団の形成理由は歴然ですが、このサギ類やマダラチョウ類の休息集団の形成理由は何でしょう?
休息するのに適した環境に、偶然集まってくるだけなのでしょうか?

マダラチョウの中でも、最も大きな集団を形成するリュウキュウアサギマダラの場合は、ちょっと興味深い行動が見られます。
集団の近くを飛ぶ別個体に対し、集団が一斉に翅を拡げて羽ばたきを見せるのです。
そうすると、それが同種どうしの認識になるのでしょうか、その近付いた個体もその集団の中にとまります。
これを繰り返して、次第に集団が大きくなっていくようです。
サギの場合は、どのようにしてこのような大規模集団に成長するのでしょうか?興味があります。
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ナリヤラン
ナリヤラン
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F3.5 PL-Filter
  ナリヤラン
ナリヤラン
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F22 PL-Filter
 
2012.10.13
昨日の望遠レンズの浅い被写界深度を活かした「背景の省略」効果の続きです。
被写体のナリヤランは、国内では西表島と石垣島の限られた場所だけに分布する野生ランで、レッドリスト絶滅危惧IB類。
小振りですが、まるでカトレアの原種のような姿をしています。

季節的なタイミングもありますが、最近では群落に出会うことも稀な状況です。
他の植物に混ざって、草原の中にポツリ、ポツリと見られる程度です。
そのような状況で、ナリヤランを撮影するには、周囲の他の植物を省略する必要に迫られます。

そこで、35mmフルサイズに180mmF2.8マクロレンズの組み合わせで撮影してみました。
絞り開放といっても、露出倍数が掛かってくるのでF3.5相当の明るさになりますが、合焦した被写体以外は大きくボケています。
比較にF22まで絞り込んで撮影したカットも並べてみると、その省略効果は歴然です。
しかし、昨日の繰り返しになりますが、この快感に頼り過ぎてはいけません。
この効果のワンパターンに陥る人は少なくありませんから。
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マサキウラナミジャノメ
マサキウラナミジャノメ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 270mm相当 1/250sec. Speedlightx2 ISO1600
  リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 570mm相当 1/320sec.Sppedlight ISO400
 
2012.10.12
チョウに限らず昆虫撮影における標準レンズは、90~105mmクラスのマクロレンズです。
ワーキングディスタンス、被写界深度、ブレなどのバランスが絶妙だからこそです。
もちろん神経質で、なかなか近寄れない被写体などでは、よりワーキングディスタンスの確保出来るテレマクロレンズを使う場合もあります。

しかし、一方で弊害も生じます。
ブレ易い、被写界深度が浅い、サイズ&重量の増大などです。
どの要素もひとつの特徴なので、メリットとデメリット両面があります。

被写界深度の浅さは、背景の省略に有効です。
雑然とした背景に、肉眼では「絵にならない」と思っても、思いっきり絞りを開けて撮影すれば、見られる画像になることは少なくありません。
しかし、そのワンパターンにハマるのも避けたいですが。

ワーキングディタンスは、長ければ楽だと感じるでしょう。
しかし、これにも弊害があります。
アングルの自由度が制限されるのです。
ワイドレンズでは、ほんの少しアングル(カメラ位置)を変えるだけで、構図は激変します。
しかし、望遠系ではその逆で、テレマクロレンズで草丈の低い植物にとまる昆虫をローアングルから狙おうと思ったら、地面に穴を掘らないとなりませんから。

西表島は、3連続で大型台風の通過した沖縄本島に比べると、被害は少なく感じます。
しかし、やはり植物の緑は潮焼けしているし、夏枯れを脱した例年の今の時期に比べると、昆虫の姿は寂しく感じられます。
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タイワンキマダラ
タイワンキマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 270mm相当 1/320sec. Speedlightx2 ISO400
  タイワンキマダラ
タイワンキマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 270mm相当 1/320sec. Speedlightx2
 
2012.10.11
西表島です。
1970年代に西表島に定着したタイワンキマダラ。
その後、他の島でも見られるようになりましたが、安定して発生している場所はごく限られています。
おまけに、とても神経質なために、撮影は決して楽ではありません。
追い掛けるよりも、繰り返し訪れるポイントを見つけ、そこで気長に待つほうが好結果を得られるようです。
空いた時間を利用してそのような場所を見つけたのですが、そこにレンタカーに乗ったコレクター集団が現れ、あっという間に姿を消してしまいました。
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スジグロカバマダラ
スジグロカバマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 ISO3200
  リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 ISO3200
 
2012.10.10
昨日の続きです。
今回の撮影では、マニュアルでフォーカスしています。
というのも、なるべくトリミングの適応範囲を拡げるために、フルサイズで撮影しています。
すると、オートフォーカスのポイントが中央に集中していて、周辺部に合焦できないのです。
また、このような撮影では、どの方向に飛び立つか予測して、予めフォーカスをずらせておくことも少なくありません。

昆虫の飛翔撮影の手法として、超広角レンズで接近してという選択肢もあります。
被写体に逃げられる可能性も高くなりますが、被写界深度が稼げるため、合焦率が向上します。
フィルム時代は、この撮影方法にもストロボを使うのが常道でした。
デジタルでは、やはり自然光撮影が適していると思われます。
また、それも試してみることにしましょう。
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リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 ISO3200
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 ISO3200
スジグロカバマダラ
スジグロカバマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 ISO3200
  2012.10.9
昨日の予告どおり、自然光のみでチョウの飛翔撮影をしてみました。
やはりデジタル時代、こちらのほうが遥かに歩留まりはよいですね。

この3枚の画像では、ほとんど感じませんが、中には翅が波打ったように写っているものもあります。
それがシャッターの影響によるものなのか、実際に風圧で変形しているのか判りません。

それにしても、これだけ写ると気持ちよいですね。
さまざまな技術の集積なのでしょうけど、やはり高感度特性の向上がデジタル最大の収穫かもしれません。
もちろん、デジタルデータ化が最大の利点なのですが、撮影テクニックに与えた影響という観点では、超高感度撮影が可能となった恩恵は計り知れません。

今回の3枚の画像は、ISO3200に設定し、1/3200~1/5000秒のシャッター速度、絞りF5.6で撮影していますが、これはフィルム撮影ではまずあり得ない数値です。
ISO3200は、ISO1600のネガフィルムを2倍増感すれば得られますが、もう粒子が荒れて悲惨な画像であること間違いありません。
今回、ややトリミングしてから表示していますが、そんな高感度撮影のフィルムからトリミングなんて、さらなる粒状性の悪化を招きます。
もし、フィルムの実用的上限のISO800、1/1000秒で撮影したとしたら、かなり歩留まりは下がるに違いありません。
それにランニングコストがとんでもなく高くつくことでしょう。
このような飛翔撮影では、実際にシャッターを切ったカットの半分程度しかデータとして残せません。
残りの半分は、チョウが完全にフレームアウトしていたり、著しくフォーカスが外れていたりするので、その場で消去してしまいます。
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リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. 270m相当 Speedlightx2 ISO1600
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. 270m相当 Speedlightx2 ISO1600
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. 270m相当 Speedlightx2 ISO1600
  2012.10.8
昆虫の飛翔撮影は、今も昔も難易度の高いジャンルに違いはありません。
しかしデジタル時代になって、テクニック的に変化してきたのも確かです。
実際にシャッターを押す瞬間から遡って記録できる、所謂「パスト連写」機能を備えたコンパクト機もありますが、ここでは1カット撮影のお話。

フィルム時代の撮影感度は、カラーポジではISO400が実用上限でした。
それも、ISO400のポジフィルムを使うようになったのは、デジタル移行直前。
それまでは、できればISO100フィルムの2倍増感のISO200に止めたいのが本音でした。
その場合、シャッター速度は1/500~1/1000秒になります。
カメラのスペックとしては、1/4000秒や1/8000秒が備わっていても、実際に使えるかと言うと、それは極めて限られた条件でした。
1/500秒の自然光撮影よりも1/250秒のシャッター速度で、ストロボを使ったデイライトシンクロ撮影したほうが、歩留まりがよいものでした。
それに、フィルム撮影ではストロボを使用したほうが、奇麗な仕上がりになるというか、ストロボとの相性がよかったのです。

一方、デジタル技術が発達し、撮影感度もISO3200や6400が実用範囲になり、1/4000秒や1/8000秒のシャッター速度も飾りじゃなくなりました。
さらにデジタル撮影では、どうもストロボとの相性が今イチというか、自然光撮影のほうが好印象を得られることが多いのです。

昨日に続いて、リュウキュウアサギマダラを撮影しましたが、今日は飛翔シーンを狙ってみました。
ストロボ同調速度の上限1/320秒でのデイライトシンクロ撮影です。
しかし、やはりこの速度では、ブレが目に付いてしまいますねぇ。
明日は、自然光撮影で狙ってみましょうか。
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リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. 270m相当 Speedlightx2 ISO400
  リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 1/320sec. 270m相当 Speedlightx2 ISO200
 
2012.10.7
数日、日記をサボってしまいました。
それにしても、3つの連続した台風の通過後は、虫の姿の寂しい状況が続いています。
それでも、やっとこんな画像が撮影できました。

優れた性能のレンズとボディで撮影した画像は気持ちがいいですね。
重い分、撮影時には苦労しますが、撮影のプレビューでの満足度が違います。
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マダラマツムシ(マダラコオロギ)
マダラマツムシ(マダラコオロギ)
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F18 270m相当 Speedlightx2 ISO800
  タイワンクツワムシ雌成虫
タイワンクツワムシ雌成虫
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F22 270m相当 Speedlightx3 ISO800
 
2012.10.4
どちらもクワズイモの葉の上にいる、キリギリスの仲間です。
タイワンクツワムシは、背後からも1灯ストロボを発光させています。
マダラマツムシのほうは、背後からのストロボを発光させることができませんでした。
そのために、平面的なライティングになるところですが、前後に2匹のマダラマツムシがいるために遠近感があり、それ程でもありません。
まぁ、いつも背後からのライティングが可能とは限らないので、構図によるくふうも必要ということですね。

ところで、この「南島漂流記」の過去数年分の画像バックアップを、誤って消去してしまいました。
Mac OSのありがたいタイムマシン機能で、外付けハードディスクにバックアップデータがあるのですが、何故か「アクセス権がありません」とコピーを拒否されてしまいます。
近いうちに、詳しい知人のサポートを仰ぎたいと思います。
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クロコウガイビルによるヤンバルマイマイ捕食
クロコウガイビルによるヤンバルマイマイ捕食
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F18 270m相当 Speedlightx2 ISO800
  オカヤドカリ
オカヤドカリ
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F14 270mm相当 Speedlightx3 ISO800
 
2012.10.3
クロコウガイビルは、ヒルという名前は付いていますが、あの人間から吸血するヒルの仲間とはかなりかけ離れた動物です。
ミミズ、カタツムリ、ナメクジなどを捕食します。
捕食といっても、消化液で獲物を溶かして吸う外部消化なので、捕食らしくないかもしれません。
左側の画像が日本最大のカタツムリ、ヤンバルマイマイを捕食したクロコウガイビルです。

食べられたほうのヤンバルマイマイは、日本最大というだけあって、殻の直径は35mm程にも成長します。
そのために、内陸まで移動して来たオカヤドカリの宿に用いられることも少なくありません。
ヤンバルマイマイは、環境によっては夜になるとウジャウジャ状態です。
ですから、空き宿もたくさんあると思うのですが、何もわざわざ壊れた殻を借りなくてもよいと思うのです。
予算不足だったのかな?
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ハナサキガエル
ハナサキガエル
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F5.6 Speedlightx2 ISO800
  ハナサキガエル
ハナサキガエル
Nikon D800 SIGMA180/2.8 F6.3 Speedlightx3 ISO800
 
2012.10.2
このところ夜間の撮影では、逆光からも1灯ストロボを発光させることを力説しています。
繰り返しですが、そうすると被写体の輪郭が強調され、立体感が増すのです。
しかし、いつもそのようなライティングが可能だとは限りません。
それ以前に、被写体に逃げられてしまうことも少なくありませんし、被写体の背後にストロボを配置できるとも限りません。
このときも、完全に背後にストロボを持っていくことができずに、サイドよりやや後ろという位置になりました。
褒められたライティングとは言えませんが、これはこれでちょっと雰囲気がありますね。
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 750mm相当 F6.3 ISO3200
  ヤンバルクイナのいた枝
ヤンバルクイナのいた枝
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 750mm相当 F6.3 ISO3200
 
2012.10.1
15号、16号、17号と3号も続けて、台風が沖縄本島上を通過しました。
それも、どれもが大変強い勢力を保った大型の台風でした。
こんなことは、観測史上初めてのことではないでしょうか?

幸い、最も恐れられた15号による被害は軽微でした。
しかし、その後、次第に被害は大きくなったようです。
17号による山原(やんばる=沖縄本島北部)での被害が気になるところです。

まだその被害の程度は判りませんが、17号接近直前のヤンバルクイナの画像です。
ちょっと窮屈そうな場所にいますが、見つけたときは右の画像の枝にいたのです。
背景の緑の葉のボケも期待して、離れた場所に停めた車で機材のセッティングをしてから戻ると、移動してしまってたのです。
台風の接近で風が強まり、確かに細い枝は不安定だったのですが。
まぁ、フィールドではこんなことの繰り返しです。
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