生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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タイワンハムシ成虫
タイワンハムシ成虫
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight ISO400
  タイワンハムシ幼虫・蛹
タイワンハムシ幼虫・蛹
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight ISO400
 
2011.4.30
今月9日に紹介したタイワンハンノキの枯死ですが、残っている株では、再びタイワンハムシの発生が勢いを増してきました。
近くで撮影をしていると、気が付かないうちに衣服にとまっていて、車内にも持ち込んでしまいます。
昨年の悪夢再来です。
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オオシマオオトラフコガネ黒色型雄
オオシマオオトラフコガネ黒色型雄
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight ISO400
オオシマオオトラフコガネ雌
オオシマオオトラフコガネ雌
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight ISO400
オオシマオオトラフコガネ雌
オオシマオオトラフコガネ雌
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 F16 ISO3200 Speedlight
  2011.4.29
こんなこともあるんですね。
山原(やんばる=沖縄本島北部)の春に出現する昆虫の中で、最も気に入っているオオシマオオトラフコガネ。
この配色とデザイン、元気一杯な姿が好きなのですが、さらに謎めいた部分も気になります。
通常の配色の褐色型に対して、100分の1前後の確率で、褐色部分が消え、黒と黄色だけの個体が出現します。
さらに、雄に比べて雌も同様の出現率です。

カクチョウランの開花を確認にしに行って、ほんの短時間、オオシマオオトラフコガネを探してみました。
10分程して、最初に出会ったのが黒色型でした。
コンパクトデジカメで証拠写真を撮り、少しビデオ撮影したところで飛び去ってしまいました。

その後、昼食を取って休んでからもう一度、探し始めて数分、今度は雌に出会いました。
雌は、雄に比べて触角が小ぶりなのと、前胸背がほとんど茶色だけになるのが特徴で、黒色型とは正反対に茶色が勝っています。
見つけた直後は2枚の葉の間に隠れていたのですが、やがて周囲を歩き回り、最後は飛び立つ瞬間もビデオ撮影出来ました。
結構、じっくり撮影する時間を貰えました。

前回、黒色型を撮影したのはいつだったでしょうか?
「南島漂流記」では、2004年3月28日に紹介していますが、その後も1度撮影しています。3年程前でしょうか。
雌のほうはというと、やはり2004年4月4日に撮影しここでも紹介しています。

この日はさらにもう1匹、最もポピュラーな褐色型の雄も目撃しています。
この3種類の個体に、1匹ずつ重複することなく出会える確率とはどの程度でしょうか?
1/100×1/100×98/100という計算で合っているでしょうか?0.0098%という数字になりますが。
確率計算は苦手中の苦手ですが、少なくとも、1万分の1以下の確率です。
かつて、黒色型の雌を撮影していますが、それに並ぶ程の出来事に違いないでしょう。
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カクチョウラン開花
カクチョウラン開花
Ricoh CX5
  カクチョウラン
カクチョウラン
Ricoh CX5 31mm相当
 
2011.4.28
例年よりも開花の遅れていたカクチョウランが、やっと開花し始めました。
もっとも、麓に移植された株は、2週間以上前から開花が始まっていました。
山中の野生株が、やっと開花し始めたということです。
例年よりも、3週間~1ヵ月遅れといったところでしょうか。

野生の株では、この株がいち早く咲き始めるのですが、昨年の開花確認は3月末でした。
満開に近づき見頃となったのは、4月19日でした。
2008年もほぼ同時期の4月25日に見頃になっていました。
2007年に至っては、4月5日に既にかなり開花しています。
この数年と比べても、1ヵ月から1ヵ月半も遅れている計算です。

今年の新緑のピークは、例年よりも2週間遅い印象をもっていましたが、カクチョウランの開花の遅れはそれ以上ですね。
今冬、それに続く春も本当に寒かったことを再確認しました。
暖冬と言われるようになる前の開花のピークは、いつ頃だったのでしょうか。
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ドウダンツツジ
ドウダンツツジ
Ricoh CX5
  ドウダンツツジ
ドウダンツツジ
Ricoh CX5
 
2011.4.26
東京では、ドウダンツツジが満開です。
以前から、この花の形はツツジというよりもアセビ、あるいはギーマに近いと感じてました。
しかし、調べてみると、やはりツツジ科なんですね。
そして、何とアセビやギーマもツツジ科なのでした。
さらには、ブルーベリーも。
勉強になりました。
いや、これまで不勉強でしたというべきかな。

今日から、また沖縄です。
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コノテガシワ?
コノテガシワ?
Ricoh GXR A12(50mm相当F2.5) ISO200
  2011.4.25
夕方の斜光に照らされて、コノテガシワの葉が透けていました。
普段ならレンズを向けない被写体ですが、東京にいるからでしょうか。
今の季節、夕方の光は暖かさを感じて心地よいのは確かですね。
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2011.4.24
ツルグミの花でしょうか?
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、2月に咲いていましたが、同種でしょうか?
東京では5月に開花するエゴノキの花も、山原では1、2月の花ですから、やはり温帯と亜熱帯の季節感は違いますね。
  ツルグミ?
ツルグミ?
Ricoh CX5 Speedlight
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ソメイヨシノ?
ソメイヨシノ?
Ricoh CX5
  2011.4.23
今日から数日、東京です。
既に満開から2週間以上過ぎていますが、まだ何とか花が残っていました。
30年以上カンヒザクラの濃いピンク色を見慣れていると、ほとんど白色ですね。
ソメイヨシノ以外の品種でしょうか?
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センダン花
センダン花
NikonD7000 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter
  センダン花
センダン花
NikonD7000 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter
 
2011.4.22
本日公開のかがくナビ「自然だより」でも紹介しているセンダンの花です。
寒い冬と春の影響でしょう、例年よりも2週間程遅れている印象です。
センダンの花が満開になると、汗ばむ程の陽気とイメージなのですが、今年は未だ肌寒さのほうが勝っているように感じます。

この株は、本当に見事な咲きっぷりです。
かがくナビでも、この画像を掲載しようかと思ったのですが、実はこの株、ダム公園内に植栽されているものです。
同じ山原(やんばる=沖縄本島北部)産には違いありませんが、やはりタイトルでもある自然の姿を優先しようと思い、「自然だより」には森の中の群落を使用しました。
もうひとつ、センダンの花の薄紫色は、晴れた日には薄く感じられます。曇りの日の方が、鮮やかに映えるのです。
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オキナワトカゲ
オキナワトカゲ
Ricoh CX5 300mm相当 Speedlight
  オキナワトカゲ
オキナワトカゲ
Ricoh CX5 300mm相当 Speedlight
 
2011.4.21
久しぶりに、オキナワトカゲにレンズを向けたように思います。
見掛けはするのですが、警戒心が強く、なかなかシャッターを押せません。
今回、撮影したのは、民家の玄関先。
森の中で見掛けるオキナワトカゲは、特に警戒心が強く撮影には至りません。
次の機会には、より自然な環境でシャッターを押したいですね。
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オキナワハンミョウ
オキナワハンミョウ
Ricoh CX5 300mm相当 Speedlight
  2011.4.20
もう暖かくなるかと思っていたのに、再び寒の戻りです。
自然界の生き物たちも、戸惑っていることでしょう。
山原(やんばる=沖縄本島北部)の渓流でも、オキナワハンミョウの姿が見られるようになってきました。
ちょっと汗ばむ程の陽気だった、先週の土曜日に撮影した画像ですが、今頃どうしているでしょうか。
寒さで動けないでいるかもしれませんね。
餌は捕れているでしょうか。
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イルカンダ花
イルカンダ花
Ricoh CX5
  イルカンダ落花
イルカンダ落花
Ricoh CX5 28mm相当
 
2011.4.19
今の季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、センダンの花とイルカンダの花が満開です。
センダンの花は、淡い藤色でほのかな香りも漂い温帯の花の風情を感じます。
一方、イルカンダの花は、熱帯的です。
他の木に絡まった太い蔓から、直接、房状の花が無数に着きます。
近くの川面も、散った花に覆い尽くされています。
何処か、熱帯のエネルギーに満ちた花です。
香りはと言うと、最悪です。
汗と埃の混ざったとは、正にこのことでしょうか。
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight ISO800
  ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight ISO800
 
2011.4.18
繁殖期、満月という悪条件ながら、昨夜は4羽のヤンバルクイナに出会いました。
そのうち1羽は、ヒカゲヘゴに上っていました。
これまでもヒカゲヘゴに上ったヤンバルクイナは、幾度か目撃、撮影しています。
しかし、それはどれも斜めに伸びた幹に上ったものです。
昨夜見た個体は、何と葉柄(ようへい)にとまっていました。
どうやって、こんな場所に上ったのでしょう。
垂直な幹を上る姿以上に想像出来ません。
ところで、こんな巨大なヒカゲヘゴの葉の場合も、葉柄と呼んでよいのでしょうか?
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ケナガネズミ
ケナガネズミ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight ISO800
  ケナガネズミ
ケナガネズミ
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight ISO800
 
2011.4.17
真冬に比べて、このところ遭遇頻度の落ちていたケナガネズミを久しぶりに撮影出来ました。
時期的に幼獣が多かったのですが、これは成獣のようです。
雨の降る林道上を歩いていましたが、こちらの存在に気付き、近くの木に上りました。
雨に濡れる所為か、ときどき前肢で顔を拭う仕草や、近くのリュウキュウチクの葉を食べる行動が観察出来ました。
タケの葉を食べるのは初めてみました。パンダでもないのに。
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シャリンバイ
シャリンバイ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
  2011.4.16
シャリンバイも、山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を彩る花のひとつです。
そろそろピークを過ぎつついますが、山並みに白い花の塊を見つけると、目を奪われます。
雄しべが咲き始めは黄色いのですが、次第に赤く変わります。
たくさんの昆虫が訪花するのですが、シマイズセンリョウなどとは違いゆっくりと滞在することは少ないようです。
そのためか、シャリンバイと昆虫の画像はまだ撮影していないような気もします。
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2011.4.15
森の中には、さまざまな植物が繁茂していますが、どうもシダとコケの質感に心惹かれます。
細かく切れ込みのある葉が共通している要素だと思いますが、静かな中に潜む生命感のようなものも感じます。
しかし、やはり共通して困ったところもあります。種の同定が、どちらも難しいのです。

だまし絵で有名な版画家M.C.エッシャーの作品に、カールアップというキャラクターが登場します。
もしかして、こんな光景から誕生したのでしょうか?
いや、アルマジロを見てかな?
  タカワラビ?
タカワラビ?
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
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2011.4.14
春になり、野鳥たちの声も盛んに聞こえるようになってきました。
それは、昼に限らず夜もまた同様です。
夜の鳥の鳴き声と言えば、このリュウキュウオオコノハズクが忘れられません。
「ウォッ、ウォッ」など、どこか芝居がかった笑い声のように聞こえることもあります。
昨年は、リュウキュウオオコノハズクとの相性がよい年でした。
今年初となるリュウキュウオオコノハズクは、照明を当てると後ろ向きになってしまいました。
ズングリした胴体をこちら側に捻るように向き、オレンジ色の眼を向いた姿は、ちょっと不気味ですね。
  リュウキュウオオコノハズク
リュウキュウオオコノハズク
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED Speedlight ISO800
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朝景
朝景
Ricoh CX5
  2011.4.13
TVロケで、意外に重要なのが、夕景と朝景。
場面転換や時間経過を表す上で、ないと後で困るものです。
そのため、朝焼け夕焼けは有難い景色なのですが、これが毎回都合よく現れてくれるとは限りません。
というよりも、本当に美しい朝焼けや夕焼け、あるいは日の出・日没は、一年に数える程度です。
普通に見れば美しい雲と空でも、このような映像では朝はイメージ出来ませんよね。
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2011.4.12
今回の山原(やんばる=沖縄本島北部)TVロケも、今日が最終日。
最も、厳しいスケジュールの日です。
午前中に、伊部岳中腹にあるオキナワウラジロガシの国内最巨木を訪ね、撮影しなければなりません。
これまで、何往復したか分からないコースですが、10名近いスタッフとの行動では、何かアクシデントがあるとも限りません。
かなり理想的な時間配分で進行でき、予定よりも30分程早く、車まで戻ることが出来ました。
往路は撮影しながら、1時間余り。復路は、走るようして15分程で戻ってきました。
このところ、デスクワーク続きで体は鈍っていたはずですが、無事終了できほっとしました。
  伊部岳
伊部岳
Ricoh CX5
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オオシマオオトラフコガネ褐色型
オオシマオオトラフコガネ褐色型
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
  2011.4.11
昨日から、6月放映予定のTV番組のロケで、山原(やんばる=沖縄本島北部)に来ています。
山原の豊かな自然を中心に紹介する番組ですが、かなり厳しいスケジュールです。
どうしても外せない動物のナンバーワンは、ヤンバルクイナですが、昨夜これ以上の我が儘を言っては申し訳ないような効率で果たせませた。

昆虫は、ヤンバルテナガコガネと言いたいところですが、これはどんなに頑張っても時期的に無理です。
季節的には、オオシマオオトラフコガネを狙っていましたが、今年は寒さのためでしょう、成虫の出現が遅れています。
10日前の事前の下見では、3日間でわずか1個体でした。
それを今回、1時間余りで見つけ、人物絡みで撮影しなければなりません。
さらに、今日は朝から生憎の雨の上、昨日に比べ気温も10℃近く低い条件です。
それも何とか3個体に出会え、無事撮影も出来ました。
今のところ、順調な進行です。
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ガの一種
ガの一種
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  ガの一種
ガの一種
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
 
2011.4.10
春先に目に付く昆虫の代表は、甲虫でしょう。
同時に、ガの仲間も種数が増えてきました。
チョウよりも遥かに種数の多いガは、バラエティに富んでいて興味は尽きません。
ですが、種数が多いということは、それだけ調べるのも大変です。
中には、まだよく調べらていいないグループもあったりします。
以前は、ヒゲナガガの仲間を撮影しても、ほとんど種名がなかったりしました。
最近は、研究も進んだのでしょうか。
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タイワンハンノキ
タイワンハンノキ
Ricoh CX5
  2011.4.9
昨年、大発生したタイワンハムシ。
最近、またポツポツと見かけるようになってきました。
また、今年も爆発的な発生になるのでしょうか。

タイワンハムシの発生で、唯一利点があるとすれば、食樹のタイワンハンノキに大きな被害を与えたことでしょうか。
タイハンノキは移入種で、あっという間に、山原(やんばる=沖縄本島北部)で勢力を拡げた樹種です。
樹勢が強いために、昨年はどんなにハムシに食い荒らされても、次々と新しい葉を広げて、枯れる様子はありませんでした。

しかし、ひと冬を越した今、さすがのタイワンハンノキの樹勢も弱まってきたようです。
昨年は、青々と葉を広げていたタイワンハンノキの群落が、寂しい状態になっているのに遭遇しました。
このまま、ワイワンハムシもタイワンハンノキも減少してくれるとよいのですが。
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2011.4.8
20数年ぶりの寒い冬。
その後も寒い春が続いています。
その影響なのでしょう、多くの生物の出現がいつもより遅れています。
しかし、自然界はそう単純ではありません。

中には、例年どおりであったり、さらにやや早めの種も見受けられます。
その早めと感じられるのが、イルカンダの花です。
まだ開花のピークは迎えていませんが、かなりの花が目に付きます。
来月には、長さ50cm前後にもなる豆の鞘が着くのですから、生長の早い植物ですね。
  イルカンダ花
イルカンダ花
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
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エダナナフシの一種
エダナナフシの一種
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  エダナナフシの一種
エダナナフシの一種
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.4.7
ツワブキの葉の上に、1匹のナナフシがいました。
その細い枝のような姿を活かすのならば、もっと相応しい場所があるでしょうに。
もっとも、ツワブキの葉の上に、枯枝が落ちているという状況は極めて自然ともいえます。

どうも、擬態している生物を見つけると、完璧を求めてしまう傾向があります。
実際の捕食者である鳥などの眼から見れば、かなり有効な状況かもしれないのに、何かしら難癖を付けてしまうのです。
ほんの少しだけでも、捕食者から見つかり難い環境にいれば、きっと種全体としての生存率には貢献するでしょう。

それに、もし完璧な擬態であれば、誰も気づかないはずです。いや、気づけないでしょう。完全犯罪ですね。
ナナフシ自身は、涼しげな目をしながら、いったい何を思っているのでしょう。
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リュウキュウハグロトンボ雌
リュウキュウハグロトンボ雌
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  リュウキュウハグロトンボ雌
リュウキュウハグロトンボ雌
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.4.6
林道沿いのツワブキの葉の上に、リュウキュウハグロトンボの雌がとまっていました。
近づいても逃げずに、翅を開閉させ、なかなかのシチュエーションでした。
そんなに粘らずに、翅を広げた状態を撮影できたのですが、ひとつ気に入らないことが。
未舗装の林道には水溜まりがあって、車が通る度に、泥水を跳ね上げるようです。
その泥が、ツワブキの葉にいくつも痕を残しています。
これがなければ、よりよいのですが。
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ワカバグモ
ワカバグモ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  2011.4.5
昨日に続いて、捕食シーンです。
それだけ、昆虫の活動が活発になってきた証しでしょう。
食べられているのは、甲虫のようですが、種名までは分かりません。
昨日と同じオキナワアカミナミボタルということはないでしょうか。
だとしても、クモも無脊椎動物ですから、昨日書いた悩みはやはり解消しないままですが。
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ムシヒキアブの一種
ムシヒキアブの一種
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
  ムシヒキアブの一種
ムシヒキアブの一種
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
 
2011.4.4
気温の上昇に伴って、昆虫の活動も活発になってきました。
よりそのことを感じるのは、捕食性昆虫の増えてきたときです。
彼らは、餌となる昆虫がいなければ生きていけませんから。

このムシヒキアブ、山原(やんばる=沖縄本島北部)では最も頻繁に見かける種です。
しかし、シオヤアブの近縁種という段階で、未記載のようです。
その後、記載された可能性もありますが。

1枚目は、ガガンボの仲間を捕食していますね。
2枚目は、オキナワアカミナミボタルを捕食しています。
今の季節、山原で最もよく見かける種どうしの組み合せです。

オキナワアカミナミボタルは、この種自体に毒があるのか、あるいは有毒種のオオシマカクムネベニボタルに擬態しているのか、悩ましいところです。
このシーンを目撃して、一瞬擬態説の有力証拠かと思ったのですが、すぐに昆虫の毒のほとんどは脊椎動物にのみ有効だという説も思い出しました。
結局、オキナワアカミナミボタルの存在の意味の謎は、これからも続くのです。
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リュウキュウイノシシ
リュウキュウイノシシ
Ricoh CX5 600mm相当
  リュウキュウイノシシ
リュウキュウイノシシ
Ricoh CX5 600mm相当
 
2011.4.3
昨年から、リュウキュウイノシシを頻繁に目撃します。
これまで見たことのなかった人々からも、「初めて見ました」という声を聞きます。
元々、スダジイなどのドングリの不作の年には、度々人前に現れる傾向がありましたが、このところ豊作続きなので不思議です。

昨年は、本土でもクマやイノシシの出没が度々ニュースになっていました。
全国的に、哺乳類に何かが起こっているのでしょうか。
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、ケナガネズミもまた増えている哺乳類です。

今日、目撃したリュウキュウイノシシは番いのようでした。
どちらも、結構立派な個体です。これまでは、中型犬サイズが多かったのに、どうしたことでしょう。
何か、森の中での栄養条件が向上した結果なのでしょうか。
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アカボシタツナミソウ
アカボシタツナミソウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
  アカボシタツナミソウ
アカボシタツナミソウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.4.2
今年、もう何度か登場しているアカボシタツナミソウ。
いつもは、たいてい横方向から撮るのですが、上から覗き込むように見ると、全く別の表情を見せてくれます。
横から見ると、アヒルの首がたくさん並んでいるようにも見えます。
上からだと、鱗が並んでいるような印象でしょうか。
この状態を「立つ波」に例えたのが、和名の由来だという説もあります。
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オオシマオオトラフコガネ褐色型
オオシマオオトラフコガネ褐色型
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
  アカシマサシガメ
アカシマサシガメ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.4.1
昨日、今年初めてのオオシマオオトラフコガネに出会いました。
数時間探して、やっと1匹だけでしたが、これで本当の春の訪れを感じられました。
そして、昨日よりも気温の上がった今日、さらなる期待を込めて、探し回ったのですが0匹でした。

その代わり、意外な出会いが待っていました。
先月25日にも紹介したアカシマサシガメに、再び遭遇したのです。
しかも、前回と同じシダの葉上、場所も10mと離れていなかったでしょう。
もしかして、同一個体でしょうか。
4月1日だけに、担がれているのかもしれませんね。
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