生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。

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パンジー
パンジー
NikonD7000 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED 300mm相当 F5.6 ISO100
  ハナミズキ実
ハナミズキ実
NikonD7000 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED 300mm相当 F5.6 ISO100
 
2010.10.31
購入したニコンD7000のテスト撮影、と言っても、わずかな時間しかありませんでした。
まぁ、魚露目845で保証書を撮影した昨日よりもマシですが。

街中で目に付いた園芸植物を数10カット撮影しただけですが、まず気に入ったのはシャッター音。
D90に比べるとやや響くような印象もありますが、D700よりもさらに好印象。
些細なことですが、シャッター音って撮影のときの気分に影響しますから、意外と重要な要素と言えます。
それも含めて、各操作感は、やはりD90よりも上位機種であることが感じられます。

ただ、ボディサイズと重量は、D90にかなり近いはずなのですが、実際はどうも大きく重く感じられます。
まぁ、今後D90に代わってD7000をメインで使うようになると思うので、すぐに慣れると思いますが。

あと、D300やD3以降、ニコン製一眼レフのAWB(オートホワイトバランス)が気になっていました。
度々、彩度が極端に落ちて、状況によっては「モノクロ?」と錯覚する程の色調になってしまうのです。
それで仕方なく、最近は常時「太陽光マーク」にセットし、必要に応じて切り換えていました。
しかし、その点が今回のD7000でやっと解消されたようです。ほっとしました。


昨日、野沢那智さんが亡くなられました。
中学校の頃、よく深夜放送をよく聴きました。
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ニコンD7000+魚露目845
ニコンD7000+魚露目845
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当 Speedlight
  魚露目845テスト撮影
魚露目845テスト撮影
NikonD7000 Nikkor45/2.8 Gyorome-8 X1.5Telecon F16 ISO1600
 
2010.10.30
昨日発売された、ニコンの新型一眼レフD7000を受取ました。
ニコン製一眼レフでは、久しぶりの中級機以上の新型です。
今回の特徴は、D90サイズのボディにその上のD300クラス、一部はそれ以上の機能を搭載したことです。
これまで、D90、D300、D700の3機種を用途によって使い分けてきましたが、今後はD7000とD700で事足りそうです。

さて一般論は別に、個人的に最も関心のあるのは、魚露目8号との相性です。
魚露目とは、簡単に虫の眼映像の撮影できるコンバージョンレンズですが、マスターレンズの選択肢は極めて限定されます。
現在のところ、一眼レフではニッコール45mmF2.8Pに1.5倍テレコンを組み合わせ、魚露目を装着するのが最適に思えます。
このセットを「魚露目845」とネーミングしています。
しかも、ボディがD90の場合、フィルムケースディフューザーを装着すれば、内蔵ストロボで最短撮影距離まで撮影可能なのです。
ところが、微妙なストロボ発光部の位置関係からか、D300ではケラレが生じてしまいます。
そこで今回、高感度特性や装着レンズの制約などの点で、D90よりも虫の眼レンズの使い勝手の向上したD7000のストロボ照射範囲が気になっていました。
こればかりは、実際にテストしてみるしかありません。

そのため、新品のボディに行きなり、こんな見栄えの悪いアクセサリーを装着したという訳です。
そして、その結果は、、、残念ながら、最短撮影距離では画面中央下部にケラレが生じてしまいました。
限りなく、D90に近いボディサイズのはずですが、どうも微妙に異なるようです。
ディフューザーを、作り直さなないとならないようです。

※その後、厳正を期するために、同条件でD90もテストしてみましたが、同程度のケラレが認められました。
これまで、デイライトシンクロ撮影ばかりだったので、実用上問題なかったようです。
ということは、D7000ボディによる魚露目撮影も実用上問題ないということになりますね。
購入早々、D7000には非ぬ疑いを掛けてしまいました。
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2010.10.28
いよいよ台風が近づいてきました。
この画像も、昨日のハブカズラと同じ日に撮影したものです。
緑の葉の中になる緑の実は、なかなか気づき難いものですが、気づきさえすればあちこちで見かけます。
オリーブの実そっくりですが、昔の人はオリーブと間違えて、オリーブ油を輸入していたポルトガルの名を冠してしまったようです。
  ホルトノキ実
ホルトノキ実
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当 Speedlight
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ハブカズラ
ハブカズラ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当
  2010.10.27
夏を思わせるような天気が続いていましたが、台風14号の接近で荒れ模様です。
3年間も沖縄本島には台風が接近しませんでしたが、今年はこれで2個目になります。
東京では木枯し1号が吹き、初雪の便りも聞こえてくる季節の台風というのも久しぶりです。

この画像は、3日前に撮影したもの。
まるで熱帯のジャングルのような景観ですが、那覇市内の公園なのです。
今回の台風で、被害を受けないとよいのですが。
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2010.10.26
今日は、11月5日発売予定のリコーGXRユニット、APS-Cサイズセンサーに28mmF2.5相当の単焦点光学系を組み合わせたA12を試用する機会に恵まれました。
かなり暗い条件でしたが、それにしては素早いAFにまず驚きました。
次にF2.5開放での撮影で、奇麗なボケ味に感嘆。
ただ、最短ワーキングディスタンス20cmの28mm換算というスペックは、接写に強いリコー製品としては意外な感もあります。
このスペックは、出会いの瞬間を切り取るストリートスナップなどにはベストチョイスと言えるでしょう。
あるいは、銀塩GRを彷彿させるレンズが、ついに登場したと表現するのが相応しいかもしれません。
接写の世界でも、フォーカス固定で飛翔するチョウなどを狙うシュチエーションで、威力を発揮するに違いありません。
  テスト撮影
テスト撮影
Ricoh GXR A12ユニット(18.3/2.5)β版 28mm相当 F2.5 ISO800
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コブナナフシ雌
コブナナフシ雌
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 F3.2 ISO400
  2010.10.25
今週は、ぐずついた空模様の予報が出ていますが、今朝はまだ昨日までの好天が見られます。
散歩の途中で、久しぶりにコブナナフシに出会いました。
この虫はよくペアで見かけるのですが、このときは雌成虫だけでした。
しかし、こんなに立派な個体を見たのは初めてです。

恐らく、太めの枝に擬態しているのだと思いますが、その効果が発揮されるような環境にいるのを見た試しがありません。
このときも緑の葉や茎に囲まれた状態でした。
以前、コブナナフシとコノハムシは比較的近縁だという話を聞いたことがあります。
だから、間違ったという訳ではないでしょうけど。
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オキナワモリバッタ
オキナワモリバッタ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当 Speedlight
  タイワンクツワムシ幼虫
タイワンクツワムシ幼虫
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight
 
2010.10.24
昨日、今日とすばらしい秋晴れでした。
クワズイモの葉の上には、バッタやキリギリスの仲間が目立ちます。
日向ぼっこと言いたいところですが、昨日も今日も夏並みの暑さでした。
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クワズイモ葉
クワズイモ葉
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当
  ミドリスズメ幼虫→シタベニセスジスズメ幼虫
ミドリスズメ幼虫→シタベニセスジスズメ幼虫
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 Speedlight
 
2010.10.23
朝夕に限らず、陽射しが斜光になり、フォトジェニックな被写体が増えてきました。
順光で見れば、ただの大きな葉ですが、逆光で照らされたクワズイモの葉は、意外にも繊細なディテールに被われています。
そんなクワズイモの葉の1枚が、食い荒らされています。
クワズイモの葉に穴を開ける常連のモリバッタやマダラコオロギならば、もう少し細かなパターンになるはずです。

葉の裏を探すと、思ったとおり、そこにはシタベニセスジスズメの中齢幼虫が潜んでいました。
シタベニセスジスズメの眼状紋は、ちょっと異質です。
天敵を威嚇するための眼状紋(目玉模様)は、平面的に見える単純なものから、立体的に見える凝ったものまでさまざまです。
このシタベニセスジスズメのものは、単純なものではないのですが、では立体感を極めたものかと言えばそうではなく、目玉模様の中に、顆粒状のパーツを含みます。
この技法がどのような効果をもたらすのでしょうか?

シタベニセスジスズメの幼虫は老齢に達すると、体色は明褐色になり、眼状紋もより複雑になります。
暗褐色の隈取りに囲まれた眼球は、濃淡が強調されます。
この「淡」の部分が、白っぽい顆粒状パーツの集合体なのです。
単なるハイライトにするよりも、何らかの効果を発揮するのでしょう。
その意味はすぐには思い付きません。
しかし、何処かクモ類のオオトリノフンダマシの目玉模様と共通性を感じます。
昆虫の擬態、取り分け蛾の擬態の意味を紐解くのは容易ではありませんが、その楽しみは格別です。

※当初ミドリスズメの幼虫として扱っていましたが、その後シタベニセスジスズメの幼虫の間違いであることに気づき、訂正しました。
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イシガケチョウ1齢幼虫
イシガケチョウ1齢幼虫
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO400
  2010.10.22
イシガケチョウの1齢幼虫が、自らの糞で塔を造ることは知っていました。
しかし、自分の眼で確かめたことはありませんでした。
中程度の太さの葉脈を残して、そこに糞を付着させ塔を造ります。
その塔の先端に身を乗り出すように静止します。
すると、幼虫の姿は糞の塔に埋没して、カムフラージュ効果を発揮します。
この塔を維持するために、幼虫は口から吐き出した糸で補強する行動も観察出来ました。

幼虫の体長は2~3mm。これでは、今まで気づかずにいたのも不思議はありません。
今回、この行動の映像に関する問い合わせがあったために、探してみたところ、初めて確認することが出来ました。
アゲハチョウ類の若齢幼虫は鳥の糞に擬態していますが、成長すると緑色に体色を変え、保護色に戦術を変えます。
それは、大きな幼虫サイズの鳥の糞が存在しないためでしょう。
イシガケチョウの幼虫も同様で、やがて緑と暗褐色の斑模様になり、このような行動は採らなくなります。
擬態の成立において、大きさという要素は、結構厳密なもののようです。

※本日の午前1時台に、トップページのアクセスが350,000を越えました。
これからも、当サイトをよろしくお願いします。
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スダジイ実
スダジイ実
NikonD90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
  リュウキュウイノシシ
リュウキュウイノシシ
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) Speedlight IS0400
 
2010.10.21
このところ、連日のようにイノシシ、クマ、シカなど哺乳類の市街地への出没が報じられています。
サルによる咬傷もありました。
沖縄にサルやクマはいませんが、今年、リュウキュウイノシシの目撃が増加しています。
山原(やんばる=沖縄本島北部)のリュウキュウイノシシは、数が少なく、例年は年間数頭程度の目撃に留まります。
それが、今年は既にのべ20頭前後に遭遇していると思います。
普段、それ程山に入らない人でも「今年初めて見た」という話をいくつか聞きました。

過去にもリュウキュウイノシシの目撃の多い年はありました。
それは、台風などの影響によって、スダジイを初めドングリの実が不作となったためだと考えられます。
しかし、昨秋も今秋もスダジイの実は豊作なのです。
一方、山原の森では、3年前から絶滅寸前だったケナガネズミの目撃が急増しています。
ケナガネズミも同列に捉えてよいか分かりませんが、全国的な哺乳類の増加あるいは活動の活発化に何か関連性はあるのでしょうか?
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シイシギゾウムシ
シイシギゾウムシ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  2010.10.20
林道を走っていると、車のフロントグラスにいろいろな昆虫が着地します。
昼間であれば、即座にどのような種か判るのですが、夜間ともなるとそうもいかず、確認しないことがほとんどです。
しかし、今回はたまたまその特徴的なシルエットに反応しました。
丸みを帯びた胴体に長い口吻、シギゾウムシの仲間、恐らくシイシギゾウムシでしょう。
以前、撮影したのは、確か学生時代の記憶が残っています。
車内から数カット記録写真を撮った後、車外に出て捕獲し、明るくなってから撮影しようかなどと考えているうちに、飛び去ってしまいました。
久しぶりでしたが、ほんの束の間の再会でした。
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2010.10.19
夜の林道を歩いていると、食痕のあるシマサルナシ(ナシカズラ)の実が落ちていました。
さて、誰が食べたのでしょう。
昨日紹介したオリイオオコウモリの可能性も考えられます。
あるいは、ケナガネズミでしょうか。
しかし、どちらも皮ごと噛み砕いてしまいそうに思います。
やはり、この穴の開け方は、鳥類の嘴によるものと考えるのが正解なのでしょうか。
誰が食べたかは別にして、実に美味しそうなミニキュウイフルーツです。
昨日は、野生動物の味覚に疑問を呈しましたが、これなら一緒に味わいたいですね。
  シマサルナシ(ナシカズラ)実
シマサルナシ(ナシカズラ)実
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
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シナノガキ
シナノガキ
NikonD90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
  2010.10.18
秋の深まりゆく山原(やんばる=沖縄本島北部)の森。
サシバの鳴き声とキセキレイの姿に、今秋初めて接しました。
センダン、イイギリの実も色づき、秋らしい雰囲気が増してきました。
それ程、数は多くないので目立ちませんが、シナノガキ(リュウキュウマメガキ)の実も次第に色が濃くなってきました。
直径2~3cmの小さな実ですが、カキを名乗るだけあって、蔕(へた)は柿の実そっくりです。
但し、渋が強く、食用にはならず、資料によっては有毒植物として取り上げられていることもあります。

しかし、それはヒトにとっての話。
たわわに実った枝の陰には、1頭のオリイオオコウモリが潜んでいました。
まだ、明るいにもかかわらず一心に実を頬張っています。
ときどき姿勢を逆さにして排泄行動を見せますが、その落下物の色からして、シナノガキばかりを食べていることは歴然です。
オリイオオコウモリは、ほとんど可食部分のないモモタマナの実を好んで齧ったり、ヒトの感覚からすれば解らない味覚の持ち主です。
まぁ、ケナガネズミや野鳥も和蠟燭の材料になるハゼノキの実を好んで食べたりしますから、コウモリだけの話ではないですけどね。

※オリイオオコウモリの好んで食べるモモタマナの実。
これまで、可食部分の少ない不味そうな実を食べる意味が解らずにいました。
まぁ、馬鹿にしているだけではと思い、一口だけ齧ってみました。
すると、予想以上に果肉は厚く、味はグヮバに近いものが感じられました。
なるほど、こんな味だったのですね。
今まで、馬鹿にしていてすみませんでした。
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2010.10.17
夜、林道を走っていて大きなヤンバルマイマイに出会いました。
在来種では、国内最大のカタツムリです。
その中でも、この個体は計測などせずとも、これまでで最大個体であることが確信出来ました。
殻だけならば持ち帰りたいところですが、まだ現役ですから、そうもいきません。
日本最大のカタツムリを撮影していると、頭上の茂みでガサガサと音が聞こえてきました。
見上げると、これまた日本最大のケナガネズミの姿がありました。
  ヤンバルマイマイ
ヤンバルマイマイ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
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アカマタ幼蛇
アカマタ幼蛇
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  ハブ幼蛇
ハブ幼蛇
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
 
2010.10.16
山原(やんばる=沖縄本島北部)の夜の林道を走っていて、やたらヘビに遭遇しました。
恐らく、一晩で20匹以上だったでしょう。
バックもアスファルトなので、いちいち撮影しても意味がありません。
何か珍しいものだけにしました。
まず、小さなアカマタ。大きく成長するとどす黒くなるのですが、生まれたては鮮やかな体色をしています。
続いて、また小さなヘビと思って近づいたら、何とハブでした。
小さくても毒はちゃんとありますから、油断は禁物です。
生まれたてのハブは、頭というか眼が大きく、独特の表情をしているんです。
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オキナワクワゾウムシ
オキナワクワゾウムシ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) Gyorome-8 ISO800 F12.6 Speedlight
  2010.10.15
沖縄本島最高峰の与那覇岳を望むことの出来る林道を走っていると、ガードレールに何か突起物が。
車を停め、確認してみるとオキナワクワゾウムシです。
与那覇岳を見たくなって、登ったのでしょうか?
普通の撮影では、与那覇岳が判らないので、魚露目を使って撮影しました。
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ニトベカズラ
ニトベカズラ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  ニトベカズラ
ニトベカズラ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
 
2010.10.14
好きな園芸植物のひとつ、ニトベカズラが満開です。
年に数回、満開になるのですが、何回なのかは定かでありません。
見た目が美しいだけでなく、昆虫にも人気のあるところがポイントですね。
タイミングと場所によってはチョウが群れていることもありますが、那覇市内のこの場所ではチョウの姿は皆無でした。
その代わり、セイヨウミツバチやその他のハチたちが引っ切りなしに訪花していました。
この光景を見ると、ミツバチの減少は信じられない思いです。
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フタスジハリカメムシ幼虫
フタスジハリカメムシ幼虫
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO400
  2010.10.13
ハリツルマサキの実がピンク色に色づく頃、そこにオレンジ色のカメムシの幼虫が群がります。
この色彩の組み合せがなかなかいいんですよ。
沖縄でこの光景が見られるのは、かつて12月の寒い季節でした。
ところが、10月に半ばに既にこの状態です。
やはり、これも温暖化の影響のひとつなのでしょうか。
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オキナワチビアシナガバチ巣
オキナワチビアシナガバチ巣
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  オキナワチビアシナガバチ
オキナワチビアシナガバチ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
 
2010.10.12
夕方、事務所を近くを散歩していると、オキナワチビアシナガバチの巣を見つけました。
金網に造巣されたものですが、久しぶりに見ました。
ちょうど日没間際の逆光に照らされたハチたちに、何故か懐かしさを感じました。
今まで何処にいたのだろうかと。
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イリオモテヤマネコ足跡(2009年4月6日西表島撮影)
イリオモテヤマネコ足跡(2009年4月6日西表島撮影)
Ricoh CX-1
  イリオモテヤマネコ足跡
イリオモテヤマネコ足跡
Ricoh CX-1
 
2010.10.11
一昨日、昨日の蛾のだまし絵の天地の向きの話から、この画像を思い出しました。
砂地に付いたイリオモテヤマネコの足跡です。
実際は凹みですが、何かの拍子に飛び出して見えてしまうことがありますよね。
目の錯覚の例としても、よく取り上げられます。
しかし、天地を逆さまにしても、今回はどうしても凹みにしか見えません。
何が切っ掛けで飛び出すのでしたっけねぇ。
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オオトモエ
オオトモエ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  オオトモエ
オオトモエ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
 
2010.10.10
昨日に引き続き、蛾のだまし絵の話です。
オオトモエの翅の後縁が、ボロボロに千切れたようなだまし絵になっていることは再三紹介してきました。
このだまし絵も、キマエコノハのように天地を逆さまにすると、余りだまし絵らしく見えなくなるのではないかと考えました。
その結果ですが、私にはどちらも同じようなだまし絵に見えます。
一度そうのように見えると、なかなかその先入観を消せないためかもしれません。
皆さんには、どのように見えているのでしょうか、興味のあるところです。
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キマエコノハ
キマエコノハ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO100
  2010.10.9
かがくナビの「自然だより」では、昨日キマエコノハを公開しました。
翅を閉じていると、枯葉のエッジが反り返ったように見えるだまし絵に見えます。
とても完成度の高いだまし絵なのですが、どうもそれらしく見える画を撮影出来た試しがありません。
もっとも、これまで数回しか見つけたことがないのですが、これも騙されている結果でしょうか。

これまで見つけたのは、いつも背を下にした状態で、これだと余り反り返ったように見えないのです。
そこで、今日アップした画像は天地を反転してあります。
こうすると、それらしく見えるから不思議です。
隠蔽効果を活かしたいならば、いつも背を上にした状態でいればよいと思うのです。
威嚇の必要のない状況で、後翅の警告パターンを見せているのも矛盾していますね。
さらに、枯葉を装うのならば、緑色ではなく茶系の翅のほうがよさそうにも思います。
コノハチョウもそうですが、どうも人間が考えるシナリオからズレていることが多いようです。
見た目はかなり精密な擬態でも、行動面での矛盾が多いように感じます。

キマエコノハが吸汁しているのは、アカメイヌビワ。
この木には、やはり興味深いだまし絵をまとっているオオトモエなど、さまざまな蛾が飛来します。
そして、背後にあるハゼノキにはケナガネズミが出没していましたから、何れこの実も食べに来るだろうと心待ちにしていました。
ところが先週、台風7号の後片付けなのでしょうか、広範囲に林道脇の除草作業が行われました。
ガードレールから大きく張り出していたこの木も、ほとんど切られてしまったのです。
う~ん、残念。
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キベリヒゲナガサシガメ
キベリヒゲナガサシガメ
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO200
  2010.10.8
この鮮やかでスリムなサシガメに、これまで何度レンズを向けてきたでしょうか?
それ程多くはないのですが、かといって決して珍品の類いではありません。
まぁ、この適度な希少性がいいのかもしれません。
山奥でも出会いますし、郊外の民家近くでも見掛けます。
この個体も、事務所裏での撮影です。
それにしても、この色彩で「キベリ」というのは何故なのでしょう。
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2010.10.7
何年前だったでしょうか、図鑑掲載用にムラサキムカシヨモギの撮影を依頼されたことがあります。
山原(やんばる=沖縄本島北部)をかなり探し回った記憶が残っています。
「昔は何処でも見られたのに、最近減少している」と説明を受けたように思います。
それがこのところ、山原の林道沿いで、結構な数の花を見ます。
何かの要因で、以前よりも増加したのでしょうか。
あるいは、これまで気づかずにいただけなのでしょうか。
  ムラサキムカシヨモギ
ムラサキムカシヨモギ
Ricoh CX4 105mm相当
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ヒカゲヘゴ
ヒカゲヘゴ
NikonD90 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter
  2010.10.6
山原(やんばる=沖縄本島北部)の木々は、先月の台風7号の影響で、ボロボロになっていました。
特に、ヒカゲヘゴの葉は無惨に、折れている株が目に付きました。
しかし、その後の回復力にはすばらしいものを感じます。
既に、ヒカゲヘゴ本来の姿に戻りつつある株も少なくありません。
その伸びつつある新葉の背後の空は、もう秋のものになりましたね。
台風7号が通過したときは、まだ夏だったのですが。
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2010.10.5
今月2日にも紹介したジョロウグモですが、既に丸まると太った成体も見られます。
一体どれだけの昆虫を食べれば、これだけのサイズに成長出来るのでしょうか。
小鳥やカナヘビを捕食すると、一気に太ることが出来るのでしょうかね。
爬虫類には味覚がないなどとも言われますが、クモはどうなんでしょう。
  オオジョロウグモ雌
オオジョロウグモ雌
Ricoh CX4 105mm相当 Speedlight ISO200
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パパイヤ
パパイヤ
Ricoh CX4
  2010.10.4
こんな山奥で実を着けたパパイヤを見ると、沖縄在来種のように見えますね。
今月1日にハギの話を取り上げましたが、沖縄の気候風土に溶け込んでいる植物の多くが移入種なわけです。
沖縄の県花のデイゴをはじめ、ハイビスカス、ブーゲンビリアなどなど。
まだ、植物の移動が行われなかった時代の沖縄の風景とは、どんなものだったのでしょう。
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2010.10.3
樹洞の開口部に定着したクワズイモです。
まぁ、偶然の産物なのですが、ついレンズを向けてみました。
こういう被写体を主にしたブログは多いと思いますが、たまにはいいでしょう。

さて、何故このようになったのでしょうか?
クワズイモの根茎が樹上に伸びることはあり得ませんから、やはり野鳥が種子を食べて、ここに糞を落としたのでしょう。
限られた空間と栄養で、どこまで大きく生長出来るのでしょうか、
  クワズイモ
クワズイモ
Ricoh CX4
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オオジョロウグモ雌(黒化型)
オオジョロウグモ雌(黒化型)
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) Gyorome-8 ISO400 F10 Speedlight
  2010.10.2
秋晴れの続く中、オオジョロウグモが大きく成長してきました。
中でも、全身が黒くなるタイプは、なかなかの迫力です。
日本最大のクモは、ときに小鳥まで捕食することがあると言われます。

残念ながら、まだ小鳥を捕食しているシーンを目撃したことはありません。
これまでの目撃した獲物は、アオカナヘビです。
今シーズンは、小鳥の捕食を是非観察してみたいものです。
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2010.10.1
山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を走っていると、ラジオからハギの花の解説が流れてきました。
ちょうど、林道沿いにもハギの花があちらこちらに見られます。
秋晴れに相応しい展開のようですが、この山原のハギは好ましからぬ存在なのです。
林道工事のときにむき出しになった法面などに、種子を吹き付けられたものです。
本来、沖縄にハギは自生していません。
本土の道路工事の施工法をそのまま持ち込んだのでしょう。

昔から、動物の移動に比べて、植物の移動はとても甘いものです。
生物の種の多様性や生態系は、遺伝子の地理的隔離が保たれてこそ、維持出来ます。
国際多様性年の今年、このようなことにも配慮がなされる切っ掛けになればよいのですが。

※沖縄にもリュウキュウハギという種が、各所に植栽されていますが、これも在来種ではありません。
東南アジア原産と言われています。
  ハギの一種
ハギの一種
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F5.6 ISO200
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