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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。
ありがとうございました。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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2005.6.30
ほんの1週間前にも、ここでアカギカメムシの若齢幼虫を紹介しました。そのときは、孵化幼虫や若齢幼虫の集団ばかりだったのですが、今日は既に終齢幼虫や成虫までが見られました。実に早い成長速度です。 20年近く前に、集中してアカギカメムシを撮影したことがありました。そのときに、体色の赤色と黄色の地域変異と言われていたものがそうではないことが判ったのです。それまでは、八重山地方に赤色個体が多く、沖縄本島地方に黄色個体が多いと思われていました。ところが、羽化直後はどの個体も鮮赤色で、次第にオレンジ色から黄色、最後は灰白色に変化するのです。沖縄本島では、年に2回だけの繁殖で黄色個体の占める割合が高く、年に何度も繁殖可能な八重山地方では赤色個体を目にする頻度が高かったのです。 今日のアカギカメムシの幼虫集団を見て、そのことを再確認すると同時に、さらに八重山地方のほうが成長速度も早いことも加わって、そのような状況が生じているのではないかと感じました。
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アカギカメムシ幼虫集団
Ricoh Caplio GX8
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夕陽
Ricoh Caplio GX8
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2005.6.30
今日、予定していた西表島の空撮が、またまた延期になってしまいました。朝から、雲のない空に太陽が昇り、絶好の気象条件とばかりに、石垣島のヘリポートに移動したのですが、水蒸気の影響で遠景が霞んで視界が悪いのです。 いろいろな気象サイトを見ても、どこもお天気マークばかりが並んでいるのですが、天気予報に視界という要素までないのが、落とし穴でした。 結局、一日中このような状況が続き、回復しなかったのですが、海に沈む夕陽だけは奇麗に見えました。
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2005.6.29
今日の午後、延び延びになっていたヘリによる空撮がやっと果たせました。最大の目的の西表島上空は雲が多かったため、これまた順延で、石垣島だけでしたが。 最北端の海上に出ると、島の上に積乱雲が掛かり、実に夏らしい情景が広がっていました。これを見て、今年の長い、そして激しい梅雨の終わりを、初めて実感することが出来ました。
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石垣島平久保崎
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 PL-Filter
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アダンの実とオカヤドカリ
Ricoh Caplio GX8 Speedlight
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2005.6.28
今日は梅雨明け宣言直後の快晴の下、ヘリ空撮を予定していたのですが、未明からの雷雨に始まり、午前中は降ったりやんだりで、やっと晴れ間が覗いたのは夕方でした。 天候に恵まれない日は、つい浜辺に足が向いてしまいます。逃げ足の早いフナムシを撮影したりして時間を潰していたところ、岩陰でアダンの実の欠片を食べているオカヤドカリの集団に出会いました。 雑食性のオカヤドカリは、動物性の餌も食べますし、このような植物質も好んで食べます。何処にでもいる、何でも食べる沖縄ではポピュラーな存在です。ただひとつ不思議なのが。、昼間の明るいときに見るのは小型の個体だけで、大型個体は昼間は薄暗い茂みで見かけることはありますが、開けた環境に出てくるのは、夜間暗いときだけなのです。
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2005.6.27
やっと沖縄の梅雨が明けました。と言っても、この写真を撮っていた時点ではまだ知りませんでしたが・・・ 今日は朝から、滝のビデオ撮影のために奥地に入っていたため、ニュースを見る機会がなかったのです。 今年一年がかりで撮影を進めているビデオ作品で、この滝は欠かせないポイントなので、今回はビデオ用クレーンを持ち込んでの撮影です。最も水量の多い梅雨明け直後の狙っての撮影は、ジャストタイミングだったのですが、記録的な降水量による予想外の水量に、レンズに着く水滴には悩まされました・・・
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ゲーダ滝
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 PL-Filter
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タイワンハネナガイナゴ
Ricoh Caplio GX8
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2005.6.26
ここ数日、連日の雷雨、大雨でしたが、今日は4日振りに晴れ上がり、夏の一日でした。今日こそは、梅雨明け宣言間違いなしと思ったのですが、残念ながら宣言はお預けでした。最近、気象庁はちょっと臆病になっているのかもしれません。 そんな梅雨明けをイメージした写真が撮れました。夏休みの炎天下、虫捕り網を片手に何処までも、田舎道を歩いていったような感覚です。 さて、明日こそは梅雨明け宣言であって欲しいものです。もう、3日も雨天順延になっているヘリ空撮を明後日に組み直しているものですから。
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2005.6.25
発売の遅れていた待望のレンズが、やっと届きました。APS-Cサイズデジタル専用レンズ、タムロン11-18mmF4.5-5.6、35mm換算で16.5~27mm相当の超広角レンズです。 発表はされたものの、なかなか発売にならず、やっと発売日が発表されてからも、延期になったりと、実際に手にするまでにかなりの時間を要しました。 待望のレンズですが、到着したのは、梅雨空の夕方でした。これといった被写体も見当たらないのですが、最低限の確認だけはしてみました。広角端の最短撮影距離25cmでの撮影ですが、さすがに撮影倍率は高いとは言えません。しかし、PLフィルターもケラレなく使用できますし、広角端の最短撮影距離でも、ストロボ(ニコンSB-50DX)もケラレなく照射されます。そして、肝心のシャープネスがとても高いのには驚きました。発売が遅れている理由が、この辺りにあるのでは?と心配していただけにひと安心です。さて、これからこのレンズでどのようなシーンを切り取ることになるのでしょう?
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サンダンカ
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 Speedlight
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水牛
Ricoh Caplio GX8
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2005.6.23
このところ、すっかり水牛の姿が減ってしまいました。元々、沖縄にはいなかったのを、台湾などから役牛として移入したものと言われています。しかし、農業の機械化に伴って、次第に減り、今見られるのは、ほとんどが観光用です。 かつて多く見られた八重山地方でも、最近は水田で見られるのはごくわずかなものです。その数少ない水牛も、田のはるか遠くに繋がれていて、離れた場所から望遠レンズで撮影する機会くらいしかありませんでした。 その水牛が、珍しく道路脇で草を食んでいるのに出会いました。広角レンズで間近に寄ってみても大人しい、なかなかの愛嬌者でした。この後ビデオ撮影をしていたら、長い舌でレンズをペロっと舐められてしまいました。
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2005.6.22
アカメガシワの雌株で、アカギカメムシが孵化しています。卵塊の産みつけられていた場所を動かない集団もいれば、その場を離れ、近くの実で吸汁している集団もいます。 アカギカメムシは、これまで撮影してきた昆虫の中でも、思い入れの深い種類です。もう20年近くも前に、生活史を数年に渡り追い掛けたことがあります。その撮影を通して、初めて判ったこともいくつかありました。 このようにこれまで数多くのアカギカメムシを観て、シャッターを押してきたのですが、今日初めて気付いたことがあります。この時期の若齢幼虫は、アカメガシワの実の一部に擬態しているのではないかということです。写真のアカメガシワの実の先端には、鮮やかな赤色部分があり、若齢幼虫はそれに紛らわしい色彩と大きさなのです。 もっとも、種の違いなのか、株による変異なのか、この赤い部分の目立たないアカメガシワの実もあります。また、アカメガシワの実の状態にしろ、アカギカメムシの幼虫の色彩や大きさにしろ、このように紛らわしく見えるのは、一時期でしょう。そのような擬態にどれだけの効果があるのか、よく解りません。
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アカギカメムシ若齢幼虫
Ricoh Caplio GX8
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寄生蜂の繭
NikonD2X Tamron90/2.8Macro Speedlight
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2005.6.20
昨日の魚眼レンズのテスト撮影の宿題を片付けようと、琉球大学へ足を運びました。何か、よい被写体はないかと捜していたところ、不思議な物を見つけました。ちょっと縦長の黒糖味の金平糖のようです。 表面をよく見ると、細かい糸で紡がれているのが判ります。蛾の繭でしょうか?ちょうど、昆虫学教室の後輩が通り掛かったので、訊いてみると「寄生蜂の繭の集合体」とのことです。 舐めるものではなかったなと思いつつ、考えてみると余計に不思議です。何10匹もの幼虫がどうやってこのような形になるのでしょうか?お互いどのようなコミュニケーションをとるのでしょうか?寄生中の行動も不思議です。寄主動物に致命傷を与えることなく、組織を食べ、あるとき一斉に蛹化するのですから、やはり何かコミュニケーションがあるのでしょうか?かなり興味深い寄生蜂の生活史です。 ところで、魚眼レンズのテスト撮影ですが、円形魚眼レンズの最短撮影距離が20cmと長いため、対角魚眼レンズに実用上対抗出来ないことに気付き、やめてしまいました。
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2005.6.19
私の事務所の玄関脇にある靴箱の上の空間が、今日の写真です。クリスタルグラス、動物フュギアからブリキの玩具、本物の動物の骨や甲羅まで様々な動植物で埋め尽くされています。 何故、このようなものを撮影したかというと、連日豪雨続きの沖縄地方も、今日の午前中やっと1週間振りに薄日が射しました。しかし、風が強くなかなか屋外での撮影に向いた天候になりません。 ところが、こういうときに限って、何かアイディアが浮かぶのです。NikonD2Xの中心部だけを使って撮影するクロップモードで、円形魚眼レンズを使用宇すると、画像は対角魚眼になり、被写界深度はより深いのではないかと?という訳で、このような撮影をしてみたのですが、本当の対角魚眼レンズの比較テストは、やはり野外で行うことにしましょう。
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某生き物ミュジアム
NikonD2X Sigma8/4 Speedlight
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大雨
NikonD2X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
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2005.6.17
沖縄に戻ってから、連日の大雨です。本当に、空の何処にこれだけ落ちてくる雨があるのか、不思議になるくらいの降り方です。幸いに、まだ大きな被害は出ていませんが、連日の降水量から考えると、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道の崖崩れなどが心配です。 週間天気予報を見ると、しばらく雨マークばかりが並んでいます。例年ですと、そろそろ梅雨明けの時期なのですが、どうなるのでしょう?近々、予報が外れて、ある日急に晴れ上がり梅雨明けを迎える予感がするのですが、そうでないと困るのです。来週は、梅雨明け後の最も大気の奇麗な条件で、空撮を予定しているものですから・・・
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2005.6.15
パソコン用モニターを買い換えました。今回は、サイズの変更ではありません。表示される色の範囲が、より広いAdobeRGB対応モニター(MITSUBISHI RDF225WG)という機種です。 一見して、グリーン系やブルー系の色彩の鮮やかなのが判ります。自然の中で撮影した写真は、植物や空や海の占める部分が多いですから、今後の画像調整に活躍してくれそうです。 一方で、心配もありました。発注してから、雑誌の評価記事を検索したところ、「輝度が低い」「残光時間が長く動画再生には不向き」という内容が気になりました。しかし、実際に使ってみると、これまでの機種と比べても実用上問題は感じられず、ひと安心です。 また、本日からこのご覧頂いている「デジタル南島通信」サイトを新たなサーバーに移転しました。最大の理由は、これまではアップ出来るデータ容量に制限があり、そろそろ限界だったのです。これからは、かなり余裕があるため、大きなサイズの写真の掲示や新たなコンテンツの展開も可能です。そのため、今日からこの「南島漂流記」の写真サイズも少し大きくしてみました。 そのため、大変ご面倒ですが、これまで皆さんに登録して頂いていた「お気に入り」「ブックマーク」「リンク」などのURLの変更作業をお願いします。
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AdobeRGB対応モニター
Ricoh Caplio GX8
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ビワの木
Ricoh Caplio GX8
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2005.6.13
梅雨入りした東京ですが、雨らしい雨が降ったのは1日だけ。昨日も今日も、まるで夏のような陽射しが空から降り注いでいます。 東京が梅雨入りする頃に、それに連動するかのように沖縄の梅雨が明けるものですが、東京がこの好天では沖縄で大雨が降っているのも不思議ではありません。 今日の昼間、急に入った打ち合わせのために都心まで出かけました。靖国神社近くの交差点で信号待ちの間にふと夏空を見上げると、ビワの大木のたわわな実が目に入ってきました。ビワの実と言えば、沖縄では3月頃のまだ肌寒い頃、東京では梅雨の頃のイメージなので、ちょっと不思議な光景でした。さて、今晩からは、既にビワの季節はとうに過ぎ去った沖縄の生活に戻ります。
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2005.6.12
今日は、所属している日本自然科学写真協会(SSP)の総会並びにデジタル技術講習会が開かれました。その後、SSP大賞(公募写真賞)の表彰式、懇親会と濃密な一日でした。 技術講習会では、パネラーのひとりとして、解説と作品説明などを担当しました。写真は、講習会の冒頭に挨拶される海野和男副会長。 ※実は、この写真はデジタル写真の利便性のひとつの即時性をアピールするために、会場で講習会の最中にデータをアップして参加者の皆さんに見て頂こうとしたのですが、生憎、会場のパネラー席がカード型通信PHSの圏外だったので、果たせませんでした。その後の、懇親会の二次会の折にアップしたものです。
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SSPデジタル技術講習会
Ricoh Caplio GX8 Wide-conversion lens
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「墨田の花火」
Ricoh Caplio GX8
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2005.6.11
昨日に続いてアジサイの花です。東京の実家の庭には、今、3種類のアジサイが咲いています。2種類は、普通に見られるアジサイとガクアジサイなのですが、残りの1種類は見慣れない種類です。花の構造からすると、ガクアジサイに近い種類のようなのですが、恐らく初めて見る花だと思います。 母に訊いてみると「墨田の花火」という品種だと教えてくれました。最初は意外な名前に聞こえたのですが、花の姿を眺めていると、打ち上げ花火の花の開いた瞬間をイメージさせてくれます。一度、そう見えると、なかなかのネーミングではないかと、えらく納得したのでした。そして、決して名前負けしていない、その姿もいいですね。
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2005.6.10
昨夜、遅くに東京に出て来ました。その途端に関東・甲信地方の梅雨入り宣言です。梅雨の沖縄から出て来た先でさらに梅雨入り宣言とは、まるで梅雨に付きまとわれているかのようです。 東京の実家の庭では、梅雨の季節を代表するアジサイの仲間達が満開です。子供の頃から、アジサイに比べて地味な印象のガクアジサイの花なのですが、昆虫達にはこちらのほうが人気のようです。ヒラタアブやハナバチが、次々と訪れます。 1匹のヒラタアブに近づき撮影したところ、ガクアジサイの花の中央がアップで写し出されました。これが、なかなかの美しさで、華やかなアジサイの花よりも、味わい深い存在であることに気付かされました。
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ガクアジサイとヒラタアブ
Ricoh Caplio GX8
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カシワマイマイ雌
NikonD2X Tamron90/2.8 Speedlight
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2005.6.7
久しぶりに琉球大学の資料館を訪れてみると、カンヒザクラの葉陰で1頭のカシワマイマイの雌が羽化しているのに出会いました。 白地に黒色の木目模様がある地味な蛾のイメージがあったのですが、羽化直後は翅の縁や脚の一部が桃色を帯びていて、なかなかの美しさなのを知りました。 図鑑によると本土では普通種なのが、沖縄では限られた地域だけにしか見られないと記してあります。そう言えば、このサクラの周辺に植えられているモモタマナに、ある時期たくさんのマイマイガの幼虫が発生したのを思い出しました。そのときは、種名まで判らなかったのですが、どうやらこのカシワマイマイだったようです。
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2005.6.6
数日続いた梅雨の晴れ間も今日の午前中まででした。しかし、何となく、間もなく梅雨末期の大雨が降った後に、梅雨明けがやって来そうな気がします。 梅雨の季節を代表するイジュの花は、雨に打たれた姿が印象的です。しかし、今日のような晴れ間に、青空バックで見る、白と黄色の花はなかなかコントラストを放っていました。晴れ間に見るイジュの花も意外と見応えのある存在なのだと、改めて見直しました。
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イジュの花
NikonD2X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL-Filter
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ヒメハブ
NikonD2X DX Nikkor10.5/2.8 Speedlight
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2005.6.5
今日は2度も足下のヒメハブに気付かずに、危ない思いをしました。 1回目は、林道脇で用を足そうと思い、狙いを定め「さぁ」というときにその狙いの先に小さなヒメハブがトグロを巻いているのに気付いたのです。思わず、そのままの体勢で後ろに飛び退いてしまいました・・・ そんな驚きも覚めきらぬうちに、林道脇の湧き水の滴る苔むした岩のある環境で、リュウキュウトゲオトンボのビデオ撮影を始めました。いろいろと設定を変え、20~30分も撮影したでしょうか?次に、魚眼レンズで環境を入れたトンボのスチル撮影をしようと思い、再度その場所に近づいたとき足下から垂直の岩に向かい、今度は大きなヒメハブが登り始めたのです。最初から、足下の落ち葉の積もったところは、「如何にもいそうだな?」とは思っていたのですが、結局気付かずに、すぐ近くで撮影を続けていたのです。 かなりゾっとしましたが、ただ驚いただけでは癪なので、そのときトンボ用に用意した魚眼レンズでヒメハブを撮影してみました。魚眼レンズは被写体にかなり接近する必要があるので、三脚の先端にカメラを取り付けケーブルレリーズでシャッターを切りました。ニコンD2Xの画面中心部だけを使うクロップモードで撮影し、その後、画像ソフトで魚眼レンズ特有の歪みを補正し、超広角レンズ風の画像に変換してみました。
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2005.6.5
購入から3週間程になるニコンD2Xですが、まだ試していない機能があります。全体の1240万画素のうち680万画素だけを使用する代わり、秒8コマのシャッターが切れる機能です。 好天続きの山原(やんばる=沖縄本島北部)で、このところ成虫の姿が見られるようになってきた、カラスヤンマを被写体に選んでみました。地上から数メートルの高さの開けた場所を行ったり来たりパトロール飛行を繰り返しています。その下に立ち、ちょうど近づいたときに、連写するのです。 その結果、最もシャープに写っていたのが、このカットです。面積にして2分の1くらいにトリミングしてありますが、なかなかのシャープさです。おまけに、トンボのほうもこちらを意識して、頭部をひねってレンズを見ているのには驚きです。 さて、連写の威力はというと、スチルカメラを持ったときは、一番よいと思った瞬間にシャッターを切る癖が災いして、どれも1枚目が最もよいカットでその後のカットは、ピントが外れていたり画面からはみ出したりと、余り恩恵は感じられませんでした。これからは、連写のときはビデオカメラを待ったつもりで、臨まなければいけないようです。
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カラスヤンマ雌
NikonD2X Tamron90/2.8Macro
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ヒカゲヘゴ
NikonD2X DX Nikkor10.5/2.8
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2005.6.4
このところ、梅雨の晴れ間が覗く頻度が高くなってきました。今日も、心地よい陽射しが森の樹々に降り注いでいました。そんな中、雨の中では余り気に留めないヒカゲヘゴの前で車を停め、数枚のシャッターを切りました。 前にも何度か触れましたが、この木生シダこそ、亜熱帯の森らしさを最も感じさせてくれる存在です。樹冠に大きく広がる葉も特徴ですが、幹の模様も目を引きます。まるで、野球ボールの縫い目模様を思わせる葉柄の落ちた痕が規則正しく並んでいる不思議な模様です。 梅雨に濡れた姿の似合う樹もあれば、その反対もあります。亜熱帯の鋭い陽射しを浴びて映える樹の代表が、このヒカゲヘゴではないでしょうか?
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2005.6.1
以前からちょっと気になっている植物にギランイヌビワがあります。このように、幹に直接実の付くイヌビワがすべてギランイヌビワだと思っていたのですが、よく観察してみると、ちょっと異なるバリエーションが存在するのです。 ひとつは、この写真のように実に皺がなく果柄が長いタイプ。もうひとつは、果柄が短く実に皺があるタイプ。未だに、どちらが本当のギランイヌビワなのかよく判りません・・・ それから、「ギラン」の語源は何でしょうか?「擬乱」?「偽卵」?真相の情報をお待ちしています。 ※その後、数名の方から情報をお寄せ頂きました。この実がギランイヌビワであることは間違いないようですが、皺のあるもうひとつのバリエーションがどうなのかは、まだよく判りません。それには、その写真を撮影しアップしなければなりませんね。 「ギラン」の語源は台湾の地名だそうですが、その漢字は不明です。情報ありがとうございました。 ※※ギランは「宜蘭」と書くのだそうです。 ※※※実に皺のある種は「アカメイヌビワ」のようです。
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ギランイヌビワ?
NikonD2X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
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