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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。
ありがとうございました。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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オサヨコバイ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.31
沖縄の生活に戻りましたが、ヨコバイつながりの話題を。東京辺りで最もポピュラーな種は、やはり29日に搭乗したツマグロオオヨコバイでしょう。では、沖縄ではと言うと、このオサヨコバイでしょうか。 この両種の分布域を調べてみると、「?」マーク付きながら、ツマグロオオヨコバイも沖縄に生息している可能性があるようです。また、オサヨコバイも本州以南が分布となっています。しかし残念ながら、東京でオサヨコバイを見たことも、沖縄でツマグロオオヨコバイを見たことのどちらもありません。 このオサヨコバイ、複眼の中央に2本の黒い横筋が走っています。そして、左右の複眼の間にも1本の黒い筋があり、複眼の存在を目立たなくしているのでしょうか?鳥の過眼線を連想させます。
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2005.8.29
さぁ、今日から再び亜熱帯沖縄の生活です。東京を発つ直前に撮ったのが、このツマグロオオヨコバイ。 コンパクトデジカメでの接写は広角側で威力を発揮しますから、かなり被写体に接近しなければなりません。そのために、小さな昆虫には度々逃げられてしまいます。その逃げられてしまう昆虫の代表が、このツマグロオオヨコバイでしょうか。のんびりしているようでいて、近づくとピンッと一気に視界から消えてしまいます。 ところが、今日のツマグロオオヨバイは、羽化直後だったため、かなり接近してもなかなか逃げる気配を見せませんでした。いつもは、粉をふいたようなマットな質感なのですが、羽化直後は透明感を感じます。さらに、とまっていたのが表面に光沢のあるガジュマルの葉のため、下側の葉がレフ板のような働きをしてくれ、なかなか初々しい感じで写っていました。
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ツマグロオオヨコバイ羽化直後
Ricoh Caplio GX8
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アブラゼミ交尾ペア
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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2005.8.28
今日も短時間ですが、虫の眼レンズによる撮影をしました。運良く何故か地面に近い草むらで交尾をするアブラゼミのペアを見つけました。大きさといい、逃げない点といい、格好の虫の眼レンズ向きの被写体です。 三脚も使い、慎重にピント合わせをしたためか、今日の写真は、被写体にも背景にも、かなりよくピントがきています。願わくば、もう少し空が青く、背景に通行人が入ってくれるとよかったのですが・・・ さて、明日からはアブラゼミではなくリュウキュウアブラゼミの世界へ復帰です。
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2005.8.27
私のサイトの御常連の森のどんぐり屋さんのブログ「そよ風つうしん」で、ニガウリ(ゴーヤ)の話題が取り上げられていたので、私も参加させて頂きました。 長い沖縄生活の故、ゴーヤとの付き合いも当然古いのですが、九州育ち両親の影響で、子供の頃から夏になると庭で栽培したものを食べさせられていたため、実際のニガウリ歴はもっと長いのです。ところがブログの中で、種の周りの赤い果肉が食べられると紹介されていたのですが、まだその部分を食べた経験がないのでちょっと意外でした。 今回の上京の際、今年も実家の庭で実を着けたニガウリのいくつかが熟して割れ、中の赤い果肉に覆われた種が目に入りました。早速、口にしてみると、思ったよりも癖のない甘みを味わうことが出来ました。さぁ、そろそろゴーヤの本場、沖縄の生活に戻らなければなりません。
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ニガウリの実と種
Ricoh Caplio GX8
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アブラゼミ
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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2005.8.26
昨夜は、糸崎公朗さんの写真展の後、会場に集まった皆さんと飲み会になりました。宴の主役はもちろん糸崎さんだったのですが、持参していた「虫の眼レンズ」で記念写真を撮ろうと、バッグから取り出して組立てたところ、いつの間にか、このレンズの話題が主役となってしまったようです。 これまで、このタイプのレンズは、自作するしかなかったのですが、今年になってから、オーダーメードが可能となったのです。当初、試写した印象は、それまで見慣れていた写真用レンズの画像と比べると、ちょっと眠いと感じたのですが、その後操作に慣れ、撮影を繰り返していくうちに、結構シャープなことに気付かされました。他の方々の自作されたレンズに比べても、かなり優れた性能のようです。昨夜の会の中での情報交換からも、そのことが確信出来ました。せっかく手に入れた優秀なレンズなのですから、もう少し、その性能を活かした写真を撮らなければいけないですねぇ。
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2005.8.25
今回の上京の一番の目的は、知合いの写真家、糸崎公朗さんの写真展を拝見することです。「実験・デジワイド」というタイトルの作品は、都会の街並に生息する昆虫たちの姿を、背景の環境にまでしっかりピントを合わせて撮影したものです。 かつて私も2回写真展を開いたことのある、新宿東口高野ビル4Fのコニカミノルタプラザで9月2日まで開催されています。なかなか迫力のある作品ですので、機会がありましたら、是非ご覧ください。 全く同じ会場で、3年前の夏に行った私の写真展の最終日も、ちょうど台風の接近した日だったのを思い出しました。
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「実験・デジワイド」写真展
Ricoh Caplio GX8 WideConversion-Lens
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土砂降り
Ricoh Caplio GX8 Speedlight
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2005.8.25
東京に来ています。本当は今晩の最終便に乗る予定だったのですが、台風11号が関東地方に接近してきたため、一日繰り上げて昨夜着きました。 さすがに今日は朝から、かなりの降りです。コンパクトカメラで雨脚を写し止めるのは結構難しいのですが、今日の降りはちょっと設定を変えただけで、こんなに写ってしまいました。 まだ風は強まっていませんが、今晩都心に出かける用事があるのにちょっと心配です。
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2005.8.24
畑の隅に植えられているオクラの蕾に1匹のハエがとまっていました。体長はちょうど1cmくらいでしょうか。何の変哲もないありふれた写真ですが、こんな写真がいとも簡単にコンパクトデジカメの手持ち撮影で、写せてしまう時代になったんですね。 昨日はキヤノンのフルサイズ一眼デジカメの話題に触れましたが、次から次へと開発されて世代交代していくデジカメやパソコンの世界は、長くひとつの機械を使い続けることを許してくれない時代になりました。しかし、確実に高性能に、より低価格になっています。そして、それが当たり前になってしまい、次から次へと出現する新機種へ愛着を感じる前にもう次の機種へ移行する繰り返しです。さらに、新しい機種の粗捜しをするのが日常のような気もします。何か役立つ情報はないかと、関連の投稿板を覗くと、独りよがりの勝手な発言の数々が鼻につくばかりです。 私の愛用しているコンパクトデジカメのメーカーから、このような流れに一石を投じるような意欲的な新機種が近く発表されるようです。果たして、どのような道具なのか、今から楽しみです。
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ハエの一種
Ricoh Caplio GX8
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アオムネスジタマムシ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.23
オキナワクワゾウムシとほぼ同時に見つけたのが、アオムネスジタマムシ。近づけば、すぐに逃げてしまいそうだったのですが、実際は、飛ぶこともなく歩いて移動するだけで、かなりのシャッターを押させてくれました。ところが、苦労して撮影した虫の眼レンズによるものは、イマイチでした。手持ちで簡単にシャッターを押した、コンパクトデジカメによる写真のほうが、ずっと雰囲気が出ているのです。皮肉なものですね。 話は変わりますが、キヤノンからフルサイズ撮像素子の新型一眼デジカメが発表されました。同社には、これまでも同様の仕様の機種がありましたが、100 万円近い価格と1.2kg超の重量では、余り実用的とは言えませんでした。それが、実売30万円台半ば、ボディ重量800g強という意欲的な新機種なのです。 撮像素子のサイズに関しては、フルサイズを支持する人と現在主流のAPS-Cサイズを支持するとがいますが、やはり画質を追求するならば、フルサイズの優位性は動きません。私の愛用するニコンにも、是非フルサイズ機という選択肢も提供して欲しいものです。
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2005.8.23
今日も虫の眼レンズに相応しい被写体探し。ところが、なかなかそれらしい主役と背景の組合わせが見つかりません。やっと撮影可能な大きさと逃げにくい昆虫を見つけたときには、もう陽が陰って、背景が沈んでしまいました。 虫の眼レンズを入手して1カ月余り。操作にはほぼ慣れてきましたが、まだこれと言った、虫の眼レンズならではの状況に出遭えていません。間もなく8月も終わろうとしていますから、もったいないことです。
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オキナワクワゾウムシ
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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オオジョロウグモ
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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2005.8.22
今日は、厚い雲に覆われ、ときどき雨が落ちたりと、あまり天気に恵まれませんでした。 そんな中でも、少しずつ季節は進み、秋が徐々に忍び寄っているようです。ついこの前までは、オオジョロウグモの雌はまだ小さな個体が多かったのですが、夏の間にたくさんの餌を捕食したのでしょう。急に大きく成長したように思います。 日本最大のオオジョロウグモの大きさを表すために、虫の眼レンズで撮影してみました。しかし、天気が悪く光量が足りず、余り絞り込むことが出来ずに、背景をカリカリにまでシャープに写し取ることは出来ませんでした。
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2005.8.21
仕事に使う機材の悩みは、常について回ります。特にボディとストロボに関しては、なかなか満足ということがありません。現時点での最大の悩みは、ストロボの同調に関するものです。ボディに関しては、今年になってやっと発売されたニコンD2Xに、かなり満足しています。ところが、デジタル時代になってからのストロボに関しては、同調と調光方式が変わった所為か、最新の機種でないと満足な機能を得られません。 以前は、改造したストロボを愛用していましたが、最近は左の写真の機種をメインで使っています。かなりコンパクトで必要な機能だけがあり、前傾したデザインは接写にも使い易く、計4台も購入してしまいました。しかし、デジタル撮影で逆光でもう1台同調させようとすると、カメラ側のメインストロボをオートからマニュアル発光に切り替えなければならないのです。これは、実用的ではありません。 この機能を満たす後継機種(ウェブ上)があるのですが、大型で在り来たりのデザインなのです。近頃、思うのですが、新機種を発売するのはよいのですが、それまでの機能、仕様をしっかりと受け継いだものにして欲しいのです。あるいは、利益効率を追求した自由経済の行き着く先は、統制経済に限りなく似ているのかもしれないなどとも思ってしまいます。
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愛用ストロボ
Ricoh Caplio GX8
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ヤマトシジミ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.20
事務所の駐車場の前で1頭のヤマトシジミを見つけました。逃げられないようにそうっと近づき、何枚かのシャッターを切ったのですが、気がつくと周りには何頭ものヤマトシジミがいるのです。しかも、そのどれもがほとんど傷のない新鮮なチョウばかりです。 本土よりも1カ月程早く梅雨を迎え、そして明ける沖縄では、8月になると、もう乾燥が進み、あまり昆虫の活発な活動の姿が見られないため「夏枯れ」と呼んでいます。 17日のクロツバメもそうでしたが、ここ数日急に新しく羽化してきたと思われる昆虫の姿を目にするようになってきました。既に、夏枯れの季節を抜け出しつつあるのかもしれません。
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2005.8.17
夕方、事務所に戻って来ると、壁にクロツバメがとまっていました。まだほとんど翅の擦れていない新鮮な個体です。 今日は残念ながら、花にやって来るチョウの姿を撮影する時間には恵まれませんでしたが、広角レンズを使った接写という同じ手法で撮影してみました。この蛾は、触角の先端から翅(はね)の先端までが約5cmですから、まぁ標準的な昆虫の大きさの範囲でしょう。それを横位置の画面ほぼいっぱいに入れて、最小絞りのF8.1まで絞って撮影したのですが、背景はそれ程クリアに写っていません。 最近、虫の眼レンズなどに代表されるメインの被写体から背景までクッキリとピントの合っている写真をよく撮るのですが、ときどき構図によっては、被写体が背景の環境に埋没してしまって煩く感じることもあります。理想は、どのような環境か判る程度にボケていることなのかもしれませんが、これが意外と難しいのですね。拡大する程、ボケは強調されますから、写真のサイズによって異なるわけです。撮影のときから、この写真はどのようなサイズで使うか決まっているわけではないので、判断が難しいのです。
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クロツバメ
Ricoh Caplio GX8 Wide-conversion Lens
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積乱雲
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.17
今日は残念ながら、ここ数日通っていたチョウの撮影ポイントに行く時間がありませんでした。 しかし、皮肉なもので、今日はとても大気がクリアで、青空が美しく、積乱雲が沸き立っていました。こんな典型的な夏空を背景にチョウの飛翔カットが撮影出来たら、どんな映像が残せたでしょうか。 さらに先月初めに八重山で行ったヘリ空撮も、こんな大気の条件だったら、どんなに奇麗だったかと、ふと思いました。
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2005.8.16
今日もまた同じポイントにチョウの撮影に行ってきました。今日の機材は、一眼デジカメに対角魚眼レンズと、このジャンルの撮影では王道とも言える組合わせです。 確かに、早いシャッター(1/250sec.)が切れますし、ファインダーは明るくよく見えます。そして、シャッターのタイムラグも少ないのですが、どうも撮影された絵が面白くありません。画面内に飛んでいるチョウが写っている歩留まりはとても高いのですが・・・ 以前だったら、かなり満足のいく映像でも、最近はいろいろと個性的なレンズが出現し、今では当たり前に感じるようになったのかもしれません。より強い刺激を求めているのかもしれません。昨日書いたように、歩留まりとインパクトのある映像は、対極に位置しているのかもしれません。
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ナミエシロチョウ雌
NikonD2X Sigma15/2.8Fisheye Speedlight
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オオゴマダラ
Ricoh Caplio GX8 Wide-conversion Lens Speedlight
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2005.8.15
昨日見つけたチョウの撮影ポイントへ今日も行ってきました。昨日たくさんのチョウが引っ切りなしに花に飛来する光景を見て、もっと小回りの利く機材で撮影したいと思ったのです。昨日は、暗い虫の眼レンズでしたので、飛び回っているチョウを追いかけ回すことは不可能です。そこで、今日はコンパクトデジカメだけを持って撮影に行きました。 背景までピントが合い、動きのあるチョウもクリアに写し止められているという観点からは、確かに昨日よりも多くのシャッターを押す機会に恵まれましたが、その成果は、昨日と大きな差はないようにも思います。では、一眼レフで撮影すれば、もっと歩留まりが上がるのでしょうか?歩留まりは悪くとも、インパクトのある写真を撮れる機材はどれでしょうか?明日は、一眼レフを持って行ってみようと思います。
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2005.8.14
次に、昨日から気になっている場所を訪れてみました。小さな池と周囲の狭い植え込みだけの、とても小さな公園です。しかし、ここではトンボの仲間がよく見られますので、それを狙いに行ったのです。 ところが、ここで見たのは、池の背後の斜面に植えられたホウライカガミの花に絶え間なく訪れるチョウたちです。この植物を食草にするオオゴマダラをはじめ、リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、アオスジアゲハ、シロオビアゲハ、ウスキシロチョウ、ウラナミシロチョウなどなど、この空間だけは夏枯れなど嘘のようです。 格好の撮影ポイントを見つけたのですが、残念ながら昨日のような青空が今日は広がっていません。天気予報では、今日も一日晴れなのですが、空のほとんどを雲が覆っています。なかなか巧くいかないものです。
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ツマムラサキマダラ雌
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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ナガマルコガネグモ
NikonD2X Insecteye-Lens Speedlight
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2005.8.14
今日も、虫の眼レンズによる撮影に出かけました。8月中旬の亜熱帯沖縄は、夏枯れ状態なのでしょうか?高台から海を背景にした、昆虫の姿を探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。 そして、最初に目に付いたのが、このナガマルコガネグモの幼体です。日本最大のオオジョロウグモを初め、まだクモのなかまは小さな種が多いようです。もっとローアングルで、青空を広く入れたかったのですが、これでも手持ち撮影で地面ギリギリです。 暗い虫の眼レンズの画像ですので、撮影時のファインダーでは気付きませんでしたが、高圧鉄塔がクモの網に重なるように写っています。画面内に人工物が入るのは必ずしも好きではないのですが、この場合は、この鉄塔がないと、何処か間の抜けた画面に感じられます。
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2005.8.13
結局、じっくり撮影出来たのは、虫の眼レンス購入直後にも撮影した、幹にじっととまるクマゼミです。 確かに逃げられることもなく、落ち着いて撮影出来るのですが、動きがなく、背景もあまり面白くありません。何処か、虫の眼レンズの操作練習をしているような気分です。 さて、明日も虫の眼レンズで夏の虫たちを追いかける予定です。
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クマゼミ
NikonD2X Insecteye-lens Speedlight
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リュウキュウベニイトトンボ
NikonD2X Insecteye-lens Speedlight
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2005.8.13
トンボの第二弾が、このリュウキュウベニイトトンボ。リュウキュウギンヤンマに比べると小さな種類なので、余計に近づかなければなりませんが、あまり警戒心が強くないので、結構近づくことが出来、まぁまぁの大きさになりました。 適度に水生植物も青空と白い雲も写し込まれましたし、ショウジョウトンボもオマケで登場してくれています。しかし、画像をプレビューすると、画面隅がケラれています。ちょっと撮影距離を変えただけで、ケラレが生じてしまう虫の眼レンズの扱いは難しいですねぇ・・・
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2005.8.13
次に小さな池のトンボ狙いです。水草や水生植物の生い茂る池には、何種類ものトンボの仲間が訪れています。 しかし、虫の眼レンズを手に近づくと、まだファインダー内では小さな存在のうちにどれも飛び去ってしまうのです。やっとファインダー内でもある程度の大きさになったのが、産卵するリュウキュウギンヤンマでした。まぁ、元々サイズが大きいですから、簡単なのかもしれません。しかし、いくら視野の広い虫の眼レンズでも、見下ろすようなアングルでは、あまり背景が写らず、面白くありませんねぇ・・・
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産卵するリュウキュウギンヤンマ
NikonD2X Insecteye-lens Speedlight
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夏空のキバナランタナ
NikonD2X Insecteye-lens Speedlight
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2005.8.13
今日は朝から、絵に描いたような夏空が広がっています。入道雲も適度に浮かんでいます。これは、虫の眼レンズの撮影日和とばかりに、このレンズを装着したデジカメ1台だけを手に外に飛び出しました。 まずはランタナの植え込み。背後に石垣もあり、地味ながらセセリチョウが数種吸蜜に訪れています。しかし、カメラをセットし待ち続けること30分、目当ての花にはチョウは訪れません。撮影者が干物になる前に移動しました。う~ん、完璧なシュチエーションだったのですが・・・
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2005.8.12
ここ2週間ばかり、探していたものがあります。接写時に微妙なピント合わせをするための簡単なアクセサリーです。このところ暫く使っていなかったのですが、最近購入した「虫の眼レンズ」と組み合わせて使用しようと思ったのですが、なかなか探し出せないでいました。結局、これまた最近使わないでいたコピースタンドに取り付けてあったのです。 さて、この微動装置は、昆虫写真を撮り始めた高校時代に買ったものだと思います。恐らく、自分で買った写真用品の中でも、ごく初期のもののひとつです。乏しい予算の中から、モノクロの小さなカタログ写真を何度も眺め直しつつ注文したのに違いありません。そして、使い易くするために、邪魔な突起をヤスリで削ったり、台座に三脚ネジを追加して切ったりと、ちょっとした加工がしてあるのに気付きました。 何も高価な物は買えませんでしたが、ひとつひとつ熟考して注文し、愛着を込めて扱っていた頃を思い出しました。明日は、最新購入の虫の眼レンズと30年近く以前に購入した微動装置を組み合わせての撮影をしてみましょう。
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微動装置
Ricoh Caplio GX8
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ホテイアオイ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.12
ホテイアオイの花は、昔から惹かれるものがありました。しかし、人間のホテイアオイに対する評価は一定ではありません。 明治時代に観賞用として輸入されたそうですから、やはり初めから花の美しさは認められていたようです。 簡単に増えると評価されるかと思えば、増え過ぎて水の流れを妨げると言われることも。また、水質浄化に効果があるかと思えば、水面を埋め尽くした後の除去費用が膨大で、害草にされたりと。 ハブの駆除用に導入されたマングースが、今ではヤンバルクイナの天敵として敵視されたりと、人間の都合で移動された挙げ句、邪魔者扱いされたりするのは、動物だけではなく植物の世界でも同じです。元々、生物はどれもが野生種だったのです。それぞれが生息する生態系の中で、微妙なニッチを確立していたのに、人間の都合である一面だけ評価されて、移動させられると、移動先でどのような存在になるかは複雑です。
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2005.8.11
1頭のクマゼミが近づいても逃げようともせずに、枝にとまっていました。最初は弱っているのかと思いましたが、よく観ると産卵している雌でした。 前にも書きましたが、セミは吸汁する木や、鳴いたり繁殖行動を見せる木、産卵する木が必ずしも同じではありません。 今日、産卵していた樹種は判りませんが、明らかに外来の栽培樹種です。ちょっと不思議な気もしますが、繁殖力の旺盛なクマゼミならば普通のことなのかもしれません。
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産卵するクマゼミ
Ricoh Caplio GX8
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キベリヒゲナガサシガメ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.10
7日に続いて、事務所裏のキベリヒゲナガサシガメです。一度、ここにもいることを知ってしまうと、比較的簡単に姿を見つけることが出来るようになります。特にこのように小さな昆虫の場合は、意識的に探さないことには、目にも入ってきませんから、普段足下にいても気付かないのでしょう。 今日は短時間に3~4匹の姿を見つけました。動物は、人間の目撃する数の10倍近くが実際には生息すると言われますから、この場所に生活するキベリヒゲナガサシガメの数は決して少なくないのでしょう。もちろん、時期的なものもありますが。 もっとも、生き物の実際の生息地というものは、このようなものです。なかなか出遭うことの叶わない種でも、一度見つけてしまえば比較的容易に遭遇出来るようになります。そして、その環境と言えば「な~んだぁ!」というようなことが多いのです。
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2005.8.7
事務所裏での映像をもう1枚。最も多く目に付いたのが、このカタツムリです。恐らくウスカワマイマイの幼体でしょう。 ちょうど下の葉から上の葉に移動しようとしているのですが、乗り移る前は、小さな眼が真剣に見えるのですが、何とか乗り移るのに成功した直後は、余裕が出来たのか、ちょっと余所見をしているような、あるいは自慢げな目付き(?)に見えてしまうのが不思議でした。 最近は見ませんが、一時期空を飛ぶ夢や深い海を自在に泳ぎ回る夢をよく見ました。カタツムリになってアクロバティックな空間を移動する夢はどんな感覚を味わえるのでしょうか?
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ウスカワマイマイ?
Ricoh Caplio GX8
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キベリヒゲナガサシガメ
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.7
天気予報では、今日から晴れるはずだったのですが、それ程の好天ではありませんでした。ただ、風は弱わまってきたので、夕方になってカメラを片手に事務所の裏に出てみました。 大家さんがいろいろな草木を植えているために、結構いろいろな昆虫に出遭うことが出来るのです。そして、いつもは山原(やんばる=沖縄本島北部)で見るような、意外な昆虫を見かけることもあります。 このキベリヒゲナガサシガメもその一種です。以前もここで見かけたことがあるのですが、シャッターを押す前に逃げられてしまいました。今日も、一度は見失ったのですが、再度見つけ、数枚のシャッターを切ることが出来ました。体長12mm前後、1/20sec.程のシャッタースピードの条件では、1枚しか使えるカットはありませんでしたが、ちょっとやり残した宿題を片付けたような気分です。それにしても、この色彩で何故「キベリ」なのでしょう?
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2005.8.6
沖縄本島も台風9号の影響がまだ残り、ときどき雨が落ちて来たり、風が強かったりと、なかなか撮影日和となりません。仕方なしに先日まで西表島で撮影した映像の整理をして過ごしています。 そんな映像の中に、こんなカットが入っていました。1日にカンピレーの滝で昼食をとっていたとき、カラスが近くまで寄ってくるのです。人間の持っている食料狙いなのが見え見えです。あちらこちらで、弁当を広げている人の周りでは、ほぼ同じ光景が展開されてました。面白半分で、餌を与えるとそれが癖になって、また寄ってくるのでしょうね。あるいは、目を離した隙に弁当を持っていかれてしまうことも度々のようです。 こうやって人間がカラスを増やしてしまっているのでしょう。観光客の多い季節は、こうして人間から得る餌が豊富でしょうけど、観光客の少ない季節は、他の野生動物に影響を与える可能性も考えられ、心配です。
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オサハシブトガラス
Ricoh Caplio GX8
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クマゼミの抜け殻
Ricoh Caplio GX8
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2005.8.3
台風9号が近づいてきたため、予定を繰り上げて、石垣島へ渡りましたが、かなりの空席待ちのため、空港ロビーでこの南島漂流記を書いています。 今回、西表島に滞在していて不思議だったのが、クマゼミの鳴いている姿をあまり見なかったことです。7月31日に紹介したように羽化する姿や抜け殻はたくさん見るのですが、鳴いている成虫はわずかで、しかも茂みの奥や高い所から鳴き声が聞こえてくるばかりで、なかなかその姿が確認出来ません。 ちょっと不思議に思い、羽化の集中して見られる場所に夜明け直後に行ってみたところ、カラスが地上に数羽いるのです。その現場は見ていませんが、もしかすると羽化直後のクマゼミを食べているのかもしれません。
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ヤエヤマハナダカトンボ
NikonD2X Tamron90/2.8Macro Speedlight
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ヤエヤマハナダカトンボ
Ricoh Caplio GX8 Speedlight
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2005.8.1
今日撮影したトンボの中で、最も時間を割いたのが、このヤエヤマハナダカトンボでした。 西表島固有種で、それにかなりの奥地の渓流環境でないと見られません。カンピレーの滝へ行く途中のいつものポイントでも、行きには見当たりませんでした。帰りにも捜してみましたが、姿がなく、これも先日の台風の影響かと諦めかけたとき、橋に覆い被さるように伸びている枝の先端にとまっている1匹のヤエヤマハナダカトンボに気付きました。 いつもは神経質で小さい上に、なかなか近づかせてくれないのに、今日はレンズ先端が触るくらいに接近してもじっとしています。ビデオで、デジカメでと、存分に撮影した後、急に飛び立って姿を消してしまいました。そのときふっと時計を見ると、帰りの遊覧ボートの最終便に乗るのにちょうどよい時間でした。時間まで最適なお膳立てだったようです。 さて、望遠マクロ(上:135mm相当)で撮影した背景の奇麗にボケたカットと、広角(下:28mm相当)での背景までよく解るカットと、皆さんはどちらがお好みでしょうか?
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2005.8.1
ほぼ一カ月ぶりに、マリウド、カンピレーの滝に行ってきました。前回、あまり数の集まっていなかったチョウの集団吸水を撮影するためです。ところが、今回は前回よりも悲惨な結果で、1頭のチョウも吸水している姿が見られませんでした。 その代わり、至るところに見られる渓流環境で、トンボの撮影をし、気分的には結構楽しい1日でした。 このコナカハグロトンボは数多く見られますし、幾度となく撮影し、ここでも紹介してきました。それでも今日撮影した写真は、背景の小さな滝がちょうどよい具合に入り、コナカハグロトンボの典型的な生息環境が描けたのではないかと思います。
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コナカハグロトンボ
Ricoh Caplio GX8
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