生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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雨々、降れ降れ〜 水不足解消!
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クロイワツクツク(左)とオオシマゼミ(右)
クロイワツクツク(左)とオオシマゼミ(右)
NikonD1X Nikkor VR80-400/4.5-5.6ED(左)/Sigma100/2.8 Macro(右)Speedlight
  2003.9.28
間もなく10月を迎えようとする山原(やんばる=沖縄本島北部)では、盛んにセミが鳴いています。そのほとんどが、オオシマゼミとクロイワツクツクです。どちらもツクツクボウシの仲間で、近縁関係にあります。姿はとてもよく似ていますが、鳴き声はかなり異なり、オオシマゼミがかん高い澄んだ声に対し、クロイワツクツクのほうはかなりのダミ声です。
 これまで、この2種類は、環境的な住み分けをしていると言われてきました。オオシマゼミが山の中に多く、クロイワツクツクが里環境に多いというのが定説でした。ところが、ここ数年、クロイワツクツクの鳴き声が急激に町中から減り、山の中で多く聞かれる傾向が感じられます。この日も、山原の森の中では、両種が混在して鳴いている状況が多く見られました。どのような原因で、このような現象が生じたのでしょうか?
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2003.9.23
秋分の日の今日、沖縄地方ははっきりとしない空模様の一日でした。空の片隅に覗く青空の周りには、積乱雲に代わって、秋らしさを感じさせるような雲が取り巻いてました。
 毎年感じることですが、秋の台風はひとつ過ぎ去る毎に、秋が深まる気がします。先週の台風15号の通過後、朝夕の空気が急に凌ぎ易く感じられるようになりました。
 夏の大好きな私は、秋の気配が感じられようになると、いつも寂しさを覚えます。一方で、亜熱帯の厳しい陽射しに晒されて乾燥した森や林に、潤いが戻る季節でもあるのです。そして、新緑の春、梅雨明け直後の初夏に続く、動物たちの活動の第3のピークが訪れようとしています。今年の秋のフィールドには、どのような動物たちとの出会いが待っているでしょうか?
  秋分の日の夕暮れ空
秋分の日の夕暮れ空
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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沖縄本島今帰仁村仲原馬場近く
沖縄本島今帰仁村仲原馬場近く
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
  2003.9.18
前回に続いてソニー坊やネタをもうひとつ。今年の1月21日のこの南島漂流記で、40年前に沖縄本島内に10体が設置され、現在ちょうど半数の5体が残っていることを紹介しました。その後、消えてしまった5体が何処にあったのかを調べようとしたのですが、なかなか情報が得られませんでした。
 そこに友人の嘉数さんから、県内紙琉球新報の別刷「週刊レキオ」にかつて特集された「ソニー坊やを知ってるかい」の記事を提供して頂きました。1988 年2月の記事には、6体が現存するとなっています。私がまだ知らない1体は、今帰仁村仲原馬場近くの国道505号線沿いにあったと記されています。
 実は、ここの場所のソニー坊やは、私も以前に何度となく見ていたものなのです。そして、てっきり隣接する本部町浦崎の国道505号線に移設されたものとばかり思い込んでいたのです。最後に見たのは7年近く前のことでしょうか?恐らく、道路の拡副工事にのために撤去されたのだと思います。当時は、まだそれほどソニー坊やへの関心もなく、写真を撮影しておかなかったのが悔やまれます。
 昨日から仕事で沖縄本島北部に来ていたので、帰り道に仲原馬場に寄り、近くにお住まいの方数人にソニー坊やの設置されていた場所を伺ったのですが、残念ながらはっきりとしたことは判りませんでした。何れ、また調べてみたいと思います。
 他の消えたしまったソニー坊やは、佐敷町、沖縄市泡瀬、那覇市泊交差点などの情報がありますが、どれも確実なものではありません。これらの情報も何れ調べられたらと思います。
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2003.9.14
今年の1月の南島漂流記で、ソニー坊やの話題を取り上げました。かつて県内に10体が存在したソニー坊やも、今では半分の5体を残すのみ。その5体のソニー坊やの中で、最後に出会ったのがこの名城ビーチのものでした。しかし、海岸に面するロケーションは潮風の影響が強いようで、5体の中で最も劣化した塗装状態でした。
 それが偶然にも、今回、私も参加しているメーリングリストのオフ会ビーチパーティが名城ビーチで行われることになりました。そのメンバーの中で、私のソニー坊や探しに協力してくださってる方から再塗装をしようと提案があり、実現の運びとなりました。ちょうどお昼頃から作業を開始し、オフ会参加の有志の協力で、午後6時前後には、なんとか作業が終了しました。ちょうど、海に沈もうとする夕陽に照らされて浮かび上がったソニー坊やは、元気を取り戻したように見えました。
 前回の取材のときもそうでしたが、今回の塗装の申し出を心よくご承諾頂いた名城ビーチさん。近く再開発の計画があり、このソニー坊やの扱いは未定だそうです。今回、お目に掛ることのできた代表の方に、これまでの経緯を説明すると共に、是非新しいビーチにもソニー坊やを残して下さるようにお願いしてきました。
  再塗装した名城ビーチのソニー坊や
再塗装した名城ビーチのソニー坊や
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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沖縄本島最北端辺戸岬
沖縄本島最北端辺戸岬
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
  2003.9.13
久しぶりに沖縄本島最北端の辺戸岬まで足を伸しました。今夏は離島取材が多く、しばらくメインフィールドの山原(やんばる=沖縄本島北部)にご無沙汰していたこともありますが、辺戸岬は観光地のため、もともと訪れる機会の多い場所ではありません。
 それでも、切り立った崖と亜熱帯の海のコントラストを求めて、思い出しては撮影に出かけるポイントでした。浅瀬のエメラルドグリーンから沖のコバルトブルーに至る海のグラデーションが最大の魅力です。
 ところが、今から3年近く前に、デジカメのカタログ撮影のために行ってみて、愕然としました。あの美しいグラデーションが見えないのです。確かに沖合いのディープブルーはさ程変わっては見えませんが、浅瀬のエメラルド色はどうしてしまったのでしょう。これが、盛んに言われているサンゴの白化現象なのでしょうか・・・
 ここ数年で、この状況に余り変化は見られないように感じます。今の状況は、長い生物の進化の過程では当たり前のことなのでしょうか?あるいは、もう取り返しの着かないダメージの結果なのでしょうか?
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