生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。

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2010.1.31
今年一年間、「しんぶん赤旗」日曜版で写真連載を担当することになりました。
4名の写真家によるリレー連載形式で、13回に渡り、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森を紹介します。
本日が、私担当の初回となります。
もし、ご覧頂ける機会がありましたら、よろしくお願い致します。
  「やんばる・亜熱帯の森・沖縄」
「やんばる・亜熱帯の森・沖縄」
Ricoh GXR S10(5.1-15.3mm)
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ハゼノキ実
ハゼノキ実
Ricoh GXR S10(5.1-15.3mm)
  イイギリ実
イイギリ実
Ricoh CX2
 
2010.1.31
今の季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を走っていて、気になる木の実が2種類あります。

ひとつは、あまり車の通らない林道にある橋の脇に聳えているハゼノキ。
昨夏から、つい見とれてしまうような見事な実を着けています。
しかし、不思議なことにほとんど鳥に食べられることもなく、冬になってもあまり数が減らずに実が残っているのです。
その周囲には、別のハゼノキが数本あるのですが、そちらは食べられています。
個体差なのでしょうか、この木に着いている実は、野鳥たちにとって余程不味いものなのでしょう。
まぁ、ヒトが食する果実でも、隣り合って植えられている同じ品種なのに、全く味が違っていることがありますから、そんな存在なのかもしれません。

もうひとつは、イイギリの木。これは特定の株ではなく、全般についてです。
これまでにも書きましたが、イイギリの木は、秋になると木全体に真っ赤な房状の実を着けます。
これだけの量の実は、木にとってもかなりのコストが掛かっていることは想像に難くありません。
しかし、これがまた可哀想な程、野鳥たちに人気がないのです。
まぁ、少しずつは減っていきますが、他に食べる実がないので、仕方なしに食べに来るといった印象です。
見栄えだけはいいのに、実際口にしてみるとあまり美味しくない、そんなお菓子みたない存在なのでしょうか。
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セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ
Ricoh GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F5.6 ISO200
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ
Ricoh GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F5.6 ISO200
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F7.9 Speedlight ISO100
  2010.1.30
今日も曇っていますが、気温は20℃を超えて、春の陽気です。
それでも、昆虫の姿はほとんどありません。
カンヒザクラもかなり開花が進んでいますが、ジャコウアゲハやオキナワビロードセセリの姿は全く見ません。
植物もバリエーションに富み、被写体に事欠かないのですが、身近な散歩コースでは、そろそろ詰まってきました。
今日は、セイヨウタンポポの綿毛に目が止まりました。
正直、よく作例にされる題材なので、気の進まない被写体です。
しかし、レンズを向けながら観察すると、新しい発見はあるものです。
奇麗に並んだ綿毛にゴミを付けてると思ったら、咲き終わった花のようです。
しかも、ひとつではありません。いくつか見られます。それに、付いている場所が一定でないところも意外です。
さらに、綿毛が全部飛んでいってしまった痕にも、ちょっと面白い模様を見つけました。
こうして見ると、まるでキノコのようですね。
身近な植物も、まだまだ知らないことが多いですね。
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ダンダラテントウ
ダンダラテントウ
Ricoh GXR S12(33/2.5) 50mm相当 F2.5 ISO200
  カミナリハムシ
カミナリハムシ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F5.6 Speedlight ISO100
 
2010.1.29
どうもこのところ、植物の話題ばかりですね。
もちろん、昆虫に出会うことが出来れば、取り上げたいのですが、なかなか叶いません。
今日は、陽こそあまり顔を出しませんでしたが、ポカポカ陽気に恵まれました。
そこで、何とか昆虫をと粘ってみた結果、シャッターを押せたのが、この2種。
ダンダラテントウのほうは、茂みのちょっと奥にいて、しかも後ろ向き。
そして、どちらも体長5mm前後の小ささ。
早く、植物ばかりに目が向かなくなるような季節がやって来ませんかねぇ。
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謎の植物1
謎の植物1
Ricoh CX2
  謎の植物2
謎の植物2
Ricoh CX2
 
2010.1.29
昨日の山原(やんばる=沖縄本島北部)で、謎の植物に再会しました。
森の中に送電線を通すための作業で、そのルートの樹木を伐採した切り株からの「ひこばえ」に、いくつもの紫色の新葉を見つけました。
どれもまだ樹齢の若い株ばかりだったので、今回も樹種を特定することは出来ませんでした。
ただ、かなりの数の切り株で確認出来たので、山原の森の普通種であることは間違いないようです。
何となく直感で、オキナワウラジロガシではないかと思います。もう少しで正解に辿り着ける可能性も出てきました。
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ハクサンボク花芽
ハクサンボク花芽
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 44mm相当 F5.2 ISO100
  2010.1.28
山原(やんばる=沖縄本島北部)最終日に、ハクサンボクの花芽を見つけました。
ハクサンボクは、早春2月には開花しますが、いつまでも紅葉や赤い実が見られるので、いつ頃、入れ代わるのかちょっと気になっていました。
このところ急に実が見られなくなってきましたが、紅い葉はまだそのままです。
やっと、花芽を見つけてほっとしたような気分です。今年もちゃんと準備されていたのだと。
山原(やんばる=沖縄本島北部)から帰りの林道で、ハクサンボクの花がひとつ、高いところに開いているのを見つけました。
ハクサンボクの白い花が、あちらこちらで見られるようになるのも間もなくのようです。
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2010.1.27
ユズリハの木が、和名の由来でもある「葉を譲る」季節を迎えたようです。
沖縄にやって来て10年程経ち、沖縄の山にもユズリハの自生しているのに気付きました。
それから、年末が近づくと山で葉を採り、正月のお飾りに使うようになりました。
もっとも、沖縄の正月にユズリハを使う風習はないようです。
温帯の山では、このユズリハの新旧の葉の更新時期はいつ頃なのでしょう。
沖縄でも、この時期に芽吹くため、正月に使うことが出来るわけです。
ただ、近年まで沖縄では旧暦で正月を祝うのが主流でした。
年によっては、葉の更新時期に当たってしまうこともありそうですね。
  ユズリハ
ユズリハ
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F5.6 ISO200
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アカメガシワ新芽
アカメガシワ新芽
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F5.6 ISO400
  アカメガシワ芽吹き
アカメガシワ芽吹き
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当 F5.1 ISO100
 
2010.1.26
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、アカメガシワの芽吹きが本格化してきました。
2週間程前までは、麓でだけ見られたのですが、今では山奥のあちらこちらでも見られます。
紅色のベルベットのような若葉ですが、やがて薄いピンク、黄緑色へと変化します。
この鮮紅色も春を訴える色彩ですが、それらのパステル色も、やがて訪れる春に相応しい色に感じます。
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カンヒザクラ
カンヒザクラ
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F3.5 ISO200
  2010.1.25
山原(やんばる=沖縄本島北部)のカンヒザクラの開花もかなり進んできました。
2週間程前に訪れたときは、まだチラホラという感じで、まとまって開花している撮影向きの木を探すのに苦労したのですが。

使い始めて1ヵ月の経ったリコーGXRですが、当初の印象とはかなり違ってきました。
正直言って、手にする前は、「?」も多い機種だったのです。
実際使い始めてからも、戸惑うことはありました。特に、50mm相当マクロレンズ。
慣れないうちは、フォーカスに苦労するのですが、一度ハマるとなかなか手放せないレンズになります。
ピントの合った部分は、かなりのシャープネスです。しかし、カリカリのシャープネスではなく、階調再現も充分確保されています。
背景のアウトフォーカスの部分のボケは、言うことありません。実に素直なボケです。
ボケの美しさは、リコーのレンズ全般に言えることですが、特にこのレンズは、フォーカスの合った部分からアウトフォーカス部分に至るまでのボケが連続していて自然な印象です。
特に、デジタルの場合、ボケが不自然になる傾向があるのですが、このレンズはそのように感じることは稀です。
最初は、サイズ的にもコンパクト機として常用するのは厳しいかな?と思っていましたが、今では、噂されている28-300mm相当ユニットが発売されるのが待ち遠しい状態です。
これにGR-DIGITAL IIIの2台態勢でシステムを組むと、かなり楽しい撮影になりそうです。
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2010.1.24
山原(やんばる=沖縄本島北部)です。
この時期、渓流沿いには、サツマイナモリの花が見られます。
その渓流環境を表現したいのですが、これが意外と難しいのです。
花弁が純白なので、アンダー気味の露出設定にするのですが、すると水流がほとんど再現されないのですね。
水流の表面には、結構ハイライト部分があると思うのですが、意外とその下の岩の暗さが影響しているのかもしれません。
  サツマイナモリ
サツマイナモリ
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F4.5 ISO800
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MD-81
MD-81
Ricoh Caplio R4
  2010.1.23
今月15日に、MD-81の話をしました。
別にこの世界のマニアでもないのに、ちょっと珍しい話題でした。
そのとき、後部格納タラップからの乗降で、記憶に鮮明なのは雨の福岡空港だと記しました。
しかし今日、画像データを探していると、2006年の7月に鹿児島空港から徳之島空港に降り立ったときの画像が出てきました。
既に、3年半も前のことなんですね。
このような設計は、この機種オリジナルかと思ってましたが、かつてのライバル機のボーイング727も同様なんですね。
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2010.1.22
最低温期を迎えた沖縄ですが、一時期よりも園芸植物の開花で賑わいが見られるような気がします。
ここ数日では、開花の始まったカエンボクや満開のフイリソシンカ(ヨウテイボク)の木をあちらこちらで見掛けます。
フイリソシンカの開花のピークは2~3月と記憶していますが、温暖化の影響で早まりつつあるのでしょうか?
もっとも、より南の地域からの移入種ですから、本来の開花期といっても、それ程意味のあるものではないのですが。
  フイリソシンカ花
フイリソシンカ花
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) 50mm相当 F2.8 ISO200
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カンヒザクラ
カンヒザクラ
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) 50mm相当 F3.5 ISO200
  2010.1.22
再び、寒さが戻ってきました。
そんな中、拙事務所のある沖縄本島の中部でも、カンヒザクラの花がかなりほころび始めました。
よくこの時期「日本一早い桜祭りが沖縄で始まりました」というニュースが流れますが、そうすると沖縄は冬も温暖な地というイメージに繋がるでしょう。
しかし、これは「寒緋桜」なので、寒い時期に咲くのは当然なのです。決して、ソメイヨシノと比較すべき対象ではないのです。
実際、沖縄本島でも、より寒い北部から開花が始まります。それがこのところ、やっと中部地域まで達したようです。
さらに、沖縄での自生地は石垣島の一カ所だけで、大半が台湾から移入されたものです。
このような点で、ちょっと誤解されている沖縄のカンヒザクラですが、その美しさ自体には全く関係のないことです。
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ツワブキ種子
ツワブキ種子
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) F3.5 ISO200
  2010.1.21
昨日は、一年で最も寒い大寒でしたが、気温は春のようです。
種によっては、そろそろ冬の花も終りに近づきつつあるようです。
このツワブキも、黄色い花が奇麗な綿毛に置き換わりました。
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2010.1.19
最近、東京にいる間、ほとんど毎日のように通る路地。
そこに並ぶ一軒の家の前は、いつも奇麗に草花が咲き誇っています。
かなり念入りに手入れをしているのが窺えますが、それにしても昔の冬の花壇は、これ程賑やかではなかったと思います。
温暖化と同時に、寒さに強い品種開発の恩恵なのでしょう。
  冬の花壇
冬の花壇
Ricoh GXR 33/2.5Macro F3.5 ISO200 Speedlight
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ユズの実
ユズの実
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
  2010.1.17
東京の実家では、ユズの実が豊作です。
今年は表年のようで、100個近くの実が着きました。
裏年の昨年は、花や小さい実は目立ったのですが、その後生長せずに落果してしまうのが不思議でした。
表年と裏年の違いは、何処にあるのでしょうか。

※1月17日23時台に、トップページへのアクセスが320,000を記録しました。今後とも、当サイトをよろしくお願いします。
人気サイトに比べればかなりのスローペースですが、これはトップページのカウンター。
実はトップページ経由よりも、直接この「南島漂流記」にリンクやお気に入り登録している方のほうが多く、数倍のアクセスがあります。
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羽田空港新旧管制塔
羽田空港新旧管制塔
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
  MD-81
MD-81
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
 
2010.1.15
今日から数日間、東京です。
珍しく、那覇を午前中に経つ便に乗ったので、羽田には正午過ぎに着きました。
真冬の快晴に恵まれ、いつもの闇とイルミネーションに被われた空港とは全く異なった印象です。
おまけに今では珍しいバス移動で、数日前に稼働し始めたばかりの新管制塔が目に付きました。
新管制塔は、機能は上でも管制塔その物だけ。旧管制塔は、周りの棟と一体感があって、デザインは上ですね。
その近くに駐機していたのが、JALのMD-81。今年中の引退が決まっている機種です。
何度か乗ったとは思いますが、はっきり記憶にあるのは数年前の雨の福岡空港。
ボーディングブリッジではなく、客室後部中央に格納されているタラップから、機体後方に降りたのが記憶に残っています。面白い設計の機種でした。

調べてみると、元々はダグラスDC-9として開発されたのですね。空の貴婦人と称せられたDC-8の後続機だったわけです。
しかし、高い人気が逆に災いして会社が黒字倒産し、マクドネル社と合併してマクドネル・ダグラス社となって、MD-80シリーズとなったそうです。
ちょっと似た姿のボーイング727よりも売れたのに、さらにその後ボーイング社と合併して、最後はボーイング717という名称になったとのこと。
総生産機数は2.400機程で、これはボーイング737、エアバスA320に次いで3番目の規模なのだそうです。
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キイロテントウ
キイロテントウ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO400 F9.1
  2010.1.14
昨日から、車の運転席のサイドウィンドゥに黄色い汚れが付いているのに気づいていました。
よく、運転中に昆虫がぶつかって付く汚れのようです。
そこで、ウィンドゥを半分開けて外側を拭こうとしたら、その汚れが動きました。
ベッタリ付着していると思っていた黄色が動いたので、ちょっと驚きました。
それは、ウィンドゥの内側にいたキイロテントウでした。
このところの低温で、ほとんど動かなかったようです。
それにしても、いつの間に車の中に入ったのでしょう?
午後遅くから、青空と陽射しが戻ってきました。キイロテントウも野外の生活に戻ってくれるでしょうか。
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ナカハラクロキ花
ナカハラクロキ花
Ricoh CX2
  フカノキ花
フカノキ花
Ricoh CX2
 
2010.1.13
今回の山原(やんばる=沖縄本島北部)は、来週のTVのネタ拾いが主な目的です。
当初、本島南部のツワブキに訪花するチョウ、北部のカンヒザクラに訪花するチョウを対比しようと考えていたのですが、どちらもチョウの姿が疎らで、テーマ変更を余儀なくされました。
結局、冬に咲く花というテーマにしたのですが、山原で咲き始めたカンヒザクラを撮影しているとき、すぐ近くに2種類の樹木の花が咲いているのを見つけました。
すぐには、種名は判りませんでしたが、撮影後、ひとつはヤンバルミミズバイという和名が閃きました。
事務所に戻って調べてみたところ、正解でした。これまでほとんど馴染みのない植物なのに、実に不思議なことです。※
もうひとつは、撮影時から「カクレミノ、そうでなければフカノキ」と思っていたのですが、カクレミノの花期は夏、正解は後者のフカノキでした。
撮影しても、種名に辿り着けないと使えないというジレンマにいつも悩みますが、今回のようにスムースに種名が判明するのは気持ちのよいものです。

※と、ここまでは巧い展開だったのですが、この業務日誌をご覧頂いている方から、メールで「ヤンバルミミズバイは、ナカハラクロキの間違いでは?」というご指摘を頂戴しました。
確かに、そのようです。手許の図鑑では、ヤンバルミミズバイの3ページ前に載っていました。何とも勇み足でした。
TVで使用する前にご指摘頂いて幸いでした。ありがとうございます。

今回の撮影は、最近多用しているリコーGXRではありません。それまでメインで使用していたCX2を使っています。
その理由は、GXRには、まだ本格的な望遠域のレンズがないためです。GXR用に300mmまでのズームレンズが供給されれば、かなり守備範囲が拡がると思われます。
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2010.1.12
昨夜の山原(やんばる=沖縄本島北部)は、満天の星空。
そこで、もう一日撮影を続けようと、車の中で寝ていると明け方から激しい雨に。
しばらく待っていたのですが、全く雨脚が弱まる気配もなし。仕方なく引き上げてきました。
そこで、昨夕撮影したカットです。
ハクサンボクは、亜熱帯の森でも紅葉する数少ない樹種です。
しかし、葉全体が一様に赤くなることは稀で、まだら状に赤くなることがほとんどです。
ところが、まだら状でも、こんなデザインだとちょっと洒落ていますね。
  ハクサンボク
ハクサンボク
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
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夕焼け
夕焼け
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
  2010.1.11
山原(やんばる=沖縄本島北部)、2日目です。
今日は、曇り時々晴れといった天気でしたが、気温も高く風も穏やかで、1月としては絶好の撮影日和でした。
しかし相変わらず、昆虫の姿は疎らで、被写体は植物ばかりでした。
夜の撮影に備えようと、麓に降りてきたところ、ちょうど美しい日没に遭遇しました。
今年も、幾度となくレンズを向ける夕焼けだと思いますが、今年初にしては、なかなかのレベルに感じました。
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ムラサキカタバミ
ムラサキカタバミ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
  ムラサキカッコウアザミ
ムラサキカッコウアザミ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
 
2010.1.10
今年初めての山原(やんばる=沖縄本島)に来ています。
張り切って来たのですが、昆虫の姿もすくなく、ちょっと拍子抜けです。
反対に、植物たちの活気が目に付きます。
ムラサキカタバミは、何処でも一年中花を見かけますが、この種類だけがこれだけまとまった咲いているのは、久しぶりに見た気がします。
ムラサキカッコウアザミは、春先の林道沿いに咲いて、チョウが群れる印象がるのですが、こんな寒い季節から開花しているのは、意外な印象を受けました。
偶然に、ムラサキつながりの草花ですね。
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2010.1.9
数日前、「沖縄本島でも製糖工場が操業を開始しました」というニュースを耳にしました。
沖縄本島南部に撮影に行った帰りに、収穫作業途中の畑を通り掛かりました。
今時、珍しく整然と並んでいるサトウキビの株に目が止まり、車を停めました。
数枚、シャッターを切ったとき、畑の奥のほうから「ガサッ」という音がして、驚きました。
無人だと思ってた畑は、作業中だったようです。
葉も穂も落とされたサトウキビですが、それでも高さ3m近くはありますから、人影が見えなかったのです。
農学部の学部生時代、冬の農場実習は延々とキビ刈りばかりでしたから、この作業の辛さは知っています。
これだけの作業を、ひとりでされたようです。
ところで沖縄では、本来サトウキビは「刈る」よりも「倒す」と言う表現を使います。
まぁ、この高さですから、相応しい表現に思えてしまいます。
  キビ刈り
キビ刈り
Ricoh CX2
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ツワブキの花と海
ツワブキの花と海
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
  2010.1.9
昨日とは一転して、快晴の暖かい一日となりました。
昨年末、何度か通った沖縄本島南端近くの摩文仁を、今年初めて訪れました。
やっとツワブキも満開となり、撮影の条件も整ったのですが、肝心のチョウたちがほとんど姿を消してしまいました。
例年、マダラチョウの集団越冬が見られ、暖かい日にはツワブキなどで吸蜜する姿が楽しめる場所なのですが、どうしたことでしょう。
それを目的に、昨年から通っていたのですが、どうも今年は難しいようです。
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骨汁Before
骨汁Before
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
  骨汁After
骨汁After
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
 
2010.1.8
天気も悪いので、こんなネタでも。
沖縄に戻って最初の外食は、「骨汁」。
何処にでもあるメニューではなく、一部の沖縄そば店の限定メニューです。
そば出汁を採るために煮た、豚の出汁骨に野菜や豆腐、コンニャクなどを加えた煮付けの類です。
まぁ、ほとんどの店では廃棄してしまう、廃食材利用のメニューといったところです。
しかし安い上に、結構な食べ応えがあるので、密かな楽しみです。
但し、満足度はかなり運に左右されます。
まず、いつもあるとは限らず、品切れのことも少なくないのは、出汁を採るタイミング次第でしょう。
また、そのときの部位によって、骨に残っている肉の量にバラツキがあります。
そして、決して時間のない、急いでいるときに注文してはいけませんん。完食まで20分は要しますから。
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ヒマワリ?
ヒマワリ?
Ricoh GXR S10(5.1-5.3mm)
  2010.1.8
今日の正午過ぎの外気温は13℃。雨も降り続き、肌寒い典型的な沖縄の冬の天気です。
そんな天気の中、車を走らせていると、たくさんの黄色い大輪の花が目に入りました。
車を停め見に行くと、ヒマワリのようです。
但し、夏のヒマワリのように高くは伸びず、花も小ぶりです。
事務所に戻り、検索してみたのですが、どうも正解に辿り着けません。
「◯◯ヒマワリ」を想像していたのですが。
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昨日のパーティ
昨日のパーティ
RIcoh GXR S10 Gyorome-8 DigitalX1.6Zoom F10 SB-30
  昨日のパーティ
昨日のパーティ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) SB-30
 
2010.1.7
昨夜、最終便で沖縄に戻りましたが、今日は今年最初のTVの担当日。
そのため、1週間ぶりの沖縄ですが、撮影の時間はとれませんでした。
で、昨日のパーティの写真。
今年2日に、リコーGXRのフード&アダプターを入手したので、初の魚露目撮影。
高感度ノイズが向上したので、益々、魚露目との相性はよくなったようです。
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パーティ
パーティ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
  銀座4丁目交差点
銀座4丁目交差点
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4)
 
2010.1.6
今日から、銀座RING CUBEで写真展「SNAPS」が開催されています。
写真集『GR SNAPS II』も、明日から発売されます。
この企画への参加者のパーティが、会場近くのビルの最上階で開催されました。
前回の『GR SNAPS』への参加者もご招待頂きました。
銀座4丁目を見渡せるロケーションでの新年会も、なかなかのものです。
パーティの後、羽田空港に直行し、沖縄最終便に乗ります。
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ミモザ蕾
ミモザ蕾
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) TC-1 DigitalZoomX1.8
  2010.1.4
そろそろ、また亜熱帯の生活に戻る日が近づいてきました。
東京は好天続きですが、朝の斜光に照らされて、ミモザの蕾の黄色が際立っています。
例年は3月に満開を迎える植物ですが、いつもそれより遥か前から春支度をしています。
それにしても、1月の初旬にこの状態まで生長していて、満開が3月とは思えません。やはり、温暖化の影響が出ているのでしょうか。
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2010.1.3
東京の実家のロウバイの蕾が綻び始めています。
ここ数年、毎年、正月になるとレンズを向けている被写体です。
真冬に咲く蝋細工のような透明感をもち、同時に濃厚な香りを発する花は、寂しい季節には貴重な存在です。
しかし、この存在は、人間にとっては愛でる対象であっても、野鳥たちには冬場の貴重な栄養源のようです。
膨らんだ蕾を優先して、ヒヨドリやモズが食い散らかしていくのです。
鳥避けのネットを張れば、撮影の背景が人工物になってしまうし、毎年レンズを向ける被写体に対する悩みは、いつになっても変わりありません。
  ソシンロウバイ
ソシンロウバイ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
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ツツジ?
ツツジ?
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
  2010.1.2
少しだけ東京です。
当然のことながら、沖縄よりもはるかに寒い東京ですが、住宅街に植えられている草木は、結構華やかですね。
冬でも寂しくないように考えての、品種選定の結果なのでしょうけど。
そんな中、この鮮やかな葉を見つけました。花は咲いていないので、種名は判りませんが、ツツジの仲間でしょうか?
ドウダンツツジの葉も奇麗な紅葉を見せていますが、それとは全く違った鮮やかさですね。
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2010年年賀状
2010年年賀状
Nikon D90 Tamron90/2.8 X1.5Telecon SpeedlightX2
  2010.1.1
寅年ですが、沖縄にももちろんトラはいません。
同じネコ科のイリオモテヤマネコという案もあったのですが、同じ西表島に生息するウル「トラ」マンスケバに登場して貰いました。
仲間内のニックネームですが、正式に和名が与えられたら、このようにはいきませんね。
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