生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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カラーポジセレクト作業
カラーポジセレクト作業
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F3.5 ISO200
  カラーポジ保管状況
カラーポジ保管状況
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F3.5 ISO800
 
2011.9.30
撮影データによれば、最後にフィルム撮影をしたのは、2005年のことです。
しかし、これはこの年、一年間西表島に通っていて、少しでもイリオモテヤマネコの自動撮影カメラの台数を増やしたくて、フィルムカメラも投入したためです。
従って、自分自身の手でシャッターを切ったものではありません。
実際に撮影に使ったのは2003年。135フィルムを20本、4x5シートフィルムを1シートを使っています。

反対にデジタル一眼レフカメラを使い始めたのが、2001年。
まだまだボディも、メモリーカードも、ハードディスクも高価な時代で、ランニングコストはフィルムカメラのほうが勝っていた時代です。
その後、次第にデジタルカメラシステムも進化を遂げ、3年後には実質的にフィルムカメラを使わなくなりました。
当時、カラーポジフィルムを使った撮影で、1カット毎のランニングコストは定価で50円、割引価格適用で40円前後だったと思います。

フィルム時代は、撮影したフィルムを1コマ1コマ切り離し、ネガ袋という透明な袋に入れ、右肩にフィルム1本1本に割り当てたシリアルNo.を記していました。
そして、そのNo.のフィルムの何コマ目から何コマ目は、何時、何処で、何を、どの機材で撮影したかの撮影データを制作していました。
実際のネガ袋に入ったカラーポジは、動物の分類群毎に分け、タッパーに小分けしています。
例えば、あるタッパーには、コノハチョウだけが入っていますし、撮影カット数の少ない哺乳類は、哺乳類だけで1個のタッパーであったりします。
次第に撮影枚数が増え、1個のタッパーでは収まり切らなくなると、細分化した新しいタッパーを作り、分家させるのです。
こうして、ポジの貸出しのオファーを受けると、この分類群のタッパーから該当するポジを抜き出すのです。
実際には、多くの候補カットがありますから、類似カットをライトテーブルの上に並べ、ルーペでピントや構図を確認する作業も必須でした。

現在では、あらゆる要素でデジタルカメラが勝り、フィルムカメラに戻ることは、まず考えられません。
しかし、撮影後の問題となると、未だデジタルカメラシステムが劣っている要素があります。
そのひとつは、このセレクト作業です。
多くの比較対象のカットを同時に並べて取捨選択する作業が、デジタルでは非効率的なのです。
まず、ポジでは大雑把にセレクトして、次第に絞り込んでいきますが、デジタルでは膨大な撮影カットからラフセレクトするのが苦手です。
バックアップ用のハードディスクには、データを取り込んだ日時順にフォルダが制作されています。
その中から、必要なカットを抽出する作業の効率化を考えなければなりません。

現在、ニコンの一眼レフをメインに使用しているので、Nikon View2を閲覧用に使っています。
1コマ1コマに、種名、さらに雄、雌、幼虫、羽化、交尾などの項目データを入力しておいて、それでハードディスク内の全カットからソーティング可能というような、Excel並の検索機能まで兼ね備えれば、フィルム時代のようなセレクト作業の効率化も夢ではないかもしれません。
他のソフトの機能の勉強不足かもしれませんが、デジタル検索の機能と画像データを連動させた、より使い易いソフトが出現しないでしょうか。
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ゴンズイ実
ゴンズイ実
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8
  ゴンズイ実
ゴンズイ実
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8
 
2011.9.30
こんな木の実を見ると、秋を感じますね。
ゴンズイの実は、ほとんど毎年、撮影しているような気がします。
山原(やんばる=沖縄本島北部)で撮影した中では、最も奇麗かもしれません。
きっとタイミングがよかったのでしょう。
いつもは、これよりも後の段階での撮影だと思います。

オマケもありました。
2枚目の画像は、爆ぜる前の実のようです。
これが爆ぜて、中から黒い種子が顔を覗かせるのでしょう。
どこか、クコの実のドライフルーツにも見えます。
ゴンズイの花は、どのようなものだったでしょうか。
実に比べて、地味な花だったことは覚えているのですが。
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ヒガンバナ
ヒガンバナ
Ricoh CX5
  ニトベカズラ
ニトベカズラ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
 
2011.9.29
亜熱帯沖縄も、何処か陽射しに秋らしさを感じられるようになってきました。
とは言っても、日中の気温は30℃を超え、ほとんど夏なのですが。
そんな陽気の下、事務所の裏ではヒガンバナが満開です。
大家さんの植えたものですが、沖縄ではそうそう見掛けません。

ときどき通る那覇市郊外のビニールハウスに絡まるニトベカズラも、満開を迎えています。
ニトベカズラはあちらこちらで見る園芸植物ですが、ここのものがひと際鮮やかで目を奪われます。
満開になるのは秋に限らず、年に数回見られます。
秋のやや傾いた、雰囲気のある光線に照らされたニトベカズラの花は、また格別です。
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コブナナフシ・ペア
コブナナフシ・ペア
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
コブナナフシ・ペア
コブナナフシ・ペア
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX3
コブナナフシ・ペアと幼虫
コブナナフシ・ペアと幼虫
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  2011.9.29
そろそろ、バッタ・キリギリス系の昆虫から離れようと思うのですが、今日もまたそれに近いナナフシ目です。
コブナナフシは、夜間の林内では比較的遭遇頻度の高い昆虫です。
そして、かなりの頻度で、ペア状態です。
この晩も、2ペア+αに出会いました。

αというのは、幼虫です。
交尾ペアのすぐ近くにいたので、偶然にも気づきましたが、初めて見ました。
大人の秘め事を見てしまった子供のようにも映りますが、ペアでいることの多いコブナナフシの世界では、当たり前なのかもしれません。
いや、ヒトでも、何処かの少数民族は、繁殖行動と排泄行動は人前で平然とするのに、摂食行動だけは異様に羞恥心が発達していて、ひとりひとり隠れてするという話を思い出しました。
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ササキリ雌
ササキリ雌
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
  オナガササキリ雌
オナガササキリ雌
Ricoh CX5 Speedlight
 
2011.9.28
このところ、キリギリスのグループの紹介が続いています。
秋の鳴く虫の季節に相応しいと言えばそうなのですが、亜熱帯沖縄ではちょっと状況が異なります。
秋の静寂の中、鳴く虫の音色を楽しむのなら風情を感じます。
しかし、亜熱帯沖縄の森では、オオシマゼミやクロイワツクツクたちの大合唱の季節なのです。
ササキリやオナガササキリは、夜よりも主に日中に鳴く種類ですが、その控えめな鳴き声は、セミの大合唱にかき消されてしまいます。
何とも、亜熱帯らしい秋です。

ところで、ササキリの仲間は、雌雄ではっきりと区別の付く種がほとんどです。
雌には長い産卵管があるためです。
特に、和名もオナガササキリの産卵管は、体長に匹敵する程の長さを誇ります。
クワガタムシの雄の大顎に対抗するような、長大な器官ですね。
何故、このような長い産卵管を持っているのでしょう。
恐らく、なるべく植物の組織の深い部分に産卵して、食べられてしまったり、寄生されることへの対策なのでしょう。
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2011.9.27
昨日紹介したマツムシの仲間のマダラコオロギ。
マダラコオロギが典型的なマツムシの仲間でないことの証明に、リュウキュウマツムシの画像をアップしてみました。
やはり、マダラコオロギに比べると、地味な色彩ですね。

マダラコオロギが、マダラマツムシと呼ばれるようになってきたように、リュウキュウマツムシも近年、呼び方が変わってきています。
サワマツムシ、リュウキュウサワマツムシ、アシマダラマツムシなどです。
学名は「国際命名規約」という厳しいルールがあって、特別な場合を除いて変更は出来ません。
明らかに実状と合っていなくても変更できないとあって、融通が利かないと感じる場合もあります。
例えば、19世紀に近縁関係にあるアカヒゲとコマドリの標本を取り違えて学名を付けてしまいました。
今でも、アカヒゲには"komadori"、コマドリには"akahige"という学名(種小名)が付いたままなのです。
こんな単純な、どうみても明らかな間違いでも、訂正できない「厳格な」ルールです。

それに対して、和名(標準和名)の変更はそれ程難しくありません。
実状に合わせて変更されれば、学名よりも融通が利く印象を受けます。
ところが逆に、変更が容易なことが混乱を招いてしまうんですね。
久しぶりに和名を調べてみると、以前と異なる和名が主流になっていたり。
あるいは、研究者によって異なる和名を主張していたり。
それぞれの分野の、最も信頼のおける研究者の説に従うのが、無難と言えます。
  リュウキュウマツムシ
リュウキュウマツムシ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
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マダラコオロギ
マダラコオロギ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
マダラコオロギ
マダラコオロギ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
マダラコオロギ
マダラコオロギ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
  2011.9.26
季節は夏から秋に向かい、マダラコオロギの姿が増えてきました。
コオロギの名が付いていますが、マツムシの仲間と言われます。

黄色と褐色のまだら模様は、どのコオロギやマツムシよりも鮮やかな体色で目立ちます。
色彩もさることながら、ときに50匹、100匹もの集団になるので、一層目を引く存在です。
夜間だけではなく、昼間から活動している点も、目立つ要素のひとつでしょう。
ただ、鳴き声は「ジジッ」と小さな声で、この点、どのコオロギにもマツムシにも敵いません。

虫の眼レンズで接近してみると、よりその斑模様がよく判ります。
そして、意外にユニークな表情をしているのに気づかされます。
どこかユーモラスな雰囲気を漂わせている存在ですが、表情までそうだったとは。

※近年、マダラマツムシと呼ばれることもあります。
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2011.9.25
リコーGXRマウントA12との組み合せで、好結果に思えるのが、タムロン90mmF2.8マクロ。
元々、豊かなグラデーションの中にもシャープな芯のある描写が得られるレンズです。
この描写とユニットの組み合せが、偶然にしてなかなかの相性を発揮するのです。
自然光撮影では、豊富なグラデーションが際立ち、ストロボを併用すると、グラーデションの中に隠れるシャープネスが強調されます。
加えて、美しいボケ味も捨て難い魅力です。

※画像をクリックすると、長辺1280pxサイズに拡大表示されます。
  リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 F4 ISO400
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リュウキュウウラボシシジミ
リュウキュウウラボシシジミ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
  2011.9.25
山原(やんばる=沖縄本島北部)では、リュウキュウウラボシシジミが大発生です。
局所的な状況かもしれませんが、見渡せる範囲内に10頭前後が舞っている状態です。
元々が希少種のために、これだけまとめて見たのは初めてのことだと思います。
とは言え、前翅長10mm程の日本最小のチョウですから、迫力を求めるのは無理です。

これだけいるのですから、何とかよい映像を残したいのですが、ほとんどが帰化植物のセンダングサで吸蜜していいて、絵になりません。
ところが、その中の1頭が、シダの葉の上にとまりました。
しかも、いつもならばすぐに舞い上がってしまう神経質なチョウなのに、珍しく落着いています。
このとき手にしていたのが、虫の眼レンズ付きのコンパクトカメラ。
警戒心の強い極小のチョウに対して、最も不向きな機材です。
それでも、この絶好の機会を何もせずに見逃すのは余りにもったいないので、駄目もとでアプローチしました。
1cmのチョウに数cmまで近寄り、シャッターを切ることを繰り返し、気が付くと28カットも撮影していました。
夕暮れの林道で休むリュウキュウウラボシシジミの雰囲気が、巧く写し出されていました。
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イチモンジセセリ
イチモンジセセリ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
  イチモンジセセリ
イチモンジセセリ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
 
2011.9.24
昨日に続いて、リコーGXRマウントA12による撮影。
今日は、魚露目8号との組み合せ。
昨日の望遠系よりも、やはりこちらの組み合せのほうが好結果です。

本土では秋になると、イチモンジセセリの集団移動の話題を目にします。
沖縄、琉球列島では、そのような行動は聞いたことがありません。
セセリチョウの仲間は、鋭三角形の翅を持ち、細かく羽ばたきながら高速で飛翔します。
一方、数1000kmに及ぶ長距離移動で有名なアサギマダラは、丸みを帯びた大きな翅で滑空するようにゆったりと飛びます。
超音速を誇る戦闘機の翼は、セセリチョウの翅によく似たデルタ翼(三角翼)です。
アサギマダラは大きな翼面積を持ち、低速で航続距離を稼ぐ輸送機のような飛び方なのでしょうか。
海で隔てられた島から島を渡るアサギマダラとは異なり、イチモンジセセリは短距離高速移動を繰り返しながら、集団移動するのかもしれませんね。
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor80-400/4.5-5.6ED 600mm相当 F8 Speedlight ISO400
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD90 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED 600mm相当 F8 Speedlight ISO400
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD7000 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED 600mm相当 F8 Speedlight ISO400
  2011.9.23
リコーのGXR マウントA12で、是非テストしてみたかった被写体が、ヤンバルクイナ。
ローパスフィルター非搭載のユニットのシャープネスを、同じセンサーサイズのAPS-C一眼レフ機種と撮り比べてみたかったのです。

ニッコール80-400mmF4.5-5.6EDを使い、条件を感度ISO400、絞りF8に統一して撮影しました。
APS-C一眼レフは、最新の1620万画素のニコンD7000の他、旧機種ながらGXRマウントA12と同じ1230万画素のニコンD90。
その結果は、意外に一眼レフのシャープネスが健闘しています。
魚露目8号との組み合せでは、GXRマウントA12が好結果だったのですが。

今回、ヤンバルクイナのとまっているロケーションの関係で手持ち撮影です。
闇夜の中での、最小限の照明でのフォーカシングは、GXRの背面液晶よりも光学ファインダーの一眼レフに歩があります。
次回は、三脚を使用して、より厳密なフォーカシングで再テストしてみようと思います。

※画像をクリックすると、拡大表示されます。
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イチモンジセセリ
イチモンジセセリ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  イチモンジセセリ
イチモンジセセリ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.9.22
9月に入り、イチモンジセセリの姿が目立つようになってきました。
本土のような大集団や大移動は見られませんが、やはり亜熱帯のささやかな風物詩のひとつでしょう。

沖縄で見られるセセリチョウの仲間は少なくありませんが、このイチモンジセセリのデザイン好きです。
他の種では、パラパラと散らばっている白班が一列に並び、何処か潔さのようなものを感じます。
和名のとおり一文字です。
まぁ、他のセセリチョウの同定が面倒なことへの想いの裏返しでもあるのですが。
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オキナワマルバネクワガタ
オキナワマルバネクワガタ
Pentax645 Macro120/4 SpeedlightX2 RVP
  2011.9.21
オキナワマルバネクワガタの成虫の見られる季節になりました。
と言ってはみたものの、この10年程目撃したことがありません。
かつては、わざわざ探さなくても、1シーズンに数頭は出会ったものです。

見られなくなった原因は、もちろん個体数の減少でしょうが、減少の理由は複雑です。
生息環境破壊はもちろんですが、この季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)の夜の林道は採集者だらけです。
今の時期は、国指定天然記念物ヤンバルテナガコガネの出現期とも重なり、採集者の数もピークとなります。
ヤンバルテナガコガネと違い、オキナワマルバネクワガタは天然記念物ではないので、採集は違法ではありませんが、常軌を逸してます。
生きている成虫だけではなく、車に轢かれた死骸まで、すべて持ち帰ってしまいます。
これでは、どこの地域が生息密度が高いかなどの情報も得られません。
さらに影響の大きい採集法が、幼虫や蛹も生息する朽ち木や倒木の破壊です。
これは、大きなダメージを与えます。

生き物の採集は、確実に個体数の減少を招きます。
個人的な所有欲を満たすだけの採集、売買、交換のための採集は容認し難いものです。
採集から得られた情報は、世に広く還元されなければと考えます。
もしそれが、採集者のための採集情報であれば、問題外ですが。

本日アップした画像は、10年以上前にフィルム撮影したものです。
実は、オキナワマルバネクワガタをデジタル撮影したことがまだないのです。
先日、ある施設からのオファーでプレゼンテーションの必要が生じました。
まとまった点数だったので、スキャナーではなくデジタル一眼レフによる複写で対応しました。
その中の1点です。
今年は、初めてのデジタル撮影が叶うでしょうか。
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マメホコリ?
マメホコリ?
NikonD7000 Tamron90/2.8 SpeedlightX2
  マメホコリ(2007年8月与那国島撮影)
マメホコリ(2007年8月与那国島撮影)
Ricoh Caplio GX100
 
2011.9.20
沖縄に戻ってから、台風15号の余波で風も強く、撮影に出掛けることができません。
台風接近以前に山原(やんばる=沖縄本島北部)で撮影したのが、9月3日。
既に、2週間以上が経過しています。

そのときに撮影したのが、朽ち木に付着する褐色の球体。
普通であれば、レンズを向けようとも思わない地味な被写体です。
しかし、この物体には覚えがあります。
恐らく、マメホコリという菌類です。
新鮮な菌糸体は、とても鮮やかな紅色をしています。
それが半日で、褐色に変色してしまうのです。
タイミングが合えば、紅色の状態が撮影できるのではないかと思っているのですが、なかなかその場所に行くことが叶いません。

このマメホコリに最初に出合ったのは、ちょうど10年前(一番下の画像)のことです。
大きなリュウキュウマツの倒木に苔が生え、その上で見つけたのです。
薄暗い林内でフィルムで撮影した画像は、やや後悔が残っています。
現在のデジタル機器で、もう一度撮影してみたい被写体のひとつです。
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2011.9.19
昨日から、当サイトの仕様が少し変更されました。
ちょっと見ただけでは、何処が変わったのか判らないでしょう。

まず、静止画をクリックすると拡大表示されますが、その最大サイズがこれまでは、長辺800ピクセルでした。
これからは、1280ピクセルの画像まで表示出来ます。
試しに、昨日のアカボシゴマダラの画像をクリックしてみてください。
新製品のテストなどで解像度を見て頂きたいときに、有効だと思います。

また、動画の表示サイズも大きくなりました。
これまでの480X360ピクセルが、640X480ピクセルになりました。
また、静止画と動画ファイルの区別の付き易い表示にしました。
 
 写真をクリックすると動画を開始します

沖縄の希少動物
SONY XD CAM HD
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アカボシゴマダラ
アカボシゴマダラ
Ricoh CX5 300mm相当 ISO400 Speedlight
  2011.9.18
沖縄に発つ直前に、実家のごーやー(ニガウリ・ツルレイシ)に水やりをしながら、ふっと見上げると、そこにはアカボシゴマダラがとまっていました。
15日に大田区で、東京で初めて生きている個体を撮影しています。
その前にも、近くの路上で死骸も見つけていたので、実家の庭で見るのも遠くないだろうと思っていました。
数年前に、ツマグロヒョウモンを見たときも驚きでしたが、このアカボシゴマダラはそれ以上です。
それは、かつて国内では奄美大島の限られた場所で、わずかに見られる存在だったのが大きいと思います。
さらに、このチョウはそれ以上の、何処か不思議な魅力を持っているからなのでしょう。
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ごーや・ニガウリ・ツルレイシ
ごーや・ニガウリ・ツルレイシ
Ricoh CX5 28mm相当
  ごーや・ニガウリ・ツルレイシ
ごーや・ニガウリ・ツルレイシ
Ricoh CX5
 
2011.9.18
今回の東京滞在で、ちょっと気に掛かったこと。
実家の庭にいつものように植えてあるごーやー(ニガウリ/ツルレイシ)の実が、大きくならないうちに、黄色くなってしまうのです。
恐らく、栄養不足、肥料が足りていないのでしょう。

思い当たることがあります。
今年は、苗を入手するのが遅れてしまい、昨年から保存してあった種を播いてみたのです。
保存状態はよいわけもなく、発芽率もよくないであろうと。
ところが、半分以上が発芽して過密状態に。
ここで間引けばよかったのですが、そのままにしておいたのがまずかったのでしょう。
それに気づいて、慌てて肥料をやりましたが、追肥の効果って即効ではないんですよね。
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2011.9.17
沖縄に戻る前に散歩していると、キアゲハの終齢幼虫に出会いました。
コンクリート製の車止めの杭の上をウロウロ。
恐らく、蛹化場所を探しているのでしょう。

その様子を、リコーGXRマウントA12に装着した魚露目で撮影。
キアゲハは沖縄には生息していませんから、ちょっとしたお土産のような気分になりました。
  キアゲハ幼虫
キアゲハ幼虫
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F11 Speedlight
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リコーGRデジタルIV発表会
リコーGRデジタルIV発表会
Ricoh GXR Mount A12 Summilux-M 35/1.4 ASPH F1.4
リコーGRデジタルIV発表会
リコーGRデジタルIV発表会
Ricoh GXR Mount A12 Summilux-M 35/1.4 ASPH F1.4
アカボシゴマダラ産卵
アカボシゴマダラ産卵
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO100
  2011.9.16
昨日は、海野和男さんと銀座RING CUBEで開催されている、写真展「GRist34」へ。
その後、リコーGRデジタルIVの発表会。
会場への行き帰りに、何種かのチョウに遭遇。
行きは、アオスジアゲハ。
海野さんが「あ、アオスジアゲハだ!」と言われたのですが、実家のある杉並区では毎日のように見掛けるので、あまり気にもとめませんでした。
実は、この日珍しくカメラを持ってられなかった海野さんは、残念な想いだったようです。

そして、帰りには、アカボシゴマダラ。
数年前より、東京で発生が続いているのですが、私もまだ生きている姿は見たことがありませんでした。
このときは、私のほうが「あ~、アカボシゴマダラだ!」と声を発しました。
すると、海野さんのお住まいの地域でも未確認だそうで、カメラレンタルのリクエストが。
その後、植え込みの小さなエノキに産卵を始めました。
CX5でそれを狙う海野さんの手も込みの、生きているアカボシゴマダラを撮影できました。

さて、用事も終わり沖縄に戻るのですが、近海に停滞する台風15号の影響が心配です。
勢力は弱いのですが、ほとんど動いていません。
飛行機は、予定どおり飛んでくれるでしょうか。
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2011.9.15
12日に、純正ライカMマウントのズミルックス35mmF1.4ASPHを使用してみましたが、炎天下のため、開放絞りF1.4で撮影できませんでした。
そこで、曇りか夕暮れ時に再撮をと書いたのですが、日没を迎え、夜景になってしまいました。
同じ場所の、ほぼ同じアングルです。
やはり、APS-Cサイズセンサーとはいえ、F1.4はよくボケますね。
しかも高級レンズだけあって、美しいボケです。
  夜景
夜景
Ricoh GXR Mount A12 Summilux-M 35/1.4 ASPH F1.4 ISO1600
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ケナガネズミ
ケナガネズミ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
  2011.9.15
今の時期、山原(やんばる=沖縄本島北部)の夜の森で出合う動物と言えば、リュウキュウイノシシ、ヤンバルクイナ、リュウキュウコノハズクでしょうか。
ひと頃、度々遭遇したケナガネズミは、ちょっと下火です。
しかし、これは決して個体数が減ったことには結びつきません。

冬から春にかけて繁殖し、警戒心の薄い幼獣の多い季節には、ライトを当てても逃げずに、目撃や撮影のチャンスが増すのです。
その後、危険な場面に遭遇することによって学習し、警戒心を身につけていくのでしょう。
そんな段階のケナガネズミを、ちょっとだけ撮影することが出来ました。
雄のようですが、生殖器を観ると、既に繁殖可能な状態にあるようです。
まだまだ暑い日々ですが、野生動物達の体は、もうしっかり秋から冬のための準備に入っているようです。
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2011.9.14
ヤンバルクイナが発見されて、今年で30年になります。
発見されたのを、どの時点と考えるかによるのですが、語呂合わせで9月17日を「クイナの日」としています。
それ以前より、未知の飛べない鳥が存在することは、一部のフィールドワーカーの間で噂になっていました。
また、私の先輩であり同業の知人は、発見以前にすばらしい生態写真を撮影されていました。
さらに遡れば、生息地にお住まいの方々には昔からお馴染みの存在で、「アガチー」という方言名も付けられていました。
つまり、発見というのは、その分野の専門家が、遅ればせながら認知したことを指す訳です。
  ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
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リュウキュウギンヤンマ産卵
リュウキュウギンヤンマ産卵
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 Speedlight ISO200
  2011.9.13
GXRマウントA12は、ピーキング機能が採用されて、これまでよりも容易に液晶画面でフォーカスが出来るようになりました。
しかし、このように目の前に突然、トンボが現れて産卵を始めるような状況ですと、本当に必要な部分にフォーカスがきているのか、不安になるのも事実です。
一眼レフの光学ファインダーは、決して実像を見ているのではないのに、人間の眼の生理感覚に合った極めて優れたものだと思います。
今後、EVFがより進化して、光学ファインダーに取って代わっていくのかもしれませんが、光学ファインダーに追い付くには、まだまだ長い時間が掛かることでしょう。
このGXRマウントA12も、その進化の過程の一歩を感じさせる製品のひとつです。
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2011.9.12
リコーGXRマウントA12の実用性ばかりを強調していますが、まぁ一度くらいは純正ライカMマウントレンズも味わってみようと、ズミルックス35mmF1.4ASPHを装着してみました。
まず困ったのが、最近のデジタルカメラの接写能力に慣れていると、レンジファインダーカメラ用のレンズの最短撮影距離の長いこと。
53mm相当の0.7mでは、被写体選びの段階で迷います。
おまけにまだまだ盛夏並みの陽射しの下では、開放絞りのF1.4が使えず、F2.8での撮影です。
次は、曇りの日か、夕暮れ時に撮影してみなければ。
  炎天下
炎天下
Ricoh GXR Mount A12 Summilux35/1.4 ASPH F2.8 ISO100
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リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
  2011.9.11
今、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を夜間走行すると、リュウキュウコノハズクの幼鳥に度々出遇います。
ちょっと例年よりも遅いような気がします。
そう言えば、今年は冬から春にかけてとても寒く、新緑のピークも1ヵ月遅れでした。
梅雨明け後の季節は例年のペースに戻ったかと思っていましたが、数回の台風接近によって、大きな影響を受けました。
その結果なのでしょうか。
それにしては、他の野鳥はそれ程、例年との差を感じないのですが不思議です。
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サルスベリ
サルスベリ
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 F4 ISO200
  ヨウテイボク
ヨウテイボク
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 F5.6 ISO200
 
2011.9.10
一昨日から、リコーGXR用のマウントユニットA12にハマっています。
決して、マウントアダプターごっこで、こんなボディとこんなレンズが組み合わせられるんです、というパズルの世界ではありません。
オールドレンズ独特の収差を、最新デジタルボディで抽出して、その侘び寂びを堪能する趣味でもありません。
飽くまでも、実用の世界です。

これまでの現行機種で、ローパスフィルター非搭載のレンズ交換式カメラと言えば、シグマSDシリーズとペンタックス645Dしかありませんでした。
しかし、どちらのカメラも、そう簡単に導入できる機種ではありません。
そこに、このGXR MOUNT A12の登場によって、身近な存在となったわけです。
特に、タムロン90mmマクロとの組み合せの描写が気に入っています。
コントラストの高いカリカリシャープな描写ではなく、階調豊かな一見軟らかそう見える画像にもかかわらず、よく見ると細部まで解像しているのがタムロンのマクロレンズの特徴です。
その描写性がローパスレス撮影によって、一段と引き立つ印象です。

但し、問題もあります。
オートフォーカスや自動絞りが連動しません。
フォーカスは、ピーキングの癖を掴めば、結構MFでも使えるレベルになっています。
一方の自動絞りは、日中野外でも、F8~11までが実用的な絞り値です。
それ以上絞ると、液晶画像が暗くなりMFも辛くなり始めます。
つまり、絞りを開け気味のポートレイト向きで、小型の昆虫を最小絞り近くでクローズアップするための機材ではありませんん。
また、明るい環境下では、電子ビューファインダーに切り換えるとのも一手なのですが、アクセサリーシューにストロボを装着していると使えません。
要は、自然光でのポートレイト撮影に最適というスタイルになります。
ただ、一度この描写性能を知ってしまうと、もっとオールマイティに使ってみたくなるんですよね。
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RICOH GXRに装着したGyorome845システム
RICOH GXRに装着したGyorome845システム
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  魚露目845テスト撮影
魚露目845テスト撮影
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor45mF2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F16 Speedlight
 
2011.9.9
リコーマウントユニットA12に、気になっていた活用法が、一眼レフ用魚露目システムとの相性。
現在、私のシステムの中では、ニッコール45mmF2.8Pと1.5倍テレコンとの組み合せが、魚露目8号の最もシャープな光学系です。
しかし、それでも他の一般的な光学系と比べると、解像度は低く、やや眠い印象です。
ローパスフィルター非搭載のマウントユニットA12ならば、かなりのシャープネスが得られるのではないかと考えたわけです。

但し、ひとつ心配な点もありました。
魚露目8号との組み合せでは、マスターレンズをF16~22まで絞り込みます。
マウントユニットとの組み合せでは、自動絞りが使えないので、背面液晶の暗い画像でフォーカスが可能か否かということです。
室内では暗過ぎて、フォーカスはちょっと難しい印象でした。
しかし晴れた野外では、逆光になると厳しいものの、昨日紹介したピーキング機能によって、輪郭が強調されますので、何とか目的は果たせました。

その結果、やはりこれまでのローパス搭載の一眼レフによる撮影よりもシャープな画像が得られました。
今後、状況によっては、魚露目用のボディとしても選択肢に入ってきそうです。

※当サイトで表示出来る最大サイズ(長辺800px)でアップしてあります。
画像をクリックしてみてください。
リサイズのみで、レタッチしていない画像です。
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タイリクショウジョウトンボ雄
タイリクショウジョウトンボ雄
Ricoh GXR Mount A12 Nikkor70-300/4-5.6ED 135mm相当 F8 Speedlight ISO200
アオモンイトトンボ雄
アオモンイトトンボ雄
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 F5.6 Speedlight ISO200
コシブトトンボ雄
コシブトトンボ雄
Ricoh GXR Mount A12 Tamron90/2.8 135mm相当 F8 Speedlight ISO200
  2011.9.8
明日発売予定のリコーGXR用、マウントユニットA12が届きました。
GXR初の光学系なしの、センサーとシャッター、そしてマウントのみのユニットです。
そのマウントはと言うと、ライカMマウント。
この時点で、世間一般では、ライカMマウントレンズやアダプターでLマンウトレンズを使う、趣味性の高いアクセサリーパーツの印象を受けるようです。

しかし、私の期待はそこではありません。
フランジバックの比較的短いライカMマウント故、他のレンズを装着するためのマウントアダプターも豊富です。
個人的には、数十年に及ぶニコンFマウントレンズ資産を活用してみたい想いのほうが勝っています。
もっとも、ライカMーニコンFマウントアダプターには、絞りリングのないGタイプレンズの絞りをコントロール機能内蔵の製品がないため、絞りリングを備えた比較的古いタイプのレンズに限られます。

それでも20本以上のニッコールマントレンズがありますから、さまざまなレンズワークが楽しめそうです。
テスト初日の今日は、ニッコール70-300mmF4-5.6EDとタムロン90mmF2.8マクロを使ってみました。
当然のことながら、オートフォーカスは連動しないので、MF(マニュアルフォーカス)になります。
炎天下の亜熱帯の陽射しの下での、背面液晶でのMFはちょっと心配だったのですが、今回からピーキング機能が付加されたので、以前より遥かに楽になりました。
ピーキング機能とは、業務用ビデオのビューファインダーではお馴染みの、合焦部分のコントラストが強調表示されるものです。

さて、数種のトンボを狙ってみた撮影結果ですが、予想を裏切らない合焦部分のシャープネスです。
さすがに、ローパスフィルターのないセンサーの解像度には目を見張るものがあります。
また、色再現もほとんど補正していないにも関わらず、とても鮮やかで満足のいくものです。
センサーサイズはAPS-Cですから、美しいボケも容易に得られます。
まだ数10カットの撮影ですが、当初の期待どおり、決してライカマウントレンズとの組み合せだけで終らせてはもったいない性能です。
明日以降、魚眼、超広角、超望遠レンズもテストする楽しみが沸き上がってきました。

※当サイトで表示出来る最大サイズ(長辺800px)でアップしてあります。
画像をクリックしてみてください。
リサイズのみで、レタッチしていない画像です。
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2011.9.7
先月ご紹介した写真展「GRist34」が本日から始まりました。
銀座4丁目交差点の三愛ビルが会場ですので、お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

高級コンパクトデジタルカメラ分野の先駆けであるRICOH GR DIGITALシリーズ。
このカメラのメーカー公認のヘビーユーザーは "GRist"と呼ばれています。
2011年8月30日現在で、36名のGRistが存在します。
今回、この中の34名によって行われる写真展が「GRist34
9月7日(水)~18日(日) 11:00~20:00
三愛ドリームセンター(銀座三愛ビル)8・9F RING CUBE
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コガネグモ
コガネグモ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
ナガマルコガネグモ
ナガマルコガネグモ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
オキナワアズチグモ
オキナワアズチグモ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  2011.9.7
盛夏から夏終盤に向かい、クモの姿が目に付くようになってきました。
特に目立つのは、網を張るタイプのクモですが、まだまだ餌不足なのか小ぶりに映ります。

一方、網を張らないタイプの仲間、オキナワアズチグモは大漁のようです。
5m四方の茂みの中で、同時に3匹のオキナワアズチグモが捕食していました。
これは偶然ではなく、どのクモも腹部が大きく膨らみ、短期的ではなく充分な餌を得ていることを物語っています。

オキナワアズチグモは、体色が白や黄色で、同系色の花弁に対し、保護色を発揮していると思われます。
しかし、一見してそれ程精巧な擬態には映りません。
人は、精巧な擬態であればある程、感心させられます。
しかし、それよりもこんな単純に思えるような擬態のほうが、実際の成果は上がっているのかもしれませんね。

以前リョクモンエダシャクを紹介したとき、精巧な擬態者は、その効果を最大限に発揮できる条件が極めて限られていて、行動の自由度が低いのではないかと書いたお覚えがあります。
それよりも、もっと単純な一見ラフな擬態のほうが、その効果を発揮できる環境条件が多く、結果的に生き残れる可能性が高くなるのでは?とも。
このオキナワアズチグモの例は、この後者の典型的な例ではないかと思えます。
しかし、沖縄、琉球列島の地で、以前からオキナワアスチグモはこのような状況を甘受していたかというと疑問が残ります。
オキナワアズチグモが潜む白い花は、そこら中に生い茂るセンダングサ類が圧倒的に多いからです。
センダングサの仲間は、典型的な帰化植物ですから、大陸間の人間の往来が頻繁になる以前は、こうではなかったかもしれません。
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ヤママユ
ヤママユ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
ヤママユ
ヤママユ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
ヤママユ
ヤママユ
Ricoh CX5 Speedlight
  2011.9.6
昨日に続き、蛾の話題です。
今、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を夜間走行すると、最も多く見かけるのがヤママユです。
山の中にある灯火に飛来する蛾の中でも、ヤママユが目に付きます。

このヤママユで興味深いのが、翅の色彩が変異に富んでいること。
濃い黄色、淡い黄色、ベージュ、赤味の強いベージュなどなど。
同じヤママユガ科のハグルマヤママユ、クスサン、シンジュサンなどでは、ここまでの変異は見られません。

何故、これだけの変異幅が必要なのでしょう。
その理由は分かりませんが、これだけ個体数が多いのも、この変異のお陰なのかもしれません。
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ハグルマノメイガ
ハグルマノメイガ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  オオクロテンヒメシャク
オオクロテンヒメシャク
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.9.5
このところ、蛾の姿が目に付くようになってきました。
夜の林道を走っていると、ヤママユをあちらこちらで見かけます。
ダムなどの灯火にも、多数の蛾が飛来しています。
もちろん、夜だけに限りません。
昼間の林内でも、たくさんの蛾に出会います。

ハグルマノメイガは、決して珍しい存在ではなく、普通種です。
しかし、和名の歯車らしく見えるのは、真上から見たときだけなのですが、なかなかそうのようなアングルに恵まれません。
下草の葉裏にとまっているのですが、神経質で近づこうとしてもすぐに逃げられてしまいます。
下草の葉裏ですから、それよりもローアングルから狙わないと正面に位置出来ないのですが、そのようなチャンスは多くありません。
結局、今回も横方向からの撮影になりました。

オオクロテンヒメシャクは、沖縄本島、恐らく山原(やんばる=沖縄本島北部)の固有種です。
かつて、かなり希少性の高い時代が長かったようです。
しかし現在では、年に何頭かに出会える存在です。
葉の表にとまり、至近距離で撮影しても飛び立つということはまずありません。
ある意味、対照的な2種の蛾ですね。
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ハシカンボク
ハシカンボク
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
ハシカンボク
ハシカンボク
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
ハシカンボク
ハシカンボク
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5
  2011.9.4
先々週の山原(やんばる=沖縄本島北部)では、ハシカンボクがポツポツと咲き始めていました。
撮影しようとしたのですが、探すのにちょっと苦労した程です。
それが、先週末には、あちらこちらでまとまった花が見られました。

ハシカンボクは、山原の秋を代表する花の一種です。
これまで、30年以上に渡って、山原の季節の移り変わりを見てきました。
しかし、ハシカンボクの花が、これ程一気に開花するなんて印象はありませんでした。
メインフィールドと自任していますが、まだまだ知らないことが、たくさんありますね。

また、ハシカンボクもよく観察すると、株によって変異がありますね。
花弁の先端が丸みを帯びているもの、やや尖っているもの。
花が適度に分散して着くもの、まとまって咲くもの。
これもまた、新しい発見です。
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ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
Ricoh CX5 31mm相当
  ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
 
2011.9.3
山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を走っていると、路面に鮮やかな色彩が見えました。
車を停めて確認すると、ベニモンアゲハの死骸でした。
久しぶりに見た気がします。

ベニモンアゲハは、元々八重山諸島に分布し、沖縄本島では見られない種でした。
近年、沖縄本島地方でも、偶産するようになっていました。
しかし、最近は見た記憶がありませんでした。
この1頭では、再び以前のように発生しているのか否か判りません。

この後、すっかり忘れていると、夕暮れ間近に吸蜜しているベニモンアゲハに出会いました。
但し、ここでも1頭だけです。
まだ、今回の発生レベルは判りませんが、またこの鮮やかな色彩を楽しめるのは悪いことではありません。
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オオトモエとシロスジヒトリモドキ
オオトモエとシロスジヒトリモドキ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
  オオトモエ
オオトモエ
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 1/250sec. ISO1600 Speedlight
 
2011.9.2
このところ、夜の林道を走ると、蛾が目に付くようになってきました。
8月上旬の台風9号の影響や夏枯れから回復しつつあるのでしょう。

ある林道のカーブにある、1本のアコウの木。
枝全体に実を着けています。

その熟果に、夜毎たくさんの蛾が吸汁に集まってきます。
中でも、オオトモエの数には目を見張りものがあります。
この顔にも見える目玉模様、翅の縁が千切れたようなだまし絵。
何度見ても、飽きることのない蛾ですね。
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リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 690mm相当 F6.3 ISO1600
  リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
NikonD7000 Sigma50-500/4.5-6.3 750mm相当 F6.3 ISO1600
 
2011.9.1
今の季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道を夜走ると、リュウキュウアカショウビンの姿を見かけます。
今年、繁殖した幼鳥もいれば、繁殖の終った親鳥もいます。

夜間の撮影ですから、当然、人工照明を使います。
スチル写真では、ストロボです。
すると、この画像のように、翼の部分が他の部分とは異なった鮮やかな赤紫色に写ります。
頭部にも、少しその傾向が認められます。

一方、ビデオ撮影のタングステン光では、このようには写りません。
自然光撮影と同じように、全身がややくすんだオレンジ色に写ります。
翼の羽毛だけが、所謂、構造色のようなものなのでしょうか。
どのような理由から、翼の部分だけが、このような違いを持つ必要があるのでしょうか。
不思議です。

何れにしても、日中の撮影でも薄暗い林内の撮影では、ストロボを使用することがあります。
奇麗な色彩と言えばそうなのですが、肉眼とは余りに掛け離れた発色には、戸惑います。
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