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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。
ありがとうございました。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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2008.4.29
この南島漂流記も7年目になりますが、どうも毎年同じ時期に同じ被写体にレンズを向けている傾向があります。それは、日記に限らず、日々の撮影内容すべてがそうなのですが。 そこで、同じ被写体であっても、少しでも異なる映像をと思い、いつもは横方向から撮影しているカクチョウランの花を真下から狙ってみました。まぁ、それ程の違いはありませんが、いくらか新鮮味が感じられるでしょうか?
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カクチョウラン
Ricoh R8
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ハマキガの一種
Ricoh R8
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2008.4.28
今、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、あるハマキガの仲間の姿が目に付きます。林道沿いの下草などにとまっているのを頻繁に見かけます。しかも、やや大きいあまり斑紋の目立たない種と、やや小さめで斑紋のコントラストの目立つ種の2種類です。 ところが、この2種が同種の雄と雌なのに気づきました。それは、このように交尾中のペアに遭遇したためです。
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2008.4.27
タブノキの実が熟して、黒く色づいているのが目立ちます。若い実は深緑色で、熟すと黒くなるために地味で、実自体は目立ちません。しかし、その実を支えている軸部分(何て言いましたっけ?)が鮮やかな赤色をしているので、近くを通れば、見落とすことはありません。 それにしても、2月から3月にかけて、ピンク色の鱗に覆われたような新芽を目にしたばかりです。いつの間に花が開き、結実したのでしょうか?早いものです。 ※軸部分は「果柄」でした。
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タブノキ実
NikonD300 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter Speedlight
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ケナガネズミ
Sony HVR-V1J
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2008.4.26
今晩も、ケナガネズミに遭遇しました。しかも、また2個体立て続けに。最初に遭遇した個体は、路上で活動していたものでした。尾の付け根に黒いフサフサした毛の塊があるのは、まだ換毛途中の若い個体のためでしょう。 しかし、何が原因でこのように個体数が増えているのでしょう。単純に考えられる要因として、地球温暖化ですが、ケナガネズミの分布からして、それは現状に合わない点があります。山原(やんばる=沖縄本島北部)以外には、やはり琉球列島の徳之島と奄美大島に分布しています。これらのより北側に位置する、気温の低い両島での個体数のほうが山原よりも上回っているようです。これでは、気温との相関が逆になってしまいます。本当に謎です。
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2008.4.25
今年もカクチョウランの花が満開を迎えています。昨年よりもやや遅い開花のように感じます。 地球温暖化と言われるようになって、実際のフィールドでも度々その影響を感じることがあります。しかし、個々の生物への影響はそう単純なものではないようです。同じ植物でも、例年よりも開花の早まるものあれば、遅くなるものあります。それでも、生態系全体のバランスが保たれていればよいのですが。
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カクチョウラン
NikonD300 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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ケナガネズミ
Sony HVR-V1J
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2008.4.24
昨秋から目撃が続いていて、私自身も先月27日に10数年ぶりで遭遇したケナガネズミの撮影に成功しました。国指定天然記念物、レッドリストの上から2番目のカテゴリー「絶滅危惧IB類」に入っている希少動物中の希少動物です。山原(やんばる=沖縄本島北部)の内陸部に生息する天然記念物動物16種のうち、オキナワトゲネズミに次いで個体数が少なく、絶滅の危険性の高い存在と思われてきました。 しかし、昨秋から続けざまに目撃報告があり、この晩も撮影した直後に、全く別の場所でもう1個体目撃しました。山原の森の現状は、そこに生息する野生生物たちにとって、何ら好転している要素は見当たりません。年々、環境は悪化するばかりです。なのに、何故今、ケナガネズミの目撃が急増しているのでしょう。かつてヤンバルクイナの発見直後は、山原の林道を夜間、ライトで照らしながらの観察者が増え、その結果目撃頻度が上がったことはありました。しかし、今回の目撃頻度は、それに比較出来ない程のものです。明らかに個体数が増えているとしか考えられません。果たして、何が起こっているのでしょうか?
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2008.4.23
昨日のハゼノキの花に比べて、これ程目立つ亜熱帯の花もないでしょう。実に派手で、そして大きな花を着けます。さらに、花のあとに結実する豆の入った鞘も長さ50cm前後ありますから、飽くまでも目立つ一生です。 もうひとつ目立つというか、その存在を主張している要素があります。それは臭いなのです。花の場合、「臭い」というよりも「香り」と表現したほうが相応しいことくらいは心得ています。しかし、このイルカンダの花は、そのような次元を超越した、「臭い」を放っています。無理に例えるならば、「汗と埃の混ざったような臭い」そのもののような気がします。
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イルカンダ花
NikonD300 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED Speedlight
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ハゼノキ花
NikonD300 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
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2008.4.22
山原(やんばる=沖縄本島北部)の春も、第二段階に入ったようです。様々な樹々の芽吹きも終わり、その次の段階として開花の時期を迎えた種が少なくありません。 このハゼノキもそのひとつのようですが、その花が地味過ぎて、ほとんど目立ちません。この後、夏になると着く実も地味な存在です。やはり、ハゼノキが最もその存在を際立たせるのは、あの紅葉のときなのかもしれません。
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2008.4.21
やはりトウワタで見つけたダンダラテントウの成虫。しかし、茎にいるアブラムシではなく、花や蕾に執着を見せていました。そこには、アシジロヒラフシアリも盛んに訪れていましたが、肉眼ではその目的が何なのか、よく判りませんでした。 撮影した画像をプレビューしてみると、どうも蕾の間に黒っぽいアブラムシがいるようです。そして、アシジロヒラフシアリは、トウワタの花にもやって来ているのが判ります。昆虫の活動が活発になってきたのは、それぞれ単独の種の活動だけではなく、さまざまな種が相互に関係しているのでしょうね。
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ダンダラテントウ
Ricoh R8 Speedlight
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ダンダラテントウ
Ricoh R8 Speedlight
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2008.4.20
沖縄を代表するテントウムシと言えば、ナミテントウでもナンホシテントウでもなく、このダンダラテントウです。真冬でも活動する姿は見られますが、このところ急に活動が活発になってきたようです。成虫の数が増えただけではなく、幼虫の姿も目に付きます。 今日は、トウワタの茎に付いていたキョウチクトウアブラムシを盛んに捕食していました。これだけの数の餌に囲まれていれば、当分困ることはないでしょうね。
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2008.4.19
ここ15年程、仕事用にメインで使っているスズキエスクードが、来月で発売から20周年を迎えます。それを記念して、エスクードのファンサイト"ESCLEV"さんの「エスクード誕生20周年企画」への寄稿の機会を頂きました(事例Exemplary参照)。掲載写真は、頂戴した記念プレートです。 4台のスズキジムニーを乗り継いだ後、エスクードに乗り始めた1994年時点でエスクード発売後6年経っていましたが、未だモデルチェンジもされていなかったため、これまでの歴代モデルすべてを乗り継ぐ結果となっています。これまで新車で購入したジムニーが4台で累計走行距離が約26万kmに対し、エスクードも4台目で約28万km。気持ち的には、まだジムニー歴が長いように思っていましたが、年数と走行距離では、エスクードが上回っているのに改めて驚きました。
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エスクード発売20周年記念プレート
Ricoh Caplio GX100 Wide-conversion Lens
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ベニツチカメムシ
NikonD300 Tamron90/2.8 SpeedlightX2
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2008.4.18
今日掲載した写真は、ちょうど1週間前に撮影したものです。4年ぶりにベニツチカメムシに出逢いました。九州、四国、本州、奄美大島に局所的に生息している他、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、1964年に1頭見つかった後、20年近くほとんど見つかりませんでした。ところが、80年代初めにダム工事現場の夜間照明に一晩に1000匹以上が飛来して驚かされました。しかし、その工事が終わると、年に数頭が見られる程度の希少種に逆戻りしてしまいました。 ですが、04年春に大発生とまではいかないものの、一晩に100匹程が見られました。そして、今春また発生が見られます。この晩は、日没直後から照明に飛来し始め、数時間で10頭以上が確認出来ました。その中の1頭の雄が執拗に雌に求愛を繰り返し、交尾寸前までの状況を初めて観撮出来ました。
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2008.4.16
今年何度目の登場でしょうか?いくらお気に入りの被写体だからと言って、ちょっと多過ぎるでしょうね。 しかし、今日は純粋に植物としての話しではありません。花弁の模様が、突然あるアニメキャラに見えてしまって困っているのです。「クレヨンしんちゃん」の主人公です。当然、私の世代の作品でもなければ、子供もいないので、それ程知らないのですが、一度見えてしまうと、それ以外に見えなくなってしまうので困ります。 まぁ、幸いなことにこの花弁の模様は変異が多く、すべての株がそう見える訳ではありません。さらに、今年のアカボシタツナミソウは、そろそろ開花のピークを過ぎてきました。来年のシーズンが訪れるまでに、このことを忘れていればよいのですが。
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アカボシタツナミソウ
Ricoh R8
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オキナワアズチグモ
Ricoh R8
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2008.4.15
いつもは白い花弁に紛れて、あるいは体色を変えて黄色やオレンジ色の花に潜んでいることの多いオキナワアズチグモ。そうすれば、天敵に見つかり難いばかりか、自分の餌となる昆虫も気づかずに近づいてきてくれるといった一石二鳥の効果が得られます。 しかし何故か、このときはシダの葉の上で、獲物を待ち伏せるポーズを採っていました。これでは、天敵にも獲物の昆虫にも目立ってしまって、逆効果のはずですが、どうしたのでしょうね?
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2008.4.14
今晩は、2羽のヤンバルクイナに出逢いました。そろそろ繁殖期に入り、夜間、樹上での姿が見られるなくなる時期なので、余り期待していなかっただけに、ちょっと嬉しい気分です。 そのうちの1羽は、このように橋の欄干の上に登っていました。まぁ、自然の木でなくても、用は足りるということなのでしょう。地上1m程の場所ですが、登るときはジャンプしたのでしょうか?それともコンクリート製の垂直な支柱に爪をかけて歩いて登ったのでしょうか?
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ヤンバルクイナ
NikonD300 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED Speedlight
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シロアナアキゾウムシ
Ricoh R8 Speedlight
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2008.4.13
決して珍しい種ではありませんが、久しぶりにシロアナアキゾウムシに遭った気がします。いつものように、ヤナギイチゴの葉を後食していました。 鳥の糞に隠蔽擬態していると言われるとおり、葉の上にじっとしていると本当に騙されそうになります。いつも、そのような状況をよく表した写真を撮りたいと思っているのですが、ほとんどの場合、このように葉の裏にいるのです。鳥の糞が葉の裏に付くことは少ないと思われるので、いまひとつ鳥の糞らしくないのですよね。
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2008.4.12
今の季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)で撮影していると、度々同じような状況に遭遇します。4月6日も紹介したムシヒキアブの一種が、ガガンボを捕食しているのです。ムシヒキアブのほうの多くは雌で、必ずガガンボの胸部に針のような口吻を差し込んで体液を吸汁しています。 一日に何度も同じ光景を目にしていると、ときどき「あれ?また同じ場所に戻ってきたのかな?」と錯覚する程です。余程、このムシヒキアブはガガンボが好物なのでしょうか?あるいは、ガガンボの動きが緩慢なので、捕え易いだけのことなのでしょうか?
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ムシヒキアブの一種
Ricoh R8
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アリタムネアカコメツキ
Sony HVR-V1J
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2008.4.10
このコメツキムシは、手許の図鑑で「恐らくこれだろう」という段階まで絞れましたが、最終的に確信が持てないために、やはりより詳しい方に同定をお願いしたものです。 その結果、私の考えは間違っていなかったので嬉しかったのですが、反対に、自分自身で確証をもてなかったのが残念でもあります。 図鑑の絵合わせといものは、最大限の想像力を駆使しないと出来ません。雄と雌では異なる場合、同じ種でも変異の幅が広い場合などさまざまですが、その変異がすべて収録されているとは限りません。さらに、標本では生きているときと色や質感が変化してしまうも種も少なくありません。何れ、その虫を電子デバイスに近づけるだけで、種名を判定してくれるなんて時代がやってきますかね?
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2008.4.9
こちらのカミキリムシは、自前で種名が判った例です。というよりも、種名を覚えていました。上翅の色合い、質感とも渋くて好みなのですが、どうも胸部と頭部はいけません。まるで焼け焦げた木を連想させます。いえ、それでも良い雰囲気を出していれば構わないのですが、正直言って、汚らしく感じてしまいます。 奇麗と感じる場合でも、その逆でも長い進化の歴史の中で、特別な意味を持っているはずです。それを奇麗とか汚いとか無責任な感覚で評価しては申し訳ないと思う反面、そのような感覚というのは簡単には変わりませんからねぇ。
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キイロミヤマカミキリ
Ricoh R8
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リュウキュウクリイロシラホシカミキリ
Ricoh R8
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2008.4.7
昨日の話に通じますが、たくさんの昆虫が出現して嬉しい限りなのですが、その中には当然のことながら、種名が判らないものも含まれます。せっかく撮影したのに、種名が判らないままでは、使用出来る状況が限られてしまいます。 さて、このカミキリムシの種名は、残念ながら自力では判りませんでした。手許にある図鑑の絵合わせでは、該当種が見つからなかったためです。最近の図鑑は、専門化して狭いグループだけを扱ったものになりつつあります。しかし、そのような専門的な図鑑は、ごく一部の人しか購入しませんから、発行部数が少なく、勢い高額になります。その結果、機材の購入だけでも四苦八苦している身では、諦めるしかありません。 そこで、そのような専門的な図鑑を持っている方に、メールで画像を送って、調べて貰うという方法に頼ってしまいます。そんなメールが届いた身にしてみれば、迷惑この上ないことに違いありません。 そのようなプロセスで判明したリュウキュウクリイロシラホシカミキリですが、国内では山原の他、徳之島、奄美大島に分布して、山原では比較的個体数の少ない種のようです。
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2008.4.6
再び、山原(やんばる=沖縄本島北部)に戻っています。益々、昆虫たちの活動が本格化してきました。獲物が増えたためでしょうか、このムシキアブも何度も目にしています。山原で目撃するムシヒキアブとしては、最も多いのではないかと思いますが、これまではシオアヤアブの一種と扱われているようです。 種名が確定出来ないというのはもどかしいものです。写っている画像の質が変わるわけでもないのに、種名が不明確ですと、どうも発表しにくいものがあります。まぁ、種名なんて、人間どうしの便宜的な記号でしかないのですが。 この写真の理想的な展開は、何方かがこの画像をご覧になって、「あ、この種は、現在では◯◯◯と呼ばれ、確定していますよ!」とメールをくださることですが、ちょっと話が巧過ぎますよね・・・
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ムシヒキアブの一種
Ricoh R8 Speedlight
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オオシマオオトラフコガネ(褐色型雄)
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
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オオシマオオトラフコガネ(褐色型雄)
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
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2008.4.5
菜種梅雨とでも言うのでしょうか、4月に入ってどうもスッキリしない空模様が続いています。春の昆虫の出現のピークを迎えている今、1日でも多く撮影に出掛けたいのですが。 今日は、先月28日に撮影したオオシマオオトラフコガネの画像です。実は、私が共同管理人を務めている掲示板(BBS)に投稿した作品です。なるべく画像は重複しないようにしているのですが、掲示板に投稿した画像は何れ消去されてしまい残りません。巧く撮れた作品は、より多くの方に見て頂きたいという主旨で、掲示板に投稿することが多くなります。しかし、一方でいつまでも公開していたいという想いもあって、今回の作品は拙サイトにも再掲載しました。 この2点の画像の気に入ってるポイントは、春の林道脇のシダの葉の上にいるオオシマオオトラフコガネの雰囲気がとてもよく出ているところなのです。それは、虫の眼レンズで撮影している要素が大きいのですが、こうしてみると体長10mm余りのコガネムシが、とても巨大に見えていしまいますね。かと言って、環境が広く写っていても、主人公のコガネムシが小さくしか写っていなければ、魅力半減ですから、まぁこれでよいのでしょう。何れにしても、この映像を見ていると、一刻も早くフィールドに飛び出したい衝動に駆られます。 ※このときに同時に撮影した、珍しい黒色型のオオシマオオトラフコガネを「かがくナビ」で紹介しています。
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ダニの一種
Ricoh R8
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2008.4.3
春の昆虫たちを撮影していると、目の前のシダの葉の上に、何か赤い粒子が2つ見えます。老眼気味の眼で何とか焦点を合わせて見ると、それはハエに付くダニの仲間のようです。 撮影してモニタで拡大してみると、確かにダニです。それにしても、ハエの体に対してこの大きさですから、人間ならば、子犬か子猫が2匹しがみついているようなものでしょうか?いや、さらに体液を吸われるのですから、子犬か子猫程の大きさの蚊が2匹とまっているようなものでしょうか?
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2008.4.2
このキベリヒゲナガサシガメも、赤い鮮やかな体色をし、細長い体型をしていますから、この時期に見かけると、一見オオシマカクムネベニボタルに擬態しているかのようです。 しかし、肉食性のサシガメは、捕食した昆虫の体液を吸うための針のような口吻を武器にして、危険を感じると相手を刺します。人間が刺されても、その痛さはかなりのものです。ですから、改めて他の有毒種に擬態する必要もないでしょう。さらに、ほぼ一年中成虫の姿が見られますし、山原(やんばる=沖縄本島北部)以外にも生息していますから、単なる偶然でしかないようです。
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キベリヒゲナガサシガメ
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
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2008.4.1
山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を代表する昆虫のひとつが、オオシマカクムネベニボタル。とても目立つ色彩の上翅をしていますが、それは有毒なことを天敵にアピールするものだと言われています。 そして、そのベニボタルに擬態したよく似た姿の甲虫も同時に姿を現します。このオキナワアカミナミボタルもその一種と言えるかもしれません。しかし一方で、ホタルの仲間はほとんどがそれ自体、有毒か不味いかで、天敵には嫌われているという説もあります。
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オキナワアカミナミボタル
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
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