生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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ユウマダラエダシャク
ユウマダラエダシャク
Ricoh GXR P10(4.9-52.6/3.5-5.6) 105mm相当 Speedlight
  ユウマダラエダシャク
ユウマダラエダシャク
Ricoh GXR P10(4.9-52.6/3.5-5.6) 105mm相当 Speedlight
 
2010.11.30
沖縄近海に前線が発生し、ぐずついた空模様です。
一昨日、撮影したツルソバの花で吸蜜する蛾の仲間です。
見つけたときは、やはり同じ蛾のモンシロモドキかと思いました。
モンシロモドキは、蝶のように日中に活動し、花で吸蜜する種です。

一方、ユウマダラエダシャクは、鳥の糞に隠蔽擬態していると言われます。
いつもは、翅(はね)を広げて、葉の上に静止していることがほとんどです。
このように活動的な姿や、翅の裏の模様を見たのは初めてかもしれません。
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セスジツユムシ雄
セスジツユムシ雄
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) 105mm相当 Speedlight
  セスジツユムシ褐色型
セスジツユムシ褐色型
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) 105mm相当 Speedlight
 
2010.11.29
27日にも紹介しましたが、昨日もセスジツユムシに出会いました。
一昨日と同じポイント、ほぼ同じ時間帯、やはり快晴の下です。

一昨日のセスジツユムシの腹部には、寄生痕と思われる特徴があり、炎天下にいた理由ではないかと疑いました。
今日見つけた個体には寄生痕は見られず、余り目立たない草むらに隠れていました。
褐色型は、枯れた茎や葉の近くで、保護色を活かしたと思われる状況でした。
やはり、このように目立たないような環境にいるのが、セスジツユムシの本来の姿なのではないでしょうか。
ということは、一昨日の個体は、寄生によって行動が変わっていた可能性が肯定されるのかもしれません。
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アサギマダラ
アサギマダラ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F16 Speedlight ISO1600
  アサギマダラ
アサギマダラ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F16 Speedlight ISO1600
 
2010.11.28
リコーGXRの28mm相当ユニットで、オオゴマダラの飛翔を撮影したいと思いながら、早1ヵ月近く。
なかなか、そのようなオオゴマダラに出会えません。
今日は、ツルソバの花で吸蜜するアサギマダラに出会いました。
かなり翅(はね)も破れて疲れた個体ですが、来るべきオオゴマダラの撮影のシミュレーションと思いシャッターを切りました。

オオゴマダラの前翅長約75mmに対して、アサギマダラの前翅長も50~65mmありますから、そう極端に小さいわけでもありません。
最短撮影距離の20cmにセットし、感度ISO1600、絞りF16、内蔵ストロボマニュアル発光でノーファインダー撮影をしたところ、完璧なカットはありませんでしたが、ちょっとした手応えが感じられました。
アサギマダラのサイズでも、20cmでちょうどよいイメージです。オオゴマダラならば、もう少し遠目の距離設定でもよさそうです。
そうすれば、より被写界深度も稼げるでしょう。
何よりも、ヌケのよい画像です。これで新鮮な個体と、整理された背景に恵まれれば、期待できそうです。

昨日も、同じ場所でアサギマダラを見かけました。
今日の個体よりも奇麗な翅でしたが、すぐに逃げられてしまいました。
しかし、何よりも気になるのは、その翅にマーキングがされていたことです。
この季節の沖縄で見られる個体は、本州からの長距離移動個体である可能性があるからです。
マーキングに気づくとほぼ同時に、高く舞い上がってしまいました。
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セスジツユムシ雄
セスジツユムシ雄
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO1600
  セスジツユムシ雄
セスジツユムシ雄
NikonD7000 Tamron90/2.8 SpeedlightX2 ISO100
 
2010.11.27
今日も好天に恵まれ、撮影に出ました。
いろいろな被写体に出会えましたが、炎天下のセスジツユムシの成虫は予想外でした。
陽が陰ると見通しのよい場所に出て来て、鳴くものだと思ったのですが、日中の葉の上は目立ってしまうのではないかと心配になります。

そんなことを考えながら、シャッターを押していたのですが、どうも腹部の黒い点が気になります。
この位置の斑紋は、セスジツユムシの特徴ではありませんから、何かのアクシデントによるものでしょう。
ふっと、ネジレバネの寄生を受けたタイワンクツワムシにも同じような黒点が出来て、行動が変わってしまうのだという話を思い出しました。
本来、葉陰などに隠れている日中に、道路のような開けた場所に出て来て、目立ったり車に轢かれてしまったりするのだそうです。
同じキリギリスの仲間のセスジツユムシでも、同じようなことがあるのでしょうか。
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2010.11.26
トウワタの茎で、カバマダラの若齢幼虫を見つけました。
その近くには、キョウチクトウアブラムシのコロニーもありました。
次第に低下していく季節の中、真冬を迎える頃に、カバマダラの幼虫はどうしているのでしょう。
まだ幼虫のままでしょうか。あるいは、蛹で冬を迎えるのでしょうか。
そして、キョウチクトウアブラムシたちもどうしているのでしょうか。
昔、教科書では秋になると、卵胎生のアブラムシも卵を産むと習いました。
亜熱帯のアブラムシたちもそうするのでしょうか。
  カバマダラ幼虫とキョウチクトウアブラムシ
カバマダラ幼虫とキョウチクトウアブラムシ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight
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ミナミキゴシハナアブ雌
ミナミキゴシハナアブ雌
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight
  ミナミキゴシハナアブ雄
ミナミキゴシハナアブ雄
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight
 
2010.11.25
沖縄で、サクナあるいはチョーミーグサ(長命草)と呼ばれるボタンボウフウという植物があります。
野菜や薬草として人間社会でも有用な存在ですが、昆虫たちにも人気があります。
昆虫が好むのは、ヒトと異なって花のほうですが。

セリ科の花は、多くの昆虫を魅きつけるようですが、このボタンボウフウにもあらゆるグループの種が飛来します。
最も多いのはハエだったりしますが、アブやハチの仲間も少なくありません。
その中で目立つのが、ミナミキゴシハナアブ。
只でさえ、全身がオレンジ色と黒のストライプで目立つのですが、それが胸部に縦縞、腹部に横縞と使い分けているところが、洒落てますね。
胸部は雌雄で大きな違いはありませんが、腹部に関しては、雌の方がコントラストがあり鮮明です。
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2010.11.24
事務所近くに、新しい散歩コースを見つけました。
高圧鉄塔の並ぶ尾根筋を縫う林なのですが、何故か「農村公園」のネーミング。
往復3km程のコースを歩いてみましたが、何処が農村公園なのか、さっぱり解りませんでした。

しかし、コース沿いでは適度な昆虫に出会うことが出来、悪くない環境です。
間もなく、その昆虫たちの姿も疎らな寂しい光景に変わるのでしょうね。
もっと早く気づけばよかったのにとも思いますが、来年以降の楽しみとしましょう。
  オキナワクワゾウムシ
オキナワクワゾウムシ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO200
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ゲットウ実
ゲットウ実
Ricoh GXR A12(33/2.5Macro) 50mm相当 F3.5 ISO200
  2010.11.23
昨日に続いて、ゲットウの実です。
昨日は、28mm相当のレンズで撮影しましたが、今日は50mm相当です。
こちらも、F3.5で結構背景がボケてくれます。

これでリコーGXRには、28mm相当と50mm相当の単焦点レンズが揃いました。
さらに、85mmか90mm相当が加われば、面白いかもしれませんね。
開放F値は、F2.0が理想ですが、サイズを考えるとF2.5が現実的でしょう。
そうすると、F2.5の単焦点で広角、標準、長焦点となり、どこかレンジファインダーカメラの交換レンズ群のようです。
となると、21mm相当も欲しくなってきますね。
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ゲットウ実
ゲットウ実
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
  ゲットウ実
ゲットウ実
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
 
2010.11.22
ゲットウの実も色づいたり、爆ぜたり、いよいよ秋本番の雰囲気たっぷりですが、今日の日中は30℃に迫る気温でした。
この3日間好天が続きましたが、今夕からまた天気が崩れそうです。
やがて、気温も下がり本当の沖縄の冬の天気になるのでしょう。

亜熱帯・沖縄のフィールドワークで最も快適なのは11月だと思います。
しかし、今年の11月は曇りや雨が多く、このベストシーズンを活かせずにいます。
本格的な冬に突入する前に、再び好天に恵まれるとよいのですが。
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オオゴマダラ
オオゴマダラ
NikonD7000 Gyorome845 F22 ISO1600 Speedlight
  オオゴマダラ
オオゴマダラ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) Gyorome-8 F10 ISO400 Speedlight
 
2010.11.21
余りに逃げないオオゴマダラだったので、魚露目8号でも撮影してみました。
まず、ニコンD7000に装着した魚露目。
内蔵ストロボによる照射は、こちらのほうがムラなく回っています。
リコーGXRとS10ユニットのほうは、内蔵ストロボの発光部にかなり大型のデュフェーザーを装着していますが、この撮影距離では画面下側には光が回っていないようです。
より小さな被写体であれば、このシステムでも充分なのですが、大きな被写体の場合は、まだ改良の余地があるようです。
被写界深度もニコンのほうが深く、背景がクリアに描写されていますが、リコーはF10までしか絞っておらず、さらに深い被写界深度が得られます。
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オオゴマダラ
オオゴマダラ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F3.5 ISO200
オオゴマダラ
オオゴマダラ
Ricoh GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F3.5 ISO200
オオゴマダラ
オオゴマダラ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) DW-6 19m相当 F4.6 ISO200
  2010.11.21
昨日に続いて、今日も快晴。
山原(やんばる=沖縄本島北部)に足を伸ばしたいところですが、生憎時間がとれず、南部へ撮影に出ました。
もし、ツワブキの花が咲き始めていれば、マダラチョウが集まっているだろうと思ったのですが、さすがに早過ぎました。
それでも、アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラなどが見られましたから、思い描いている光景も間近でしょう。
そして、あわよくばオオゴマダラの飛翔をリコーGXRの28mm相当レンズで撮影出来ないかと思ったのです。

残念ながら、オオゴマダラの飛翔には出会えませんでした。
ところが、何故かノカラムシの葉裏で休息して、動かないオオゴマダラに出会いました。
まぁ、飛んでないにしても、28mm相当の最短撮影距離でどの程度の大きさに写るのかを確認しようと、シャッターを押してみました。
オオゴマダラは、翅(はね)を広げると幅15cm前後にもなる日本最大のチョウです。
しかし、翅を広げていないと、最短撮影距離でもやや小さめの印象です。
やはり、このレンズでは翅を広げて飛翔している瞬間を切り取らないと、納得出来ないのでしょうね。
とはいえ、奇麗なボケに助けられて、葉陰で翅を休めるチョウの雰囲気がよく出ています。

次に、やはりGXR用単焦点レンズ、50mm相当マクロでも撮影してみました。
こちらも、背景がより大きくボケて、よい雰囲気が出ています。
最後に、ワイコンを併用して19mm相当の超広角撮影も試してみました。
この画角になると、同じ条件の被写体でも、別次元の描写になります。
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フタスジハリカメムシ幼虫・成虫
フタスジハリカメムシ幼虫・成虫
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 72mm相当 Speedlight
  フタスジハリカメムシ幼虫
フタスジハリカメムシ幼虫
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight
 
2010.11.20
気温が次第に下がり、亜熱帯にも冬が訪れる季節、色づくのがハリツルマサキの実でした。
辺りが寂しい色に包まれていく中、反対に鮮やかになるハリツルマサキの実は、楽しみのひとつです。
さらに、そこに群がるのが鮮やかなオレンジ色のハタスジハリカメムシです。
赤い実、オレンジ色のカメムシ、黄緑色の葉のコントラストが目を引きます。

そんな光景が見られるのは、12月の寒い季節でした。
それが、このところ1ヵ月以上早い季節に見られるようになりました。
これも温暖化の影響なのでしょうか。
それにしても、もう成虫が出現しているのですね。
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2010.11.19
今日は、朝から雨。撮影を諦め、デスクワークの一日としました。
さて、ニコンD7000を購入して3週間程になります。
購入当初、それまでのD90、D300、D700の3台態勢から、D7000とD700の2台態勢へと移行する予定でした。
しかし、フルサイズのD700よりもさらに高感度性能のよいD7000を手にすると、これ1台で充分だと思うようになりました。

フィルム時代に写真を始めた身には、35mmフルサイズというのは大きな意味があります。
レンズの焦点距離、画角、撮影距離、被写界深度どれをとっても、フルサイズの感覚が染込んでいるので、他のフォーマットを使用するときは、フルサイズに換算して初めて納得出来るのです。
どうもAPS-Cサイズのデジタル一眼レフは、フルサイズへの過渡期の廉価版機種のようなイメージも拭いきれませんでした。
また、35mmフルサイズデジタル一眼レフの発売されたときは、かなり高額だったので、一種のステータス的な意味合いも含んでいたと思います。

これまで、撮影システムの中でもフルサイズボディのD700は欠くことの出来ない機種でした。
その理由は、上記のような精神的な部分も含んでいたのだと思いますが、考え直してみると、高感度に強い1点だけだったのではないかと思えてきます。
しかし、D700よりも高感度に強く、さらに画素数も多いAPS-Cボディが出現したのですから、急に存在価値が薄れてしまいました。
35mmフルサイズとAPS-Cサイズを比べると、メリットデメリットが当然ありますが、昆虫の接写、野鳥の望遠撮影をメインに考えるとAPS-Cのほうが有利です。
不利な面と言えば、ワイド撮影ですが、APS-Cサイズ専用の超広角レンズや魚眼レンズも揃えていますから、困りません。
それに何と言っても、ボディサイズはフルサイズが明らかに大きく重いので、フィールドワークには不向きです。

今後、APS-C一眼レフをメインとし、35mmフルサイズボディは、より画素数の多い機種を中判の代わりに使うようになるかもしれません。
かつての35mmと6x4.5判との使い分けのようなものでしょうか。
かつてペンタックス645も使用していました。今年発売されたペンタックス645Dに、そのときの交換レンズ群がそのまま使用できます。
何れ645Dボディを購入したら、これが6x7判の代わりになるでしょうか。
  NikonD700と同D7000
NikonD700と同D7000
Ricoh GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F5.6 ISO200
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被写界深度テスト
被写界深度テスト
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
被写界深度テスト
被写界深度テスト
NikonD90 Sigma20/1.8 F2.5 ISO200
被写界深度テスト
被写界深度テスト
NikonD700 Ai-Nikkor28/2.8s F2.8
  2010.11.18
昨日、リコーGXRの28mm相当ユニットと、フルサイズの28mmの被写界深度の比較テストをしました。
そのデータをアップしながら、何故GXRと同じAPS-Cサイズのボディとも比較しなかったのかと後悔しました。
そこで今日改めて、APS-Cサイズセンサーを搭載した一眼レフボディに20mmレンズ(30mm相当)を装着し、比較テストをしました。
画素数の条件も揃えるという観点から、敢えてGXRと同じニコンD90を使用しました。

その結果ですが、GXRよりもD90のほうが、被写界深度が浅いのです。
どちらも、ほぼ最短撮影距離の20cm近く、絞りはF2.5にもかかわらずです。
焦点距離1.7mmの差以外は、ほとんど条件を揃えたのに、ちょっと意外です。
もっとも、レンズはその設計によっても、見掛けの被写界深度は異なってきますから、この程度の差は当然なのかもしれません。

かつて写真雑誌に、一眼レフ黎明期の標準レンズ50mm1.4と、新しい光学設計の50mmF1.4を比較したレポートが載っていました。
昔のレンズのほうが、開放絞りでの被写界深度の深い結果だったのを覚えています。
被写界深度は、解像度などと異なって、レンズ設計によってそれ程大きく差が出る印象はないかもしれませんが、実際は結構違ってくるものなのですね。

昨日も使用した、35mmフルサイズセンサー搭載のニコンD700に28mmF2.8レンズを組み合わせた画像も、並べてみました。
やはり、これが一番被写界深度が浅い結果でした。
まぁ、こちらのほうは当然ですね。
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ランの一種
ランの一種
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F4 28mm相当 ISO200
  ランの一種
ランの一種
NikonD700 Ai-Nikkor28/2.8s F4 ISO200
 
2010.11.17
一昨日、リコーGXR用28mmユニットの、絞り開放&最短撮影距離でテスト撮影したときに、被写界深度の浅さに驚きました。
35mmフルサイズでも、これ程浅かったかと疑問を抱いた程です。
そこで、ほぼ近いスペックを持つレンズを35mmフルサイズ一眼レフに装着し、テスト撮影をしてみました。
比較用の機材は、ニコンD700のフルサイズボディに、銀塩時代の28mF2.8レンズを装着しました。
開放絞り値はやや暗めですが、最短撮影距離はほぼ同等の20cmです。

このところ曇天続きの沖縄でしたが、撮影に当てた時間帯には薄日が射し、絞り開放では撮影出来ませんでした。
そこで、絞りをF4に設定しましたが、これのほうが開放絞りのわずかな差が是正され、却って好都合かもしれません。
その結果、私の抱いた疑問は間違っていました。
やはり、フルサイズのほうが被写界深度は浅いのが現実でした。
言い訳ですが、当時、この28mmレンズを購入した動機は、最短撮影距離20cmという短さにありました。
これを最小絞りのF22やF16に絞って最短撮影距離近くで撮影し、被写体だけではなく、背景の環境まで描写するという、今の虫の眼レンズ的な使い方をしていました。
決して、絞り開放近くでという条件では、使っていなかったのです。
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イシガケチョウ
イシガケチョウ
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) 31mm相当 Speedlight ISO100
  イヌビワオオハマキモドキ
イヌビワオオハマキモドキ
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) 105mm相当 Speedlight ISO400
 
2010.11.16
今日も天候が回復しないどころか、日中の気温も20℃を下回り、雨もポツポツと落ちています。
それでも、何か撮影出来ないかと出掛けてみたのですが、今日は無理をするだけ無駄という雰囲気が濃厚でした。
昆虫たちも同じ気持ちなのか、ほとんど姿を見せてくれません。

やっと、タイワンクズの葉の裏で雨宿りするイシガケチョウを見つけました。
しかし、レンズを上に向けるとすぐに雨滴がレンズに付いてしまう状況で、落着いてシャッターも押せません。
車に戻る途中、センダングサで吸蜜するイヌビワオオハマキモドキの姿にも出会いました。
普段はかなり神経質ですが、寒さと雨のためか警戒心も薄く、逃げられる前にシャッターを切ることが出来ました。

リコーGXRは、28mmユニットの発売を期に、新しいファームウェアが発表されました。
早速ダウンロードし、バージョンアップしたところ、既に発売されているカメラユニットの使い勝手も向上しました。
このところ、余り出番のなかったP10カメラユニット(28~300mmF3.5-5.6相当)ですが、久しぶりに使ってみると、なかなか快適です。
このカメラユニットの軽快さを忘れていたようです。これからまた出番が増えそうな気配です。
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シュウカイドウ
シュウカイドウ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
  ヒスイランの一種
ヒスイランの一種
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
 
2010.11.15
リコーGXRの28mm相当ユニットで、ちょっと気の利いた作例を撮りたいのですが、空模様にも恵まれず果たせません。
大型昆虫の姿は全く見当たらないため、こんな被写体にレンズを向けてみました。
どちらも、F2.5絞り開放、最低感度ISO200での撮影です。

シュウカイドウのほうは、最短撮影距離20cmでの撮影ですが、さすが被写界深度は浅いですね。
ランのほうは、最短撮影距離ではありませんが、肉眼では結構煩雑に見えた背景が奇麗にボケています。
かつてフィルム時代に、最短撮影距離20cmの28mmF2.8の一眼レフ用レンズを使用していましたが、こんなに被写界深度は浅かったでしょうか。
APS-Cサイズの28mm相当レンズですが、絞りと撮影距離による背景描写の変化の幅はかなり広いようです。
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2010.11.14
気温はまだ低くないものの、既に冬の天気になってしまったかのような沖縄です。
いつになったら、晴れ間が覗くのでしょう。
と言う訳で、今日も新型カメラユニットA12 28mmF2.5による、チョウの飛翔撮影はお預けです。

そこで、よくオオゴマダラの飛翔撮影をするポイントの近くにある、沖縄の旧家を訪れてみました。
歪曲収差や暗い室内での高感度ノイズなどのテストになるでしょう。
さずがに、APS-Cサイズセンサー12.3Mの解像度や諧調再現は、小型センサーとはクオリティが違います。
今回のテスト撮影では、厳密な歪曲収差は検証出来ませんが、このように多くの直線を周辺に配する構図であっても、不自然さは認められません。

それよりも驚いたのは、高感度ノイズです。
ノイズ低減はオートに設定し、ISO1600と3200で、家屋内部の台所を撮影しました。
照明は、狭い開口部から曇天の自然光のみですから、かなり暗い条件です。
F2.5絞り開放の手持ち撮影ですが、そのノイズレベルには目を見張るものがあります。
比較用に、やはり最近発売され高感度耐性に評価の高いニコンD7000とほぼ同条件で撮影しましたが、かなり拮抗した結果が得られました。
アップした作例はISO1600での撮影ですが、ISO3200でもノイズレベルに大きな差はなく、充分に実用範囲です。
これならば、ISO6400という設定項目を設けてもよいのではと思う程です。
 
旧中村家
旧中村家
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F5.0 28mm相当 ISO200
旧中村家
旧中村家
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F5.0 28mm相当 ISO200
旧中村家
旧中村家
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO1600
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ヒマワリ
ヒマワリ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F3.5 28mm相当 ISO200
ヒマワリ
ヒマワリ
Ricoh GXR P10(4.9-52.5/3.5-5.6 ) 28mm相当 F3.5
ヒマワリ
ヒマワリ
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) F2.5 28mm相当 ISO200
  2010.11.13
昨日届いた、A12 28mmF2.5ユニットの実写です。
しかし、接写に強いリコーデジタルカメラにしては異例の接写モード非搭載です。
28mm相当かつ最短撮影距離(ワーキングディスタンス)20cmでは、小さい昆虫向きではありません。
花に飛来するオオゴマダラや大型のアゲハチョウを、高感度活かした高速シャッターで写し止めるなどのシュチエーションに向いているでしょう。

なのですが、このところの沖縄は愚図ついた空模様が続いていています。
そこで、ちょっと季節外れのヒマワリでテスト撮影をしてみました。
比較のために、2.3型センサーを搭載し28-300mm相当のP10ユニットの広角端での作例もアップしてあります。
さすがに、実焦点距離が3.5倍余りも違うと、同じF3.5の絞り値でもかなり被写界深度が異なります。
また、F2.5開放での20cm最短撮影距離では、背景はかなりボケます。

オリジナルの銀塩GR1シリーズがそうであったように、このユニットが最も威力を発揮するのは、ストリートスナップなどでしょう。
昆虫を対象にした撮影では、決してオールマイティとは言えません。
しかし、このレンズの特徴を活かしつつ、ちょっと洒落た昆虫写真が撮影出来たら、格好いいですよね。
そんなシュチエーションを、しばらく追い掛けてみましょう。
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2010.11.12
リコーGXR用新型カメラユニットA12 28mmF2.5が届きました。
これで、4種類のカメラユニット(レンズ+撮影センサー)が揃いました。
このように並べてみると、かなりシステムカメラらしく見えるようになりました。

かつて銀塩カメラの時代、リコーGR1シリーズが高い評価を受けました。
それが、現在のGRデジタルシリーズの誕生にも繋がっています。
しかし、現行GRデジタルシリーズは、28mm相当の画角ではあるものの、1/1.7型センサーのためにボケなどの面では、往年のGRシリーズとはやや趣きを異にしていたかもしれません。
その点、このAPS-Cサイズセンサー採用28mm相当のカメラユニットこそが、銀塩GR1シリーズの再来と言えるのではないかと思います。
実写が楽しみです。
  リコーGXRシステム
リコーGXRシステム
NikonD7000 VR Nikkor18-55/3.5-5.6
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ハラビロカマキリ
ハラビロカマキリ
NikonD7000 Nikkor45mmF2.8P Gyorome-8 X1.5Telecon F22 Speedlight ISO3200
  ハラビロカマキリ
ハラビロカマキリ
NikonD7000 VR DX Nikkor18-55/3.5-5.6 Gyorome-8 X1.5Telecon F38 ISO3200
 
2010.11.11
購入したニコンD7000に父も興味を示しています。
高齢の父にはより小型軽量の機種が適していると思い、D3100を購入しました。
しかし、ボディ単体の在庫がなく迷っていると、なんとキットレンズの18-55mmとセットでも、2,200円しか差がありません。
そこで、このセットを購入し、レンズを取り敢えず私が使ってみることにしました。

というのも、この前モデルのレンズも魚露目8号との相性がよいのです。
早速、Nikkor45mmF2.8Pと比較テストをしてみました。
最小絞りでの解像度は、45mmが優れています。
画角の広さでは18-55mmが優れています。
被写界深度においては、18-55mmがやや深く感じられますが、大きな差は認められません。
ただ、18-55mmは全長が45mmよりもあるので、内蔵ストロボでの照射はケラレが大きく、無理のようです。
やはり、トータルでは45mmに軍配が上がります。
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2010.11.10
資料探しで、雑誌のバックナンバーを見ていたら、かつて連載をしていた『SCIaS(サイアス)』が出てきました。
巻頭あるいは巻末で「湊和雄の南島通信」という写真コラムを44回担当しました。
残念ながら、その後休刊になってしまいましたが、それを受け継いだデジタル版という主旨で、このサイトをオープンしたのです。
もう10年近く前の印刷物ですが、クオリティはすばらしかったと思います。
この内容に負けない「南島漂流記」を書かなければいけませんね。

最終回になった記事を読んでみると、山原(やんばる)の森の多様性をテーマにしています。
まさかそれから9年後に、日本でCOP10が開かれるとも思っていませんでした。
さらに、山原の最も状態のよい森が、米軍から2年後に返還されることが決まったと記していますが、未だに実現されていません。
  『SCIaS』
『SCIaS』
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 )
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アオカナヘビ
アオカナヘビ
Ricoh CX4 105mm相当 ISO400 Speedlight
  2010.11.9
沖縄ではよく植栽されているアカリファという園芸植物。
赤い葉の品種と緑色の葉の品種があります。
不思議なことに、赤い葉の上にセスジツユムシが度々いるのです。
保護色とは正反対の背景に何故いるのか謎です。
今回も探してみたのですが、見当たりませんでした。
あの不思議な行動は、幼虫だけのものかもしれません。
その代わり、アオカナヘビがいました。
これだって、保護色の恩恵に依存した生活のはずです。
しかし、見ようによっては、明褐色の帯と緑色の組み合わせは、隠蔽的にも感じます。
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2010.11.8
格段に向上したニコンD7000の動画機能ですが、スペック的に唯一惜しい点が、30フレーム/秒ではなく24フレーム/秒の点です。
24フレーム/秒は、フィルム映画テイストでよいという評価もありますが、動きの速い被写体ではそうも言えません。
このタイリクショウジョウトンボの飛び立つ瞬間、とまる瞬間などは、やはり30フレーム/秒あったほうが、より滑らかで自然な動きに感じられるはずです。
 
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  2010.11.8
今日はやっと天気も回復し、午後からは青空も広がりました。
そこで、ニコンD7000による動画撮影を存分に、、と言いたいところですが、そういう日に限って、いろいろ予定が入っているんですよね。
何とか、日中に1時間だけ見つけて、撮影してみました。

明らかにD90の動画機能とはレベルの違う画質です。
撮影した動画から切り出した静止画もなかなかの画質です。
動画のスタート用に使用している画像は、別途スチル撮影したものではありません。

液晶によるライブビューも格段によくなっているのですが、液晶画像が暗過ぎます。
液晶フードなどを使わないと、動画撮影にはちょっと辛い印象です。
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タイワンハネナガイナゴ
タイワンハネナガイナゴ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO1600
  タイワンハネナガイナゴ
タイワンハネナガイナゴ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO3200
 
2010.11.7
今日こそは、ニコンD7000による本格的な動画撮影をと、朝から機材一式を持ち歩いていたのですが、雨が一瞬も降り止まないうちに日没を迎えてしまいました。
そのため、昨日までに撮影していた画像です。
虫の眼レンズで撮影していて、フォーカスの甘い画像を量産してしまうことがあります。
ファインダー像が暗いために、フォーカスがし辛いということもありますが、何と言ってもその最大の原因は、撮影倍率の高いことが挙げられます。
そのためにブレ易いのですが、不安定な葉の上にいる昆虫などは尚更です。
フォーカスの甘い画像ばかりだと、「このレンズの解像度はこんものか・・」と思ってしまうことも少なくありません。
しかし、思い掛けなくシャープな画像が得られたときに、そのアンシャープな原因がブレであることを改めて認識するのです。
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2010.11.6
ニコンD7000での動画撮影テストが果たせないまま、1週間が経過してしまいました。
もう、凝った設定は今後に譲って、とにかく撮影してみました。
録画した画像データをハイビジョンモニターとパソコンの両方で再生してみましたが、とにかく奇麗なことに驚きました。
D90のDムービーとは雲泥の差です。これならば、使えそうです。

一方、意外なウィークポイントも露呈しました。
オートフォーカスの作動音を、内蔵マイクが拾ってしまうのです。
ニコンクールピックスP100でも、同じ現象を経験しましたが、今回はほとんど無音のはずの超音波モーター内蔵の一眼レフ用レンズです。
通常、スチル撮影では作動音などに気づいたことさえないのに不思議です。
ビデオ専用カメラならば、どのような普及機でもこんなことはあり得ないので、驚きです。
やはり、スチル機とビデオ専用機では、設計が根本から異なるようです。

※AFの作動音ではなく、VR(手ブレ補正)の作動音という可能性も考えられます。
 
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クロボシセセリ吸い戻し行動
クロボシセセリ吸い戻し行動
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO3200
  2010.11.6
今日も、沖縄は厚い雲に被われたままです。
しかも、やや強めの風が吹き、撮影日和には程遠い天気です。
それでも撮影に出ようとしたところ、事務所裏のツワブキの葉の上でクロボシセセリを見つけました。
何故こんなところに思ったら、鳥の糞から吸い戻しをしているところでした。
光量が足りない上に、風で葉が揺れます。
10カット程シャッターを押したところ、何とか1カットだけ許容範囲のブレでした。
しかし、吸い戻し行動としては完璧な瞬間ではないですね。
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オキナワモリバッタ交尾ペア
オキナワモリバッタ交尾ペア
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) Gyorome-8 ISO800 F10 Speedlight
  オキナワモリバッタ交尾ペア
オキナワモリバッタ交尾ペア
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 Speedlight ISO400
 
2010.11.5
2番目に見つけたペアを、リコーGXRと魚露目8号によるセットでも撮影してみました。
画角、被写界深度、シャープネスでは、GXRのほうが勝っている印象です。
D7000のセットは、圧倒的に画素数が多いので、大きな画像として扱う場合に向いているでしょう。

さて、もうひとつオキナワモリバッタで気になることも確認出来ました。
モリバッタという種は、島毎に亜種に分かれていますが、沖縄本島と久米島だけに生息するオキナワモリバッタだけは、成虫になっても翅が短いままです。
つまり、他の亜種ならば、翅の長さで成虫と幼虫の区別が一目瞭然なのですが、オキナワモリバッタだけは例外です。
そのため、どの程度まで翅が成長すれば、成熟した成虫なのかが気になる点でした。
今回、2ペアを確認し、凡その目安は掴めたと思います。
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オキナワモリバッタ雄(手前)と雌成虫
オキナワモリバッタ雄(手前)と雌成虫
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO6400
オキナワモリバッタ交尾ペア
オキナワモリバッタ交尾ペア
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO12800
オキナワモリバッタ交尾ペア
オキナワモリバッタ交尾ペア
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO6400
  2010.11.5
今朝から厚い雲に覆われ、時折ポツポツ、パラパラと雨が落ちてくる空模様です。
購入したニコンD7000による撮影ですが、まだフルHDビデオ撮影をテストしていません。
そこで悪条件を覚悟の上で、撮影に出ました。

しかし、動画に適した被写体が見当たりません。
いるのは、クワズイモの葉の上のオキナワモリバッタばかり。
1匹のオキナワモリバッタを撮影していると、徐々に移動しながら他個体に近づきました。
最初、カメラを嫌って逃げているかと思ったのですが、突然、交尾を始めました。
実は、モリバッタの交尾を目撃した、あるいは撮影したのはこれが初めてです。
と思っていると、また別のペアに出会いました。こんなこともあるんですね。

さて、冒頭で触れたように、今日は暑い雲に覆われ、光量も不足気味です。
そのために、今日の魚露目撮影は、ISO6400と12800で行っています。
それでも、極端な画質の破綻はありません。
フィルム時代には想像も出来なかった進化です。

結局、動画撮影は明日以降に持ち越しです。
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ハラビロカマキリ幼虫
ハラビロカマキリ幼虫
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO1600
  2010.11.4
昨日とは逆で、午前中は晴れていたのに、午後に入って厚い雲がたれ込めてきました。
オオバギの葉の上に、ハラビロカマキリの幼虫を見つけました。
腹部が完全に扁平で、しばらく餌を食べていないのが明らかです。
餌の少ない真冬になるとこのような幼虫を見かけるのですが、「天高く馬肥ゆる秋」らしくない姿です。
余り獲物の昆虫の飛来しそうもない葉の上にいることがこうさせたのか、あるいは先日の台風の影響で獲物が少ないためでしょうか。
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2010.11.3
今朝はどんよりと雲が広がり、いつ雨が落ちてきても不思議ではないような空模様でした。
しかし、午後からは薄日も射すようになって、撮影に出掛けました。
今日も、相変わらずニコンD7000に魚露目8号をセットした装備です。
装備なんて大袈裟ですが、これが軽快な機材で、不安定な手作り虫の眼レンズで撮影した頃が嘘のようです。

D7000も、今のところ全く不満は見つかりません。
D90とD300sの中間の位置づけですが、各部の操作感覚はD300よりも高級感を覚える程です。
あと、10ピンリモートターミナルとシンクロソケットがあれば、完全にD300sを越える存在となります。
そうすれば、APS-C一眼レフのフラッグシップ機ですね。まぁ、それにはアイピースシャッターも欲しい気がしますが。

D7000に不満はないとしましたが、唯一の不満がバッテリーです。
これまで多くの機種で共用してきたのとは異なる規格に変更されました。
離島取材のときなどには、2種類のバッテリーとチャージャーを持って行かなければなりません。
しかし、バッテリーの持ちはよいようです。
昨日まで、全コマストロボ発光で250~300回程シャッターを切りましたが、液晶表示のバッテリーインジケータは、1メモリも減っていません。
ただ困ったのは、バッテリーの接点カバーの形状です。
これまでのバッテリーは、カバーの装着方向が自由でした。
そのために、上下に赤と青のシールを張り、接点側に青のシールがあるときは未使用、赤のシールは使用済みという区別をしていました。
その方法が使えなくなってしまったので、今後別の策を考えなければなりません。

さて、現時点で90点以上の評価の出来るD7000で、今日撮影した画像はというと、タテハモドキの新鮮個体です。
イネ科植物の茎にとまっては、翅を開閉させます。
シャッタースピードの遅くなる魚露目光学系では、動きの速い被写体は余り得意としません。
光量も充分だったので、予想以上にシャープに写し止められましたが、本来このサイズの被写体であれば、魚眼レンズのほうが向いていますね。
魚露目など虫の眼レンズでは、魚眼レンズでは拡大出来ないもっと小さな被写体に威力を発揮するのです。
何と言っても、一から厳密な光学設計された魚眼レンズの解像力には叶いませんから。
  タテハモドキ
タテハモドキ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO1600
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クロスジスズバチ
クロスジスズバチ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO3200
  2010.11.2
今日もまた、ニコンD7000と魚露目8号での撮影です。
夕暮れ時に、クロスジスズバチが枯れ草の先端にとまり、動きません。
きっとアズチグモか何かに捕まったのだと思い、魚露目845セットで至近距離まで近づいて、立て続けに10枚前後シャッターを切りました。
日没間近で光量もギリギリ、とまっている草も揺れるし、シャッタースピードも1/10~20sec.のため数で稼ぐしかないと判断したためです。
しかし、最後のシャッターを切った瞬間、ハチが飛び立ちました。
死んでいたのでも、捕食されていたのでもなく、ただ休んでいただけのようです。
夕暮れに急に気温の低下したため動けなくなったところに、至近距離でストロボの連続発光の熱に体温が上昇した結果でしょうか。
あるいは、今晩の塒と早めに決めたところに、無粋な邪魔が入ったので、この場所を諦めたのでしょうか。
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アシビロヘリカメムシ
アシビロヘリカメムシ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO3200
  キスジホソヘリカメムシ
キスジホソヘリカメムシ
NikonD7000 Gyorome845 F22 Speedlight ISO3200
 
2010.11.1
新型一眼レフのニコンD7000と魚露目8号の本格的なテストと言いたいのですが、北風が強く、すっかり秋の風情です。
まぁ、悪条件のほうが、性能を見極め易いなんてことも考えられます。

これまでの常用ボディのD90は、常用感度限界がISO1600でした。D300に至ってはISO800でした。
今回はISO3200に設定して撮影しましたが、充分実用レベルのノイズでした。
これまでは、ISO1600が限界でしたから、マスターレンズのニッコール45mmF2.8Pの最小絞りF22まで絞ることは稀で、多くはF16で妥協していました。
今後は、F22を常用出来そうです。やはり、最小絞りによる背景の描写は違いますね。

一方、画素数が30パーセント余アップしたため、虫の眼レンズ撮影に付きもののブレが目立つのではないかと懸念もありました。
少なくとも、今日の撮影ではブレよりも解像度の向上のほうに分がある印象でした。
今のところ、D7000に不足は感じられません。

※本日、当サイト開設9年目を迎えました。
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