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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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2008.12.31
西表島でよくお昼ご飯を食べに行くお店の庭にあるゴレンシの木は、見事な程に実を着けています。実の断面が星形なことから、スターフルーツとも呼ばれています。 もともと、それ程香り豊かな果物ではありませんが、ナシに似た食感とほのかな香りを楽しむことが出来ます。ところが、もう食べ飽きてしまったのか、全く収穫したり食べている様子がありません。写真を撮った後、地面に落ちている実を拾い、味見をしてみたら、その理由が解りました。ちょっとえぐみが強いのです。ゴレンシも、すべての株が同じ味なのではなく、中には渋柿のような質のものもあるのですね。
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ゴレンシ実
Ricoh GX200 Speedlight
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撮影ブラインド
Ricoh GX200
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2008.12.29
今回の取材の大きな目的は、イリオモテヤマネコ。3年前にも、一年間掛けて狙いましたが、撮影出来たのは、わずかに2回だけでした。今回のような短期間での試みは、大きな賭けとしか言いようがありません。 それでも、わずかな可能性に賭け、出没しそうなポイントを定めて、迷彩の撮影用テントを張ります。そして、ひたすらその中で、出てきてくれるのを静かに待つしかないのです。今年は、まだ本格的な冬の寒さが訪れていないことだけが救いです。
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2008.12.27
今年最後の取材となると、いろいろと撮り残した被写体が気になるものです。方言でユーナと呼ばれる、このオオハマボウの花もそのひとつ。いつでも撮影出来ると思っていたのが間違い、さすがに冬に入ってからは、花も疎らです。 黄色い花のために、黄変した枯葉と見間違うことも度々です。やっと海岸の堤防脇で見つけた開花直前の蕾がひとつ。昼過ぎまで待って、やっと開花したところを撮影出来ました。
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オオハマボウ
Ricoh GX200
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2008.12.25
今日から今年最後の西表島取材です。既に年末だというのに、さすがに西表島の日中の気温は20℃を上回ります。太陽が顔を出すと、今の季節を忘れてしまう程です。 しかし、決してこれが沖縄の本来の冬の気候ではありません。たまたま、このような気圧配置で、好天に恵まれているだけなのです。ハワイやグァムなどと違い、沖縄の冬は、近海に前線が停滞して、北風が吹き荒れ、曇天か雨天が続くのが普通なのです。
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ヤエヤマヒルギ林
Nikon D90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED
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イヌマキ実
Ricoh GX200 Speedlight
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2008.12.24
今日も好天に恵まれて、山原(やんばる=沖縄本島北部)へビデオ撮影に来ています。そこで、初めて見たのがイヌマキの実。 まるで、赤い実と緑の実を串刺しにしたような不思議な姿を図鑑で見て、ちょっと憧れていたのですが、実物に出逢ったのは初めてのことです。 かつて、首里城の建材にも使われた程、大木まで生長したイヌマキですが、現在ではほとんど見られません。近年、植樹も行われていますので、将来、山原の森でイヌマキの巨木が、再び見られるようになることでしょう。
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2008.12.21
昨日から訪れている山原の森で気になることがあります。昨日も、オキナワウラジロガシの根元で、実を探したのですが、結局ひとつも見つかりませんでした。オキナワウラジロガシは、国内最大のどんぐりを着けることで有名なのですが、残念の一言です。 そう言えば先月、西表島でもオキナワウラジロガシの実を探したのですが、同様の状況でした。そして、今年の秋に奄美大島の知人からの電話で「今年のどんぐりの出来は最悪」との情報を思い出しました。 八重山諸島は、ここ数年続けざまに大型台風に度々襲われていますので、このような状況は解るような気がします。しかし、反対にほとんど台風が襲来していない沖縄本島や奄美大島では、この理由は当てはまりません。よく探してみると、実自体は見つかりませんが、小さな殻斗(がくと)は見つかるのです。その大きさから、まるで生長が途中で止まってしまって、落ちたかのようです。果たして、どのような原因でこのようになったのでしょう。
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オキナワウラジロガシ殻斗
Ricoh GX200
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オキナワウラジロガシ巨木
Nikon D700 Sigma12-24/4.5-5.6
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2008.12.20
今日も好天に恵まれた沖縄本島地方。先日、ビデオ撮影のために訪れた、山原(やんばる=沖縄本島ほくぶ)のオキナワウラジロガシの国内最巨木を再び撮影に来ました。 今回は、ビデオではなくスチル撮影。特に、先日購入したフルサイズデジタル一眼レフで撮影するのが、一番の目的です。APS-Cサイズよりも広角に強いフルサイズですから、このような森の中に聳える巨木には打ってつけでしょう。 フルサイズ機を購入して、広角撮影により活躍して貰う予定ですが、フィルム時代の設計の超広角レンズを使用すると、周辺部の画像が流れることが多いというデメリットもあります。 購入後早速、手許にある広角系レンズをテストしてみましたが、情報どおり画角が広くなる程、上記の傾向が顕著です。結果として、シグマの12-24mmというレンズが周辺部の描写でも最も優れていることが確認出来ました。購入当初は、必要以上と思われる巨大な筐体に驚きましたが、これは周辺部の描写へのこだわりの結果だったのだろうと、今になって納得が出来ました。
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トラとカンガルー
Ricoh GX200
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2008.12.17
東京の実家で帰り支度をしていて、ある物を見つけました。羊羹の老舗「とらや」の箱です。以前から、この絵と比べてみたい物があったのを思い出しました。 それは、父から貰ったオーストラリア土産のネクタイです。カンガルー柄なのですが、これを締めていると、ときどきとらやの包み紙に似ていると言われるのです。そう言われてみれば、なるほどそんな気がします。いつか、並べてみたいと思っていたのですが、たまたま今回このネクタイを持っていたので、念願が叶いました。でも、実際に並べてみると、それ程似てないのです。まぁ、人間の記憶なんてこの程度のものなのでしょうね。
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2008.12.15
毎年、この時期に同じことを感じ、同じ写真を撮影しているような気がします。東京の実家の庭にあるミモザの木は、春に満開を迎えます。ところが、かなり早い季節から、既にその蕾は充分にその後開花する花の色を予測出来るような色を帯びているのです。 準備が良いというのでしょうか、あるいは生長がゆっくりとでも言うのでしょうか?亜熱帯ではあり得ないことのような気がします。
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ミモザ
Nikon D90 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
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2008.12.11
南部からの帰り道、日没直前の陽に照らされたサトウキビの花穂を見つけ、車を停めました。 沖縄の冬の風物詩のサトウキビの花穂は、大好きな被写体のひとつです。これまでは、穂を如何に白く、というよりも銀色に見せ、葉の緑色とのコントラストにばかり拘ってきたように思います。 しかし、このように茜色に染まり、葉の緑もほとんど暗く沈んでしまっているサトウキビも、また新鮮な印象です。
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サトウキビ花穂
Nikon D90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED
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オオゴマダラ
Nikon D700 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED ISO6400
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2008.12.11
今日も作例撮影の一日。沖縄本島の最南端では、例年ツワブキの花に群がるマダラチョウたちが見られるのを思い出し、訪ねてみました。 しかし、ツワブキはまだ蕾のままでした。代わりに、タイワンウオクサギに訪花するオオゴマダラ10数頭を見つけレンズを向けました。今日の撮影目的のひとつ、高感度撮影の作例用に、感度をISO6400まで上げ、1/8000sec.近いシャッタースピードで写し止めたのが、このカット。さすがにシャドー部にはノイズが認められますが、光量の足りている部分では、ほとんど目立ちません。以前では、こんな撮影方法は考えられませんでしたから、驚きです。
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2008.12.9
昨夜、沖縄に戻りましたが、近く開かれる日本自然科学写真協会(SSP)の技術講習会の講演用の作例撮影の毎日です。 今日は、簡易虫の眼レンズシステムでの撮影に費やしました。好天続きの沖縄と言えども、やはり12月に入ると、そう簡単には被写体も見つかりません。やっとシマグワの木で見つけたオキナワクワゾウムシのペアを、このシステムの最短撮影距離で撮影。内蔵ストロボでもケラレなく照射されることを再確認でき一安心。
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オキナワクワゾウムシ
Nikon D90 Gyorome845 Speedlight ISO1600
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柿
Ricoh R10 Speedlight
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2008.12.6
一昨日から、東京に出てきています。連日、好天に恵まれていますが、週末は寒くなるとの予報です。日中は晴天の陽射しのためか、全く寒さは感じませんが、今晩は冷え込むのでしょう。 実家の近くの柿の木に、熟れた実が着いています。小鳥たちには人気がありますが、全く収穫されないところをみると、きっと渋柿なのでしょう。でも、こうして目で楽しむだけでも、存在価値はありますね。
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2008.12.3
私の所属する写真団体・日本自然科学写真協会(SSP)の技術講習会と忘年懇親会出席のために、再び上京しました。乗り換えの渋谷駅で、ふと壁面を見上げると、見慣れない壁画がありました。一見して、岡本太郎の作品だと解りましたが、しばらく後、この大きさは、あのメキシコで見つかり、修復をしていた話題の作品なのだろうと気づきました。 5日前にもこの場所を通りましたが、この作品には気づきませんでしたから、その間に設置されたのでしょう。と思い、検索してみたところ、11月17日に公開されたとあります。その後、何度となくこの場所を通っていたのに、気づかなかったのでしょうか?そんな馬鹿な・・・
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「明日の神話」渋谷駅
Ricoh GX200
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2008.12.3
今日も快晴。先日、高級ドアスコープというか簡易魚眼コンバータの魚露目8号とニコンD90の相性の良さを発見しましたが、生憎の悪天候。今日は、快晴の元での撮影です。 かと言って、感度を押さえての撮影ではなく、ISO1600~2000にセットし、ストロボ同調最高速の1/200sec.と最小絞りのF22の組み合わせ。これで、小さくて動き回るセイヨウミツバチを写してみました。結果はなかなかのもの。今後、この組み合わせによる虫の眼レンズシステムにハマりそうです。 D90高感度特性は、D700とD300のちょうど中間に位置する印象がしてきました。
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セイヨウミツバチ
Nikon D90 Gyorome845 Speedlight ISO2000
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花 壇
Nikon D700 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED
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2008.12.2
もう今年の沖縄は、冬の天気になってしまったかと思っていたのですが、このところ再び好天続きです。年末が忍び寄る慌ただしさの中、カメラを持って野外に出る時間がなかなかとれません。それでも、新しいカメラと暖かな陽射しの誘惑には抗し難いものがあります。 夕方に時間をみつけ、望遠ズームのテレ端300mmのF5.6絞り開放で、傾きかけた陽射しに逆光で浮かび上がる花壇を写してみました。やはりこの大きなボケは、フルサイズの心地良さですね。
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