生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。

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リュウキュウルリモントンボ・ペア
リュウキュウルリモントンボ・ペア
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
  リュウキュウルリモントンボ・ペア
リュウキュウルリモントンボ・ペア
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
 
2011.6.30
リュウキュウルリモントンボの雌には、黄色タイプと青色タイプが知られています。
前者のほうがポピュラーで、後者は雄と同じ色彩パターンです。

雌雄で色彩や斑紋の異なる動物は、自然界では珍しくありません。
昆虫の場合、雌だけが有毒種などに擬態していることが多いのですが、リュウキュウルリモントンボは逆のように感じます。
一部の雌が、雄と同じ色彩パターンになるメリットとは何なのでしょう。
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アサギマダラ
アサギマダラ
Ricoh CX5 31mm相当
  2011.6.29
例年より2週間も早く梅雨明けし、既に盛夏の沖縄です。
炎天下のクモの巣に、アサギマダラが捕らえられていました。

マダラチョウ科は、元々熱帯系のグループで、国内では琉球列島が分布の中心です。
しかし、その中にあって、アサギマダラだけは北海道まで見られます。
そのため、アサギマダラは暑いのが苦手なようで、涼しい地域を求めて鳥のように渡りすることで有名です。

ただ、例年もアサギマダラは、このように暑い季節になっても沖縄に留まっていたでしょうか。
一昨日のセスジツユムシと同様ですが、どうも異常気象続きで季節感が崩れてしまい、例年どおりっていつなのか判らなくなっています。
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2011.6.28
台風の接近などもあって、久しぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)です。
最初に出迎えてくれたのが、このリュウキュウアカショウビン。
同じ沖縄県内のリュウキュウアカショウビンでも、山原と八重山諸島では、全く違う鳥のように感じます。

山原では鳴き声は度々耳にするものの、なかなか姿を目撃することはありません。
それだけ神経質なのでしょう。
一方、八重山諸島で民家の軒先でも目撃する鳥です。
そんな神経質なリュウキュウアカショウビンに出迎えて貰える山原は、期待が持てそうです。

それにしても、コンパクトカメラでリュウキュウアカショウビンが撮影できるなんて、フィルム時代には考えられないことです。
もちろん、手持ち撮影です。
しかし、600mm相当であっても、背景がボケないのは、ちょっと煩雑なイメージを受けますね。
だからこそ、コンパクトなボディで600mm相当が得られるわけなんですよね。
  リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
Ricoh CX5 600mm相当 ISO400
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セスジツユムシ雄
セスジツユムシ雄
Ricoh CX5 105mm相当 Speedlight
  2011.6.27
セスジツユムシを見掛けるようになってきました。
沖縄の秋の鳴く虫の代表的な種です。
もっとも、亜熱帯の沖縄では、一年中何かしらの種が鳴いているので、必ずしも「秋の鳴く虫」ではないのですが。
それでも、秋に最も多くの鳴く虫たちが顔を揃えるのは間違いありません。
そんなセスジツユムシも、例年ならば梅雨明け直後の季節から、既に成虫が出現しているのですね。
季節感の崩れている近年、これが早いのか遅いのか、すぐには思い出せません。
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リュウキュウベニイトトンボ
リュウキュウベニイトトンボ
Ricoh CX5 300mm相当 ISO400
  クロセセリ
クロセセリ
Ricoh CX5 300mm相当 ISO400 Speedlight
 
2011.6.27
久しぶりに、事務所裏での撮影です。
このところの度重なる台風の影響も受けずに、生き延びた個体でしょうか。

昨年は異常に昆虫の少ない年でした。
これは沖縄だけでなく、全国的な傾向のようです。
しかし、今年はセミを初め、多くの昆虫に復活傾向が感じられます。
撮影も頑張らなければ。
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虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
SONY HDR-V1J Gyorome-850
虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
SONY HDR-V1J G1.9X50
虫の眼レンズテスト
虫の眼レンズテスト
SONY PDW-F350L Canon YJ19X9B IRS Gyrome-8
  2011.6.26
一昨日、好結果を得られたビデオ用虫の眼レンズですが、サブカメラとして使用している小型ビデオにも使えるか否かテストしたかったのですが、生憎の台風接近とあって、今日まで延び延びとなってしまいました。

そして、その結果はというと、惨憺たるものでした(写真上)。
20倍ズームレンズ搭載で、撮影センサーは1/4型なので、一昨日組み上げたメインカメラ用よりもさらに好結果が予想されたのですが、そう簡単にはいかないものです。
ドアスコープタイプの魚露目8号を使った光学系は、被写界深度も浅く、周辺光量の低下も顕著で、広い画角も確保できません。
基本的には、好結果の出た1/2型メインカメラと同じ方式を採用したのですが、光路を短くするためクローズップレンズのみ焦点距離の短いものを使ったのですが、これがまずかったようです。
まるで、深い井戸の底から外界を覗くような雰囲気で、大きくケラれてしまうのです。

このカメラ搭載の20倍ズームレンズとは、従来の監視カメラ用レンズG1.9との相性のほうが勝っています(写真中)。
四隅のケラレは光軸の調整ミスですが、色収差、像面湾曲、周辺部のシャープネスなど、1/2型ビデオカメラ用魚露目8号光学系が如何に優れているかが判ります(写真下)。
これまで、ビデオ用の虫の眼レンズでは、この1/4型カメラとG1.9の組み合せが最良の結果を残していました。
それよりも明らかに優れた画像ですから、これまででは最良の光学系となります。
まぁ、この世界上には上がありますから、まだまだですが。
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ビデオ用虫の眼レンズ画像比較(上:魚露目8号タイプ)
ビデオ用虫の眼レンズ画像比較(上:魚露目8号タイプ)
SONY PDW-F350L/Canon YJ19X9B IRS(共通データ)
ビデオ用虫の眼レンズ(魚露目8号タイプ)
ビデオ用虫の眼レンズ(魚露目8号タイプ)
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO100
ビデオ用虫の眼レンズ(G1.9タイプ)
ビデオ用虫の眼レンズ(G1.9タイプ)
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4 ) 24mm相当 ISO100
  2011.6.23
最近、全く手を付けていなかった虫の眼レンズ。
かつては、監視カメラ用のレンズ(ワテックG1.9/G2.5)の空中像を拡大する方式を中心にしていたのですが、地道な改良を積み上げても劇的な性能の向上には結びつきませんでした。
その後は、FIT社のドアスコープ式の魚露目8号をメインに使うようになっていました。

しかし、これはスチル機材の場合の話。
ビデオ用には、相変わらず監視カメラ用レンズを使用したタイプを使っていました。
その最大の理由は、魚露目8号は、使用できるマスターレンズ(拡大用レンズ)が極めて限られているためです。
特に、前玉の大きいレンズとの相性が悪いため、ビデオ用に組み上げるのは半ば諦めていました。
しかし数週間前に、スチル用に組み合わせているレンズをそのまま使用し、その空中像を拡大すればどうなのだろうかということに気づきました。
ところが、TV番組の編集作業に追われていたので、なかなかテストできずにいました。

昨夜、やっとテストしてみたのですが、暗い室内でのテストながら、かなり期待の持てるものでした。
そして今日の午前中、屋外で実際にテスト撮影してみて、これまでの方式に比べて、格段に良好な映像が得られることを確認できました。
解像度はもちろん、有効画角も魚露目8号のほうが明らかに勝っています。
周辺光量の低下もわずかで、画像の均一性が良好です。
欠点もないわけではありません。光路が長いのです。
まぁ、カメラ本体を 操作しながら、レンズ先端に手が届かない程ではありませんから、許容される範囲です。
光路が長いために、携行性が悪いのと、重量増に繋がることが難点というところです。
何れにせよ、これまでの光学系に対して、格段に良好な映像が得られるようになりましたから、今後フィールドでの実写が楽しみです。
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2011.6.21
先日紹介しましたTV番組
『にほん風景遺産~沖縄 やんばるの森を歩くー首里城・巨木伝説を追ってー』
http://www.bs-asahi.co.jp/fukeiisan/
本日、無事に放送が終了しました。

沖縄での地上波放送の日時も決まりました。
7月29日(金)14:00~14:54
琉球朝日放送(QAB)
こちらも、よろしくお願いします。
  にほん風景遺産〜沖縄 やんばるの森を歩く〜
にほん風景遺産〜沖縄 やんばるの森を歩く〜
NikonD700 VR Nikkor24-120/4.5-5.6ED PL-Filter
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ペンタックス645D作品展
ペンタックス645D作品展
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  2011.6.20
写真展のお知らせです。
5月にSSPの技術講習会で、紹介したペンタックス645Dによる作品展です。
30名の写真家が645Dで撮りおろした作品1点ずつを展示します。
幸運にも、そのひとりに選ばれました。

1点ずつですが、そのプリントサイズはB0(1456mm×1030mm)です。
4000万画素を誇る645Dならではの企画でしょう。
師匠の栗林慧さんと、作品を並べることの幸運にも恵まれました。
個展以上に、今から楽しみです。
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アジサイ
アジサイ
Ricoh CX5 300mm相当 ISO100
  アジサイ
アジサイ
Ricoh CX5 300mm相当 ISO100
 
2011.6.19
1週間に渡る東京滞在を終え、昼過ぎに羽田空港に向かいました。
車窓から眺める外の景色には、アジサイの花が流れます。
動体視力の限界を超えて、流れていく花の色と葉の緑色が、何とも目に心地良いのです。

この眺めを、何度か撮影してみたのですが、どうも見た目のイメージのように写し止められた試しがありません。
これまでは、シートあるいはドアと同じ側に並ぶ窓から撮影していたのですが、それが巧く写らない原因のようでした。
今日はたまたま先頭車両に乗り、運転席の後から撮影でした。
それが、ちょうどよい流れ具合に繋がったようです。
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2011.6.18
東京でTVの編集作業の仕上げを行った後、しばらく東京の生活です。
梅雨まっ直中の東京では、アジサイが満開です。
実家の庭でも数種類の品種が、花を楽しませてくれています。
やはり、アジサイは梅雨空に似合う花です。
温帯の梅雨の風情は、亜熱帯では味わえないものですね。
  ガクアジサイ
ガクアジサイ
Ricoh GXR 33/2.5Macro(50mm相当)F5.0 ISO200
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ミナミスジボソコシブトハナバチ
ミナミスジボソコシブトハナバチ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 1/250sec. ISO200 SpeedlightX2
ミナミスジボソコシブトハナバチ
ミナミスジボソコシブトハナバチ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 1/250sec. ISO200 SpeedlightX2
ミナミスジボソコシブトハナバチ
ミナミスジボソコシブトハナバチ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 1/250sec. ISO200 SpeedlightX2
  2011.6.17
本日公開の「かがくナビ・自然だより」で紹介しているアオノクマタケランです。
タイトルはアオノクマタケランですが、主人公はミナミスジボソコシブトハナバチだと言ってもよい内容です。

花には、さまざまな昆虫がやって来ます。
大きな種ではナガサキアゲハ。小さい種ではオキナワツヤハナバチ。
どちらも、受粉には「帯に短し、襷に長し」といったところです。

しかし、このミナミスジボソコシブトハナバチの大きさですと、飛来したとき飛び去るときに、ちょうど胸部の毛に花粉が付着します。
特に、蜜腺から離れる際に、花粉の付いている「葯」と胸部背面が、完全に接触します。
花から花へと移動する際に、効率的に受粉がされるのではないでしょうか。
もちろん、ほぼ同サイズのアオスジコシブトハナバチやセイヨウミツバチでも、同様なことが生じるのでしょう。
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にほん風景遺産〜沖縄 やんばるの森を歩く〜
にほん風景遺産〜沖縄 やんばるの森を歩く〜
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
  2011.6.15
4月、5月と山原(やんばる=沖縄本島北部)ロケを行い、編集作業を進めていたTV番組が完成し、放映日が決まりました。
『にほん風景遺産~沖縄 やんばるの森を歩くー首里城・巨木伝説を追ってー』
2011年6月21日(火)21:00~21:54 BS朝日

http://www.bs-asahi.co.jp/fukeiisan/

加藤千洋さん(ニュースステーションなどでお馴染みの)が全国を旅し、自然や文化を紹介する内容です。
今回は、山原を舞台に希少動物や人々の生活、歴史を取り上げています。
山原のナビゲーター役を務めていますが、同時にディレクターも兼務し、映像提供もしています。
全国放送はBSのみですが、沖縄県内では、QAB(琉球朝日放送)にて、7月に地上波放送も予定しています(日時未定)。
是非、ご覧ください。
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2011.6.14
どうも、不順な天候に振り回されている感があります。
そんな中、いつもどおり夏に見かける種に遭遇すると、どこかほっとします。
この成熟雄の腹部の赤色は、やはり夏の陽射しに似合いますね。
  オオハラビロトンボ雄
オオハラビロトンボ雄
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 Speedlight
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コバノミヤマノボタン
コバノミヤマノボタン
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5 PL-Filter
  コバノミヤマノボタン
コバノミヤマノボタン
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
 
2011.6.13
早い梅雨明けの後、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、炎天下に梅雨の花が咲いています。
このコバノミヤマノボタンも、そのひとつ。
しかも、まだまだ蕾が多く見受けられます。
先日の台風2号も、巧くかわしたようです。

コバノミヤマノボタンは、山原固有種で、決して数は多くありません。
一昨年、まとまって見られる場所を見つけたのですが、台風や早い梅雨明けの影響を心配していました。
しかし、この状況を確認して安心しました。
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ヒカゲヘゴ群落
ヒカゲヘゴ群落
NikonD7000 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
  ヒカゲヘゴ群落
ヒカゲヘゴ群落
Nikon D90 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter
 
2011.6.12
TV番組の編集の合間を縫って、久しぶりの山原(やんbる=沖縄本島北部)です。
もっとも、日帰りですが。
前回の山原は、台風2号以前ですから、3週間ぶりくらいでしょうか。

沖縄本島中南部での台風2号の影響は、想像以上のものでした。
山原での被害の程度が気になっていましたが、中南部程ではなかったようです。
この斜面のヒカゲヘゴの群落も、完全には丸坊主にはなっていませんでした。
そして、早くも新しい葉が展開していました。
ヒカゲヘゴは、台風の強風に弱い植物です。
しかし、その後の回復の早さには、いつも驚かされます。
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梅雨明け
梅雨明け
Ricoh GXR A12(18.3/2.5) 28mm相当 F5.0 ISO200
  2011.6.9
沖縄地方で梅雨明け宣言がありました。
例年よりも2週間も早く、観測史上最も早いそうです。
もっとも、梅雨入りもかなり早かったので、梅雨の期間、降雨量が足りないことはないようです。

しかし、異様なのは斜面の木々や、畑の作物が、すべて赤茶けていることです。
先日の台風2号の塩害によるものです。
本来、充分な潤いを得た植物達の緑が、最も映える季節のはずです。
梅雨明けよりも先に本格的な台風被害を受けるのは、極めて稀なことでしょう。

今年の夏は、どのような天候になるのでしょうか。
昨年のように酷暑でしょうか。
ここ数年、沖縄本島地方を避けるようにしていた台風ですが、今年は1号も2号も沖縄本島直撃コースを辿りました。
久しぶりに、台風の当り年になるのでしょうか。
そして、生き物達の活動どうなのでしょう。
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奥集落
奥集落
Ricoh CX5
  奥集落
奥集落
Ricoh CX5
 
2011.6.7
山原(やんばる=沖縄本島北部)を紹介するBS番組の編集に入って、3週間余り。
やっと目処が立ちつつあります。

今回の番組を通して、いろいろ勉強になったことがあります。
その筆頭が、奥集落でしょうか。
かつて運転免許を取り立ての頃、初めて大学の友人たちとレンタカーで、初めて訪れた奥。
その頃は、なんて田舎なのかというのが正直な印象でした。
しかし、その後、山原が撮影のメインフィールドになり、少しずつ奥の歴史を知るようになりました。

山原の森から切出した木材、薪、山で焼いた木炭などを奥に集め、奥港から海路、那覇を初めとする沖縄本島中南部、周辺離島に出荷していました。
人口も今の5倍近くだったと聞きます。
そのためでしょうか、沖縄では未だ各地で見かける「共同店」発祥の地でもあります。
住民による共同出資による、まるで生協のようなシステムですが、その事業内容は広範で、むしろ総合商社のようなものです。
その内容は、現在の小売りに留まらず、金融、運輸、発電、精米、酒造など多岐に渡っていました。

大きな道路もなく、大型資材の運搬は船に頼っていた、言わば陸の孤島のような地でしたが、決して貧しい僻地ではありませんでした。
それどころか、沖縄本島中南部及び周辺離島の人々の生活を支える要だったのです。
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リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ
Ricoh CX5
  モンシロチョウ
モンシロチョウ
Ricoh CX5
 
2011.6.5
ここ暫く、先日ロケの終了した山原(やんばる=沖縄本島北部)を紹介する番組の編集作業を行っているため、撮影の時間がありません。
台風2号の通過後、山原がどうなっているのか気掛かりです。
このリュウキュウルリモントンボとモンシロチョウは台風接近前に、タカツルランを撮影したときに出会ったものです。
この2種類の昆虫は、まだ元気にしているでしょうか。
早く山原に行きたいものです。
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タカツルラン
タカツルラン
NikonD7000 Tamron SP10-24/3.5-4.5 24mm相当 PL-Filter
タカツルラン
タカツルラン
Nikon D7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
タカツルラン
タカツルラン
Nikon D7000 Micro Nikkor85/3.5 SpeedlightX2
  2011.6.3
かがくナビで今日公開のタカツルランを撮影したのは、これで3回目でしょうか。
沖縄にやって来て、30数年の間にです。
それだけ希少な存在なのです。
環境省版レッドデータブックでも、最上ランクの絶滅危惧IA類にカテゴライズされています。
沖縄から種子島までの主要な島に分布していますが、総数で50株前後と推定されています。

地生ランですが、葉や葉緑素を持たずに、菌類によって朽木を分解して貰って養分を得る腐生ランの仲間です。
つる性で、朽ち木に絡み付きますが、全長はときに20mに達します。
とは、資料で知識としては知っていましたが、このように立派な株は初めて見ました。
とても希少な存在ですけど、一見して「豆もやし」のような姿ですね。

拙サイトのトップページのカウンターのアクセス数は、1日100超が一応の目安です。
この「南島漂流記」は、1日200超。また、別途「南島漂流記」には、サーバーオリジナルのカウンターも設置されていて、1日300超がひとつの目安になっていました。
しかし、震災当日以降アクセス数が激減しました。
震災後、この3つのカウンターのアクセス数が揃って目安の値を上回ったのは、昨日が初めてのことでした。
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リョクモンエダシャク
リョクモンエダシャク
Ricoh CX5 31mm相当
  2011.6.1
先月、撮影したリョクモンエダシャクです。
TVでも紹介しようと、昨日編集作業や原稿をまとめていて、ふっと思いました。
とまる場所によっては、とても隠蔽効果の高い模様ですが、意外にその効果を最大限発揮できる場所には少ないように感じます。

擬態昆虫は、周囲の環境を感知してとまるのか否かという研究があったと思います。
もちろん、種によってさまざまなのでしょうけど、一応感知しているという結果だったと記憶しています。
以前、リョクモンエダシャクが枯れかけたアカメガシワの葉にとまっている状況を撮影したことがあります。
このときは、理想的な場所だと思ったのですが、その後、そのような状況に出会ったことはありません。

この画像にしても、シダの葉よりも、広葉樹の葉のほうがより隠蔽効果が高いと思うのです。
まぁ、余りに巧妙なカムフラージュパターンですと、その効果を発揮できる場所が限定されてしまいます。
却って、ある程度の効果に留めたほうが、より広範囲の環境で効果が発揮できて、結果的に生存率が上がるのだと思います。
人間の目を唸らせる巧妙な擬態よりも、そこそこの擬態のほうが長生きに繋がるのかもしれません。
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