生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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写真展「亜熱帯やんばる〜多様性の森」終了しました。 ありがとうございました。
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イジュ
イジュ
NikonD7000 Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter ISO400
  梅雨の晴れ間
梅雨の晴れ間
RICOH CX6
 
2012.5.31
昨日から、久しぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)です。
昨日の日中は曇り空だったのですが、夜半から本降りとなりました。
この季節の山並みには、あちらこちらに白い花の塊が目に付きます。
梅雨の季節を代表するイジュです。

イジュの花はアップで撮れば、水滴も含め絵になるのですが、満開の木全体を入れると、曇天バックでは映えません。
やはり、満開のイジュは青空を背景にすると、花の白さが活きるのです。
夕方になって、青空が拡がり始めました。
とは言え、まだ梅雨明けの青空とは違います。
明日は、青空を背景にした満開のイジュを撮影できるでしょうか。
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イワサキクサゼミ
イワサキクサゼミ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当 F4.6 ISO100
  イワサキクサゼミ
イワサキクサゼミ
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) Gyorome-8 F10 ISO400
 
2012.5.30
このところ、連日通っている沖縄本島中部の撮影ポイント。
以前から、イワサキクサゼミの鳴き声がするのに気付いていましたが、姿は探せど見当たらずが続いていました。
それが昨日は、目の前のクワズイモの葉の中心にとまっていました。
鳴いてはいませんでしたが、これならば探さずとも、目にとまります。

体長15mm(翅を含まない)前後の日本最小のセミは、ちょっと不思議な分布パターンです。
先島諸島では、ほぼ全域に生息していますが、沖縄本島では知念半島を中心とする南部だけで見られる状態が続いてきました。
しかし近年は中部でも目撃されるようになり、最近は北部まで進出したようです。

以前の沖縄本島の奇妙な分布パターンを土壌によって説明しようとする研究者もいましたが、その説は崩れました。
沖縄本島南部の気温が、イワサキクサゼミの発生限界だったのではないでしょうか?
それが、近年の温暖化に伴って北上したと考えれば、ほぼ説明は付くと思います。
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茶と緑
茶と緑
RICOH GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F4.5 ISO200
  2012.5.29
沖縄は、再び梅雨の世界へ逆戻り。
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2012.5.28
このところ、アオカナヘビによく遭遇します。
保護色を纏っているので、気付いていないことも多いでしょう。
こちらが先に気付いたときも、ほとんどは既に逃げる体勢に入っています。
このときも逃げの体勢に入ったのですが、どうも逃げ場を失って、フリーズ状態になってしまったようです。

それにしても、なんとアクロバティックな姿勢でしょうか。
右の前肢、後肢が宙に浮いています。
しかし、それを補うために、長い尾を茎に巻き付けていますね。
頭胴長よりも長い尾は、飾りではなく、ちゃんと存在意義があるようです。
  アオカナヘビ雌
アオカナヘビ雌
RICOH GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F3.5 ISO200
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アサギマダラ交尾ペア
アサギマダラ交尾ペア
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 F4.4 Speedlight ISO100
  2012.5.27
今日も、ツマムラサキマダラを探しに来ました。
やはり、雄が1頭だけ。恐らく、同じ個体でしょう。

そう言えば、連日、複数個体のアサギマダラに遭遇しています。
アサギマダラは暑さが苦手のようで、夏になると本土へ渡り、沖縄から姿を消します。
このところ、初夏のような陽気が続いているので、アサギマダラの姿はちょっと意外に感じていました。
しかし、まだ5月ですから、あと1ヵ月くらいは見られるでしょう。

そして、今日は交尾ペアも目撃しました。
これから沖縄で産卵すると、成虫のいないはずの夏に羽化しそうです。
アサギマダラの雌は交尾後産卵せずに、1000~2000kmにも及ぶ旅をするのでしょうか?
それとも渡りの前に産卵し、沖縄の夏を成虫以外のステージで過ごすのでしょうか?
秋に再び姿を現すアサギマダラの成虫は、海を渡り長距離移動してきたわりに、傷や汚れの目立たない個体も少なくないように思います。
幼虫や蛹で沖縄の夏を越し、秋になると羽化する個体もいるのでしょうか?

もうひとつ疑問が。
昆虫の多くは、雄よりも雌のほうが大きいものです。
しかし、このペアはどう見ても雄のほうが大ぶりですね。
単なる偶然なのか、アサギマダラでは逆転しているのか、気になるところです。
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ツマムラサキマダラ雄
ツマムラサキマダラ雄
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当 F7.2 Speedlight ISO100
  ツマムラサキマダラ雄
ツマムラサキマダラ雄
RICOH GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当 F2.5 ISO200
 
2012.5.26
昨日目撃したツマムラサキマダラが気になって、探しにきました。
他のチョウはたくさん活動しているのに、見当たりません。
やはり、たまたま運良く世代交代できた1頭だったのでしょう。

左の画像だけパッと見たら、完璧な飛翔写真に見えるかもしれません。
実は、昨日出会ったと思われるツマムラサキマダラが、クモの巣に掛かっていたのです。
何という偶然でしょう。
何れにせよ、他にツマムラサキマダラは見ませんでしたから、やはり昨日遭遇したのと同一個体の可能性大です。

それにしても、仲間はほとんど姿を消してしまったというのに、運良く世代交代し羽化してきたツマムラサキマダラの雄。
しかし運はそこまで。クモの巣に捕まってしまいました。
いくらもがいても、網から逃れることは出来ません。
自然の世界とはそんなものです。

と、普通はそんなことはしないのですが、つい自然の掟を破って、網から外して逃がしてしまいました。
いえ、言い訳をするのなら、最初は死んでいるように思ったのです。
しかし実際は、もがき疲れて動かなかっただけのようです。
ところが、何カットもストロボを発光させながら撮影していたところ、突然もがきだしました。
で、既に何時間か前に諦めかけていたツマムラサキマダラを、覚醒させてしまった責任を感じたというわけです。
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OLYMPUS-PEN FT
OLYMPUS-PEN FT
RICOH GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F14 ISO200
  2012.5.26
初めて使った一眼レフが、このオリンパスペンFTでした。
世界初のハーフサイズ一眼レフで、チタン幕ロータリーシャッター採用し、1/500sec.の最高速までストロボ同調。
一眼レフでありながら、ポロプリズムを採用し、ペンタプリズムのような大きな突出部がありません。
絞り値伝達機構がないにも関わらず、解放測光を実現するために採用されたTTLナンバーシステム。
このようにオリンパスペンFTの特徴は、どれをとっても極めて独創的です。
かつてのオリンパスの製品の多くを設計された、米谷美久さんの才能が忍ばれる機種のひとつです。

この機種を子供の頃に愛用した身にとっては、現行のデジタルPENシリーズをペンFTの現代版と捉えることはどうしてもできません。
OM-D E-M5を、銀塩OMシリーズのデジタルバージョンだというのは許容範囲なのですが。
それだけペンFTが独創的だったのだと思います。

ところで、何でいまさらペンFTなのかというと、まぁ重い腰を上げたというところです。
フィルムを使ったのは6年ぶりです。
しかし、フィルム撮影というのは、リスクの塊ですね。
まず、フィルム装填を間違って送給が巧くいってなくても、すぐには気付かないわけです。
ましてや、露出やフォーカスなんて、現像が上がってくるまで判らないのですし。
とにかく久しぶりに使うフィルムは、緊張します。
以前は、これが当たり前だったんですけどね。
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2012.5.25
昨日は、地元TV局のコーナー担当の日でした。
「増える昆虫・減る昆虫」というテーマで、最近勢力を増している種と反対に縮小している種を対比しました。
その中で最も時間を割いたのが、ツマムラサキマダラ。
それ以前は沖縄では迷蝶に過ぎなかったのに、1992年に突如多数が目撃されて、その後定着しました。
2000年代半ばには、沖縄で最も普通に見られる蝶になりました。
しかし、その後徐々に減少に転じ、今年に入ってからは、全く見ていませんでした。
そのことを紹介するため、午前中に八重山の知人に電話をし、同様の状況であることを確かめてから、放送に望みました。
放送終了後も、クレームの電話などもありませんでしたから、まず間違いのない状況だと確信しました。

しかし、今日の夕方訪れた撮影ポイントで、1頭のツマムラサキマダラに遭遇しました。
新鮮な雄です。
元気に飛び回るので、ほとんど撮影のチャンスはなかったのですが、短時間クワズイモの葉の上にとまったときに2枚だけシャッターを切りました。
こんなタイミングで、こんなこともあるんですね。
新鮮な雄ですから、これから雌の出現も期待できるでしょう。
今後、再び増加に転じるのでしょうか。

※当初、雄ではなく雌と書いてしまいました。
何故、こんな初歩的なミスをしたのでしょうか。
それ程、最近ツマムラサキマダラに出会ってなかったためかもしれません。
  ツマムラサキマダラ雄
ツマムラサキマダラ雄
RICOH CX6 255mm相当 Speedlight F10 ISO400
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シオヤアブ雄
シオヤアブ雄
RICOH CX6 105mm相当 Speedlight F10 ISO200
  2012.5.24
梅雨の沖縄と言っても、このところ晴天続きです。
初夏のような陽射しの中、シオヤアブの雄を複数目撃しました。
沖縄では余り見ませんから、出現期間が限られているのでしょうか。
ムシヒキアブの仲間は特徴のある種を除いて、種名の判らないもののほうが多いくらいです。
普段見かけない種で、即座に種名が判るものに出会うと嬉しいですね。
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金環食(1987年)
金環食(1987年)
NikonFE2 Auto Nikkor300/4.5 X1.5Telecon ND400-Filter RFP
  金環食(2012年)
金環食(2012年)
RICOH GXR A12MOUNT AF Nikkor70-300/4-5.6ED X2Telecon ND400&PL-Filter
 
2012.5.23
今月14日に紹介した、25年前撮影の沖縄の金環食のプリント画像ですが、本当はこんなイメージを再現したかったのでしょう(左)。
しかし、当時はまだアナログなコラージュの時代ですから、簡単には制作できませんでした。
今であれば、プリントをデジタルカメラで撮影しPCに取り込み、数分で簡単にイメージに近づけることができます。

さらに、もっと細かい連続画像だって、20~30分もあれば、作ることができます(右)。
まぁ、便利な時代になったものです。
一方で、誰でも多少の知識があれば作業できるということは、プロの仕事として成り立たないという裏返しでもあるのです。
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撮影機材
撮影機材
RICOH CX6
  撮影機材
撮影機材
RICOH CX6
 
2012.5.22
再び、梅雨の沖縄です。
昨日の金環食の撮影ですが、今回の上京はこれが主目的ではないので、最小限の機材で望みました。
まず、カメラボディは、常時持ち歩いているリコーGXRに、ライカMマウントレンズを装着できるA12マウントユニット。
さらにニコンFマウントアダプタを装着し、これは今回のために持って行ったAFニッコール70-300mmF4-5.6ED。
現行のIFやVRになる前世代の製品ですが、コンパクトなのが最大の魅力です。

さらに、25年前の沖縄の金環食の撮影のために購入したND400フィルターとPLフィルターも持参。
しかし、東京に着いてから、快晴の撮影条件だと減光対策に不安を感じ、東京の実家の防湿庫内を物色。
すると、コムラーテレモアという2倍テレコンが出てきました。
もう既に、今では存在しないメーカーですが、その昔、テレコンではケンコーテレプラスと張り合っていた記憶があります。
古いニッコール用の通称「カニ爪」の連動機構が、むき出しになっているのが、時代を感じさせます。
後玉に、かなりの汚れがありましたが、幸いクリーニングクロスで拭き取れました。

これによって、2絞り分の減光と焦点距離2倍の恩恵を受けられ、無事撮影を果たせました。
フルサイズ換算で合繊焦点距離900mmの画角、小型三脚用の雲台の精度を考えると、限界の像倍率のような気がします。
とにかく、これらの機材の組み合わせで、ある程度の成果を残すことができました。
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金環食07:26A.M.
金環食07:26A.M.
RICOH GXR A12MOUNT AF Nikkor70-300/4-5.6ED KOMURA TELEMORE95 ISO200
金環食07:48A.M.
金環食07:48A.M.
RICOH GXR A12MOUNT AF Nikkor70-300/4-5.6ED KOMURA TELEMORE95 ISO200
金環食07:54A.M.
金環食07:54A.M.
RICOH GXR A12MOUNT AF Nikkor70-300/4-5.6ED KOMURA TELEMORE95 ISO200
  2012.5.21
今日は、金環食の当日。
沖縄では、部分日食でしたが、運良く仕事で上京中でした。
実家のある杉並区は、ちょうどコースの中央に当たり、ピーク時には偏りのない真円になるとのこと。
一応、沖縄から最低限の機材を運び、実家の機材と併せて撮影に望みました。
光量調整と撮影倍率拡大のために、実家にあったテレコン=コムラーテレモアを用いました。
25年前同様、ちょっとチープな雰囲気の伴う機材ですね。

撮影を開始してしばらくすると、にわかに雲が湧いてきました。
時々、太陽を隠してしまう程の雲量となり、目紛しく光量も変化します。
減光対策として、25年前に購入したND400フィルターとPLフィルターを併用したのですが、途中からPLフィルターは外してしまいました。
それだけ、雲の影響が大きかったということです。

しかし、まぁ何とか、証拠写真レベルの撮影は叶いました。
やはり、ピーク時はほぼ真円に近く、25年前の沖縄よりも整っています。
撮影が終わってみれば、雲の影響も、却って雰囲気を感じさせてくれていると思いますが、如何でしょう。
さて、撮影も無事終わり、梅雨の沖縄に逆戻りです。
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イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO200
  イシガケチョウ1齢幼虫
イシガケチョウ1齢幼虫
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO800
 
2012.5.20
イシガケチョウの1齢幼虫は、食樹の葉の主脈を残して食べ、そこに糞を付着させた塔を作ることが知られています。
一種のカムフラージュなのでしょう。
この幼虫は、主脈は残していますが、糞はあまり付着させていません。
ちょっと怠け者の幼虫なのでしょうか。
カムフラージュ効果が薄れて、天敵に見つからなければよいのですが。
同じような心配をした鳥がいたようです。
糞の塔のすぐ近くに、代わりに糞をしてくれたようです。
もしも、もう少し鳥の糞の着地点がずれて、幼虫を直撃していたら、これこそ余計なお世話になっていたところです。
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ヒカゲヘゴ
ヒカゲヘゴ
RICOH CX6
  ヒカゲヘゴ
ヒカゲヘゴ
RICOH CX6
 
2012.5.17
ヒカゲヘゴは、亜熱帯の森のらしさを演出してくれる、最強のキャラクターです。
ですから、ヒカゲヘゴに関するほとんどのことは知っているつもりでした。
しかし、最近改めて得た知識もあります。
幹には、野球ボールの縫い目のような、葉柄の脱落した痕が並んでいますが、幹の下の方にはありません。
それは、脱落痕以外の部分は気根に覆われていて、次第に脱落痕も覆って、やがて消してしまうのだそうです。

これで、もうひとつの謎も解けました。
斜面に斜めに伸びるヒカゲヘゴの幹の下のほうには、海獣の胸びれのようなものが垂れ下がっています。
以前から、これは何かと疑問に思っていたのですが、気根の塊だったわけですね。
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マイマイガの一種
マイマイガの一種
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO800
  マイマイガの一種(2007年撮影)
マイマイガの一種(2007年撮影)
RICOH Caplio R6
 
2012.5.16
今日は土砂降りの一日でした。
TVの衛星放送も、受信が途切れるような状況でした。

そこで、1週間程前に撮影した画像です。
前々から、一度ちゃんと撮影したいと思っているマイマイガsp.の幼虫です。
このトボケた表情のように見える頭部を。
しかし、今回も決定打の前に逃げられてしまいました。

右の画像は2007年4月6日に撮影したものです。
恐らく、このときからもっとしっかりと撮影したいと思い続けてきたはずです。
次の機会はいつ訪れるでしょうか。
次こそは、まともな画像にたどり着きたいものです。
そして、この偽の顔の表情の意味を考察してみたいと思います。
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YOKE45
YOKE45
RICOH GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F16 ISO200
  クイックロードフィルムと専用フォルダー
クイックロードフィルムと専用フォルダー
RICOH GXR A12(33/2.5) 50mm相当 F16 ISO200
 
2012.5.15
フジフィルムのクイックロードフィルムが、在庫限りで販売を終了するそうです。
クイックロードフィルムとは、4X5インチシートフィルムの一種で、フジフィルム独自の規格。
このフィルムシステムが登場するまで、4X5フィルムでの撮影は実に面倒でした。
フィルムフォルダーに暗室かダークバッグ内で、裏表に1枚ずつ裸のシートフィルムを装着するところから、撮影準備は始まるのです。
4X5インチよりも二回り程大きいこのフォルダーを、何枚も持ち歩かないとスピーディな撮影は出来ません。
なくなれば、また現場でダークバッグを使って、新しいフィルムを装着しなければならないからです。
それを避けるためには、このフィルムフォルダーをたくさん用意して、持ち歩かなければなりません。
それは、ちょっとしたカメラバッグ1個分になったりするのでした。

元々、4X5機材による撮影は、シャッタースピードが数10秒になったりするので、大型三脚は必需品。
カメラ本体に交換レンズ、さらに大量のフィルムフォルダーを抱えて、亜熱帯のフィールドでの撮影なんて考えられません。
ここに、4X5撮影のハードルの高い理由がありました。
このハードルを一気に下げてくれたのが、クイックロードフィルムシステムでした。
4X5シートフィルム1枚を薄い封筒状の遮光カバーで覆い、専用フィルムフォルダーにセットするのもので、すべてのプロセスを明光下で行えます。
撮影時に持ち歩く感材は、専用フィルムフォルダー1個と1箱20シート入りのフィルム箱だけですみます。

ここまで偉そうに4X5撮影の手順を説明してきた私ですが、実は4X5撮影は、このフィルム登場以降に始めたのです。
さらに偉そうに銀塩撮影のことを延々書いていますが、最後にフィルムを使ったのは、2005年のこと。
しかし言い訳をするのなら、もし今後、仕事でフィルムを使う機会があるとしたら、4X5しかないと思っていました。
それなのに、私の4X5機材の根幹を担っている、クイックロードフィルムが姿を消してしまうとは。
今後、通常の4X5シトーフィルムと、さらに汎用フィルムフォルダーを購入してまで4X5撮影をすることは、まずないでしょう。
個人的には、これからの時代に4X5フィルムを残すのなら、通常のシートタイプよりもクイックロードタイプを残すべきだと思うのです。
しかしまぁ、世界的に汎用性の高い、通常タイプを残すのは常識的な判断として間違いではないでしょう。
こうして、私の4x5撮影機材は、半永久的に私設博物館の展示品として化してしまうことでしょう。
あるいは、廉価の4x5サイズのデジタルバックが登場しない限りはね。
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金環食
金環食
銀塩撮影
  2012.5.14
鹿児島から関東地方にかけての広範囲で観察できる金環食まで、あと1週間となりました。
沖縄でも、1987年9月23日に金環食が観察できました。
既に25年も前の出来事なんですね。
撮影機材も忘れました(調べれば判ります)。
ただ、これに合わせてND400というフィルターを購入したのを覚えています。
まだ、どこかにあるはずです。
当日は好天に恵まれ、絶好の撮影条件でした。
直接の観察もさることながら、木漏れ陽がリング状だったのが印象に残っています。

先日、ある古い写真プリントを探していたら、このようなプリントが出てきました。
年賀状にでも使ったのでしょう。
さて、1週間後の観測可能な地域の天気はどうなるでしょうか?

※別サイトにこの画像を投稿するために、撮影データを調べてみました。
NikonFE2 Auto Nikkor300mmF4.5 Kenko TeleAce ND400-Filter RFP
ボディは、この撮影の半年前に発売された製品。中古も含めて計5台も購入したお気に入りでした。
300mmレンズは、EDレンズ未使用の旧製品。
フィルムは、フジクローム50D。
一応プロ仕様ですが、その後定番フィルムとなるベルビアがまだ発売されていなかった時代です。
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イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO800
  ヤコウボク
ヤコウボク
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F22 SpeedlightX2 ISO800
 
2012.5.13
梅雨の晴れ間も、そろそろ終わりのようです。
今日の夕方から雨雲が拡がり始めました。
しばらくは、梅雨空が続く予報が出ています。

それでもまだ、たくさんのイシガケチョウが活動を続けています。
スコールのときに、葉裏で雨宿りするのも相変わらずです。
その雨宿り先は、ヤコウボクの葉でした。

沖縄のヤコウボクは、年に何回開花するのでしょうか?
数ヶ月毎に開花を繰り返している印象があります。
この株もまた、最近開花が始まったようです。
それと同時に、前回の花の後の実も見られます。
花と実が同時に見られるのは、亜熱帯らしい光景と言えるでしょう。
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オオシマゴマダラカミキリ
オオシマゴマダラカミキリ
RICOH CX6 105mm相当 Speedlight ISO100
  2012.5.12
日中出かけようとして、事務所裏の植え込みでオオシマゴマダラカミキリに出会いました。
久しぶりの再会のように思います。
以前は頻繁に姿を目にしました。
確かその頃は、ミカン類の害虫として敵視されていた頃だと思います。
久しぶりに見ると、結構精悍そうな姿に感じられます。
これが大発生すると、途端に悪役キャラに変身するのですから、不思議です。
この先また、大発生に繋がるのでしょうか。

そんなことを思い出していたら、キョウチクトウスズメに会いたくなりました。
これまでの沖縄生活30数年の中で、3回のまとまった発生があったように記憶しています。
最初は、来沖間もない頃。いつでも普通にいる存在だと思って、撮り逃しました。
それから約10年。数年に及ぶ大発生の間に、生活史のほとんどを撮影し、雑誌にも掲載されました。
最も最近は、7年程前でしょうか。幼虫はかなり見かけましたが、成虫は見ず仕舞いでした。
そろそろ、次の発生時期ではないかと期待しています。
デジタル撮影とハイビジョン撮影を実現したいですね。
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イヌビワ
イヌビワ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO200
  ナワシロイチゴ
ナワシロイチゴ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO400
 
2012.5.11
早くも、青空が戻ってきました。
最近は、蝶をはじめ活発な活動をしている昆虫に目が行き勝ちですが、梅雨は植物たちにとっても活気の漲る季節です。
青空の下、イヌビワが美味しそうに実っていました。
もっとも、イチジクの仲間ながら、イヌビワの実が美味しいという話は余り聞きません。
そもそも、生物の名に「イヌ」が付く場合、肯定的な意味合いであることは稀です。

そのイヌビワの根元に目をやると、地表近くにもやはり赤い実がいくつも。
キイチゴの仲間のようですが、ちょっと見覚えがありません。
しかし、間もなくナワシロイチゴであろうことに気づきました。
何月頃だったでしょうか、この場所でを撮影した覚えあります。

そう言えば、これまでナワシロイチゴの実を食べたことはありません。
まぁ、毒ではないだろうと、数個口に入れてみました。
野生の味にしては、癖のない好印象です。
事務所に帰り、一応有毒でないことを確かめてみると、「美味ではない」とあります。
念のためイヌビワの項も見ると、「食べられるが美味しくない」の記述。
ならば、イヌビワも試しに食べてみればよかったのかもしれません。
これもまた、意外に美味しい可能性もありますから。
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ゲットウ
ゲットウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F5.6 SpeedlightX2 ISO100
  ゲットウ
ゲットウ
RICOH CX6 105mm相当 ISO100
 
2012.5.10
大型連休の後半は好天に恵まれましたが、連休明けから再び梅雨空に逆戻りです。
6月後半の梅雨明けまで、このような繰り返しでしょう。
今の季節に似合う花というと、やはりゲットウでしょう。
この前、咲き始めたと思ってましたが、そろそろ満開に近づきつつあるようです。
梅雨の後半は、どのような天気が待っているでしょうか。
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クロモンカギバ
クロモンカギバ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO1600
  クロモンカギバ幼虫
クロモンカギバ幼虫
NikonD7000 Nikko45/2.8P X1.5Telecon Gyorome-8 F16 Speedlight ISO3200
 
2012.5.9
先月末、クロモンカギバの新鮮な成虫を虫の眼レンズで撮影しました。
その近くで、幼虫の姿も見つけました。
イシガケチョウやテングチョウ、イヌビワオオハマキモドキ程ではないにしろ、また成虫に出会える可能性がありそうです。

クロモンカギバの幼虫の糞への擬態の完成度には、いつも感心させられます。
木の実のようなオレンジ色の顆粒、まるで濡れたような表面の光沢、実によく出来ています。
例えダーウィンに怪訝な顔をされたとしても、つい「よく出来ている」と言いたくなります。
振動などちょっとした危険を感じると、すぐに胴体を丸めて、一層鳥の糞らしくなります。

この後の前蛹、そして蛹の段階にも、唸らせるような技を見せてくれます。
滅多に昆虫を飼育することはありませんが、この幼虫がどのような成虫になるのか確認してみたくなって、以前飼育したことがあります。
そのときは、この凝ったデザインの幼虫に対して、余りにも地味な成虫の姿にちょっと落胆した覚えがあります。
しかし最近、成虫も反り返った落葉に擬態しているような気がしてきました。
今では、成虫も幼虫と同じように、興味深い被写体です。

さて、私が飼育する以前にも、この幼虫と成虫の関係を確認した人はいたのでしょうか?
ちょっと気になります。
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キチョウ
キチョウ
RICOH CX6 600mm相当 Speedlight ISO400
  キチョウ
キチョウ
RICOH CX6 200mm相当 Speedlight ISO400
 
2012.5.8
このところ、イシガケチョウ、テングチョウ、イヌビワオオハマキモドキなどの大発生に遭遇しています。
昨日の夕方、沖縄本島南部に足を伸ばしました。
海岸近くの公園の茂みを歩いたら、キチョウの群れが舞い上がりました。

辺りを見回すと、さまざまな植物の葉裏に2~10頭程の集団がいます。
どれも静止していますから、早めに塒を定めたのでしょうか。
しかし、どの集団も神経質で近づこうとしてもすぐに飛び立ってしまいます。

何度も失敗を繰り返しながら、やっと数集団を撮影できました。
リュウキュウアサギマダラの越冬集団がそうであるように、集団に他の個体が近づくと、一斉に翅を羽ばたかせるのが印象的でした。
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テングチョウ
テングチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO400
  テングチョウ
テングチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO800
 
2012.5.7
最近、フィールドに出て、目に付く昆虫のひとつがテングチョウです。
こんなにまとまって見るのは、初めてのことではないかと思う程の頻度です。
吸蜜している個体はもちろん、飛んでいる個体もあります。
そして意外に多いのが、枯枝や枯葉にとまっている個体です。
これは、もう枯葉と見間違うような姿で、きっと見落としてる個体も少なくないでしょう。
大きさ、個体数とも、最近のイシガケチョウには敵いませんが、見落とし分も加えると、結構な数になるはずです。
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カミナリハムシ
カミナリハムシ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F22 SpeedlightX2 ISO800
  ウルマクロハムシダマシ
ウルマクロハムシダマシ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO1600
 
2012.5.6
2種類のハムシが、、と書き出して、今日も指が止まりました。
1種はハムシダマシの仲間で、ハムシではありませんでした。
どちらも、よく見掛ける種です。

カミナリハムシは、よくツルソバの葉の上で集団をなしています。
そして、その中に交尾ペアを何組も見掛けます。
一見黒い体色に見えますが、光沢を伴った藍色です。

ウルマクロハムシダマシは、シマグワの葉の上が指定席ですが、他の植物でも見掛けます。
個体数は多いのですが、交尾ペアはあまり見掛けません。
体色は正真正銘の黒色で、こちらも光沢があります。
しかし、同時に剛毛に覆われているので、一見マットな質感に映ります。
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タテスジヒメジンガサハムシ
タテスジヒメジンガサハムシ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F32 SpeedlightX2 ISO800
  ヨツモンカメノコハムシ
ヨツモンカメノコハムシ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO1600
 
2012.5.5
偶然2種類の、、と書きながら、筆が、、いえ、キーボードを打つ指が止まりました。
ジンガサハムシとカメノコハムシに、明確な違いはあるのでしょうか?
コガネムシとハナムグリには、明確な違いがあるようですが。
以前から抱き続けている疑問です。

鮮やかなメタリックグリーンを包み込んだタテスジヒメジンガサハムシに、2年ぶりに出会いました。
昨年は、2度に渡る大型台風に見舞われ、1度も見掛けませんでした。
体長は、5mm弱ととても小さいのが難点なのですが、とても気に入っている被写体です。
探して見つかる存在ではありませんが、年に数回ある偶然の出会いが楽しみです。

一方、ヨツモンカメノコハムシは度々出会います。
恐らく、沖縄で最もポピュラーなカメノコハムシの仲間でしょう。
同時に、体長は10mm近くもあり、日本最大級のカメノコハムシのようです。

と書きながら、やはりジンガサハムシとカメノコハムシの違いは本当に存在するのか否か、非常に気になります。
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シロスジヒトリモドキ
シロスジヒトリモドキ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO400
シロスジヒトリモドキ
シロスジヒトリモドキ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO800
キイロヒトリモドキ
キイロヒトリモドキ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F10 SpeedlightX2 ISO800
  2012.5.4
昨日のイシガケチョウのウジャウジャポイントで、やはり大発生していたのがシロスジヒトリモドキ。
満開のフトモモの花で吸蜜する個体を見つけ近づくと、足元のクワズイモの茂みから数頭が飛び立ちました。
よく見ると、1枚のクワズイモの葉裏に数頭ずつとまっています。
そのほとんどが、新鮮個体です。
しかし、近づこうとすると、すぐに飛び立ってしまいます。

結局、イシガケチョウのようなウジャウジャ状態を写すことはできませんでした。
何度か接近を試みるうちに、1頭のキイロヒトリモドキが混ざっているのを見つけました。
これも羽化直後の新鮮個体に映ります。
キイロヒトリモドキも、これからシロスジヒトリモドキのように大発生するのでしょうか。
このグループの種は、どれも食樹がオーバーラップしているので、可能性はあります。
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イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO400
  イシガケチョウ蛹
イシガケチョウ蛹
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR SpeedlightX2 ISO800
 
2012.5.3
今日は梅雨入りしてから、初めての快晴に恵まれました。
そこで、先日イシガケチョウがウジャウジャ状態だったフィールドへ。
今日も相変わらず、たくさんのイシガケチョウが乱舞していました。
先日よりも、さらに増えたような気もします。

今日は快晴なのに、クワズイモの葉裏に3匹の成虫が群れているのに出会いました。
久しぶりの強い日射しを避けて、日陰を求めたのでしょうか。
あるいは、1匹は雌で、あとの2匹は求愛する雄なのでしょうか。

このウジャウジャ状態は、いつまで続くのでしょう。
少なくとも、これからも新成虫の出現は続きそうです。
今日、いくつかの蛹を見つけましたが、ひとつは羽化直前でしたから。
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2012.5.2
今日の沖縄本島は、朝から薄暗く雨が降っています。
予報では一日中雨の上、大雨・洪水警報と雷注意報まで出ています。
これでは、今日も撮影は難しいでしょう。

一昨日訪れたフィールドで、最も多かったのはイシガケチョウ。
一方、小さいながらもやはり目に付いたのは、イヌビワオオハマキモドキ。
前翅長8~9mmと小さいですが、翅の金属光沢を帯びた斑紋が印象的です。
もっとも小さいとは言っても、ハマキモドキの中では大型種と言えるでしょう。

多くの図鑑では、県内の分布が石垣島、西表島とされています。
ですが近年は、沖縄本島でも既に普通種と言ってよい存在となっています。
こういう美しい蛾がいつでも見られるというのは、嬉しいことですね。

小さな被写体の撮影において、絞りの選択は難しいものです。
特にこのような、余り絵にならない場所にとまっているときは、背景を省略したいものです。
そのために絞りを開け気味にするすると、被写体が被写界深度から外れてしまう危険性も増します。
今回は、ちょうど被写体全体にフォーカスが回り、背景は奇麗にボケてくれました。
想定どおりの撮影結果こそ、撮影の醍醐味です。
銀塩時代は現像が上がるまで結果が分かりませんでしたから、よりこのような感覚が鋭かったと思います。
シャッターを押してはプレビューし、修正を加えるデジタル時代になって、この能力は明らかに減退していますね。
  イヌビワオオハマキモドキ
イヌビワオオハマキモドキ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO800
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イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO800
イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F16 SpeedlightX2 ISO800
イシガケチョウ
イシガケチョウ
NikonD7000 Micro Nikkor85/3.5VR F11 SpeedlightX2 ISO400
  2012.5.1
昨日訪れたフィールドは、イシガケチョウがウジャウジャ状態でした。
見渡せる範囲内でも、50頭はいたでしょう。
昨日移動した範囲内では、100頭前後に遭遇したのではないでしょうか。

最初、センダングサの花で吸蜜する集団を撮影していました。
すると間もなく激しいスコールに見舞われ、車に逃げ込みました。
10分程して雨が上がったので撮影に戻ると、イシガケチョウたちも木々の葉裏で雨宿りしていんですね。
やがて陽が差し始めると、濡れた翅を乾かすかのように、葉の表に出て日光浴を始めました。
イシガケチョウたちも、ほとんど人間と同じような行動してますね。
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