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生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。
しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。
でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。
その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。
ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。
しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。
これからも、よろしくお願い致します。
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※各種お問い合わせは、こちらまでお願いします。 |
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イシカワガエルの鳴いている瞬間
SONY DCR-TRV900 X1.7Telecon
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2003.1.26
今回の撮影の狙いは、カエルの繁殖行動。真冬の森でカエルの繁殖というと不思議に聞こえるかもしれませんが、亜熱帯山原に生息するカエルは、冬眠するどころか、冬に繁殖期を迎えるものがかなりいます。 山原の森では、かつて謎の動物の鳴き声が2種類あったそうです。どちらもかなりけたたましい鳴き声なのですが、その主は不明のままでした。後に判明したそのひとつは、1981年に新種発見されたヤンバルクイナのもの。そして、冬場だけに聞かれるもうひとつは、このイシカワガエルのものでした。 「キャウッ!」と一声かん高く鳴く声は、カエルのものとは思えません。しかし、その種としての存在は古くから知られていたイシカワガエルの鳴き声が、近年まで判らなかった理由は、神経質な性質にあるようです。イシカワガエルは地球上で、山原と奄美大島だけに生息していますが、両島のイシカワガエルにはいくつかの相違点があります。そのひとつに奄美大島産は照明を当てていても鳴くのですが、山原産は決して鳴きません。そして、ご覧のとおりかなり隠蔽的な色彩をしている上に、繁殖場所となる穴の中で鳴くことが多く、その瞬間を目撃するのは容易なことではありません。 それでも一度判ってしまえば、鳴いている姿を撮影することは不可能ではありません。スチル写真の場合は、予めピントを合わせて照明を消し、鳴く瞬間にストロボを発光させ撮影すればよいのです。ところが、ビデオとなるとそうもいきません。それでも、「キャウッ!」の本鳴きの前に小さく「クゥ」という声も聞こえてきますから、ビデオを暗闇の中で回しておき、小さく「クゥ」と聞こえると同時に照明をONにしてみました。すると、本鳴きの咽袋を大きく膨らませて鳴いている姿だけはなんとか捉えられました。この次はスチル撮影にも挑戦してみようかと思います。
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2003.1.26
山原(やんばる)の名称で知られる沖縄本島北部地域。言うまでもなく、世界的な希少動物の宝庫として有名です。ところが、山原には高い山はありません。大きな河も流れていません。こう書くと、生物の生息のためには、あまりよい環境ではないように聞こえるかもしれません。しかし、実際には森の中には大きな河の代わりに、至る所に渓流が流れ、網の目のように覆っています。この渓流環境こそが、山原を初めとする琉球列島の亜熱帯の森を特徴づける大きな要因なのです。ひとつひとつは小さい空間ながら、変化に富んだ環境が提供され、小さな島でありながら、極めて豊富な生物の共存を可能としているのです。 この山原の自然環境を代表する渓流の姿を、1年を通して撮影してみたいと数年前から考えていました。昨年は、毎月一回はテント生活をしながら、撮影をしようと計画したのですが、いろいろな事情から実現出来ませんでした。今年は、1月のうちに第1回目の撮影に行くことが叶いました。来月以降も、是非続けていきたいものです。以前は、何処の河川にもあったような山原の森の典型的な渓流環境が、ダム建設によって多くが消滅してしまいました。この座津武(ざつん)川の源流部が、数少ない渓流撮影ポイントとなりました。この場所も、少しでもよい状態のうちに撮影出来ればと思います。
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座津武川源流部で
NikonF100 Nikkor18-35/3.5-4.5ED PLFilter RDPIII
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交通安全お巡りさん人形
NikonD1X Nikkor18-35
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2003.1.23
ソニー坊や巡りも一段落。残念ながら、消えてしまった5体の情報はなかなか得られません。ここで、コンクリート製ソニー坊やが、何故沖縄だけで造られたかを考えてみました。ソニー坊や探しをしていて目に付いたのが、この交通安全のたすきをかけて道路脇に立っている、お巡りさん型コンクリート製オブジェ。正式名称も、いつの頃からあるものなのかも分りませんが、そう言えば、県内各地で以前から目にしている物件です。恐らく、これも沖縄特有の物件ではないでしょうか?交通安全を訴えるコンクリート製オブジェという共通点から、これがソニー坊やのルーツというかお父さんである可能性も考えられます。 21日のこの南島漂流記でも触れましたが、沖縄県内には最近まで、高さ4~5mもあるコンクリート製泡盛広告塔が見られました。こうしてみると、沖縄ではコンクリートで宣伝用の大型オブジェを造るのが好きというか、得意なようです。確かに、金属のように錆たりしませんし、樹脂製のように割れたりもしません。安価に大きなオブジェを大量生産するのには、格好の材質なのかもしれません。ペンキの塗り替えさえしていれば、かなりの耐久性がありそうです。頻繁にやって来る台風に対する心配もほとんど感じられません。 沖縄では、住宅建設資材としてもコンクリートが多用されますが、このオブジェ製作のルーツが、屋根瓦の上に鎮座している漆喰製のシーサーだと考えるのは、発想の飛躍のしすぎでしょうね、やはり…
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2003.1.22
(株)沖縄ソニーさんに情報提供をお願いして小一時間で、回答をくださいました。それに依ると「現存6体」は誤りで、「5体」だそうです。さらに、このコンクリート製ソニー坊やは沖縄だけのものなのだそうです。そして、その残り1体はというと、糸満市名城ビーチ内のプール脇とのことでした。連絡を頂いたのが15時40分、もう陽は傾いて決して条件はよくないのですが、今晩から明日にかけては雨の予報、、、などの理由よりも早く見てみたいとの思いから、すぐに糸満に向かいました。 有料ビーチなのですが、理由を告げると快く入れてくださり、すぐに対面することが叶いました。ご覧のとおり、潮風の強い海岸のため、塗装はちょっと可哀想な状態です。しかし、これは他の個体にも言えることですが、定期的に塗り替えをしているので、撮影のタイミングによって状態は大きく変化しますから、このソニー坊やも近く綺麗に化粧直しされることでしょう。現状は別にして、この個体もオリジナルとは別のカラーにアレンジされた痕が見られます。 さて、これで現在残っている、沖縄オリジナル、コンクリート製ソニー坊やをすべて確認することが出来ました。状況から判断して、当時、設置希望先がそれぞれ台座部分を造り、人形部分だけを譲り受け固定したようです。台座部分の造りや高さには、かなり違いが見受けられますから。ビーチを管理されている方のお話では、この個体は40年前から全く同じ場所にあるそうです。「残っているのは5つだけですか…減りましたね」とおっしゃってたのが心に残ります。途中で姿を消した5体は、何処にあったのか、改めて興味が湧いてきました。現存5体は、中部中心に一応南部から北部まで分散していますが、不思議なことに那覇市や沖縄市(設置当時コザ市)が含まれていません。やはり大都市部は区画整理などの影響が大きいのでしょうか。
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糸満市のソニー坊や
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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具志川市のソニー坊や
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5 Speedlight
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2003.1.22
昨日に続いて今日の午前中も、ソニー坊や探しをしてきました。昨日、情報キャッチした別サイトにアップされていた写真を頼りに、沖縄本島中部の具志川市まで。手掛かりは、「交通安全」よりさらに下の台座部分に「具志川市役所」と記されていることと、「安慶名闘牛場」の近くらしいということ。 まず、具志川市役所庁舎周辺を捜しまわったのですが、見当たりません。市庁舎の立替えに伴って、他のソニー坊や同様移設されたかな?と思い周囲を探してみても確認出来ません。次に、安慶名闘牛場の周囲を回ってみると、、、信号付きのT字路交差点の突き当たりに立っている、白っぽい物体をついに発見!白く塗り替えられたトレーナー(?)はちょっと離れた場所からも結構目立ちます。以前は、背後の民家の植え込みが茂っていて、ほとんど目立たなかったようですが、今ではその土地は更地になっていて、そのようなこともありませんでした。 他のソニー坊やよりも台座が低いため、全体のディテールがよく確認できます。この具志川個体の大きな特徴の白いトレーナーですが、胸の部分のペイントが少し剥がれ落ちていて、少し前は、やはり他の個体同様黄色だったのが読み取れます。「SONY」のロゴもちゃんと存在しています。あと、鼻の出っ張りが欠けてしまっているのも発見しました。きっと子供に悪戯されたのでしょうね。 さて、これで沖縄県内に残っていると言われる6体のうち4体までを確認出来ました。残り2体の設置場所は、何も手掛かりがありません。現在(株)沖縄ソニーさんに調べて貰っています。その結果が楽しみです。(離島だと辛いけど…)
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2003.1.21
沖縄限定でも、野生動物の話題でもないのですが、前々から気になっていたのがこの「ソニー坊や」。1956年から、岡部冬彦作漫画「あっちゃん」のキャラクターを使い販促用にいろいろなグッズが作られたそうです。各種印刷物や、体長50cmくらいまでの樹脂製のマスコットや、店頭ディスプレイなどなど。しかし、私が以前から気になっていた物件は、この身長1m程のコンクリート製の街頭オブジェです。足元の台座には、必ず「交通安全」と記されていますから、宣伝と同時に交通安全キャンペーンか何かで、ある時期に立てられたものなのでしょう。 私がこれまでに見たことのあるソニー坊やは、沖縄本島内の3体。掲載写真の左から、西原町兼久の国道329号線沿いのもの(以前は近くの製糖工場内にあったものが工場閉鎖と共に現在の場所に移設)。中央は、本部町浦崎の国道505号線沿いのもの(これも以前は、今帰仁村方面にあったものを移設)。右は宜野湾市野嵩の国道330号線沿いのもの(タクシー会社構内)。どれも、定期的にペンキの塗り替えがされているようで、概ね綺麗な外観を保っています。しかし、ペンキの塗り替えを重ねる毎に、誕生当時のオリジナルからは少しずつ変化が積み重なり、現在ではそれぞれに微妙な違いが見られます。 インターネット検索をすると、ソニー坊やに関する情報はかなりあるのですが、そのほとんどが、このキャラクターの由来や、持ち運び可能なマスコット人形タイプについてのものです。残念ながら、このコンクリート製据え置きタイプに関する情報はあまり見当たりません。一体何時頃どの程度の数が造られて、どの程度が現在でも残っているのでしょうか?さらに国内でも地方による分布頻度の差や、あるいは海外にも現存するのか、興味は尽きません。 ところが、やはり世の中にはすごい方がいらっしゃるものです。今から5年近くも前に、沖縄本島内のソニー坊や探索をされ、既にご自分のサイトに写真をアップされている方を発見しました(先を越された…それも、かなり…)。しかもそこには、私の知らないもう1体の写真も!近くこの1体も確認してきたいと思います。 それから、ソニー坊やにやや似た物件で、県内泡盛醸造所が一升瓶を象ったコンクリート製巨大オブジェを各所に立てていた時期がありました。私の知る限りでは、昨年、中城村泊の国道329号線沿いの最後の1本が取り壊されたようです。それとも、まだ何処かにひっそり残されているのでしょうか? (※その後、過去の新聞記事から、40年前に沖縄県内に10体が設置され、現在6体が残っていることが判明)
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沖縄本島のソニー坊やたち
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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海洋博公園沖縄美ら海水族館巨大水槽
NikonD1X Sigma16/2.8Fisheye
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2003.1.14
昨年11月1日にオープンした、沖縄本島の本部半島にある海洋博公園の沖縄美ら海水族館に、遅ればせながら行ってきました。オープンから2カ月半が過ぎようとしていますが、好天に恵まれた3連休の最終日ということもあって、開館時間直後に入場したにもかかわらず、かなりの混雑ぶりで落ち着いて観られる状況ではありませんでした。 世間ではかなりの評判になっていますが、個人的な印象としては、正直言ってそれ程のものではありませんでした。その理由として、これまでにも幾度となく訪れている海洋博公園内というのもひとつの理由でしょう。遠路はるばる沖縄に旅行しての見学ならば、もっと気分も盛り上がったのかもしれませんが、日常的な行動範囲内ではそうもいきません。 そしてその最大の理由は、以前の水槽と歴然とした規模の差が感じられないのです。現時点で世界最大級の水槽だそうですが、それは数値を比べればの話で、人間の感覚から言って、ひと桁違うとかでなければ、明らかな差としては捉えられません。そして、「現時点で世界一」「世界最大級」という微妙な表現の示しているとおり、このわずかな差のイタチごっこが繰り返されることへの反発でしょうか。税金で建設された施設の瞬間最大風速競争は、どうもいただけない気分です。もちろん、難しい理屈抜きでのすばらしさも解るのですが、この巨大水槽の良さが満喫出来るのは、人影まばらな状況で、時間を忘れてゆったりと鑑賞できるときのような気がします。
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2003.1.12
山原(やんばる)の山は、ちょうど冬のさ中といった景色が広がっています。ハゼノキの紅葉も今がいちばんの見頃ですし、アカメガシワの黄葉も、あちこちで目につきます。 秋には至るところに咲き乱れていたサキシマフヨウの花も、すっかり姿を消してしまいました。そのサキシマフヨウの株を観察してみますと、花の後に実を結んだ種が弾けて、ちょうど綿毛と黒い種子が顔を覘かせています。なかなか、冬らしい雰囲気が感じられます。本土の感覚で言えば、秋らしいのかもしれませんが、冬の陽射しを受けて、なんともいい感じが伝わってきます。 昨夏の台風16号の被害の爪痕は、未だに山原の至る所に残されていて、改めてのあの台風の威力を思い起こさせてくれます。例年、秋から冬に結実する植物の多くが、今シーズンはいつもどおりの姿を見せてはくれません。そんなこともあってか、いつもの年にはもっと色鮮やかな植物に目を奪われてしまいがちなのに、今年の冬は、このサキシマフヨウの種子に心を向けることが出来たのかもしれません。
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サキシマフヨウの実
NikonD1X Sigma8/4 Fisheye X1.5Telecon
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マイクを大破したVX2000
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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2003.1.11
今年初めての山原(やんばる)の撮影で、夜の渓流を歩いてきました。亜熱帯沖縄のカエルたちは冬眠するどころか、この時期に繁殖をする種が多いため、そのような状況狙いです。最近は、気温の高くなる日もありますが、概ね気温も低く適度に雨も降っているので、条件は悪くないはずです。 ところが、午後9時過ぎに渓流に入ってみると、ほとんどカエルの姿が見られません。昨年12月中旬よりも少ない状況です。唯一撮影したのが、これもたった1匹だけ遭遇したヒメハブ。他にこれといった被写体もいないので、ワイドコンバーターを装着したビデオカメラを三脚の先端に取り付け、ヒメハブに肉迫するようにしての撮影です。そして、その直後に事件は起こったのです… 撮影が一段落して、渓流の中に三脚を立てて、機材の片付けを始めようとしたところ、ビデオカメラを三脚ごと岩に倒してしまったのです。慌てて、三脚を立て直し、ライトをあててみますと、マイクが取り付け部分から大きく折れ曲がってしまって、内部の基盤まで見えています。機能をチェックすると、マイク部分は完全に死んでしまっています。これでは撮影も無理なようなので、引き返そうかとも思ったのですが、幸いにも映像系の機能は完璧に動きます。問題は音なのですが、マイクのすぐ上にあるインテリジェントシューは機能が生きていたので、そこに外付けマイクを装着すれば、なんとか撮影が続けられることが解りました。こうして、それから翌日にかけてもなんとか撮影をすることが出来ました。 今年初めてのフィールドでとんだ災難に見舞われてしまいましたが、もし水の中に倒していれば、修理不能になっていたかもしれません。災い転じて福と成すとなるよう、この1年頑張りたいものです。
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2003.1.4
東京の雪景色というちょっとイレギュラーな展開でスタートした今年の「南島漂流記」ですが、今日から再び、亜熱帯沖縄の影像です。 1月に入り、そろそろ桜の季節も近付いたので、事務所にほど近い琉球大学構内のカンヒザクラ(ヒカンザクラ)を観て回りました。今日はわずか一輪だけがひっそりと花を開いていました。 真冬に桜の開花というと、いかにも南国らしい話題ですが、ソメイヨシノではなく、もともとが寒い時期に咲く寒緋桜(緋寒桜)なのですから、当然と言えば当然のようにも思います。 今月中旬からは本部町や名護市で桜祭りが開催されます。これもまた日本一早い桜祭りという触れ込みで、観光案内もされています。しかし、これをソメイヨシノと勘違いし、常夏(春)の沖縄をイメージして訪れた観光客は悲惨なことでしょう。 実際の沖縄の冬は、曇りや小雨の日がほとんどで、北風が強く体感温度はかなり低いのですから。ここらが、冬の観光地としてグァムやハワイなどと全く対抗出来ない大きな理由です。それをカバーするためか、冬場には格安ツアーや修学旅行などが多く組まれています。この時期初めて沖縄を訪れた人が、印象を悪くしてリピーターにならなかったとしたら、観光立県沖縄としては逆効果だと思うのですが…
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カンヒザクラ一輪
NikonD1X MicroNikkor60/2.8
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カナメの生け垣に積もった雪
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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2003.1.3
昨日に続いて、今日はちょうどお昼頃から、東京都内でも雪が降り始めました。初めは、パラパラと霰(あられ)のような細かい顆粒状の雪で、続いてボタ雪に変わり、見る見る地面や植木が白いものに覆われていきました。 実家と公園を隔てているカナメの生け垣の紅色の葉の上にも、顆粒と綿のような雪が混ざりあって、積もっていきます。 台風シーズンには何度か触れましたが、沖縄は大型台風に直撃されても、あまり被害は出ません。ところが、東京を初め本土ではちょっとした台風でもすぐに被害が報告されます。また一方で、雪国では大したことのない積雪でも、それが都心に降ると交通に大混乱を来します。どうも一見強固に見える大都会東京ですが、すべての自然災害に最も弱い土地なのかもしれません。今夜搭乗予定の航空機も遅れが出ないとよいのですが。
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2003.1.2
今年の元旦は、何年かぶりで東京の実家で迎えました。24年間の沖縄暮しで、東京で新年を迎えたことは数えるほどしかありません。天気予報では、大晦日から元旦の朝にかけて都内でも積雪とのことでしたが、残念ながら実際にはほとんど雪を見ることは出来ませんでした。 ところが、一夜明けた2日の朝に起きて見ると、実家の前にある小さな公園がうっすらと雪化粧をしていました。天気予報でも、全くアナウンスされていませんでしたから、ちょっとした驚きを覚えました。 朝から明るい陽射しに恵まれたため、見る見る雪は姿を消してしまいました。それでも、1日遅れのほんのひとときの雪を楽しむことが出来ました。
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2日の東京うっすら雪化粧
NikonD1X Nikkor18-35/3.5-4.5ED
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