生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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2013.1.31
一昨日は、何年ぶりかに伊部岳の頂上に登ってきました。
山原(やんばる=沖縄本島北部)の環境写真には、度々登場する伊部岳ですが、反対にその頂上に登ったは、今回を含めて2回だけです。
と言うのも、山原で最も広大な自然林の残る環境の中心にあるのが、伊部岳です。
そこで、その頂上から見える環境はどのように素晴らしいかと、以前登ってみたのです。
しかし、その結果は、全く期待を裏切るものでした。人工物ばかりが目立つのでした。

その落胆から、その後頂上に足を運ぶことはありませんでした。
ところが、今回ある講習会の講師として頂上に立つことになったのです。
しかし、BSの番組の編集のために、この1ヵ月程はデスクワークの毎日。
たった1ヵ月余りで、これだけ体力が落ちるものかと愕然としました。
しかも、同行したスタッフのほとんどは20歳代。このギャップもまた厳しいものでした。
  伊部岳より太平洋側を望む
伊部岳より太平洋側を望む
Nikon D800 Nikkor24-85/3.5-4.5ED VRPL-Filter
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スダジイ林
スダジイ林
Nikon D800 Nikkor24-85/3.5-4.5ED VR PL-Filter
  2013.1.30
今年のカンヒザクラの開花は、例年よりもやや早いようです。
その花には、メジロ、ヒヨドリ、ズアカアオバト、オリイオオコウモリ、ケナガネズミなどやって来ています。
一方、ジャコウアゲハ、オキナワビロードセセリ、アオバセセリなどの例年の常連のチョウの訪花は全く見掛けません。
昆虫では、セイヨウミツバチ程度でしょうか。

鳥類や哺乳類が多いのは、他に餌がないからなのかもしれません。
そして、昆虫の少ないのも、昨年の台風の影響かもしれません。
一見、山並みは例年と然程変わりなく見えます。
しかし、その森の中では、何十年に一度と言う程の大きな変化が起きているようです。
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2013.1.29
久しぶりに訪れた山原(やんばる=沖縄本島北部)の朝は、気温7℃でした。
これも陽の射し始めた8時半ですから、明け方は5℃前後だったのではないでしょうか。
-18℃まで使用可能なダウンシュラフの中で快眠できましたが、そこから出てからの寒いこと寒いこと。
まだ1月下旬ですから、もうしばらくこの寒さは続きますねぇ。
  山原の朝
山原の朝
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当
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オリイオオコウモリ
オリイオオコウモリ
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 Speedlight ISO800
  オリイオオコウモリ
オリイオオコウモリ
Nikon D800 SIGMA50-500/4.5-6.3 Speedlight ISO800
 
2013.1.28
オリイオオコウモリが、カンヒザクラに夜間飛来しているのは過去に何度か目撃していました。
しかし、実際にサクラの花を食べているのを撮影したのは初めてのことです。
オオコウモリの仲間は果実を餌とするので、別名フルーツバットですが、これではフラワーバットですね。
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2013.1.27
まだTV番組の編集は、最終段階が残っているのですが、その前に山原(やんばる=沖縄本島北部)で仕事が入っています。
メインフィールドから、これだけ足が遠のいてしまったのは、久しぶりです。
まぁ、昨年の台風被害や季節的なものもあるのですが。

フィールドに出る前に、是非やっておきたいことがありました。
昨年末、携帯電話をスマートフォンに換えました。
それまで使用してた機種に不具合が出始めていたこともありますが、是非使いたいアプリがあったのも大きな理由です。
小型ビデオカメラのGoProを、WiFi経由のスマートフォンでリモート操作するものです。
実際に作動させるまで、いろいろなアップデートをしなければならず面倒なのですが、やはりすばらしい機能です。
スマートフォンの液晶に表示される画像に、数秒のタイムラグが生じるのがネックですが、これだけ多機能なリモコンが無料なのですから文句は言えません。

徐々に進化を続けてきたGoProですが、現在使用しているのは最新機種ではありません。
昨年末に発売された最新機種は、さらに数段階進化しているらしいのですが、余りの人気に入荷数ヶ月待ちの状態なのです。
まぁ、シーズンインには間に合いそうなので、気長に待つことにしましょう。
  GoPro WiFiコントロール
GoPro WiFiコントロール
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当
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夕焼け
夕焼け
RICOH CX6 28mm相当
  2013.1.26
昨年11月末にロケをし、編集の最終段階に差し掛かっているTV番組のために、このところ日記の更新もサボり勝ちです。
やっと、目処が付いてきました。
もう少しで、フィールドに復帰できると思います。
こんな夕焼けを見たのも、何日ぶりのことでしょうか?

番組とは、昨年山原を紹介したBS朝日「にほん風景遺産」
今回は、西表島編です。
2月5日21:00~BS朝日をご覧ください。
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アフリカホウセンカ
アフリカホウセンカ
SHARP SH-02E
  ツワブキ
ツワブキ
SHARP SH-02E
 
2013.1.19
先月購入したスマートフォンの内蔵カメラの性能に驚き、ちょっと接写してみました。
夜景での高画質に比べると、こちらはちょっと粗が見えますね。
それでも、一時代前のコンパクトデジカメ並みですから、オマケ機能とすれば上出来です。
次回は、動画機能をテストしてみましょう。
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都心の積雪
都心の積雪
SHARP SH-02E
  郊外の積雪
郊外の積雪
SHARP SH-02E
 
2013.1.17
どうしても片付けなければならない用事が出来、とんぼ返りの東京です。
着いたのが、あの大雪で交通機関の麻痺した日の翌日。
都心の市ヶ谷駅前でも、雪かきをした雪が街路樹の周りに高く積まれていました。
郊外の住宅地でも、細い路地はほとんど雪に覆われてました。
これでは、しばらく溶けないでしょうね。

ところで、この画像はスマートフォンで写したものです。
照明の豊富な都心とはいえ、夜間によく写っています。
この撮影条件で、この画質ならば、コンパクトデジカメが売れないのも仕方ないことだと思います。
スマートフォンは、昨年末にそれまで使用していた携帯電話が不調となり、急遽買い替えました。
これまでどおりのガラパゴス系で充分だったのですが、使用している小型ビデオカメラGoProがスマートフォンで操作できるようになったためです。
しかし多機能過ぎて、何処からどの機能を呼び出すのか、なかなか覚えられません。

パソコンがMacであることも関係しているのか、撮影した画像ファイルの転送にためにUSB接続しても認識されません。
そこで、Bluetoothで転送を試みたところ、簡単にできました。
1点ずつというのが面倒ですが、これはこれで便利ですね。
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ナリヤラン実
ナリヤラン実
RICOH CX6 31mm相当
  2013.1.14
国内では、西表島と石垣島の限られた場所で見られるナリヤラン。
まるでカトレアの仲間のようですが、別属です。
12月にも花が見られ、「一年中花が咲く」という記述が頭にあったのですが、今の時期は実だけでした。
調べ直してみると、「熱帯では」という条件付きでした。

この情報は、ネット検索によるものですが、ネット情報は玉石混合なので要注意ですね。
あるサイトでは、「ナリヤランはカトレアが野生化したもの」とまことしやかに書かれていました。
この記述を信用し転載すると、誤情報が繁殖していくわけです。
似たような例で、アマミアズチグモの分布情報は、奄美大島固有となっているサイトが多いようです。
実際には沖縄にも分布しているのですけど、誤情報のほうが主流になってしまうこともあります。
言葉の用法ならば、間違ったものが後に主流になるのも仕方ありませんが、これは事実と反することですからね。
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オヒルギ花
オヒルギ花
RICOH CX6 105mm相当 ISO100 Speedlight
  オヒルギ実
オヒルギ実
RICOH CX6 105mm相当 ISO100
 
2013.1.12
今日も、オヒルギの続きです。
真冬でも途切れることなく、花が見られ、実が生長しています。
日本のマングローブ植物7種は、どれも地味な目立たない花を着けますが、このオヒルギだけは別です。
下から見上げても鮮やかですが、横方向からも赤色が目立ちます。
赤色とオレンジ色の同系色の組み合わせが憎いですね。
さらに白い縁取りも、アクセントが効いています。
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オヒルギ花
オヒルギ花
RICOH CX6 105mm相当
  ヤエヤマヒルギ支柱根
ヤエヤマヒルギ支柱根
RICOH CX6
 
2013.1.11
国内で、マングローブ群落が最も発達するのが沖縄です。
マングローブ植物は国内では7種ですが、そのうち3種がヒルギの仲間です。
特にオヒルギとヤエヤマヒルギが代表的な種と言えます。

塩水と淡水の混ざり合う環境でのみ群落を形成すること自体不思議なのですが、その形状もまたユニークです。
適応進化という言葉で片付けてしまえばそれまでですが、何故このような姿にならなければならなかったのか、やはり不思議ですね。
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ルリハコベ
ルリハコベ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
  ムラサキカタバミ
ムラサキカタバミ
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
 
2013.1.9
沖縄は、冬の天気が続いています。
冬の沖縄が、避寒の楽園だと勘違いしている方が多いようですが、それは的外れです。
曇りか雨、北風が強く体感温度は10℃以下の感覚です。

それでも、こんな草花が咲いているのは、やはり亜熱帯なのでしょう。
植物たちは以前と変わらない姿が見られるようになってきましたが、相変わらず昆虫の姿は寂しい限りです。
やがて2ヵ月も経てば、新緑の季節を迎えますが、そのときに昆虫たちはどうしているのでしょうか?
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サトウキビ花穂
サトウキビ花穂
RICOH CX6 600mm相当
  サトウキビ花穂
サトウキビ花穂
RICOH CX6 300mm相当 Speedlight ISO100
 
2013.1.7
昨年末に、今年のサトウキビ畑の花穂は疎らで、レンズを向ける気にならないと記しました。
ところが、沖縄本島南部の畑の一角だけが、例年のように花穂の奇麗に出揃っているのを見つけました。
ほんの一角だけで、周囲の畑は、やはり疎らな状態です。

花穂が疎らのは、昨年の度重なる台風の襲来が原因だと考えられます。
しかし、この一角はどうして影響を受けなかったのでしょう?
ちょうど風の当たらない地形だったのでしょうか?
あるいは、その後の施肥管理が充実していたために、驚異的な回復を見せたのでしょうか?
不思議です。
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カミナリハムシ・ペア
カミナリハムシ・ペア
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400 Speedlight
  カミナリハムシ・ペア
カミナリハムシ・ペア
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当 ISO400 Speedlight
 
2013.1.6
沖縄はずっと曇りか雨の天気が続いています。
典型的な沖縄の冬です。
しかし、その典型に含まれるもうひとつの要素、北風が今日は収まっています。
気温自体は20℃そこそこですが、体感温度はそれ以上に感じます。

そこで、ちょっと虫の姿を探してみました。
目にしたのは、ダンダラテントウとこのカミナリハムシ。
真冬にも、毎年のようにツルソバの葉の上で集団で目にします。
おまけに、かなりの確率で交尾ペアが見られます。
今日も、数10個体の成虫と3組のペアを確認できました。
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2013.1.5
年末年始を過ごした東京から沖縄に戻りました。
天気予報では、留守中の沖縄の天気は芳しくないと聞いていました。
このハゼノキの紅葉の状態からも、その上寒かったことが伺えます。

ハゼノキの紅葉は、明確な時期に固定されていません。
グッと寒くなると一気に紅葉が進みます。
それが、12月のこともあれば、2月のこともあります。
さらに、夏に乾燥状態が続くと紅葉するもあります。
亜熱帯沖縄で唯一、紅葉らしい紅葉をする樹種ですが、やはり温帯の紅葉とは別物の印象を受けます。
  ハゼノキ紅葉
ハゼノキ紅葉
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 24mm相当 ISO100
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4日の御屠蘇
4日の御屠蘇
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
  2013.1.4
三ヶ日も明け、お役御免となる道具もあります。
まず、屠蘇器。
片付けるに当たって、中味を処分しなければなりません。
まぁ、処分って呑むしかない訳です。

子供の頃、10歳年上の姉が美味しそうに大きな杯で呑んでいたのが、羨ましかったのを覚えています。
三ヶ日に使うのは、一番上の小さな杯のみ。
二番目や三番目の大きな杯を使うのが夢でした。

この歳になって、ひとりで中味を処分するのは、それ程楽しいことでもなく、できればもっと美味しい酒を呑みたいところです。
まぁ、今日から沖縄生活に戻りますから、必然的に呑む酒も変わりますけどね。
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北九州風御雑煮
北九州風御雑煮
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
  東京風御雑煮
東京風御雑煮
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
 
2013.1.3
父方の九州小倉藩の下級武士の御雑煮は、昆布出汁に鶏肉のすまし汁。
それに丸餅の煮餅、青菜にナルトといった極質素な中味です。
たっぷり鰹節を入れて食べます。
器は瀬戸物。
これを元旦、父の誕生日の2日に出します。

一方、東京生まれの母の細やかな抵抗が3日に表れます。
まぁ、出汁は流用なのですが、青菜ではなく三つ葉に代わります。
そして、角餅の焼き餅です。
器は漆のお椀となります。

まぁ、古くから伝わる仕来りとはいえ、こんな事情で徐々にアレンジされていくのでしょう。
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2013.1.2
このところ、お正月は東京の実家で実務担当です。
今年は、すべての準備をひとりでやることになりました。
湊家のルーツは、九州小倉藩の下級武士です。
その当時から伝わる仕来りに則って、行うのです。
まぁ、徐々に時代に即してアレンジされていますが。
黒豆も、以前は一般的タイプと昔から伝わるタイプの2種類を煮ていたのですが、今では一般的ものだけになりました。
  御節料理
御節料理
Ricoh GXR S10(5.1-15.3/2.5-4.4) 72mm相当
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2013年年賀状
2013年年賀状
NikonD1X
  2013.1.1
コブラ科の毒蛇ハイの尾端。
12年前にも、銀塩画像を使った記憶が。
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