生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。
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南島漂流記、本日(11/9)から25年目に入ります。 これからも、よろしくお願い致します。
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ヤエヤママルヤスデ
ヤエヤママルヤスデ
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.30
八重山取材を終え、沖縄本島に戻ってきました。今回の撮影の最大のターゲットは沖縄県指定天然記念物のアサヒナキマダラセセリでした。一年で、この時期数週間しか成虫の出現しない種類で、しかも生息場所が高い山の頂上という存在です。アプローチしても、毎回巧く撮影出来る相手とは限りません。それでも今回運良く撮影することが出来ましたが、撮影の最大の障害は既出の要素ではなく、採集者です。天然記念物ですから、当然捕獲は禁止されているのですが、この時期、生息地には多くの採集者が出没します。
 アサヒナキマダラセセリの生息地で必ずと言ってよい程見かけるのが、このヤエヤママルヤスデです。体長10cm前後もあり、日本最大のヤスデと言われます。かつては、誰も見向きもしない不気味な存在でしたが、現在ではネット検索でも相当数がヒットし、売買の対象になっているようです。一部の人々によって作り出された価値観に踊らせるようにして生き物が扱われる馬鹿らしさには、もうウンザリです。
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2007.5.29
スジシロカミキリは奄美諸島から八重山諸島に分布しています。そのために沖縄本島でも見かける種なのですが、八重山で出逢うと別種のように感じられます。
 その印象は、胴体に走る黄色のラインの違いにあります。沖縄諸島産では、ラインが途中で途切れることなく、すべてが平行して走っています。しかし、全体の黒と黄色のコントラストは八重山産程高くありません。
 奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島に分布していながら、それぞれの諸島でわずかに姿が異なり亜種分化している典型的な例です。琉球列島が、太古にひと続きの陸地であった地誌を証明してくれる存在とも言えます。いつか奄美諸島亜種も撮影してみたいのもです。
  スジシロカミキリ
スジシロカミキリ
Ricoh Caplio GX100
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チビカワトンボ
チビカワトンボ
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.28
ヒメホソサナエが低地で普通に見られる種なのに対して、このチビカワトンボは山の中の渓流の源流部に近いような環境に生息しています。どちらも石垣島と西表島の固有種ですが、性質はかなり異なります。
 生息数も少ないので、この姿に出逢うちょっと興奮します。何とかよい映像をものにしたいと思います。しかし、体長30mm弱と小さく、神経質なために、なかなか思うようにいきません。今回、何年ぶりの美しい映像でしょうか。これが一眼レフではなくコンパクトデジカメでの撮影とはとても信じられないことです。
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2007.5.27
八重山諸島を訪れると、同じ沖縄でも別世界を感じます。生物の世界では、人間の都合による行政上の境界線にあまり意味はありません。沖縄本島で生活していると、種の共通性の少ない八重山諸島は、ちょっと異国のようです。却って、お隣の鹿児島県に属する奄美諸島とのほうが共通性が高いのです。
 石垣島と西表島の固有種のヒメホソサナエは、低地の渓流沿いでよく見かける種類です。きっと八重山に住んでいたならば、普段出逢っても何も感じない普通種に違いありません。それでも、ときどき訪れる地では、新鮮で魅力的に感じられるのですから、不思議なものです。
  ヒメホソサナエ
ヒメホソサナエ
Ricoh Caplio GX100
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イシガケチョウ蛹
イシガケチョウ蛹
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.26
同じタテハチョウ科のイシガケチョウの蛹は、ヤエヤマイチモンジとは全く逆に目立たない存在です。その姿は、まるで枯葉のように見えます。
 オオゴマダラの蛹が目立つ色彩をしていても、それは有毒種であるということで説明がつくのですが、有毒ではないはずのヤエヤマイチモンジの蛹が目立っていることは不可解です。
 普通に考えれば、イシガケチョウの蛹のほうが解り易い生存戦略ですね。
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2007.5.26
金色の蝶の蛹と言えば、ここにも何度か登場したオオゴマダラのものが有名です。しかし、このヤエヤマイチモンジの金属光沢もそれに負けない美しさです。沖縄本島に住んでいると、特にこのヤエヤマイチモンジの蛹は新鮮に映ります。
 それにしても、オオゴマダラも同じですが、何故このような色彩を身に着けているのでしょう。特に動くことの出来ない蛹の場合、目立つことの意味は何処にあるのでしょうか。もし天敵に見つかっても逃げることの出来ない状態では、目立たないことのほうがよいようにも思えるのですが。
  ヤエヤマイチモンジ蛹
ヤエヤマイチモンジ蛹
Ricoh Caplio GX100
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離島航路貨物船
離島航路貨物船
Ricoh Caplio R6
  2007.5.25
今日はいよいよ西表島にジムニーを運ぶ日です。いつもの高速船ではなく貨物船に載せ、西表島に向かいます。速度が遅いために、ただでさえいつもの2倍の時間が掛かるのですが、今回さらに鳩間島経由のため2時間半程の航程になります。
 出来れば、早く西表島に着いて撮影をしたいところですが、仕方ありません。私の車は船首に載せてあったので、鳩間島では一旦上陸するのかと思ったのですが、ほとんど荷物の揚げ降ろしもなく、そのままでした。石垣島、西表島はともかく鳩間島にも上陸した車となると珍しいと思ったのですが、残念ながら実現しませんでした。
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2007.5.24
石垣島3日目の今日の狙いは、奇妙な頭部をしたヒメシュモクバエ。国内では、石垣島と西表島だけにしか生息していません。かつては、比較的簡単に出逢えたのですが、最近では生息ポイントが激減してしまいました。
 5年程前に、ある研究者の方に教えて頂いたポイントに「まだいるかな?」と心配しながら訪れてみると、少ないながらも姿を確認することが出来ました。河原の石や下草の葉の上で活動しているのですが、体長が5mm程と小さく、そのような環境には他種のハエも多くいることから、結構確認が大変なのです。さらに、見つけられてもよく動き回るので、ピントの合った画像をものにするのは、決して容易なことではありません。
  ヒメシュモクバエ
ヒメシュモクバエ
NikonD200 Tamron90/2.8 X1.4Teleconverter Speedlight
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於茂登岳山頂から
於茂登岳山頂から
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.23
通常1時間余りで頂上に着きますが、いろいろな昆虫や動物を撮影しながら、その3倍程の時間が掛かりました。晴天に加えて、昨年の大型台風の影響か、登山道はいつもより陽射しが厳しく、途中2リッターの水を飲みました。恐らく、於茂登岳に登るのにこれだけ体力を消耗したのは初めてことでしょう。
 ところが、頂上に着いてみると、そこは雲に覆われていました。雲の隙間から見える麓は晴れていますから、これでいつもの状態に戻ったようです。途中で出逢った昆虫や動物たちは、これから追々紹介していきましょう。
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2007.5.23
石垣島2日目の今日は、沖縄県最高峰の於茂登岳に登ることにしました。最高峰と言っても、526mなので大したことはないのですが、撮影機材を持ち、撮影しながらですと、やはり1日の行程になってしまいます。
 例年、この時期は梅雨の最中にあるので、頂上はほとんど雲か霧に覆われています。ところが、空梅雨の今年は、麓からも頂上がクリアに望めました。さて、どのような被写体に出逢えるでしょうか?
  於茂登岳
於茂登岳
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.4-5.6ED PL -Filter
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ミナミキゴシハナアブ
ミナミキゴシハナアブ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
  2007.5.22
石垣島に着いて、早速市内の公園に撮影に出掛けました。最初にシャッターを押したのが、このミナミキゴシハナアブ。沖縄本島にも生息している種類ですが、レンズを向けたのは久しぶりです。
 人間の世界でも、自然界でも黄色と黒の縞模様は危険を表します。このハナアブには、有毒な種類ではありませんが、有毒なハチに擬態したが故の姿です。それにしても、胸部は横縞、腹部は縦縞と、かなりの念の入れようです。
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2007.5.22
久しぶりの船旅ですが、最近では離島航路の貨客船もすっかり衰退してしまいました。八重山航路で貨客船を運航しているのは、今回利用した一社になってしまいました。
 船内には、いくつもの飲食施設が設けられているのですが、実際に営業しているのはレストラン一カ所のみです。この船が就航した14年前には、恐らくすべての施設が営業され、さぞ華やかだったことでしょう。すべて船名入りの食器が未だに揃っているところに、当時が偲ばれます。29年前に琉球大学に入学し、東京から海路で沖縄に渡ってきたときの船のことが懐かしく思い出されました。
  船内ラウンジ
船内ラウンジ
Ricoh Caplio GX100
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カーフェリー
カーフェリー
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.21
先月、西表島取材用に新しく購入したジムニーをいよいよ現地に運ぶ日がやって来ました。午後8時に那覇を出港するため、積み込みを岸壁で待っている間にちょうど日没を迎えました。梅雨の中休みの快晴ということもあり、なかなかの雰囲気です。
 船で八重山諸島に渡るのは何年ぶりのことでしょか?前回、ジムニーを運んだときは、日程の都合で車だけを船に乗せたので、20年ぶりくらいかと思います。台風3号の影響もなく静かな航海だとよいのですが。
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2007.5.20
今月16日に梅雨入り宣言のあった沖縄ですが、早くも梅雨の中休みのようです。既に真夏のような強烈な陽射しが降り注いでいます。
 映像からは真夏が感じられるのですが、実際はそうでもありません。本当の真夏ならば、湿度も高く蒸す感じなのですが、今日は湿度が低いのでしょう、カラっとした、日影ではヒンヤリするような陽気です。どうも今年の気候はおかしいですねぇ。
  梅雨の晴れ間
梅雨の晴れ間
Ricoh Caplio GX100
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ハマキガモドキ
ハマキガモドキ
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.18
昨日の那覇市内の公園での昆虫探しのときに、こんなものに出逢いました。「あ、ハマキガの仲間だ!」と思いレンズを向けて数カット、シャッターを切りました。しかし、撮影結果をモニタで拡大プレビューしてみると、何とそれは枯葉でした。
 このフェイントに引っ掛かってしまった最大の理由は老眼の影響なのですが、撮影直後に撮影結果が確認出来るデジカメだからこそ、最小限の失敗で済んだとも言えます。これがフィルムカメラだったら、もっとたくさんのカット数を費やし、現像後にそのことに気付いたでしょうからね・・
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2007.5.17
今日の午後、那覇市の中心部で1時間程の空き時間が出来てしまいました。そこで、いつも昆虫写真家の海野和男さんが東京の中心部の公園で撮影されているように、那覇市内の公園で昆虫の撮影をしてみようと思いました。
 公園は結構広さもありますし、古い木も多いので、昆虫の姿はすぐに見つかるだろうと思ったのですが、小一時間の間に見つけたのは、オキナワイチモンジハムシ1匹だけ。しかも、高い枝にいたので撮影出来ませんでした。結局、立派なガジュマルの気根を撮影しただけでした。東京の都心よりも那覇市内のほうが昆虫が少ないのでしょうか?それとも、今年の異常な天候の所為なのでしょうか?
  ガジュマル
ガジュマル
Ricoh Caplio GX100
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ウスカワマイマイ
ウスカワマイマイ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
  2007.5.16
いつ宣言があっても不思議でない天気が続いていましたが、ついに沖縄地方が梅雨入りしました。しかし、皮肉なことに今日は薄日が射したりで、昨日、一昨日のほうが梅雨らしい空模様に思えます。
 ところが、事務所裏のクワズイモでは、数10匹のウスカワマイマイが盛んに活動していました。ウスカワマイマイも何処かで梅雨入り宣言を耳にしたのかもしれませんね。
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2007.5.14
昨日までの好天は何処へ行ってしまったのか、今日は朝から本格的な雨に見舞われました。
 沖縄の梅雨を代表する花のひとつイジュの花も既に咲き始めていましたが、やはり雨空が似合います。役者が揃ったところで、そろそろ梅雨入り宣言でしょうか。
  イジュ
イジュ
Ricoh Caplio R6
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絞め殺し植物
絞め殺し植物
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.13
亜熱帯林では、ガジュマルやアコウなどの樹木が、気根を他の木の幹に巻き付けて、生長とともに締め付けて枯らしてしまうことがあります。このような植物を絞め殺し植物と呼びます。
 普通、絞め殺す相手はやはり同じような樹木が多いのですが、今日、木生シダのヒカゲヘゴに巻き付き始めたガジュマルを見ました。確かに、樹木ですがシダを相手にするとは・・・。と言っても、絞め殺し植物は絞め殺す相手をある程度選択しているのでしょうか?そして、その絞め殺した結果、実際にメリットはあるのでしょうか?
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2007.5.12
梅雨入りを前に、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森では、既に昆虫たちの活動が盛んです。渓流沿いでは、山原を代表するリュウキュウハグロトンボ、リュウキュウルリモントンボ、そしてこのリュウキュウトゲオトンボが見られます。この3種の中では、最も先に姿を消してしまうリュウキュウトゲオトンボの活動が特に盛んに感じられます。
 地味な色彩のトンボですが、成熟した雄の脚は赤く色づき、そこだけが目立ちます。そして度々、空中で向かい合いこの脚を広げながら縄張り争いをする光景を見ると、この足の赤色は特別な意味があるように思えます。
  リュウキュウトゲオトンボ
リュウキュウトゲオトンボ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
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オキナワモリバッタ?
オキナワモリバッタ?
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.11
夕暮れの森で、オキナワモリバッタでしょうか、小さなバッタの幼虫に出逢いました。何となくいい雰囲気だったのですが、既にバッタのいる場所には陽がありませんでした。それでも諦めきれずに、レンズを向けてみると、一瞬、木陰から陽が射してバッタに当たりました。バッタのいる森の雰囲気が感じられる、ちょっと不思議な光景が捉えられました。
 これまで常用してきたデジカメの広角端は28mmでしたが、今回の機種は24mmとよりワイド化されました。わずかな差のようですが、実際に撮影された映像は明らかに違います。以前、カメラ雑誌で広角と超広角の境界線は何処かという話題があり、その境界が23mmと24mmの間にあると結論付けられていました。つまり、24mmは「超広角ではない最広角レンズ」と言うことになりますね。何となく納得がいくようにも思います。
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2007.5.10
久しぶりに沖縄本島南部に行ってみました。南部は北部と違って、特定の昆虫の見られる季節だけを狙うのがいつものパターンです。一番多い被写体は、冬場のマダラチョウの集団。そして、この春先のイワサキクサゼミです。
 体長15mm程の日本最小のセミは、八重山地方には広く分布していますが、沖縄本島では基本的に南部だけにしかいません。以前は毎年撮影をしていましたが、ここ数年ちょっと足が遠のいていました。
 今日は、このセミ狙いではなかったのですが、たまたま撮影機材を携えて南部を訪れたところ、あちらこちらのススキやサトウキビから鳴き声が聞こえてきました。そこで、急遽レンズを向けたのですが、コンパクトデジカメで撮影したのは、これが初めてのことです。
  イワサキクサゼミ
イワサキクサゼミ
Ricoh Caplio R6 Speedlight
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スカシエダシャク
スカシエダシャク
Ricoh Caplio GX100
  2007.5.9
今年初めてスカシエダシャクを見ました。まるで、ボロボロの枯葉が貼り付いているようです。
 それ程珍しい種ではなく、林床の下草でよく見かけます。しかし、このように1枚の葉の上に2匹がとまっているのは初めて見ました。雄と雌でしょうか?フェロモンなどに誘引された結果なのでしょうか?左の個体は、右の個体に比べて小さく見えますから、雄でしょうか?右上の雌に誘引されて来たのだとしたら、ピッタリの位置関係ですね。
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2007.5.8
昨日は、タイワンツチイナゴかツチイナゴか判らない個体でしたが、今日のものは明らかにタイワンツチイナゴでした。
 まず、見るからに大型でした。恐らく、雌でしょう。そして、この後飛び立つときに後翅のピンク色が確認出来ました。さらに、撮影した画像を拡大して見ると、前胸背にほとんど毛が生えていません。今日は、運良く撮影後に識別ポイントを複数確認することが出来ましたが、このようなことは稀なのです。
  タイワンツチイナゴ
タイワンツチイナゴ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
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タイワンツチイナゴ?ツチイナゴ?
タイワンツチイナゴ?ツチイナゴ?
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
  2007.5.7
連休が明けると同時に晴れ間が戻ってきました。数日ぶりにカメラを片手に散歩をしました。晴れ間は戻ったものの風が強いので、なかなか小さな昆虫は被写体に出来ません。
 陽は出ているのに、シャッターが押せないもどかしさを感じながら歩いていると、草むらに大きなバッタがとまっていました。近づいても、すぐに逃げる気配もありません。
 このバッタは、日本最大のバッタのタイワンツチイナゴか、それよりもやや小さいツチイナゴなのですが、その識別が難しいのです。跳ぶときに翅(はね)を広げてくれれば、その色で判るのですが、静止しているとそれも見えません。前胸背(胸部の背中側)に毛が多いか少ないかも識別ポイントだといいますが、多いか少ないかの判断は容易ではありません。中間的な個体もいますし、光線状態によって見え易かったりそうでなかったりと・・・
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2007.5.5
いつもは頼りにならない天気予報が、今年のゴールデンウィークはよく当たります。結局、連休中の晴れは一日だけになりそうです。子供の日の今日も断続的に雨が降り、ほとんど撮影のチャンスがありませんでした。
 連休中、知人に貸していたジムニーが戻ってきました。たまたま、2台の車を並べてみる機会がありました。2年前にも一度、このようなチャンスがあったのですが、写真が残っていません。
 かつて4台の軽自動車のジムニーを乗り継いだ後、念願の普通車のエスクードに乗り換えました。それは、とても嬉しいことだったのですが、一方で、その後も進化を続けるジムニーも気になる存在でした。エスクードをメインカーに、ジムニーをセカンドカーにするというのが夢となりました。今月後半にジムニーを西表島に持って行くまでの間の暫定的な状況なのですが、ちょっとリッチな気分です。
 ところが、この2台体制を夢見ていた頃、ときどき不思議な夢を見ました。セカンドカーのジムニーを所有していることを忘れてしまうのです。長い間離れた場所に置いておいたジムニーのことを突然思い出し、「しまった!」と嘆く夢なのです。これは、どのような深層心理を反映した夢なのでしょう?
  エスクードとジムニー
エスクードとジムニー
Ricoh Caplio GX100
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オキナワクワゾウムシ
オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
  2007.5.4
オキナワクワゾウムシは、真冬でも成虫の姿を見掛ける種類です。しかし、今日出逢ったペアは、特別に大きな個体に感じました。
 春に出現する個体が大きいという傾向はないかもしれませんが、目にする昆虫が次第に増えつつある中で、何処かとても新鮮に感じられました。このペアから生まれてくる成虫はいつ頃の季節に姿を現すのでしょう。
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2007.5.4
ルリタテハにレンズを向けるのは、今年2度目のことだと思います。前回は、もっと早い季節でしたが、既に翅(はね)は破れていました。そして今回は、傷ひとつない立派な個体です。恐らく、羽化直後の雌なのでしょう。
 5月に入ったのに、まだ肌寒さを感じることがありますが、着実に季節は春から夏に進んでいます。少しずつですが、昆虫の数も増えてきました。何れ近いうちに、例年どおりの状況に追いつくのでしょうか。
  ルリタテハ
ルリタテハ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
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デイゴ
デイゴ
Ricoh Caplio R6
  2007.5.3
沖縄県の花のデイゴが目に付くようになってきました。しかし、今年はマメハモグリバエという昆虫の発生で、あまりよい開花状況ではありません。
 今日はちょうどよい咲き頃の花が低いところにかたまって見られる木を見つけました。これが今年初めてのデイゴの撮影です。
 亜熱帯らしい見栄えのする花ですが、県花でありながら在来種でないとろが、残念です。
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2007.5.2
体長2、3mmでしょうか、小さなハエの仲間を見つけました。しかし、何処か不思議な姿に感じます。翅(はね)が反り返っているような、触角長いような・・・あるいは羽化を失敗した結果なのでしょうか?
 残念ながら老眼の兆しの出始めた肉眼では、ディテールは確認出来ません。そこで、デジカメのテレ端で撮影し、モニタで拡大してみました。ユスリカの仲間でしょうか?翅ではなく、腹部が反り返り、胸部が隆起しています。さらに長い触角かと思ったのは、前脚でした。
 掲載した写真は2分の1程度にトリミングしてあります。愛用のデジカメが新機種になって画素数は一眼レフ並みの1000万画素になりました。一部では画素数は800万画素程度に押さえてノイズ低減を優先すべきとの意見もあります。しかし、このような圧倒的な解像感を見せつけられると、やはり1000万画素の威力を支持したくなります。
  ユスリカの一種?
ユスリカの一種?
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
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